2.2. ストレージクラスターのデプロイメントアプローチ
柔軟性は、複数モード (operating modalities) 一覧の拡張によって確認されるように Red Hat OpenShift Data Foundation の中心的な特徴です。本セクションでは、お使いの環境に最も適した方法を選択するのに役立つ情報を提供します。
Red Hat OpenShift Data Foundation は OpenShift Container Platform 内で完全にデプロイ (内部アプローチ) することも、OpenShift Container Platform 外で実行されるクラスターからサービスを利用可能する方法 (外部アプローチ) を実行することもできます。
2.2.1. 内部アプローチ
Red Hat OpenShift Data Foundation を Red Hat OpenShift Container Platform 内に完全にデプロイすると、Operator ベースのデプロイメントおよび管理によるすべての利点が得られます。グラフィカルユーザーインターフェイスで、内部でアタッチされているデバイスのアプローチを使用して、ローカルストレージ Operator とローカルストレージデバイスで、Red Hat OpenShift Data Foundation を内部モードでデプロイできます。
デプロイメントおよび管理の容易性は、OpenShift Data Foundation サービスを OpenShift Container Platform の内部で実行することについての主な特長となっています。Red Hat OpenShift Data Foundation が完全に Red Hat OpenShift Container Platform 内で実行されている場合、以下の 2 つのデプロイメントモードを使用できます。
- Simple
- Optimized (最適化)
Simple (単純) デプロイメント
Red Hat OpenShift Data Foundation サービスは、Red Hat OpenShift Container Platform の Operator によって管理されるアプリケーションと共存する形で実行されます。
Simple (単純) デプロイメントは、以下の状況で最適です。
- ストレージ要件が明確ではない。
- Red Hat OpenShift Data Foundation サービスは、アプリケーションと共存する形で実行される。
- 特定サイズのノードインスタンスの作成が容易ではない (ベアメタル)。
Red Hat OpenShift Data Foundation がアプリケーションと共存する形で実行されるには、EC2 の EBS ボリューム、VMware の vSphere Virtual Volume、または PowerVC によって動的にプロビジョニングされる SAN ボリュームのように、ローカルストレージデバイスまたはポータブルストレージデバイスがそれらに動的に接続される必要があります。
Optimized (最適化) デプロイメント
Red Hat OpenShift Data Foundation サービスは、Red Hat OpenShift Container Platform で管理される専用のインフラストラクチャーノードで実行されます。
最適化アプローチは、以下の場合に最も適しています。
- ストレージ要件が明確である
- Red Hat OpenShift Data Foundation サービスを専用のインフラストラクチャーノードで実行する
- 特定サイズのノードインスタンスの作成が容易である (クラウド、仮想化環境など)
2.2.2. 外部アプローチ
Red Hat OpenShift Data Foundation は、OpenShift Container Platform クラスター外で実行されている Red Hat Ceph Storage サービスをストレージクラスとして公開します。
以下の場合に外部アプローチが最も適しています。
- ストレージ要件の規模が大きい (600 以上のストレージデバイス)。
- 複数の OpenShift Container Platform クラスターが共通の外部クラスターからストレージサービスを使用する必要がある
- 別のチーム (SRE、ストレージなど) はストレージサービスを提供する外部クラスターを管理する必要がある(すでに存在している場合があります)