Amazon Web サービスを使用した OpenShift Data Foundation のデプロイ
クラウドストレージの Amazon Web Services を使用した OpenShift Data Foundation のデプロイ手順
概要
多様性を受け入れるオープンソースの強化
Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。
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はじめに
Red Hat OpenShift Data Foundation 4.9 は、接続環境または非接続環境での既存の Red Hat OpenShift Container Platform (RHOCP) AWS クラスターへのデプロイメントをサポートし、プロキシー環境に対する追加設定なしのサポートを提供します。
AWS では、内部の OpenShift Data Foundation クラスターのみがサポートされます。デプロイメントの要件の詳細は、デプロイメントのプランニング および OpenShift Data Foundation のデプロイの準備 を参照してください。
OpenShift Data Foundation をデプロイするには、OpenShift Data Foundation のデプロイの準備の章の要件を確認し、要件に基づいた環境のデプロイメントプロセスを実行します。
第1章 OpenShift Data Foundation のデプロイの準備
動的ストレージデバイスを使用して OpenShift Data Foundation を OpenShift Container Platform にデプロイすると、内部クラスターリソースを作成するオプションが提供されます。
OpenShift Data Foundation のデプロイを開始する前に、以下を実行します。
ワーカーノード向けの Red Hat Enterprise Linux ベースのホストについては、Red Hat Enterprise Linux ベースのノードでのコンテナーのファイルシステムのアクセスを有効にします。
注記Red Hat Enterprise Linux CoreOS(RHCOS) の場合は、この手順を省略します。
オプション: 外部鍵管理システム (KMS) を使用してクラスター全体の暗号化を有効にする場合:
- トークンのあるポリシーが存在し、Vault のキー値のバックエンドパスが有効にされていることを確認します。Vault でのキー値のバックエンドパスおよびポリシーの有効化 について参照してください。
- Vault サーバーで署名済みの証明書を使用していることを確認します。
ノードの最小要件 [テクノロジープレビュー]
OpenShift Data Foundation クラスターは、標準のデプロイメントリソース要件を満たしていない場合に、最小の設定でデプロイされます。プランニングガイド の Resource requirements のセクションを参照してください。
Regional-DR 要件 [開発者プレビュー]
Red Hat OpenShift Data Foundation でサポートされる障害復旧機能では、障害復旧ソリューションを正常に実装するために以下の前提条件がすべて必要になります。
- 有効な Red Hat OpenShift Data Foundation Advanced エンタイトルメント
有効な Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes サブスクリプション
OpenShift Data Foundation のサブスクリプションがどのように機能するかを知るには、OpenShift Data Foundation subscriptions に関するナレッジベースの記事 を参照してください。
詳細な要件は、Regional-DR requirements および RHACM requirements を参照してください。
1.1. Red Hat Enterprise Linux ベースのノード上のコンテナーでのファイルシステムアクセスの有効化
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー (UPI) で Red Hat Enterprise Linux がベースの OpenShift Data Foundation にワーカーノードを含めて OpenShift Container Storage をデプロイしても自動的に、基盤の Ceph ファイルシステムへのコンテナーアクセスが提供されるわけではありません。
Red Hat Enterprise Linux CoreOS(RHCOS) をベースとするホストの場合は、この手順を省略します。
手順
- Red Hat Enterprise Linux ベースのノードにログインし、ターミナルを開きます。
クラスター内の各ノードについて、以下を実行します。
ノードが rhel-7-server-extras-rpms リポジトリーにアクセスできることを確認します。
# subscription-manager repos --list-enabled | grep rhel-7-server
出力に
rhel-7-server-rpms
とrhel-7-server-extras-rpms
の両方が表示されない場合は、以下のコマンドを実行して各リポジトリーを有効にします。# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rpms
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-extras-rpms
必要なパッケージをインストールします。
# yum install -y policycoreutils container-selinux
SELinux での Ceph ファイルシステムのコンテナーの使用を永続的に有効にします。
# setsebool -P container_use_cephfs on
1.2. Vault でのキー値のバックエンドパスおよびポリシーの有効化
前提条件
- Vault への管理者アクセス。
-
注: 後に変更することはできないため、命名規則に基づいてバックエンド
path
