10.6. ハイブリッドおよびマルチクラウドバケットのデータのミラーリング
Multicloud Object Gateway (MCG) は、クラウドプロバイダーおよびクラスター全体にまたがるデータの処理を単純化します。
前提条件
- まず、MCG で使用できるバッキングストレージを追加する必要があります。「ハイブリッドまたはマルチクラウド用のストレージリソースの追加」 を参照してください。
次に、データ管理ポリシー (ミラーリング) を反映するバケットクラスを作成します。
手順
ミラーリングデータは、以下の 3 つの方法で設定できます。
10.6.1. MCG コマンドラインインターフェイスを使用したデータのミラーリング用のバケットクラスの作成
Multicloud Object Gateway (MCG) コマンドラインインターフェイスから以下のコマンドを実行し、ミラーリングポリシーでバケットクラスを作成します。
$ noobaa bucketclass create placement-bucketclass mirror-to-aws --backingstores=azure-resource,aws-resource --placement Mirror
新たに作成されたバケットクラスを新規のバケット要求に設定し、2 つのロケーション間でミラーリングされる新規バケットを生成します。
$ noobaa obc create mirrored-bucket --bucketclass=mirror-to-aws
10.6.2. YAML を使用したデータのミラーリング用のバケットクラスの作成
以下の YAML を適用します。この YAML は、ローカル Ceph ストレージと AWS 間でデータをミラーリングするハイブリッドの例です。
apiVersion: noobaa.io/v1alpha1 kind: BucketClass metadata: labels: app: noobaa name: <bucket-class-name> namespace: openshift-storage spec: placementPolicy: tiers: - backingStores: - <backing-store-1> - <backing-store-2> placement: Mirror
以下の行を標準の Object Bucket Claim (オブジェクトバケット要求、OBC) に追加します。
additionalConfig: bucketclass: mirror-to-aws
OBC についての詳細は、「Object Bucket Claim(オブジェクトバケット要求)」を参照してください。
10.6.3. ユーザーインターフェイスを使用したデータミラーリングを行うためのバケットの設定
-
OpenShift Web コンソールで、Storage
Data Foundation をクリックします。 - Status カードで Storage System をクリックし、表示されるポップアップからストレージシステムリンクをクリックします。
- Object タブで、Multicloud Object Gateway リンクをクリックします。
NooBaa ページの左側にある buckets アイコンをクリックします。バケットの一覧が表示されます。
- 更新するバケットをクリックします。
Edit Tier 1 Resources をクリックします。
Mirror を選択し、このバケットに使用する関連リソースを確認します。次の例では、RGW にある
noobaa-default-backing-store
と AWS にあるAWS-backingstore
の間のデータがミラーリングされます。- Save をクリックします。
NooBaa UI で作成されたリソースは、OpenShift UI または Multicloud Object Gateway (MCG) CLI では使用できません。