検索

第1章 動的デバイスを使用してデプロイされた OpenShift Data Foundation

download PDF

1.1. AWS にデプロイされた OpenShift Data Foundation

1.1.1. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーで動作する AWS ノードの置き換え

以下の手順に従って、AWS のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーで動作するノードを置き換えます。

前提条件

  • Red Hat では、交換前のノードと同様のインフラストラクチャーおよびリソースで、交換後のノードを設定することを推奨します。
  • OpenShift Container Platform (RHOCP) クラスターにログインしている必要があります。

手順

  1. 置き換える必要のあるノードを特定します。
  2. 以下のコマンドを実行して、ノードにスケジュール対象外 (unschedulable) のマークを付けます。

    $ oc adm cordon <node_name>
  3. 以下のコマンドを使用してノードをドレイン (解放) します。

    $ oc adm drain <node_name> --force --delete-emptydir-data=true --ignore-daemonsets
    重要

    このアクティビティーには少なくとも 5-10 分以上かかる場合があります。この期間に生成される Ceph のエラーは一時的なもので、新規ノードにラベルが付けられ、これが機能すると自動的に解決されます。

  4. 以下のコマンドを使用してノードを削除します。

    $ oc delete nodes <node_name>
  5. 必要なインフラストラクチャーで新規 AWS マシンインスタンスを作成します。プラットフォーム要件 を参照してください。
  6. 新規 AWS マシンインスタンスを使用して新規 OpenShift Container Platform ノードを作成します。
  7. Pending 状態の OpenShift Container Platform に関連する証明書署名要求 (CSR) の有無を確認します。

    $ oc get csr
  8. 新規ノードに必要なすべての OpenShift Container Platform CSR を承認します。

    $ oc adm certificate approve <Certificate_Name>
  9. Compute Nodes をクリックし、新規ノードが Ready 状態にあることを確認します。
  10. OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。

    Web ユーザーインターフェイスの使用
    1. 新規ノードについて、Action Menu (⋮) Edit Labels をクリックします。
    2. cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage を追加し、Save をクリックします。
    コマンドラインインターフェイスの使用
    • 以下のコマンドを実行して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。

      $ oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""

検証手順

  1. 以下のコマンドを実行して、出力で新規ノードが表示されていることを確認します。

    $ oc get nodes --show-labels | grep cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage= |cut -d' ' -f1
  2. Workloads Pods をクリックし、新規ノード上の少なくとも以下の Pod が Running 状態にあることを確認します。

    • csi-cephfsplugin-*
    • csi-rbdplugin-*
  3. 他の必要なすべての OpenShift Data Foundation Pod が Running 状態にあることを確認します。
  4. 新規 OSD Pod が交換後のノードで実行されていることを確認します。

    $ oc get pods -o wide -n openshift-storage| egrep -i new-node-name | egrep osd
  5. (オプション) クラスターでクラスター全体の暗号化が有効な場合には、新規 OSD デバイスが暗号化されていることを確認します。

    直前の手順で特定された新規ノードごとに、以下を実行します。

    1. デバッグ Pod を作成し、選択したホストの chroot 環境を開きます。

      $ oc debug node/<node name>
      $ chroot /host
    2. lsblk を実行し、ocs-deviceset 名の横にある crypt キーワードを確認します。

      $ lsblk
  6. 検証手順が失敗した場合は、Red Hat サポートにお問い合わせください

1.1.2. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーで動作する AWS ノードの置き換え

以下の手順を使用して、AWS のインストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャー (IPI) で動作するノードを置き換えます。

手順

  1. OpenShift Web コンソールにログインし、Compute Nodes をクリックします。
  2. 置き換える必要のあるノードを特定します。その マシン名 をメモします。
  3. 以下のコマンドを実行して、ノードにスケジュール対象外 (unschedulable) のマークを付けます。

    $ oc adm cordon <node_name>
  4. 以下のコマンドを使用してノードをドレイン (解放) します。

    $ oc adm drain <node_name> --force --delete-emptydir-data=true --ignore-daemonsets
    重要

    このアクティビティーには少なくとも 5-10 分以上かかる場合があります。この期間に生成される Ceph のエラーは一時的なもので、新規ノードにラベルが付けられ、これが機能すると自動的に解決されます。

  5. Compute Machines をクリックします。必要なマシンを検索します。
  6. 必要なマシンの横にある Action menu (⋮) Delete Machine をクリックします。
  7. Delete をクリックしてマシンの削除を確認します。新しいマシンが自動的に作成されます。
  8. 新規マシンが起動し、Running 状態に移行するまで待機します。