として一意のパス名を選択します。
手順
Vault で Key/Value (KV) バックエンドパスを有効にします。
Vault KV シークレットエンジン API の場合は、バージョン 1 を使用します。
$ vault secrets enable -path=odf kv
Vault KV シークレットエンジン API の場合は、バージョン 2 です。
$ vault secrets enable -path=odf kv-v2
以下のコマンドを使用して、シークレットでの書き込み操作または削除操作の実行をユーザーを制限するポリシーを作成します。
echo ' path "odf/*" { capabilities = ["create", "read", "update", "delete", "list"] } path "sys/mounts" { capabilities = ["read"] }'| vault policy write odf -
上記のポリシーに一致するトークンを作成します。
$ vault token create -policy=odf -format json
第2章 動的ストレージデバイスを使用した OpenShift Data Foundation のデプロイ
Amazon Web Services (AWS) EBS(タイプ gp2
) が提供する動的ストレージデバイスを使用して OpenShift Data Foundation を OpenShift Container Platform にデプロイすると、内部クラスターリソースを作成するオプションが提供されます。これにより、ベースサービスの内部プロビジョニングが可能になり、追加のストレージクラスをアプリケーションで使用可能にすることができます。
また、OpenShift Data Foundation で Multicloud Object Gateway (MCG) コンポーネントのみをデプロイすることもできます。詳細は、Deploy standalone Multicloud Object Gateway を参照してください。
AWS では、内部の OpenShift Data Foundation クラスターのみがサポートされます。デプロイメント要件の詳細は、Planning your deploymentを参照してください。
また、OpenShift Data Foundation のデプロイの準備 の章にある要件に対応していることを確認してから、動的ストレージデバイスを使用したデプロイについて以下の手順を実行してください。
2.1. Red Hat OpenShift Data Foundation Operator のインストール
Red Hat OpenShift Data Foundation Operator は、Red Hat OpenShift Container Platform Operator Hub を使用してインストールできます。
前提条件
-
cluster-admin
および Operator インストールのパーミッションを持つアカウントを使用して OpenShift Container Platform クラスターにアクセスできる。 - Red Hat OpenShift Container Platform クラスターにワーカーノードが少なくとも 3 つある。
- その他のリソース要件については、デプロイメントのプランニング ガイドを参照してください。
OpenShift Data Foundation のクラスター全体でのデフォルトノードセレクターを上書きする必要がある場合は、コマンドラインインターフェイスで以下のコマンドを使用し、
openshift-storage
namespace の空のノードセレクターを指定できます (この場合、openshift-storage namespace を作成します)。$ oc annotate namespace openshift-storage openshift.io/node-selector=
-
ノードに Red Hat OpenShift Data Foundation リソースのみがスケジュールされるように
infra
のテイントを設定します。これにより、サブスクリプションコストを節約できます。詳細は、ストレージリソースの管理および割り当てガイドのHow to use dedicated worker nodes for Red Hat OpenShift Data Foundationの章を参照してください。
手順
- OpenShift Web コンソールにログインします。
- Operators → OperatorHub をクリックします。
-
スクロールするか、または
OpenShift Data Foundation
を Filter by keyword ボックスに入力し、OpenShift Data Foundation Operator を検索します。 - Install をクリックします。
Install Operator ページで、以下のオプションを設定します。
- Channel を stable-4.9 として更新します。
- Installation Mode オプションに A specific namespace on the cluster を選択します。
-
Installed Namespace に Operator recommended namespace openshift-storage を選択します。namespace
openshift-storage
が存在しない場合、これは Operator のインストール時に作成されます。 承認ストラテジー を Automatic または Manual として選択します。
Automatic (自動) 更新を選択した場合、Operator Lifecycle Manager (OLM) は介入なしに、Operator の実行中のインスタンスを自動的にアップグレードします。
Manual 更新を選択した場合、OLM は更新要求を作成します。クラスター管理者は、Operator を新しいバージョンに更新できるように更新要求を手動で承認する必要があります。
- Console プラグイン に Enable オプションが選択されていることを確認します。
- Install をクリックします。
