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第1章 OpenShift Data Foundation 更新プロセスの概要

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この章では、すべての Red Hat OpenShift Data Foundation デプロイメント (Internal、Internal-Attached、および External) のマイナーリリースおよび z-stream リリース間でアップグレードする方法を説明します。アップグレードプロセスは、すべてのデプロイメントで引き続き同じとなります。

OpenShift Data Foundation とそのコンポーネントは、4.14 と 4.15 のようなマイナーリリース間、または 4.15.0 と 4.15.1 のような z-stream 間更新で、自動更新を有効にするか (Operator のインストール時に行っていない場合)、手動で更新を行うことでアップグレードできます。z-stream の新規リリースが利用可能になると、更新ストラテジーが Automatic に設定されている場合、アップグレードプロセスが自動的にトリガーされます。

延長更新サポート (EUS)

OpenShift Data Foundation での EUS から EUS へのアップグレードは順次、OpenShift のアップグレードに合わせて調整されます。詳細は、Performing an EUS-to-EUS update および EUS- to-EUS update for hierarchy products and Operator Lifecycle Manager でインストールされた Operator を 参照してください。

OpenShift Container Platform と OpenShift Data Foundation の EUS アップグレードでは、OpenShift Data Foundation が OpenShift Container Platform と共にアップグレードされ、OpenShift Data Foundation と OpenShift Container Platform 間の互換性が常に維持されていることを確認します。

EUS アップグレードのワークフローの例:

  1. ワーカーマシンプールを一時停止します。
  2. OpenShift <4.y> OpenShift <4.y+1> を更新します。
  3. OpenShift Data Foundation <4.y> OpenShift Data Foundation <4.y+1> を更新します。
  4. OpenShift <4.y+1> OpenShift <4.y+2> を更新します。
  5. OpenShift Data Foundation <4.y+2> に更新します。
  6. ワーカーマシンプールの一時停止を解除します。
注記

ODF <4.y+2> は、ワーカーマシンプールの一時停止が解除される前または後に更新できます。

重要

OpenShift Data Foundation を外部モードで更新する場合、Red Had Ceph Storage と OpenShift Data Foundation のバージョンと互換性があることを確認してください。外部モードでサポート対象の Red Hat Ceph Storage バージョンについての詳細は、Red Hat OpenShift Data Foundation Supportability and Interoperability Checker を参照してください。使用中のバージョンに対応するサポートされている Red Had Ceph バージョンを確認するために、チェッカーで必要な OpenShift Data Foundation バージョンを提供します。

また、内部および外部モードのデプロイメントの両方で、以下の順序で Red Hat OpenShift Data Foundation のさまざまな部分をアップグレードする必要もあります。

  1. OpenShift Container Platform の クラスターの更新 ドキュメントに従って OpenShift Container Platform を更新します
  2. Red Hat OpenShift Data Foundation を更新します。

    1. 更新に非接続環境を準備する には、Operator Lifecycle Manager を制限されたネットワークで使用するための Operator ガイドを参照し、OpenShift Data Foundation およびローカルストレージ Operator を使用している場合はこれらを更新できるようにします。
    2. マイナーリリース間の更新 は、Red Hat OpenShift Data Foundation 4.14 から 4.15 への更新 を参照してください。
    3. z-stream リリース間の更新 は、Red Hat OpenShift Data Foundation 4.15.x の 4.15.y への更新 を参照してください。
    4. 外部モードのデプロイメントを更新する場合はRed Hat OpenShift Data Foundation 外部シークレットの更新 のセクションにある手順も実行する必要があります。
    5. ローカルストレージを使用する場合は、Local Storage Operator を更新します。不明な場合は、Local Storage Operator デプロイメントの確認 を参照してください。
重要

障害復旧 (DR) が有効になっている OpenShift Data Foundation 4.12 の既存のセットアップがある場合は、環境内のすべてのクラスターを同時に更新し、単一のクラスターを更新しないようにしてください。これは、潜在的な問題を回避し、最適な互換性を維持するためです。すべての OpenShift Data Foundation DR インスタンス間で一貫性を維持することも重要です。

更新に関する考慮事項

開始する前に、以下の重要な考慮事項を確認してください。

  • Red Hat OpenShift Container Platform のバージョンは、Red Hat OpenShift Data Foundation と同じです。

    OpenShift Container Platform および Red Hat OpenShift Data Foundation のサポートされる組み合わせについての詳細は、Interoperability Matrix を参照してください。

  • クラスターが内部モードまたは外部モードのどちらでデプロイされたかを確認するには、ODF クラスターに内部モードまたは外部モードのストレージがあるかどうかを判別する方法 に関する ナレッジベースの記事 を参照してください。
  • ローカルストレージ Operator は、ローカルストレージ Operator のバージョンが Red Hat OpenShift Container Platform のバージョンと一致する場合にのみ完全にサポートされます。
重要

Multicloud Object Gateway には、データベースのコピー (NooBaa DB) が 1 つだけあります。つまり、NooBaa DB PVC が破損し、回復できない場合は、Multicloud Object Gateway に存在するアプリケーションデータが完全に失われる可能性があります。このため、Red Hat では NooBaa DB PVC のバックアップを定期的に取ることを推奨しています。NooBaa DB に障害が発生して回復できない場合は、最新のバックアップバージョンに戻すことができます。NooBaa DB をバックアップする手順は、こちらのナレッジベースの記事 の手順に従ってください。

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