2.4. IBM Z での OpenShift Data Foundation クラスターの作成


以下の手順を使用して、IBM Z に OpenShift Data Foundation クラスターを作成します。

前提条件

手順

  1. OpenShift Web コンソールで、Operators Installed Operators をクリックし、インストールされた Operator を表示します。

    選択された Projectopenshift-storage であることを確認します。

  2. OpenShift Data Foundation Operator をクリックした後、Create StorageSystem をクリックします。
  3. Backing storage ページで、以下を実行します。

    1. Create a new StorageClass using the local storage devices for Backing storage type オプションを選択します。
    2. Deployment type オプションで Full Deployment を選択します。
    3. Next をクリックします。

      重要

      Local Storage Operator がまだインストールされていない場合は、インストールするように求められます。Install をクリックし、ローカルストレージ Operator のインストール で説明されている手順に従います。

  4. Create local volume set ページで、以下の情報を提供します。

    1. LocalVolumeSet および StorageClass の名前を入力します。

      デフォルトで、ローカルボリュームセット名がストレージクラス名について表示されます。名前を変更できます。

    2. 以下のいずれかを選択します。

      • Disks on all nodes

        すべてのノードにある選択したフィルターに一致する利用可能なディスクを使用します。

      • Disks on selected nodes

        選択したノードにある選択したフィルターにのみ一致する利用可能なディスクを使用します。

        重要
        • 柔軟なスケーリング機能は、3 つ以上のノードで作成したストレージクラスターが 3 つ以上のアベイラビリティーゾーンの最低要件未満に分散されている場合にのみ有効になります。

          柔軟なスケーリングについての詳細は、ストレージのスケーリングガイドの Add capacity using YAML セクションを参照してください。

        • 選択したノードが集約された 30 CPU および 72 GiB の RAM の OpenShift Data Foundation クラスターの要件と一致しない場合は、最小クラスターがデプロイされます。

          ノードの最小要件については、プランニングガイドのリソース要件セクションを参照してください。

    3. Disk Type の利用可能なリストから、SSD/NVME を選択します。
    4. Advanced セクションを拡張し、以下のオプションを設定します。

      ボリュームモード

      デフォルトではブロックが選択されます。

      デバイスタイプ

      ドロップダウンリストから 1 つ以上のデバイスタイプを選択します。

      ディスクサイズ

      デバイスの最小サイズ 100GB と、含める必要のあるデバイスの最大サイズを設定します。

      ディスクの最大数の制限

      これは、ノードで作成できる PV の最大数を示します。このフィールドが空のままの場合、PV は一致するノードで利用可能なすべてのディスクに作成されます。

    5. Next をクリックします。

      LocalVolumeSet の作成を確認するポップアップが表示されます。

    6. Yes をクリックして続行します。
  5. Capacity and nodes ページで、以下を設定します。

    1. Available raw capacity には、ストレージクラスに関連付けられた割り当てられたすべてのディスクに基づいて容量の値が設定されます。これには少し時間がかかります。Selected nodes リストには、ストレージクラスに基づくノードが表示されます。
    2. チェックボックスをオンにすると、Taint ノードを選択できます。
    3. Next をクリックします。
  6. オプション:Security and network ページで、要件に応じて以下を設定します。

    1. 暗号化を有効にするには、Enable data encryption for block and file storage を選択します。
    2. 以下の Encryption level のいずれかまたは両方を選択します。

      • クラスター全体の暗号化

        クラスター全体を暗号化します (ブロックおよびファイル)。

      • StorageClass の暗号化

        暗号化対応のストレージクラスを使用して、暗号化された永続ボリューム (ブロックのみ) を作成します。

    3. Connect to an external key management service チェックボックスを選択します。これはクラスター全体の暗号化の場合はオプションになります。

      1. Key Management Service Provider はデフォルトで Vault に設定されます。
      2. Vault Service Name、Vault サーバーのホスト Address ('https://<hostname or ip>')、Port 番号および Token を入力します。
      3. Advanced Settings をデプロイメントして、Vault 設定に基づいて追加の設定および証明書の詳細を入力します。

        1. OpenShift Data Foundation 専用かつ特有のキーと値のシークレットパスを Backend Path に入力します。
        2. オプション:TLS Server Name および Vault Enterprise Namespace を入力します。
        3. それぞれの PEM でエンコードされた証明書ファイルをアップロードし、CA 証明書クライアント証明書、および クライアントの秘密鍵 を指定します。
        4. Save をクリックします。
    4. Multus は IBM Z インフラストラクチャーの OpenShift Data Foundation でサポートされていないため、Default (SDN) を選択します。
    5. Next をクリックします。
  7. Review and create ページで、以下を実行します。

    1. 設定の詳細を確認します。設定を変更するには、Back をクリックして前の設定ページに戻ります。
    2. Create StorageSystem をクリックします。

検証手順

  • インストールされたストレージクラスターの最終ステータスを確認するには、以下を実行します。

    1. OpenShift Web コンソールで、Installed Operators OpenShift Data Foundation Storage System ocs-storagecluster-storagesystem Resources の順に移動します。
    2. StorageClusterStatusReady になっており、それの横に緑色のチェックマークが表示されていることを確認します。
  • フレキシブルスケーリングがストレージクラスターで有効にされているかどうかを確認するには、以下の手順を実行します。

    1. OpenShift Web コンソールで、Installed Operators OpenShift Data Foundation Storage System ocs-storagecluster-storagesystem Resources ocs-storagecluster の順に移動します。
    2. YAML タブで、spec セクションのキー flexibleScalingstatus セクションの flexibleScaling を検索します。flexible scaling が true であり、failureDomain が host に設定されている場合、フレキシブルスケーリング機能が有効になります。

      spec:
      flexibleScaling: true
      […]
      status:
      failureDomain: host
  • OpenShift Data Foundation のすべてのコンポーネントが正常にインストールされていることを確認するには、OpenShift Data Foundation デプロイメントの確認 を参照してください。

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