すべてのデフォルト設定を使用することが推奨されます。これを変更すると、予期しない動作が発生する可能性があります。変更後にどうなるのかを認識している場合に限り変更します。
検証手順
- OpenShift Data Foundation Operator に、インストールが正常に実行されたことを示す緑色のチェックマークが表示されていることを確認します。
Operator が正常にインストールされると、
Web console update is available
メッセージを含むポップアップがユーザーインターフェイスに表示されます。このポップアップから Web コンソールのリフレッシュ をクリックして、反映するコンソールを変更します。- Web コンソールで、Operators に移動し、OpenShift Data Foundation が利用可能かどうかを確認します。
OpenShift Data Foundation Operator のインストール後に console プラグインオプションが自動的に有効になっていない場合は、有効にする必要があります。
console プラグインを有効にする方法は、Red Hat OpenShift Data Foundation console プラグインの有効化 を参照してください。
2.2. OpenShift Data Foundation クラスターの作成
OpenShift Data Foundation Operator のインストール後に OpenShift Data Foundation クラスターを作成します。
前提条件
- OpenShift Data Foundation Operator は Operator Hub からインストールする必要があります。詳細は、Installing OpenShift Data Foundation Operatorを参照してください。
手順
OpenShift Web コンソールで、Operators → Installed Operators をクリックし、インストールされた Operator を表示します。
選択された Project が
openshift-storage
であることを確認します。- OpenShift Data Foundation Operator をクリックした後、Create StorageSystem をクリックします。
Backing storage ページで、以下を選択します。
- Use an existing StorageClass オプションを選択します。
Storage Class を選択します。
デフォルトでは
gp2
に設定されます。-
Advanced を展開し、Deployment type オプションで
Full Deployment
を選択します。 - Next をクリックします。
Capacity and nodes ページで、必要な情報を提供します。
ドロップダウンリストから Requested Capacity の値を選択します。デフォルトで、これは
2 TiB
に設定されます。注記初期ストレージ容量を選択すると、クラスターの拡張は、選択された使用可能な容量を使用してのみ実行されます (raw ストレージの 3 倍)。
Select Nodes セクションで、少なくとも 3 つの利用可能なノードを選択します。
複数のアベイラビリティーゾーンを持つクラウドプラットフォームの場合は、ノードが異なる場所/アベイラビリティーゾーンに分散されていることを確認します。
選択したノードが集約された 30 CPU および 72 GiB の RAM の OpenShift Data Foundation クラスターの要件と一致しない場合は、最小クラスターがデプロイされます。ノードの最小要件については、プランニングガイドのリソース要件セクションを参照してください。
- Next をクリックします。
オプション: Security and network ページで、要件に応じて以下を設定します。
- 暗号化を有効にするには、Enable data encryption for block and file storage を選択します。
暗号化レベルのいずれかまたは両方を選択します。
クラスター全体の暗号化
クラスター全体を暗号化します (ブロックおよびファイル)。
StorageClass の暗号化
暗号化対応のストレージクラスを使用して、暗号化された永続ボリューム (ブロックのみ) を作成します。
Connect to an external key management service チェックボックスを選択します。これはクラスター全体の暗号化の場合はオプションになります。
-
Key Management Service Provider はデフォルトで
Vault
に設定されます。 - Vault Service Name、Vault サーバーのホスト Address('https://<hostname または ip>')、Port 番号および Token を入力します。
Advanced Settings を展開して、
Vault
設定に基づいて追加の設定および証明書の詳細を入力します。- OpenShift Data Foundation 専用かつ特有のキー値のシークレットパスを Backend Path に入力します。
- オプション: TLS Server Name および Vault Enterprise Namespace を入力します。
- それぞれの PEM でエンコードされた証明書ファイルをアップロードし、CA 証明書、クライアント証明書、および クライアントの秘密鍵 を提供します。
- Save をクリックします。
-
Key Management Service Provider はデフォルトで
- Next をクリックします。
Review and create ページで、設定の詳細を確認します。
設定設定を変更するには、Back をクリックします。
- Create StorageSystem をクリックします。
検証手順
インストールされたストレージクラスターの最終ステータスを確認するには、以下を実行します。
- OpenShift Web コンソールで、Installed Operators → OpenShift Data Foundation → Storage System → ocs-storagecluster-storagesystem → Resources の順に移動します。
StorageCluster
のStatus
がReady
