16.2. Red Hat OpenShift Container Storage 4.8 の Red Hat OpenShift Data Foundation 4.9 への更新
本章では、すべての Red Hat OpenShift Data Foundation デプロイメント (Internal、Internal-Attached、および External) の z-stream リリース間でアップグレードする方法を説明します。アップグレードプロセスは、すべてのデプロイメントで引き続き同じとなります。唯一の違いは、アップグレードされるものとアップグレードされないものがあることです。
- Internal および Internal-attached のデプロイメントの場合、OpenShift Container Storage をアップグレードすると、バックエンド Ceph Storage クラスターを含むすべての OpenShift Container Storage サービスがアップグレードされます。
外部モードのデプロイメントの場合、OpenShift Container Storage をアップグレードすると、OpenShift Container Storage サービスのみがアップグレードされ、バックエンド Ceph ストレージクラスターは変更されないままとなり、個別にアップグレードする必要があります。
新機能のサポート、セキュリティー修正、およびその他のバグ修正を取得するために、RHCS を OpenShift Container Storage と共にアップグレードすることが推奨されます。RHCS アップグレードに強く依存していないため、最初に OpenShift Data Foundation Operator をアップグレードしてから、RHCS をアップグレードするか、またはその逆を行うことができます。Red Hat Ceph Storage リリースの詳細は、solution を参照してください。
4.8 よりも古いバージョンから 4.9 への直接のアップグレードはサポートされていません。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターがバージョン 4.9.X の最新の安定したリリースに更新されていることを確認します。Updating Clusters を参照してください。
OpenShift Container Storage クラスターが正常であること、およびデータに回復性があることを確認します。
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Storage
Overview に移動しBlock and File および Object タブの両方のステータスカードの緑色のチェックマークを確認します。緑色のチェックマークは、ストレージクラスター、オブジェクトサービス、および データ回復性 がすべて正常であることを示します。
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Storage
Operator Pod を含むすべての OpenShift Container Storage Pod が
openshift-storage
namespace で Running 状態にあることを確認します。Pod の状態を表示するには、OpenShift Web コンソールで Workloads
Pods をクリックします。Project ドロップダウンリストから openshift-storage
を選択します。注記Show default projects オプションが無効になっている場合は、切り替えボタンを使用して、すべてのデフォルトプロジェクトを一覧表示します。
- 更新時間はクラスターで実行される OSD の数によって異なるため、OpenShift Data Foundation 更新プロセスを完了するのに十分な時間を確保してください。
手順
- OpenShift Web コンソールで、OperatorHub に移動します。
-
Filter by keyword ボックスを使用して
OpenShift Data Foundation
を検索し、OpenShift Data Foundation タイルをクリックします。 - Install をクリックします。
Operator のインストールページで、Install をクリックします。Operator のインストールが完了するまで待ちます。
注記すべてのデフォルト設定を使用することが推奨されます。これを変更すると、予期しない動作が発生する可能性があります。変更後にどうなるのかを認識している場合に限り変更します。
検証手順
このページに、Create StorageSystem のオプションと共に Succeeded メッセージが表示されることを確認します。
注記アップグレードされたクラスターの場合、ストレージシステムは自動的に作成されるため、再度作成しないでください。
- 通知ポップアップで Refresh web console リンクをクリックし、OpenShift コンソールで OpenShift Data Foundation の変更を反映します。
OpenShift Web コンソールの Pod の状態を確認します。
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Workloads
Pods をクリックします。 Project ドロップダウンリストから
openshift-storage
を選択します。注記Show default projects オプションが無効になっている場合は、切り替えボタンを使用して、すべてのデフォルトプロジェクトを一覧表示します。
openshift-storage
namespace のすべての Pod が再起動し、Running
状態に達するまで待機します。
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Workloads
OpenShift Data Foundation クラスターが正常であること、およびデータに回復性があることを確認します。
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Storage
OpenShift Data foundation Storage Systems タブに移動し、ストレージシステム名をクリックします。 - Block and File および Object タブの両方のステータスカードの緑色のチェックマークを確認します。緑色のチェックマークは、ストレージクラスター、オブジェクトサービス、およびデータ回復性がすべて正常であることを示します。
-
Storage
OpenShift Data Foundation Operator のインストール後に console プラグインオプションが自動的に有効になっていない場合は、有効にする必要があります。
console プラグインを有効にする方法は、Red Hat OpenShift Data Foundation console プラグインの有効化 を参照してください。
- 外部モードのデプロイメントを更新したら、外部シークレットも更新する必要があります。手順については、OpenShift Data Foundation 外部シークレットの更新 を参照してください。
関連情報
OpenShift Data Foundation の更新中に問題が発生した場合は、Troubleshooting guide のCommonly required logs for troubleshootingセクションを参照してください。