第7章 Red Hat OpenShift Data Foundation に専用のワーカーノードを使用する方法
Red Hat OpenShift Container Platform サブスクリプションには、OpenShift Data Foundation サブスクリプションが必要です。ただし、インフラストラクチャーノードを使用して OpenShift Data Foundation リソースをスケジュールしている場合は、OpenShift Container Platform のサブスクリプションコストを節約できます。
マシン API サポートの有無にかかわらず複数の環境全体で一貫性を維持することが重要です。そのため、いずれの場合でも、worker または infra のいずれかのラベルが付けられたノードの特別なカテゴリーや、両方のロールを使用できるようにすることが強く推奨されます。詳細は、「インフラストラクチャーノードの手動作成」 セクションを参照してください。
7.1. インフラストラクチャーノードの仕組み
OpenShift Data Foundation で使用するインフラストラクチャーノードにはいくつかの属性があります。ノードが RHOCP エンタイトルメントを使用しないようにするには、infra
ノードロールのラベルが必要です。infra
ノードロールラベルは、OpenShift Data Foundation を実行するノードには OpenShift Data Foundation エンタイトルメントのみが必要となるようにします。
-
node-role.kubernetes.io/infra
のラベル
infra
ノードが OpenShift Data Foundation リソースのみをスケジュールできるようにするには、NoSchedule
effect のある OpenShift Data Foundation テイントを追加する必要もあります。
-
node.ocs.openshift.io/storage="true"
のテイント
RHOCP サブスクリプションコストが適用されないように、ラベルは RHOCP ノードを infra
ノードとして識別します。テイントは、OpenShift Data Foundation 以外のリソースがテイントのマークが付けられたノードでスケジュールされないようにします。
ノードにストレージテイントを追加するには、openshift-dns daemonset
などの他の daemonset
Pod の容認処理が必要になる場合があります。容認を管理する方法の詳細は、ナレッジベースの記事 https://access.redhat.com/solutions/6592171 を参照してください。
OpenShift Data Foundation サービスの実行に使用されるインフラストラクチャーノードで必要なテイントおよびラベルの例:
spec: taints: - effect: NoSchedule key: node.ocs.openshift.io/storage value: "true" metadata: creationTimestamp: null labels: node-role.kubernetes.io/worker: "" node-role.kubernetes.io/infra: "" cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage: ""