になっており、それの横に緑色のチェックマークが表示されていることを確認します。- OpenShift Data Foundation のすべてのコンポーネントが正常にインストールされていることを確認するには、Verifying your OpenShift Data Foundation deployment を参照してください。
関連情報
Overprovision Control アラートを有効にするには、モニターリングガイドの アラート を参照してください。
2.3. OpenShift Data Foundation デプロイメントの確認
OpenShift Data Foundation が正常にデプロイされていることを確認するには、以下を実行します。
2.3.1. Pod の状態の確認
手順
- OpenShift Web コンソールから Workloads → Pods をクリックします。
Project ドロップダウンリストから
openshift-storage
を選択します。注記Show default projects オプションが無効になっている場合は、切り替えボタンを使用して、すべてのデフォルトプロジェクトを一覧表示します。
各コンポーネントについて予想される Pod 数や、これがノード数によってどのように異なるかの詳細は、表2.1「OpenShift Data Foundation クラスターに対応する Pod」 を参照してください。
Running タブおよび Completed タブをクリックして、以下の Pod が
Running
状態およびCompleted
状態にあることを確認します。表2.1 OpenShift Data Foundation クラスターに対応する Pod コンポーネント 対応する Pod OpenShift Data Foundation Operator
-
ocs-operator-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod) -
ocs-metrics-exporter-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod) -
odf-operator-controller-manager-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod) -
odf-console-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod)
Rook-ceph Operator
rook-ceph-operator-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod)
Multicloud Object Gateway
-
noobaa-operator-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod) -
noobaa-core-*
(任意のストレージノードに 1 Pod) -
noobaa-db-pg-*
(任意のストレージノードに 1 Pod) -
noobaa-endpoint-*
(任意のストレージノードに 1 Pod)
MON
rook-ceph-mon-*
(ストレージノードに分散する 3 Pod)
MGR
rook-ceph-mgr-*
(任意のストレージノードに 1 Pod)
MDS
rook-ceph-mds-ocs-storagecluster-cephfilesystem-*
(ストレージノードに分散する 2 Pod)
CSI
cephfs
-
csi-cephfsplugin-*
(各ワーカーノードに 1 Pod) -
csi-cephfsplugin-provisioner-*
(ワーカーノードに分散する 2 Pod)
-
rbd
-
csi-rbdplugin-*
(各ワーカーノードに 1 Pod) -
csi-rbdplugin-provisioner-*
(ストレージノードに分散する 2 Pod)
-
rook-ceph-crashcollector
rook-ceph-crashcollector-*
(各ストレージノードに 1 Pod)
OSD
-
rook-ceph-osd-*
(各デバイス用に 1 Pod) -
rook-ceph-osd-prepare-ocs-deviceset-*
(各デバイス用に 1 Pod)
-
2.3.2. OpenShift Data Foundation クラスターの正常性の確認
手順
- OpenShift Web コンソールで、Storage → OpenShift Data Foundation をクリックします。
- Overview タブの Status カードで Storage System をクリックし、表示されたポップアップからストレージシステムリンクをクリックします。
- Block and File タブの Status カードで、Storage Cluster に緑色のチェックマークが表示されていることを確認します。
- Details カードで、クラスター情報が表示されていることを確認します。
ブロックおよびファイルダッシュボードを使用した OpenShift Data Foundation クラスターの正常性については、Monitoring OpenShift Data Foundationを参照してください。
2.3.3. Multicloud Object Gateway が正常であることの確認
手順
- OpenShift Web コンソールで、Storage → OpenShift Data Foundation をクリックします。
Overview タブの Status カードで Storage System をクリックし、表示されたポップアップからストレージシステムリンクをクリックします。
- Object タブの Status カードで、Object Service と Data Resiliency の両方に緑色のチェックマークが表示されていることを確認します。
- Details カードで、MCG 情報が表示されることを確認します。
ブロックおよびファイルダッシュボードを使用した OpenShift Data Foundation クラスターの正常性については、OpenShift Data Foundation の監視 を参照してください。
