2.5. OpenShift Data Foundation クラスターの作成
OpenShift Data Foundation Operator のインストール後に OpenShift Data Foundation クラスターを作成します。
前提条件
- OpenShift Data Foundation Operator は Operator Hub からインストールしておく。詳細は、Installing OpenShift Data Foundation Operatorを参照してください。
-
VMware の仮想マシンでは、
disk.EnableUUID
オプションがTRUE
に設定されていることを確認してください。仮想マシンを設定するには、vCenter アカウントの権限が必要です。詳細は、必要な vCenter アカウント権限 を参照してください。disk.EnableUUID
オプションを設定するには、Customize hardware タブの VM Options の Advanced オプションを使用します。詳細は、vSphere へのインストール を参照してください。 -
オプション: 柔軟性を高めるためにシックプロビジョニングのストレージを使用する場合は、
zeroedthick
またはeagerzeroedthick
のディスク形式でストレージクラスを作成する必要があります。詳細は、VMware vSphere オブジェクトの定義 を参照してください。 - multus サポートのテクノロジープレビュー機能を使用する必要がある場合には、デプロイメントの前に、後でクラスターにアタッチされるネットワーク接続定義 (NAD) を作成する必要があります。詳細は、ネットワークアタッチメント定義の作成 を参照してください。
手順
OpenShift Web コンソールで、Operators
Installed Operators をクリックし、インストールされた Operator を表示します。 選択された Project が
openshift-storage
であることを確認します。- OpenShift Data Foundation Operator をクリックした後、Create StorageSystem をクリックします。
Backing storage ページで、以下を選択します。
- Deployment type オプションで Full Deployment を選択します。
- Use an existing StorageClass オプションを選択します。
Storage Class を選択します。
デフォルトでは
thin
に設定されます。シックプロビジョニングのストレージ用に、zeroedthick
またはeagerzeroedthick
ディスクフォーマットでストレージクラスを作成した場合は、そのストレージクラスがデフォルトのthin
ストレージクラスに加えて表示されます。- Next をクリックします。
Capacity and nodes ページで、必要な情報を提供します。
ドロップダウンリストから Requested Capacity の値を選択します。デフォルトで、これは
2 TiB
に設定されます。注記初期ストレージ容量を選択すると、クラスターの拡張は、選択された使用可能な容量を使用してのみ実行されます (raw ストレージの 3 倍)。
- Select Nodes セクションで、少なくとも 3 つの利用可能なノードを選択します。
オプション: 選択したノードを OpenShift Data Foundation 専用にする場合は、Taint nodes チェックボックスを選択します。
高可用性を確保するために、ワーカーノードは 3 つの異なる物理ノード、ラック、障害ドメインに分散します。
vCenter の非アフィニティーを使用して OpenShift Data Foundation のラックラベルをデータセンターの物理ノードおよびラックラベルに合わせて調整し、同じ物理シャーシに 2 つのワーカーノードがスケジュールされないようにします。
選択したノードが集約された 30 CPU および 72 GiB の RAM の OpenShift Data Foundation クラスターの要件と一致しない場合は、最小クラスターがデプロイされます。ノードの最小要件については、プランニングガイドの リソース要件 セクションを参照してください。
Taint nodes チェックボックスを選択して、選択したノードを OpenShift Data Foundation 専用にします。
- Next をクリックします。
オプション: Security and network ページで、要件に応じて以下を設定します。
- 暗号化を有効にするには、Enable data encryption for block and file storage を選択します。
暗号化レベルのいずれかまたは両方を選択します。
クラスター全体の暗号化
クラスター全体を暗号化します (ブロックおよびファイル)。
StorageClass の暗号化
暗号化対応のストレージクラスを使用して、暗号化された永続ボリューム (ブロックのみ) を作成します。
オプション: Connect to an external key management service チェックボックスを選択します。これはクラスター全体の暗号化の場合はオプションになります。
