4.3. オーバープロビジョニングレベルのポリシー制御 [テクノロジープレビュー]
オーバープロビジョニング制御は、特定のアプリケーション namespace に基づいて、ストレージクラスターから消費される Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC) の量にクォータを定義できるようにするメカニズムです。
オーバープロビジョニング制御メカニズムを有効にすると、ストレージクラスターから消費される PVC をオーバープロビジョニングするのを防ぐことができます。Open Shift は、ClusterResourceQuota
を使用して、クラスタースコープでの集約リソース消費を制限する制約を定義するための柔軟性を提供します。詳細については、OpenShift ClusterResourceQuota を参照してください。
オーバープロビジョニング制御を使用すると、ClusteResourceQuota
が開始し、各ストレージクラスのストレージ容量制限を設定できます。容量制限の 80% が消費されると、アラームがトリガーされます。
オーバープロビジョニングレベルのポリシー制御はテクノロジープレビューです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。詳細は、Technology Preview Features Support Scope. を参照してください。
OpenShift Data Foundation のデプロイメントの詳細については、製品ドキュメント を参照し、プラットフォームに応じたデプロイメント手順を選択してください。
前提条件
- OpenShift Data Foundation クラスターが作成されていることを確認します。
手順
-
コマンドラインインターフェイスまたはユーザーインターフェイスのいずれかから
storagecluster
をデプロイします。 アプリケーションの namespace にラベルを付けます。
apiVersion: v1 kind: Namespace metadata: name: <desired_name> labels: storagequota: <desired_label>
- <desired_name>
-
アプリケーション namespace の名前を指定します (例:
quota-rbd
)。 - <desired_label>
-
ストレージクォータのラベルを指定します (例:
storagequota1
)。
storagecluster
を編集して、ストレージクラスのクォータ制限を設定します。$ oc edit storagecluster -n openshift-storage <ocs_storagecluster_name>
- <ocs_storagecluster_name>
- ストレージクラスターの名前を指定します。
必要なハード制限を持つオーバープロビジョニング制御のエントリーを
StorageCluster.Spec
に追加します。apiVersion: ocs.openshift.io/v1 kind: StorageCluster spec: [...] overprovisionControl: - capacity: <desired_quota_limit> storageClassName: <storage_class_name> quotaName: <desired_quota_name> selector: labels: matchLabels: storagequota: <desired_label> [...]
- <desired_quota_limit>
-
ストレージクラスに必要なクォータ制限を指定します (例:
27Ti
)。 - ストレージクラス名。
-
クォータ制限を設定するストレージクラスの名前を指定します (例:
ocs-storagecluster-ceph-rbd
)。 - <desired_quota_name>
-
ストレージクォータの名前を指定します (例:
quota1
)。 - <desired_label>
-
ストレージクォータのラベルを指定します (例:
storagequota1
)。
-
変更された
storagecluster
を保存します。 clusterresourcequota
が定義されていることを確認します。注記前の手順で定義した
quotaName
(たとえば、quota1
) を持つclusterresourcequota
を期待します。$ oc get clusterresourcequota -A $ oc describe clusterresourcequota -A