2.4. 外部モードでの OpenShift Container Storage のアンインストール
2.4.1. 外部モードでの OpenShift Container Storage のアンインストール
このセクションの手順に従って OpenShift Container Storage をアンインストールします。OpenShift Container Storage をアンインストールしても、外部クラスターから RBD プールが削除されたり、外部の RedHat Ceph Storage クラスターがアンインストールされたりしません。
アノテーションのアンインストール
Storage Cluster のアノテーションは、アンインストールプロセスの動作を変更するために使用されます。アンインストールの動作を定義するために、ストレージクラスターに以下の 2 つのアノテーションが導入されました。
-
uninstall.ocs.openshift.io/cleanup-policy: delete
-
uninstall.ocs.openshift.io/mode: graceful
uninstall.ocs.openshift.io/cleanup-policy
は外部モードには適用できません。
以下の表は、これらのアノテーションで使用できる各種値に関する情報を示しています。
アノテーション | 値 | デフォルト | 動作 |
---|---|---|---|
cleanup-policy | delete | はい |
Rook は物理ドライブおよび |
cleanup-policy | Retain | いいえ |
Rook は物理ドライブおよび |
mode | graceful | はい | Rook および NooBaa は PVC および OBC が管理者/ユーザーによって削除されるまでアンインストールプロセスを一時停止します。 |
mode | forced | いいえ | Rook および NooBaa は、Rook および NooBaa を使用してプロビジョニングされた PVC/OBC がそれぞれ存在している場合でもアンインストールを続行します。 |
以下のコマンドを使用してアノテーションの値を編集し、アンインストールモードを変更できます。
$ oc annotate storagecluster ocs-external-storagecluster uninstall.ocs.openshift.io/mode="forced" --overwrite storagecluster.ocs.openshift.io/ocs-external-storagecluster annotated
前提条件
- OpenShift Container Storage クラスターの状態が正常であることを確認します。リソースまたはノードの不足により一部の Pod が正常に終了されないと、アンインストールプロセスに失敗する可能性があります。クラスターが状態が正常でない場合は、OpenShift Container Storage をアンインストールする前に Red Hat カスタマーサポートにお問い合わせください。
- アプリケーションが OpenShift Container Storage によって提供されるストレージクラスを使用して永続ボリューム要求 (PVC) またはオブジェクトバケット要求 (OBC) を使用していないことを確認します。
手順
OpenShift Container Storage を使用しているボリュームスナップショットを削除します。
すべての namespace からボリュームスナップショットを一覧表示します。
$ oc get volumesnapshot --all-namespaces
直前のコマンドの出力から、OpenShift Container Storage を使用しているボリュームスナップショットを特定し、削除します。
$ oc delete volumesnapshot <VOLUME-SNAPSHOT-NAME> -n <NAMESPACE>
OpenShift Container Storage を使用している PVC および OBC を削除します。
デフォルトのアンインストールモード (graceful) では、アンインストーラーは OpenShift Container Storage を使用するすべての PVC および OBC が削除されるまで待機します。
PVC を事前に削除せずに Storage Cluster を削除する場合は、アンインストールモードのアノテーションを forced に設定し、この手順を省略できます。これを実行すると、孤立した PVC および OBC がシステムに作成されます。
OpenShift Container Storage を使用して、OpenShift Container Platform モニターリングスタック PVC を削除します。
OpenShift Container Storage を使用して、OpenShift Container Platform レジストリー PVC を削除します。
「OpenShift Container Storage からの OpenShift Container Platform レジストリーの削除」 を参照してください。
OpenShift Container Storage を使用して、OpenShift Container Platform ロギング PVC を削除します。
「OpenShift Container Storage からのクラスターロギング Operator の削除」 を参照してください。
OpenShift Container Storage を使用してプロビジョニングした PVC および OBC を削除します。
以下に、OpenShift Container Storage を使用してプロビジョニングされる PVC および OBC を特定するサンプルスクリプトを示します。このスクリプトは、OpenShift Container Storage により内部で使用される PVC および OBC を無視します。