- Key Management Service Provider ドロップダウンリストから、Vault または Thales CipherTrust Manager (using KMIP) を選択します。Vault を選択した場合は、次の手順に進みます。Thales CipherTrust Manager (using KMIP) を選択した場合は、手順 iii に進みます。
認証方法を選択します。
- トークン認証方式の使用
- Vault ('https://<hostname or ip>') サーバーの一意の Connection Name、ホストの Address、Port 番号および Token を入力します。
Advanced Settings を展開して、
Vault
設定に基づいて追加の設定および証明書の詳細を入力します。- OpenShift Data Foundation 専用かつ特有のキーと値のシークレットパスを Backend Path に入力します。
- オプション: TLS Server Name および Vault Enterprise Namespace を入力します。
- PEM でエンコードされた、該当の証明書ファイルをアップロードし、CA 証明書、クライアント証明書、および クライアントの秘密鍵 を指定します。
- Save をクリックして、手順 iv に進みます。
- Kubernetes 認証方式の使用
- Vault ('https://<hostname or ip>') サーバーの一意の Connection Name、ホストの Address、Port 番号および Role 名を入力します。
Advanced Settings を展開して、
Vault
設定に基づいて追加の設定および証明書の詳細を入力します。- OpenShift Data Foundation 専用かつ特有のキーと値のシークレットパスを Backend Path に入力します。
- 該当する場合は、TLS Server Name および Authentication Path を入力します。
- PEM でエンコードされた、該当の証明書ファイルをアップロードし、CA 証明書、クライアント証明書、および クライアントの秘密鍵 を指定します。
- Save をクリックして、手順 iv に進みます。
Thales CipherTrust Manager (using KMIP) を KMS プロバイダーとして使用するには、次の手順に従います。
- プロジェクト内のキー管理サービスの一意の Connection Name を入力します。
Address および Port セクションで、Thales CipherTrust Manager の IP と、KMIP インターフェイスが有効になっているポートを入力します。以下に例を示します。
- Address: 123.34.3.2
- Port: 5696
- クライアント証明書、CA 証明書、および クライアント秘密鍵 をアップロードします。
- StorageClass 暗号化が有効になっている場合は、上記で生成された暗号化および復号化に使用する一意の識別子を入力します。
-
TLS Server フィールドはオプションであり、KMIP エンドポイントの DNS エントリーがない場合に使用します。たとえば、
kmip_all_<port>.ciphertrustmanager.local
などです。
- Network を選択します。
単一のネットワークを使用する場合は Default (SDN) を選択し、複数のネットワークインターフェイスを使用する場合は Custom (Multus) ネットワークを選択します。
- ドロップダウンメニューから Public Network Interface を選択します。
ドロップダウンメニューから Cluster Network Interface を選択します。
注記追加のネットワークインターフェイスを 1 つだけ使用している場合は、単一の
NetworkAttachementDefinition
(Public Network Interfaceにはocs-public-cluster
) を選択し、Cluster Network Interfaceは空白のままにします。- Next をクリックします。
Review and create ページで、設定の詳細を確認します。
設定設定を変更するには、Back をクリックします。
- Create StorageSystem をクリックします。
検証手順
インストールされたストレージクラスターの最終ステータスを確認するには、以下を実行します。
-
OpenShift Web コンソールで、Installed Operators
OpenShift Data Foundation Storage System ocs-storagecluster-storagesystem Resources の順に移動します。 StorageCluster
のStatus
がReady
になっており、それの横に緑色のチェックマークが表示されていることを確認します。- OpenShift Data Foundation のすべてのコンポーネントが正常にインストールされていることを確認するには、Verifying your OpenShift Data Foundation deployment を参照してください。
- マルチネットワーク (Multus) を確認するには、Verifying the Multus networkingを参照してください。
-
OpenShift Web コンソールで、Installed Operators
関連情報
Overprovision Control アラートを有効にするには、モニタリングガイドの アラート を参照してください。