10.5. ハイブリッドおよびマルチクラウドバケットのデータのミラーリング
Multicloud Object Gateway (MCG) の簡素化されたプロセスを使用して、クラウドプロバイダーとクラスター全体にデータを広げることができます。データ管理ポリシーとミラーリングを反映するバケットクラスを作成する前に、MCG で使用できるバッキングストレージを追加する必要があります。詳細は、第 4 章 「ハイブリッドまたはマルチクラウド用のストレージリソースの追加」 を参照してください。
OpenShift UI、YAML、または MCG コマンドラインインターフェイスを使用して、ミラーリングデータを設定できます。
以下のセクションを参照してください。
- セクション 6.2、「MCG コマンドラインインターフェイスを使用したデータのミラーリング用のバケットクラスの作成」
- セクション 6.3、「YAML を使用したデータのミラーリング用のバケットクラスの作成」
10.5.1. MCG コマンドラインインターフェイスを使用したデータのミラーリング用のバケットクラスの作成
前提条件
- Multicloud Object Gateway (MCG) コマンドラインインターフェイスを必ずダウンロードしてください。
手順
Multicloud Object Gateway (MCG) コマンドラインインターフェイスから以下のコマンドを実行し、ミラーリングポリシーでバケットクラスを作成します。
$ noobaa bucketclass create placement-bucketclass mirror-to-aws --backingstores=azure-resource,aws-resource --placement Mirror
新たに作成されたバケットクラスを新規のバケット要求に設定し、2 つのロケーション間でミラーリングされる新規バケットを生成します。
$ noobaa obc create mirrored-bucket --bucketclass=mirror-to-aws
10.5.2. YAML を使用したデータのミラーリング用のバケットクラスの作成
以下の YAML を適用します。この YAML は、ローカル Ceph ストレージと AWS 間でデータをミラーリングするハイブリッドの例です。
apiVersion: noobaa.io/v1alpha1 kind: BucketClass metadata: labels: app: noobaa name: <bucket-class-name> namespace: openshift-storage spec: placementPolicy: tiers: - backingStores: - <backing-store-1> - <backing-store-2> placement: Mirror
以下の行を標準の Object Bucket Claim (オブジェクトバケット要求、OBC) に追加します。
additionalConfig: bucketclass: mirror-to-aws
OBC についての詳細は、「Object Bucket Claim(オブジェクトバケット要求)」を参照してください。