8.5.2. OpenShift Container Storage の動的プロビジョニング
Red Hat OpenShift Container Storage は、コンテナー環境向けに最適化されたソフトウェアで定義されるストレージです。これは OpenShift Container Platform の Operator として実行され、コンテナーの統合され、単純化された永続ストレージの管理を可能にします。
OpenShift Container Storage は、以下を含む各種のストレージタイプをサポートします。
- データベースのブロックストレージ
- 継続的な統合、メッセージングおよびデータ集約のための共有ファイルストレージ
- アーカイブ、バックアップおよびメディアストレージのオブジェクトストレージ
バージョン 4 では、Red Hat Ceph Storage を使用して永続ボリュームをサポートするファイル、ブロック、およびオブジェクトストレージを提供し、Rook.io を使用して永続ボリュームおよび要求のプロビジョニングを管理し、オーケストレーションします。NooBaa はオブジェクトストレージを提供し、その Multicloud Gateway は複数のクラウド環境でのオブジェクトのフェデレーションを可能にします (テクノロジープレビューとしてご利用いただけます)。
OpenShift Container Storage 4 では、RADOS Block Device (RBD) および Ceph File System (CephFS) の Red Hat Ceph Storage Container Storage Interface (CSI) ドライバーが動的プロビジョニング要求を処理します。PVC 要求が動的に送信される場合、CSI ドライバーでは以下のオプションを使用できます。
-
ボリュームモードが
Block
の Ceph RBD をベースとする PVC (ReadWriteOnce (RWO) および ReadWriteMany (RWX) アクセス) を作成します。 -
ボリュームモードが
Filesystem
の Ceph RBD をベースとする PVC (ReadWriteOnce (RWO) アクセス) を作成します。 -
ボリュームモードが
Filesystem
の CephFS をベースとする PVC (ReadWriteOnce (RWO) および ReadWriteMany (RWX) アクセス) を作成します。
使用するドライバー (RBD または CephFS) の判断は、storageclass.yaml
ファイルのエントリーに基づいて行われます。