4.2. OpenShift Data Foundation を使用するためのモニタリングの設定
OpenShift Data Foundation は、Prometheus および Alert Manager で設定されるモニタリングスタックを提供します。
このセクションの手順に従って、OpenShift Data Foundation をモニタリングスタックのストレージとして設定します。
ストレージ領域が不足すると、モニタリングは機能しません。モニタリング用に十分なストレージ容量があることを常に確認します。
Red Hat は、このサービスの保持期間を短く設定することを推奨します。詳細は、OpenShift Container Platform ドキュメントの Monitoring guide の Modifying retention time for Prometheus metrics data を参照してください。
前提条件
- OpenShift Web コンソールへの管理者アクセスがある。
-
OpenShift Data Foundation Operator が
openshift-storage
namespace にインストールされ、実行されている。OpenShift Web コンソールで、OperatorsInstalled Operators をクリックし、インストールされた Operator を表示します。 -
モニタリング Operator が
openshift-monitoring
namespace にインストールされ、実行されている。OpenShift Web コンソールで、AdministrationCluster Settings Cluster Operators をクリックし、クラスター Operator を表示します。 -
プロビジョナー
openshift-storage.rbd.csi.ceph.com
を持つストレージクラスが利用可能である。OpenShift Web コンソールで、StorageStorageClasses をクリックし、利用可能なストレージクラスを表示します。
手順
-
OpenShift Web コンソールで、Workloads
Config Maps に移動します。 -
Project ドロップダウンを
openshift-monitoring
に設定します。 - Create Config Map をクリックします。
以下の例を使用して新規の
cluster-monitoring-config
Config Map を定義します。山括弧 (
<
,>
) 内の内容を独自の値に置き換えます (例:retention: 24h
またはstorage: 40Gi
)。storageClassName、をプロビジョナー
openshift-storage.rbd.csi.ceph.com
を使用するstorageclass
に置き換えます。以下の例では、storageclass の名前はocs-storagecluster-ceph-rbd
です。cluster-monitoring-config
Config Map の例apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: cluster-monitoring-config namespace: openshift-monitoring data: config.yaml: | prometheusK8s: retention: <time to retain monitoring files, e.g. 24h> volumeClaimTemplate: metadata: name: ocs-prometheus-claim spec: storageClassName: ocs-storagecluster-ceph-rbd resources: requests: storage: <size of claim, e.g. 40Gi> alertmanagerMain: volumeClaimTemplate: metadata: name: ocs-alertmanager-claim spec: storageClassName: ocs-storagecluster-ceph-rbd resources: requests: storage: <size of claim, e.g. 40Gi>
- Create をクリックして、設定マップを保存し、作成します。
検証手順
Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) が Pod にバインドされていることを確認します。
-
Storage
Persistent Volume Claims に移動します。 -
Project ドロップダウンを
openshift-monitoring
に設定します。 5 つの Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC) が
Bound
(バインド) の状態で表示され、3 つのalertmanager-main-*
Pod および 2 つのprometheus-k8s-*
Pod に割り当てられていることを確認します。図4.1 作成済みのバインドされているストレージのモニタリング
-
Storage
新規の
alertmanager-main-*
Pod がRunning
状態で表示されることを確認します。-
Workloads
Pods に移動します。 -
新規の
alertmanager-main-*
Pod をクリックし、Pod の詳細を表示します。 Volumes にスクロールダウンし、ボリュームに新規 Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC) のいずれかに一致する Type
ocs-alertmanager-claim
があることを確認します (例:ocs-alertmanager-claim-alertmanager-main-0
)。図4.2
alertmanager-main-*
Pod に割り当てられた Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC)
-
Workloads
新規
prometheus-k8s-*
Pod がRunning
状態で表示されることを確認します。-
新規
prometheus-k8s-*
Pod をクリックし、Pod の詳細を表示します。 Volumes までスクロールダウンし、ボリュームに新規の Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) のいずれかに一致する Type
ocs-prometheus-claim
があることを確認します (例:ocs-prometheus-claim-prometheus-k8s-0
)。図4.3
prometheus-k8s-*
Pod に割り当てられた Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC)
-
新規