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第6章 既存の外部 OpenShift Container Storage クラスターへのファイルおよびオブジェクトストレージの追加

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OpenShift Container Storage が外部モードで設定されている場合に、Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) および Object Bucket Claim (オブジェクトバケット要求) 向けにストレージを提供する方法は複数あります。

  • ブロックストレージ用の Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) は、外部の Red Hat Ceph Storage クラスターから直接提供されます。
  • ファイルストレージ用の Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) は、メタデータサーバー (MDS) を外部の Red Hat Ceph Storage クラスターに追加して提供できます。
  • オブジェクトストレージのオブジェクトバケット要求は、Multicloud Object Gateway を使用するか、または Ceph Object Gateway を外部の Red Hat Ceph Storage クラスターに追加して提供できます。

以下のプロセスを使用して、ブロックストレージだけを提供するために最初にデプロイされていたファイルストレージ (メタデータサバー 使用)、オブジェクトストレージ (Ceph Object Gateway 使用) または両方を外部の OpenShift Container Storage クラスターに追加します。

前提条件

  • OpenShift Container Storage 4.7 が OpenShift Container Platform バージョン 4.7 以降にインストールされ、実行されている。また、外部モードの OpenShift Storage Cluster が Ready 状態にある。
  • 外部の Red Hat Ceph Storage クラスターが以下のいずれかまたは両方で設定されている。

    • オブジェクトストレージ用に OpenShift Container Platform クラスターがアクセスできる Ceph Object Gateway (RGW) エンドポイント
    • ファイルストレージ用のメタデータサーバー (MDS) プール
  • 外部の OpenShift Container Storage クラスターのデプロイメント時に ceph-external-cluster-details-exporter.py スクリプトで使用されるパラメーターを把握している。

手順

  1. 以下のコマンドを使用して ceph-external-cluster-details-exporter.py Python スクリプトの OpenShift Container Storage 4.6 バージョンをダウンロードします。

    oc get csv $(oc get csv -n openshift-storage | grep ocs-operator | awk '{print $1}') -n openshift-storage -o jsonpath='{.metadata.annotations.external\.features\.ocs\.openshift\.io/export-script}' | base64 --decode > ceph-external-cluster-details-exporter.py
  2. 更新パーミッションは、外部の Red Hat Ceph Storage クラスターのクライアントノードで ceph-external-cluster-details-exporter.py を実行して、外部の Red Hat Ceph Storage クラスターに制限を課します。これを行うには、Red Hat Ceph Storage の管理者に問い合わせる必要がある場合があります。

    # python3 ceph-external-cluster-details-exporter.py --upgrade \
    --run-as-user=ocs-client-name \
    --rgw-pool-prefix rgw-pool-prefix
    --run-as-user
    OpenShift Container Storage 4.5 のデプロイメント時に使用されるクライアント名。別のクライアント名が設定されていない場合は、デフォルトのクライアント名 client.healthchecker を使用します。
    --rgw-pool-prefix
    Ceph Object Gateway プールに使用する接頭辞。デフォルトの接頭辞を使用している場合は、省略できます。
  3. 外部の Red Hat Ceph Storage クラスターから設定詳細を生成して保存します。

    1. 外部の Red Hat Ceph Storage クラスターのクライアントノードで ceph-external-cluster-details-exporter.py を実行して、設定の詳細を生成します。

      # python3 ceph-external-cluster-details-exporter.py --rbd-data-pool-name rbd-block-pool-name --monitoring-endpoint ceph-mgr-prometheus-exporter-endpoint --monitoring-endpoint-port ceph-mgr-prometheus-exporter-port --run-as-user ocs-client-name  --rgw-endpoint rgw-endpoint --rgw-pool-prefix rgw-pool-prefix
      --monitoring-endpoint
      OpenShift Container Storage クラスターからアクセスできるアクティブな Ceph Manager の IP アドレス。
      --monitoring-endpoint-port
      Ceph Manager Prometheus Exporter エンドポイントのポート。
      --run-as-user
      OpenShift Container Storage 4.5 のデプロイメント時に使用されるクライアント名。別のクライアント名が設定されていない場合は、デフォルトのクライアント名 client.healthchecker を使用します。
      --rgw-endpoint
      このパラメーターを指定して OpenShift Container Storage の Ceph Object Gateway でオブジェクトストレージをプロビジョニングします (任意のパラメーター)。
      --rgw-pool-prefix
      Ceph Object Gateway プールに使用する接頭辞。デフォルトの接頭辞を使用している場合は、省略できます。

