第7章 OpenShift Container Platform サービスのストレージの設定
OpenShift Data Foundation を使用して、イメージレジストリー、モニタリング、およびロギングなどの OpenShift Container Platform サービスのストレージを提供できます。
これらのサービスのストレージを設定するプロセスは、OpenShift Data Foundation デプロイメントで使用されるインフラストラクチャーによって異なります。
これらのサービスに十分なストレージ容量があることを常に確認してください。これらの重要なサービスのストレージ領域が不足すると、クラスターは動作しなくなり、復元が非常に困難になります。
Red Hat は、これらのサービスのキュレーションおよび保持期間を短く設定することを推奨します。詳細は、OpenShift Container Platform ドキュメントの Curator スケジュールの設定 および 永続ストレージの設定 の Prometheus メトリクスデータの保持時間の変更サブセクションを参照してください。
これらのサービスのストレージ領域が不足する場合は、Red Hat カスタマーサポートにお問い合わせください。
7.1. OpenShift Data Foundation を使用するためのイメージレジストリーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform は、クラスターで標準ワークロードとして実行される、組み込まれたコンテナーイメージレジストリーを提供します。通常、レジストリーはクラスター上にビルドされたイメージの公開ターゲットとして、またクラスター上で実行されるワークロードのイメージのソースとして使用されます。
このセクションの手順に従って、OpenShift Data Foundation をコンテナーイメージレジストリーのストレージとして設定します。Google Cloud では、レジストリーのストレージを変更する必要はありません。
このプロセスでは、データを既存イメージレジストリーから新規イメージレジストリーに移行しません。既存のレジストリーにコンテナーイメージがある場合、このプロセスを完了する前にレジストリーのバックアップを作成し、このプロセスの完了時にイメージを再登録します。
前提条件
- OpenShift Web コンソールへの管理者アクセスがある。
-
OpenShift Data Foundation Operator が
openshift-storagenamespace にインストールされ、実行されている。OpenShift Web Console で、OperatorsInstalled Operators をクリックしてインストールされた Operator を表示します。 -
イメージレジストリー Operator が
openshift-image-registrynamespace にインストールされ、実行されている。OpenShift Web コンソールで、AdministrationCluster Settings Cluster Operators をクリックしてクラスター Operator を表示します。 -
プロビジョナー
openshift-storage.cephfs.csi.ceph.comを持つストレージクラスが利用可能である。OpenShift Web コンソールで、StorageStorageClasses をクリックし、利用可能なストレージクラスを表示します。
手順
使用するイメージレジストリーの Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC) を作成します。
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OpenShift Web コンソールで、Storage
Persistent Volume Claims をクリックします。 -
Project を
openshift-image-registryに設定します。 Create Persistent Volume Claim をクリックします。
-
上記で取得した利用可能なストレージクラスリストから、プロビジョナー
openshift-storage.cephfs.csi.ceph.comで Storage Class を指定します。 -
Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC) の Name を指定します (例:
ocs4registry)。 -
Shared Access (RWX)の Access Mode を指定します。 - 100 GB 以上の Size を指定します。
Create をクリックします。
新規 Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC) のステータスが
Boundとしてリスト表示されるまで待機します。
-
上記で取得した利用可能なストレージクラスリストから、プロビジョナー
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OpenShift Web コンソールで、Storage
クラスターのイメージレジストリーを、新規の Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC) を使用するように設定します。
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Administration
Custom Resource Definitions をクリックします。 -
imageregistry.operator.openshift.ioグループに関連付けられたConfigカスタムリソース定義をクリックします。 - Instances タブをクリックします。
-
クラスターインスタンスの横にある Action メニュー (⋮)
Edit Config をクリックします。 イメージレジストリーの新規 Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC) を追加します。
以下を
spec:の下に追加し、必要に応じて既存のstorage:セクションを置き換えます。storage: pvc: claim: <new-pvc-name>storage: pvc: claim: <new-pvc-name>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下に例を示します。
storage: pvc: claim: ocs4registrystorage: pvc: claim: ocs4registryCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Save をクリックします。
-
Administration
新しい設定が使用されていることを確認します。
-
Workloads
Pods をクリックします。 -
Project を
openshift-image-registryに設定します。 -
新規
image-registry-*Pod がRunningのステータスと共に表示され、以前のimage-registry-*Pod が終了していることを確認します。 -
新規の
image-registry-*Pod をクリックし、Pod の詳細を表示します。 -
Volumes までスクロールダウンし、
registry-storageボリュームに新規 Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) に一致する Type があることを確認します (例:ocs4registry)。
-
Workloads