第6章 ストレージクラスおよびストレージプール
OpenShift Data Foundation Operator は、使用されるプラットフォームに応じてデフォルトのストレージクラスをインストールします。このデフォルトストレージクラスは Operator によって所有され、制御されるため、削除したり変更したりすることはできません。ただし、ストレージクラスの異なる動作が必要な場合は、カスタムストレージクラスを作成できます。
以下の機能を提供するストレージクラスにマップする複数のストレージプールを作成できます。
- それぞれに高可用性のあるアプリケーションを有効にして、2 つのレプリカを持つ永続ボリュームを使用できるようにします。これにより、アプリケーションのパフォーマンスが向上する可能性があります。
- 圧縮が有効にされているストレージクラスを使用して永続ボリューム要求の領域を節約します。
複数のストレージクラスおよび複数のプールは、外部モード の OpenShift Data Foundation クラスターではサポートされません。
単一デバイスセットの最小クラスターで新規作成できるストレージクラスは、2 つだけです。ストレージクラスターを拡張するたびに、新規ストレージクラスを 2 つ追加できます。
6.1. ストレージクラスおよびプールの作成
既存のプールを使用してストレージクラスを作成するか、ストレージクラスの作成中にストレージクラスの新規プールを作成できます。
前提条件
-
OpenShift Container Platform の Web コンソールにログインしており、OpenShift Data Foundation クラスターが
Ready
状態にあることを確認します。
手順
-
Storage
StorageClasses をクリックします。 - Create Storage Class をクリックします。
- ストレージクラスの Name および Description を入力します。
Reclaim Policy は、デフォルトオプションとして
Delete
に設定されています。この設定を使用します。回収ポリシーをストレージクラスで
Retain
に変更すると、永続ボリューム要求 (PVC) を削除した後でも、永続ボリューム (PV) はReleased
状態のままになります。ボリュームバインディングモード は、デフォルトオプションとして
WaitForConsumer
に設定されています。Immediate
オプションを選択すると、PVC の作成時に PV がすぐに作成されます。-
永続ボリュームをプロビジョニングするためのプラグインとして、
RBD
またはCephFS
Provisioner を選択します。 - ワークロードの Storage system を選択します。
一覧から既存の ストレージプール を選択するか、新規プールを作成します。
注記双方向レプリケーションデータ保護ポリシーは、デフォルト以外の RBD プールでのみサポートされます。追加のプールを作成することで双方向レプリケーションを使用できます。replica 2 プールのデータの可用性と整合性に関する考慮事項は、ナレッジベースのカスタマーソリューション記事 を参照してください。
- 新規プールの作成
- Create New Pool をクリックします。
- Pool name を入力します。
- Data Protection Policy として 2-way-Replication または 3-way-Replication を選択します。
データを圧縮する必要がある場合は、Enable compression を選択します。
圧縮を有効にするとアプリケーションのパフォーマンスに影響がある可能性があり、書き込まれるデータがすでに圧縮または暗号化されている場合は効果的ではない可能性があります。圧縮を有効にする前に書き込まれたデータは圧縮されません。
- Create をクリックして新規ストレージプールを作成します。
- プールの作成後に Finish をクリックします。
- オプション: Enable Encryption のチェックボックスを選択します。
- Create をクリックしてストレージクラスを作成します。