#!/bin/bash RBD_PROVISIONER="openshift-storage.rbd.csi.ceph.com" CEPHFS_PROVISIONER="openshift-storage.cephfs.csi.ceph.com" NOOBAA_PROVISIONER="openshift-storage.noobaa.io/obc" RGW_PROVISIONER="openshift-storage.ceph.rook.io/bucket" NOOBAA_DB_PVC="noobaa-db" NOOBAA_BACKINGSTORE_PVC="noobaa-default-backing-store-noobaa-pvc" # Find all the OCS StorageClasses OCS_STORAGECLASSES=$(oc get storageclasses | grep -e "$RBD_PROVISIONER" -e "$CEPHFS_PROVISIONER" -e "$NOOBAA_PROVISIONER" -e "$RGW_PROVISIONER" | awk '{print $1}') # List PVCs in each of the StorageClasses for SC in $OCS_STORAGECLASSES do echo "======================================================================" echo "$SC StorageClass PVCs and OBCs" echo "======================================================================" oc get pvc --all-namespaces --no-headers 2>/dev/null | grep $SC | grep -v -e "$NOOBAA_DB_PVC" -e "$NOOBAA_BACKINGSTORE_PVC" oc get obc --all-namespaces --no-headers 2>/dev/null | grep $SC echo done
OBC を削除します。
$ oc delete obc <obc name> -n <project name>
PVC を削除します。
$ oc delete pvc <pvc name> -n <project-name>
クラスターに作成されているカスタムバッキングストア、バケットクラスなどを削除していることを確認します。
Storage Cluster オブジェクトを削除し、関連付けられたリソースが削除されるのを待機します。
$ oc delete -n openshift-storage storagecluster --all --wait=true
namespace を削除し、削除が完了するまで待機します。
openshift-storage
がアクティブなプロジェクトである場合は、別のプロジェクトに切り替える必要があります。以下に例を示します。
$ oc project default $ oc delete project openshift-storage --wait=true --timeout=5m
以下のコマンドが
NotFound
エラーを返すと、プロジェクトが削除されます。$ oc get project openshift-storage
注記OpenShift Container Storage のアンインストール時に、namespace が完全に削除されず、
Terminating
状態のままである場合は、Troubleshooting and deleting remaining resources during Uninstall の記事に記載の手順を実行して namespace の終了をブロックしているオブジェクトを特定します。OpenShift Container Storage を使用してプロビジョニングした PV がすべて削除されていることを確認します。
Released
状態のままの PV がある場合は、これを削除します。$ oc get pv $ oc delete pv <pv name>
Multicloud Object Gateway storageclass を削除します。
$ oc delete storageclass openshift-storage.noobaa.io --wait=true --timeout=5m
CustomResourceDefinitions
を削除します。$ oc delete crd backingstores.noobaa.io bucketclasses.noobaa.io cephblockpools.ceph.rook.io cephclusters.ceph.rook.io cephfilesystems.ceph.rook.io cephnfses.ceph.rook.io cephobjectstores.ceph.rook.io cephobjectstoreusers.ceph.rook.io noobaas.noobaa.io ocsinitializations.ocs.openshift.io storageclusters.ocs.openshift.io cephclients.ceph.rook.io cephobjectrealms.ceph.rook.io cephobjectzonegroups.ceph.rook.io cephobjectzones.ceph.rook.io cephrbdmirrors.ceph.rook.io --wait=true --timeout=5m
OpenShift Container Platform Web コンソールで、OpenShift Container Storage が完全にアンインストールされていることを確認するには、以下を実行します。
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Home
Overview をクリックし、ダッシュボードにアクセスします。 - Persistent Storage および Object Service タブが Cluster タブの横に表示されないことを確認します。
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Home