第14章 OpenShift Data Foundation コンポーネントのリソースの変更
OpenShift Data Foundation をインストールすると、OpenShift Data Foundation Pod が消費できる事前に定義されたリソースが提供されます。I/O 負荷が高い状況では、これらの制限を引き上げる必要がある場合があります。
- rook-ceph Pod の CPU およびメモリーリソースを変更するには、「rook-ceph Pod の CPU およびメモリーリソースの変更」 を参照してください。
- Multicloud Object Gateway(MCG) のリソースを調整するには、「MCG のリソースのチューニング」 を参照してください。
14.1. rook-ceph Pod の CPU およびメモリーリソースの変更
OpenShift Data Foundation のインストール時に、rook-ceph Pod の事前に定義された CPU およびメモリーリソースが提供されます。要件に応じてこれらの値を手動で増やすことができます。
以下の Pod で CPU およびメモリーリソースを変更できます。
-
mgr
-
mds
-
rgw
以下の例は、rook-ceph Pod の CPU およびメモリーリソースを変更する方法を示しています。この例では、既存の MDS Pod 値である cpu
および memory
がそれぞれ 1
および 4Gi
から 2
および 8Gi
に増えています。
ストレージクラスターを編集します。
# oc edit storagecluster -n openshift-storage <storagecluster_name>
<storagecluster_name>
ストレージクラスターの名前を指定します。
以下に例を示します。
# oc edit storagecluster -n openshift-storage ocs-storagecluster
次の行をストレージクラスターのカスタムリソース (CR) に追加します。
spec: resources: mds: limits: cpu: 2 memory: 8Gi requests: cpu: 2 memory: 8Gi
- 変更を保存し、エディターを終了します。
または、
oc patch
コマンドを実行して、mds
Pod の CPU およびメモリーの値を変更します。# oc patch -n openshift-storage storagecluster <storagecluster_name> --type merge \ --patch '{"spec": {"resources": {"mds": {"limits": {"cpu": "2","memory": "8Gi"},"requests": {"cpu": "2","memory": "8Gi"}}}}}'
<storagecluster_name>
ストレージクラスターの名前を指定します。
以下に例を示します。
# oc patch -n openshift-storage storagecluster ocs-storagecluster \ --type merge \ --patch '{"spec": {"resources": {"mds": {"limits": {"cpu": "2","memory": "8Gi"},"requests": {"cpu": "2","memory": "8Gi"}}}}}'