第8章 ハブクラスターでの障害復旧ポリシーの作成
OpenShift DR は、RHACM ハブクラスターで Disaster Recovery Policy (DRPolicy) リソース (クラスタースコープ) を使用して、マネージドクラスター間でワークロードをデプロイ、フェイルオーバー、および再配置します。
前提条件
- ストレージレベルのレプリケーション用にピアリングされている 2 クラスターのセットがあり、CSI ボリュームレプリケーションが有効になっている必要があります。
- DRPolicy を使用してワークロードの粒度の粗い Recovery Point Objective (RPO) としても機能する、データレプリケーションの実行頻度を決定するスケジューリング間隔が設定されている必要があります。
- ポリシーの各クラスターに、OpenShift-DR Cluster および Hub Operator の ConfigMap で設定される S3 プロファイル名が割り当てられている必要があります。
手順
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ハブクラスターで、
openshift-dr-system
プロジェクトで Installed Operators に移動し、OpenShift DR Hub Operator をクリックします。2 つの利用可能な API (DRPolicy と DRPlacementControl) が表示されるはずです。 - DRPolicy の Create instance をクリックし、YAML view をクリックします。
<cluster1> および <cluster2> を ACM のマネージドクラスターの正しい名前に置き換えてから、以下の YAML を、ファイル名
drpolicy.yaml
に保存します。<string_value_1> および <string_value_2> は、一意である限り任意の値に置き換えます (例: east と west)。SchedulingInterval
は、以前に MirrorPeer で設定された値の 1 つである必要があります (例:5m)。apiVersion: ramendr.openshift.io/v1alpha1 kind: DRPolicy metadata: name: odr-policy-5m spec: drClusterSet: - name: <cluster1> region: <string_value_1> s3ProfileName: s3profile-<cluster1>-ocs-storagecluster - name: <cluster2> region: <string_value_2> s3ProfileName: s3profile-<cluster2>-ocs-storagecluster schedulingInterval: 5m
注記DRPolicy はクラスタースコープのリソースであるため、このリソースを作成するために namespace を指定する必要はありません。
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一意の
drpolicy.yaml
ファイルの内容を YAML ビューにコピーします。元のコンテンツを完全に置き換える必要があります。 YAML ビュー画面の Create をクリックします。
重要DRPolicy の
schedulingInterval
は、MirroPeer リソースで設定されている値の 1 つ (5m など) と一致する必要があります。MirrorPeer で設定されたボリュームレプリケーションに他のschedulingIntervals
のいずれかを使用するには、新しい値 (つまり、15m) で追加の DRPolicy リソースを作成する必要があります。DRPolicyname
を一意で、レプリケーション間隔の識別に役立つように変更してください (例: odr-policy-15m)。作成された DRPolicy リソースごとに ハブクラスター でコマンドを実行して、DRPolicy が正常に作成されていることを確認します。この例は、
odr-policy-5m
の場合です。$ oc get drpolicy odr-policy-5m -n openshift-dr-system -o jsonpath='{.status.conditions[].reason}{"\n"}'
出力例:
Succeeded