第2章 アーカイブファイルからの Red Hat Enterprise Linux への JBoss Web Server のインストール


アーカイブファイルまたは RPM パッケージから、Red Hat Enterprise Linux に JBoss Web Server をインストールできます。アーカイブファイルから JBoss Web Server をインストールする場合は、Red Hat Customer Portal から JBoss Web Server アーカイブファイルをダウンロードして展開できます。

JBoss Web Server をアーカイブファイルからインストールすると、さまざまな方法で製品を管理できます。たとえば、システム起動時にシステムデーモンを使用したり、コマンドラインから JBoss Web Server を管理したりできます。

注記

JBoss Web Server は、RHEL バージョン 8 および 9 にインストールできます。Red Hat は、RHEL 7 システムへの JBoss Web Server 6.x のディストリビューションは提供していません。

2.1. 前提条件

  • DNF パッケージマネージャーを使用するか、圧縮アーカイブから、サポートされている Java Development Kit (JDK) をインストールしている。
  • 使用中のシステムが Red Hat Enterprise Linux パッケージ要件に準拠している。

2.1.1. DNF パッケージマネージャーを使用した JDK のインストール

DNF パッケージマネージャーを使用して、Java Development Kit (JDK) をインストールできます。サポートされている JDK の完全なリストは、JBoss Web Server operating systems and configurations を参照してください。

注記

この手順では、OpenJDK をインストールする方法を説明します。Oracle JDK をインストールする場合は、Oracle のドキュメントで詳細を確認してください。

手順

  1. Red Hat Enterprise Linux システムを適切なチャンネルにサブスクライブします。

    • rhel-8-server-rpms
    • rhel-9-server-rpms
  2. サポートされている JDK バージョンをインストールするには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。

    # dnf install java-<version>-openjdk-headless

    上記のコマンドで、java-<version>java-11java-17、または java-21 に置き換えます。

    注記

    JBoss Web Server 6.x は OpenJDK 8 をサポートしません。

  3. 正しい JDK が使用されていることを確認するには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。

    # alternatives --config java

    上記のコマンドは、使用可能な JDK バージョンの一覧を返します。選択されたバージョンは、プラス (+) 記号でマークされています。選択された JDK が必要とする JDK ではない場合は、シェルプロンプトの指示に従い、必要な JDK に変更します。

    重要

    java コマンドを使用するすべてのソフトウェアは、alternatives によって設定された JDK を使用します。Java alternatives の変更は、他のソフトウェアの実行に影響を及ぼす可能性があります。

2.1.2. 圧縮アーカイブからの JDK のインストール

.zip または .tar ファイルなどの圧縮アーカイブから Java Development Kit (JDK) をインストールできます。サポートされている JDK の完全なリストは、JBoss Web Server operating systems and configurations を参照してください。

手順

  1. JDK がベンダーの Web サイト (Oracle または OpenJDK) からダウンロードされている場合は、ベンダーが提供するインストール手順を使用して、JAVA_HOME 環境変数を設定します。
  2. JDK が圧縮されたアーカイブからインストールされた場合は、Tomcat の JAVA_HOME 環境変数を設定します。

    1. Tomcat の bin ディレクトリー (JWS_HOME/tomcat/bin) で、setenv.sh という名前のファイルを作成します。
    2. setenv.sh ファイルで、JAVA_HOME パス定義を入力します。以下に例を示します。

      $ cat JWS_HOME/tomcat/bin/setenv.sh
      
      export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/jre-<version>-openjdk.x86_64

      前の例で、jre-<version>jre-11jre-17、または jre-21 に置き換えます。

2.1.3. Red Hat Enterprise Linux パッケージの要件

Red Hat Enterprise Linux に JBoss Web Server をインストールする前に、システムが以下のパッケージ要件に準拠していることを確認する必要があります。

  • Red Hat Enterprise Linux バージョン 8 または 9 で、OpenSSL または Apache Portable Runtime (APR) を使用する場合は、Red Hat Enterprise Linux が提供する openssl および apr パッケージをインストールする必要があります。

    • openssl パッケージをインストールするには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。

      # dnf install openssl
    • apr パッケージをインストールするには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。

      # dnf install apr
  • tomcat-native パッケージをインストールする前に、tomcatjss パッケージを削除する必要があります。tomcatjss パッケージは、OpenSSL セキュリティーモデルではなく、基盤となる Network Security Services (NSS) セキュリティーモデルを使用します。

    tomcatjss パッケージを削除するには、root ユーザーとして次のコマンドを入力します。

    # dnf remove tomcatjss
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