      ユーザーパーミッションは、以下のように更新されます。

      caps: [mgr] allow command config
      caps: [mon] allow r, allow command quorum_status, allow command version
      caps: [osd] allow rwx pool=default.rgw.meta, allow r pool=.rgw.root, allow rw pool=default.rgw.control, allow rx pool=default.rgw.log, allow x pool=default.rgw.buckets.index
      注記

      Ceph Object Gateway の詳細 (指定されている場合) 以外の全パラメーター (任意の引数を含む) は、OpenShift Container Storage を外部モードでデプロイした時に使用したものと同じです。

    2. スクリプトの出力を external-cluster-config.json ファイルに保存します。

      以下の出力例では、生成された設定変更を太字で示しています。

      [{"name": "rook-ceph-mon-endpoints", "kind": "ConfigMap", "data": {"data": "xxx.xxx.xxx.xxx:xxxx", "maxMonId": "0", "mapping": "{}"}}, {"name": "rook-ceph-mon", "kind": "Secret", "data": {"admin-secret": "admin-secret", "fsid": "<fs-id>", "mon-secret": "mon-secret"}}, {"name": "rook-ceph-operator-creds", "kind": "Secret", "data": {"userID": "client.healthchecker", "userKey": "<user-key>"}}, {"name": "rook-csi-rbd-node", "kind": "Secret", "data": {"userID": "csi-rbd-node", "userKey": "<user-key>"}}, {"name": "ceph-rbd", "kind": "StorageClass", "data": {"pool": "ceph-rbd"}}, {"name": "monitoring-endpoint", "kind": "CephCluster", "data": {"MonitoringEndpoint": "xxx.xxx.xxx.xxx", "MonitoringPort": "xxxx"}}, {"name": "rook-csi-rbd-provisioner", "kind": "Secret", "data": {"userID": "csi-rbd-provisioner", "userKey": "<user-key>"}}, {"name": "rook-csi-cephfs-provisioner", "kind": "Secret", "data": {"adminID": "csi-cephfs-provisioner", "adminKey": "<admin-key>"}}, {"name": "rook-csi-cephfs-node", "kind": "Secret", "data": {"adminID": "csi-cephfs-node", "adminKey": "<admin-key>"}}, {"name": "cephfs", "kind": "StorageClass", "data": {"fsName": "cephfs", "pool": "cephfs_data"}}, {"name": "ceph-rgw", "kind": "StorageClass", "data": {"endpoint": "xxx.xxx.xxx.xxx:xxxx", "poolPrefix": "default"}}]
  4. 生成された JSON ファイルをアップロードします。

    1. OpenShift Web コンソールにログインします。
    2. Workloads Secrets をクリックします。
    3. プロジェクトopenshift-storage に設定します。
    4. rook-ceph-external-cluster-details をクリックします。
    5. Actions (⋮) Edit Secret をクリックします。
    6. Browse をクリックして external-cluster-config.json ファイルをアップロードします。
    7. Save をクリックします。

検証手順

  • Storage Overview Block and File をクリックし、OpenShift Container Storage クラスターの正常性を確認します。
  • ファイルストレージ用のメタデータサーバー (MDS) を追加した場合:

    1. Workloads Pods をクリックして、csi-cephfsplugin-* Pod が新規作成され、状態が Running であることを確認します。
    2. Storage Storage Classes をクリックして ocs-external-storagecluster-cephfs ストレージクラスが作成されていることを確認します。
  • オブジェクトストレージ用に Ceph Object Gateway を追加した場合:

    1. Storage Storage Classes をクリックして ocs-external-storagecluster-ceph-rgw ストレージクラスが作成されていることを確認します。
    2. OpenShift Web コンソールの左側のペインから Storage Overview をクリックし、 Object タブをクリックします。Status カードで Object Service に緑色のチェックアイコンが表示されていることを確認します。
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