第5章 OpenShift Data Foundation アップグレードの概要
OpenShift Data Foundation は、Operator Lifecycle Manager (OLM) によって管理されるオペレーターバンドルとして、ClusterServiceVersion
(CSV) CR によって製品のインストールやアップグレードなどのハイレベルなタスクを行うためにオペレーターを活用しています。
5.1. ワークフローのアップグレード
OpenShift Data Foundation は、Z-stream リリースアップグレードおよびマイナーバージョンリリースアップグレードの 2 種類のアップグレードを認識します。この 2 つのアップグレードパスのユーザーインターフェイスのワークフローは完全に同じではありませんが、その動作はかなり似ています。違いは次のとおりです。
Z-ストリームのリリースでは、OCS は redhat-operators
CatalogSource
で新しいバンドルを公開します。OLM はこれを検出し、既存の CSV を置き換える新しい CSV の InstallPlan
を作成します。サブスクリプション承認戦略は、自動か手動かにかかわらず、OLM が調整を続行するか、管理者の承認を待つかを決定します。
マイナーバージョンのリリースでは、OpenShift Container Storage も redhat-operators
CatalogSource
で新しいバンドルを公開します。違いは、このバンドルが新しいチャンネルの一部になるということで、チャンネルのアップグレードは自動的には行われません。管理者は、新しいリリースチャンネルを明示的に選択する必要があります。これが完了すると、OLM はこれを検出し、既存の CSV を置き換える新しい CSV のInstall Plan
を作成します。チャンネルスイッチは手動操作であるため、OLM は自動的に調整を開始します。
この時点以降、アップグレードプロセスは同じです。