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第9章 IBM Z または IBM LinuxONE OpenShift Data Foundation クラスターのストレージのスケーリング

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9.1. IBM Z または IBM LinuxONE インフラストラクチャーの OpenShift Data Foundation ノードへの容量の追加によるストレージのスケールアップ

設定された Red Hat OpenShift Data Foundation ワーカーノードにストレージ容量およびパフォーマンスを追加できます。

注記

フレキシブルスケーリング機能はデプロイ時に有効になり、後で有効または無効にすることはできません。

前提条件

  • 実行中の OpenShift Data Foundation Platform。
  • OpenShift Web コンソールの管理者権限
  • デプロイメント時にプロビジョニングされたストレージクラス以外のストレージクラスを使用してスケーリングするために、最初に追加のストレージクラスを定義する。詳細は、ストレージクラスおよびプールの作成 を参照してください。

手順

  1. zFCP ディスクを使用してハードウェアリソースを追加します。

    1. すべてのディスクをリスト表示します。

      $ lszdev

      出力例:

      TYPE         ID                                              ON   PERS  NAMES
      zfcp-host    0.0.8204                                        yes  yes
      zfcp-lun     0.0.8204:0x102107630b1b5060:0x4001402900000000  yes  no    sda sg0
      zfcp-lun     0.0.8204:0x500407630c0b50a4:0x3002b03000000000  yes  yes   sdb sg1
      qeth         0.0.bdd0:0.0.bdd1:0.0.bdd2                      yes  no    encbdd0
      generic-ccw  0.0.0009                                        yes  no

      SCSI ディスクは、ID セクションの <device-id>:<wwpn>:<lun-id> 構造で zfcp-lun として表されます。最初のディスクはオペレーティングシステムに使用されます。新規ディスクのデバイス ID は同じである可能性があります。

    2. 新しい SCSI ディスクを追加します。

      $ chzdev -e 0.0.8204:0x400506630b1b50a4:0x3001301a00000000
      注記

      新規ディスクのデバイス ID は、置き換えるディスクと同じである必要があります。新規ディスクは、WWPN および LUN ID で識別されます。

    3. すべての FCP デバイスをリスト表示して、新規ディスクが設定されていることを確認します。

      $ lszdev zfcp-lun
      TYPE         ID                                              ON   PERS  NAMES
      zfcp-lun     0.0.8204:0x102107630b1b5060:0x4001402900000000 yes  no    sda sg0
      zfcp-lun     0.0.8204:0x500507630b1b50a4:0x4001302a00000000  yes  yes   sdb sg1
      zfcp-lun     0.0.8204:0x400506630b1b50a4:0x3001301a00000000  yes  yes   sdc sg2
  2. OpenShift Web コンソールに移動します。
  3. 左側のナビゲーションバーの Operators をクリックします。
  4. Installed Operators を選択します。
  5. ウィンドウで、OpenShift Data Foundation Operator をクリックします。
  6. 上部のナビゲーションバーで、右にスクロールし、Storage Systems タブをクリックします。

    1. 表示されるリストの横にある Action menu (⋮) をクリックして、オプションメニューを拡張します。
    2. オプションメニューから Add Capacity を選択します。

      Raw Capacity フィールドには、ストレージクラスの作成時に設定されるサイズが表示されます。OpenShift Data Foundation はレプリカ数 3 を使用するため、消費されるストレージの合計量はこの量の 3 倍になります。

    3. Add をクリックします。
  7. ステータスを確認するには、Storage Data Foundation に移動し、Status カードの Storage System に緑色のチェックマークが表示されていることを確認します。

検証手順

  • Raw Capacity カードを確認します。

    1. OpenShift Web コンソールで、Storage Data Foundation をクリックします。
    2. Overview タブの Status カードで Storage System をクリックし、表示されたポップアップからストレージシステムリンクをクリックします。
    3. Block and File タブで、Raw Capacity カードを確認します。

      容量は選択に応じて増大することに注意してください。

      注記

      Raw 容量はレプリケーションを考慮せず、フル容量を表示します。

  • 新しい OSD およびそれらの対応する新規 Persistent Volume Claims (PVC) が作成されていることを確認します。

    • 新規作成された OSD の状態を表示するには、以下を実行します。

      1. OpenShift Web コンソールから Workloads Pods をクリックします。
      2. Project ドロップダウンリストから openshift-storage を選択します。

        注記

        Show default projects オプションが無効になっている場合は、切り替えボタンを使用して、すべてのデフォルトプロジェクトをリスト表示します。

    • Pod の状態を確認します。

      1. OpenShift Web コンソールで、Storage Persistent Volume Claims をクリックします。
      2. Project ドロップダウンリストから openshift-storage を選択します。

        注記

        Show default projects オプションが無効になっている場合は、切り替えボタンを使用して、すべてのデフォルトプロジェクトをリスト表示します。

  • (オプション) クラスターでクラスター全体の暗号化が有効な場合は、新規 OSD デバイスが暗号化されていることを確認します。

    1. 新規 OSD Pod が実行しているノードを特定します。

      $ oc get -n openshift-storage -o=custom-columns=NODE:.spec.nodeName pod/<OSD-pod-name>
      <OSD-pod-name>

      これは OSD Pod の名前です。

      以下に例を示します。

      $ oc get -n openshift-storage -o=custom-columns=NODE:.spec.nodeName pod/rook-ceph-osd-0-544db49d7f-qrgqm

      出力例:

      NODE
      compute-1
    2. 直前の手順で特定された各ノードに以下を実行します。

      1. デバッグ Pod を作成し、選択したホストの chroot 環境を開きます。

        $ oc debug node/<node-name>
        <node-name>

        ノードの名前。

        $ chroot /host
      2. ocs-deviceset 名の横にある crypt キーワードを確認します。

        $ lsblk
重要

クラスターの削減は、Red Hat サポートチーム の支援がある場合にのみサポートされます。

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