2.3.4. OpenShift Data Foundation 固有のストレージクラスが存在することの確認
手順
- OpenShift Web コンソールの左側のペインから Storage → Storage Classes をクリックします。
以下のストレージクラスが OpenShift Data Foundation クラスターの作成時に作成されることを確認します。
-
ocs-storagecluster-ceph-rbd
-
ocs-storagecluster-cephfs
-
openshift-storage.noobaa.io
-
第3章 スタンドアロンの Multicloud Object Gateway のデプロイ
OpenShift Data Foundation で Multicloud Object Gateway コンポーネントのみをデプロイすると、デプロイメントで柔軟性が高まり、リソース消費を減らすことができます。このセクションでは、以下のステップで、スタンドアロンの Multicloud Object Gateway コンポーネントのみをデプロイします。
- Red Hat OpenShift Data Foundation Operator のインストール
- スタンドアロンの Multicloud Object Gateway の作成
3.1. Red Hat OpenShift Data Foundation Operator のインストール
Red Hat OpenShift Data Foundation Operator は、Red Hat OpenShift Container Platform Operator Hub を使用してインストールできます。
前提条件
-
cluster-admin
および Operator インストールのパーミッションを持つアカウントを使用して OpenShift Container Platform クラスターにアクセスできる。 - Red Hat OpenShift Container Platform クラスターにワーカーノードが少なくとも 3 つある。
- その他のリソース要件については、デプロイメントのプランニング ガイドを参照してください。
OpenShift Data Foundation のクラスター全体でのデフォルトノードセレクターを上書きする必要がある場合は、コマンドラインインターフェイスで以下のコマンドを使用し、
openshift-storage
namespace の空のノードセレクターを指定できます (この場合、openshift-storage namespace を作成します)。$ oc annotate namespace openshift-storage openshift.io/node-selector=
-
ノードに Red Hat OpenShift Data Foundation リソースのみがスケジュールされるように
infra
のテイントを設定します。これにより、サブスクリプションコストを節約できます。詳細は、ストレージリソースの管理および割り当てガイドのHow to use dedicated worker nodes for Red Hat OpenShift Data Foundationの章を参照してください。
手順
- OpenShift Web コンソールにログインします。
- Operators → OperatorHub をクリックします。
-
スクロールするか、または
OpenShift Data Foundation
を Filter by keyword ボックスに入力し、OpenShift Data Foundation Operator を検索します。 - Install をクリックします。
Install Operator ページで、以下のオプションを設定します。
- Channel を stable-4.9 として更新します。
- Installation Mode オプションに A specific namespace on the cluster を選択します。
-
Installed Namespace に Operator recommended namespace openshift-storage を選択します。namespace
openshift-storage
が存在しない場合、これは Operator のインストール時に作成されます。 承認ストラテジー を Automatic または Manual として選択します。
Automatic (自動) 更新を選択した場合、Operator Lifecycle Manager (OLM) は介入なしに、Operator の実行中のインスタンスを自動的にアップグレードします。
Manual 更新を選択した場合、OLM は更新要求を作成します。クラスター管理者は、Operator を新しいバージョンに更新できるように更新要求を手動で承認する必要があります。
- Console プラグイン に Enable オプションが選択されていることを確認します。
- Install をクリックします。
すべてのデフォルト設定を使用することが推奨されます。これを変更すると、予期しない動作が発生する可能性があります。変更後にどうなるのかを認識している場合に限り変更します。
検証手順
- OpenShift Data Foundation Operator に、インストールが正常に実行されたことを示す緑色のチェックマークが表示されていることを確認します。
Operator が正常にインストールされると、
Web console update is available
メッセージを含むポップアップがユーザーインターフェイスに表示されます。このポップアップから Web コンソールのリフレッシュ をクリックして、反映するコンソールを変更します。- Web コンソールで、Operators に移動し、OpenShift Data Foundation が利用可能かどうかを確認します。
OpenShift Data Foundation Operator のインストール後に console プラグインオプションが自動的に有効になっていない場合は、有効にする必要があります。
console プラグインを有効にする方法は、Red Hat OpenShift Data Foundation console プラグインの有効化 を参照してください。
