第4章 Playbook の実行
変数設定を定義したら、Playbook を実行して自動インストールプロセスを開始できます。コントロールノードで ansible-playbook
コマンドを使用するか、Red Hat Ansible Automation Controller を使用して Playbook を実行できます。JBoss Web Server コレクションは、すべてのインストールおよびデプロイメントタスクを自動的に処理します。
次の手順は、カスタム Playbook を作成および更新したことを前提としています。
前提条件
- JBoss Web Server の自動デプロイメントが有効になっている。
- 一般的な Ansible の概念と Ansible Playbook の作成方法に精通している。詳細は、Ansible のドキュメント を参照してください。
Playbook には、変数を定義した場所への適切なリンクが含まれています。
以下に例を示します。
--- [...] vars_files: - <path_to_vars_file>/vars.yml [...]
前の例では、
vars.yml
ファイルで変数が定義されていることを前提としています。<path_to_vars_file> を適切なパスに置き換えます。Playbook に
redhat.jws.jws
ロールも指定されている。以下に例を示します。
--- [...] roles: - redhat.jws.jws [...]
注記redhat.jws.jws
ロールは、become: true
ディレクティブで事前設定されています。これにより、ターゲットホストで root 権限を必要とする自動タスクを実行するためのユーザー権限の昇格が有効になっています。- Red Hat Enterprise Linux (RHEL) バージョン 8 または 9 が、ターゲットホストにすでにインストールされている。
手順
以下のいずれかの手順を実行します。
Ansible コントロールノードで、次のコマンドを入力します。
$ ansible-playbook <playbook_name>.yml
上記のコマンドで、<playbook_name> を Playbook に割り当てた名前に置き換えます。上記のコマンドは、ユーザーアカウントがパスワードレス認証をサポートしていることを前提としています。
注記ユーザーアカウントにパスワード認証が必要な場合は、
--ask-sudo-pass
オプションを指定して前述のコマンドを実行し、プロンプトが表示されたら必要なパスワードを指定できます。以下に例を示します。$ ansible-playbook <playbook_name>.yml --ask-sudo-pass
- Red Hat Ansible Automation Controller を使用して Playbook を実行します。Automation Controller の使用開始に関する詳細は、Red Hat Ansible Automation Platform のドキュメントページを参照してください。