第2章 動的ストレージデバイスを使用した OpenShift Data Foundation のデプロイ


Amazon Web Services (AWS) EBS(タイプ gp2-csi または gp3-csi) が提供する動的ストレージデバイスを使用して OpenShift Data Foundation を OpenShift Container Platform にデプロイすると、内部クラスターリソースを作成するオプションが提供されます。これにより、ベースサービスの内部プロビジョニングが可能になり、追加のストレージクラスをアプリケーションで使用できるようになります。

OpenShift Data Foundation で Multicloud Object Gateway (MCG) コンポーネントのみをデプロイすることは可能ですが、このデプロイメント方法は ROSA ではサポートされていません。

注記

ROSA では、内部の OpenShift Data Foundation クラスターのみがサポートされます。デプロイメント要件の詳細は、Planning your deploymentを参照してください。

また、動的ストレージデバイスを使用してデプロイするための以下の手順に進む前に、OpenShift Data Foundation のデプロイの準備 の章に記載の要件を満たしていることを確認してください。

2.1. Red Hat OpenShift Data Foundation Operator のインストール

Hosted Control Plane (HCP) を備えた Red Hat OpenShift Container Platform Operator Hub for ROSA を使用して、Red Hat OpenShift Data Foundation Operator をインストールできます。

前提条件

  • cluster-admin 権限および Operator インストール権限を持つアカウントを使用して OpenShift Container Platform クラスターにアクセスできる。
  • Red Hat OpenShift Container Platform クラスターにワーカーノードまたはインフラストラクチャーノードが少なくとも 3 つある。
  • その他のリソース要件は、デプロイメントのプランニング ガイドを参照してください。
重要
  • OpenShift Data Foundation のクラスター全体でのデフォルトノードセレクターをオーバーライドする必要がある場合は、以下のコマンドを使用して、ストレージ namespace に空のノードセレクターを指定できます。

    $ oc annotate namespace storage-namespace openshift.io/node-selector=
  • ノードに Red Hat OpenShift Data Foundation リソースのみがスケジュールされるように infra のテイントを設定します。これにより、サブスクリプションコストを節約できます。詳細は、ストレージリソースの管理と割り当て ガイドの Red Hat OpenShift Data Foundation に専用のワーカーノードを使用する方法 セクションを参照してください。

手順

  1. OpenShift Web コンソールにログインします。
  2. Operators OperatorHub をクリックします。
  3. スクロールするか、OpenShift Data FoundationFilter by keyword ボックスに入力し、OpenShift Data Foundation Operator を検索します。
  4. Install をクリックします。
  5. Install Operator ページで、以下のオプションを設定します。

    1. role ARN を入力します。Amazon リソース名 (ARN) を作成する手順は、スクリプトを使用した AWS ロールの作成 を参照してください。
    2. Channel を stable-4.18 として更新します。
    3. Installation Mode オプションで A specific namespace on the cluster を選択します。
    4. Installed Namespace を Select a Namespace に設定します。

      注記

      ROSA のデプロイメントには、openshift-storage namespace は推奨されません。このデプロイメントにユーザー定義の namespace を使用します。namespace では "redhat" または "openshift" の接頭辞を使用しないでください。

      重要

      このガイドでは、<storage-namespace> をサンプル namespace として使用します。<storage-namespace> は、後の手順で、定義済みの namespace に置き換えます。

    5. 承認ストラテジーを Automatic または Manual として選択します。

      Automatic (自動) 更新を選択すると、Operator Lifecycle Manager (OLM) は介入なしに、Operator の実行中のインスタンスを自動的にアップグレードします。

      Manual 更新を選択すると、OLM は更新要求を作成します。クラスター管理者は、Operator を新しいバージョンに更新できるように更新要求を手動で承認する必要があります。Hosted Control Plane を使用した ROSA では、手動 更新ストラテジーを推奨します。

    6. Console プラグインEnable オプションが選択されていることを確認します。
    7. Install をクリックします。
重要

prometheus-operator Pod に toleration がない既知の問題があるため、デプロイメントの後に以下のコマンドを実行してください。

$ oc patch csv odf-prometheus-operator.v4.18.0-rhodf -n odf-storage --type=json -p='[{"op": "add", "path": "/spec/install/spec/deployments/0/spec/template/spec/tolerations", "value": [

{"key": "node.ocs.openshift.io/storage", "operator": "Equal", "value": "true", "effect": "NoSchedule" }
]}]'

検証手順

  • Operator が正常にインストールされると、Web console update is available メッセージを含むポップアップがユーザーインターフェイスに表示されます。このポップアップから Refresh web console をクリックして、反映するコンソールを変更します。
  • Web コンソールに移動します。

    • Installed Operators に移動し、OpenShift Data Foundation Operator に、インストールが正常に実行されたことを示す緑色のチェックマークが表示されていることを確認します。
    • Storage に移動し、Data Foundation ダッシュボードが使用可能かどうかを確認します。
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