3.2. スタンドアロンの Multicloud Object Gateway の作成
このセクションを使用して、OpenShift Data Foundation で Multicloud Object Gateway コンポーネントのみを作成します。
前提条件
- OpenShift Data Foundation Operator がインストールされていることを確認します。
- (ローカルストレージデバイスを使用したデプロイのみ)Local Storage Operator がインストールされていることを確認します。
- ストレージクラスがあり、これがデフォルトとして設定されていることを確認します。
手順
OpenShift Web コンソールで、Operators → Installed Operators をクリックし、インストールされた Operator を表示します。
選択された Project が
openshift-storage
であることを確認します。- OpenShift Data Foundation Operator をクリックした後、Create StorageSystem をクリックします。
- Backing storage ページで、Advanced を展開します。
- Deployment type の Multicloud Object Gateway を選択します。
- Next をクリックします。
オプション: Security ページで、Connect to an external key management service を選択します。
-
Key Management Service Provider はデフォルトで
Vault
に設定されます。 - Vault Service Name、Vault サーバーのホスト Address('https://<hostname or ip>')、Port number および Token を入力します。
Advanced Settings を展開して、
Vault
設定に基づいて追加の設定および証明書の詳細を入力します。- OpenShift Data Foundation 専用で固有のキーバリューシークレットパスを Backend Path に入力します。
- オプション: TLS Server Name および Vault Enterprise Namespace を入力します。
- それぞれの PEM でエンコードされた証明書ファイルをアップロードし、CA 証明書、クライアント証明書、および クライアントの秘密鍵 を提供します。
- Save をクリックします。
- Next をクリックします。
-
Key Management Service Provider はデフォルトで
Review and create ページで、設定の詳細を確認します。
設定設定を変更するには、Back をクリックします。
- Create StorageSystem をクリックします。
検証手順
- OpenShift Data Foundation クラスターが正常であることの確認
- OpenShift Web コンソールで、Storage → OpenShift Data Foundation をクリックします。
Overview タブの Status カードで Storage System をクリックし、表示されたポップアップからストレージシステムリンクをクリックします。
- Object タブの Status カードで、Object Service と Data Resiliency の両方に緑色のチェックマークが表示されていることを確認します。
- Details カードで、MCG 情報が表示されることを確認します。
- Pod の状態を確認します。
- OpenShift Web コンソールから Workloads → Pods をクリックします。
Project ドロップダウンリストから
openshift-storage
を選択し、以下の Pod がRunning
状態にあることを確認します。注記Show default projects オプションが無効になっている場合は、切り替えボタンを使用して、すべてのデフォルトプロジェクトを一覧表示します。
コンポーネント 対応する Pod OpenShift Data Foundation Operator
-
ocs-operator-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod) -
ocs-metrics-exporter-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod) -
odf-operator-controller-manager-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod) -
odf-console-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod)
Rook-ceph Operator
rook-ceph-operator-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod)
Multicloud Object Gateway
-
noobaa-operator-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod) -
noobaa-core-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod) -
noobaa-db-pg-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod) -
noobaa-endpoint-*
(任意のワーカーノードに 1 Pod)
-
第4章 OpenShift Data Foundation のアンインストール
4.1. 内部モードでの OpenShift Data Foundation のアンインストール
OpenShift Data Foundation を Internal モードでアンインストールするには、knowledge base article on Uninstalling OpenShift Data Foundation を参照してください。