    重要

    このアクティビティーには少なくとも 5-10 分以上かかる場合があります。

  9. Compute Nodes をクリックし、新規ノードが Ready 状態にあることを確認します。
  10. 以下のいずれかを使用して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。

    ユーザーインターフェイスを使用する場合
    1. 新規ノードについて、Action Menu (⋮) Edit Labels をクリックします。
    2. cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage を追加し、Save をクリックします。
    コマンドラインインターフェイスの使用
    • 以下のコマンドを実行して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。

      $ oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""

検証手順

  1. 以下のコマンドを実行して、出力で新規ノードが表示されていることを確認します。

    $ oc get nodes --show-labels | grep cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage= |cut -d' ' -f1
  2. Workloads Pods をクリックし、新規ノード上の少なくとも以下の Pod が Running 状態にあることを確認します。

    • csi-cephfsplugin-*
    • csi-rbdplugin-*
  3. 他の必要なすべての OpenShift Data Foundation Pod が Running 状態にあることを確認します。
  4. 新規 OSD Pod が交換後のノードで実行されていることを確認します。

    $ oc get pods -o wide -n openshift-storage| egrep -i new-node-name | egrep osd
  5. (オプション) クラスターでクラスター全体の暗号化が有効な場合には、新規 OSD デバイスが暗号化されていることを確認します。

    直前の手順で特定された新規ノードごとに、以下を実行します。

    1. デバッグ Pod を作成し、選択したホストの chroot 環境を開きます。

      $ oc debug node/<node name>
      $ chroot /host
    2. lsblk を実行し、ocs-deviceset 名の横にある crypt キーワードを確認します。

      $ lsblk
  6. 検証手順が失敗した場合は、Red Hat サポートにお問い合わせください

1.1.3. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの失敗した AWS ノードの置き換え

以下の手順に従って、OpenShift Data Foundation の AWS のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー (UPI) で動作しない障害のあるノードを置き換えます。

前提条件

  • Red Hat では、交換前のノードと同様のインフラストラクチャーおよびリソースで、交換後のノードを設定することを推奨します。
  • OpenShift Container Platform (RHOCP) クラスターにログインしている必要があります。

手順

  1. 置き換える必要のあるノードの AWS マシンインスタンスを特定します。
  2. AWS にログインし、特定された AWS マシンインスタンスを終了します。
  3. 必要なインフラストラクチャーで新規 AWS マシンインスタンスを作成します。プラットフォーム要件 を参照してください。
  4. 新規 AWS マシンインスタンスを使用して新規 OpenShift Container Platform ノードを作成します。
  5. Pending 状態の OpenShift Container Platform に関連する証明書署名要求 (CSR) の有無を確認します。

    $ oc get csr
  6. 新規ノードに必要なすべての OpenShift Container Platform CSR を承認します。

    $ oc adm certificate approve <Certificate_Name>
  7. Compute Nodes をクリックし、新規ノードが Ready 状態にあることを確認します。
  8. 以下のいずれかを使用して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。

    ユーザーインターフェイスを使用する場合
    1. 新規ノードについて、Action Menu (⋮) Edit Labels をクリックします。
    2. cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage を追加し、Save をクリックします。
    コマンドラインインターフェイスの使用
    • 以下のコマンドを実行して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。

      $ oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""

検証手順

  1. 以下のコマンドを実行して、出力で新規ノードが表示されていることを確認します。

    $ oc get nodes --show-labels | grep cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage= |cut -d' ' -f1
  2. Workloads Pods をクリックし、新規ノード上の少なくとも以下の Pod が Running 状態にあることを確認します。

    • csi-cephfsplugin-*
    • csi-rbdplugin-*
  3. 他の必要なすべての OpenShift Data Foundation Pod が Running 状態にあることを確認します。
  4. 新規 OSD Pod が交換後のノードで実行されていることを確認します。

    $ oc get pods -o wide -n openshift-storage| egrep -i new-node-name | egrep osd
  5. (オプション) クラスターでクラスター全体の暗号化が有効な場合には、新規 OSD デバイスが暗号化されていることを確認します。

    直前の手順で特定された新規ノードごとに、以下を実行します。

    1. デバッグ Pod を作成し、選択したホストの chroot 環境を開きます。

      $ oc debug node/<node name>
      $ chroot /host
    2. lsblk を実行し、ocs-deviceset 名の横にある crypt キーワードを確認します。

      $ lsblk
  6. 検証手順が失敗した場合は、Red Hat サポートにお問い合わせください

1.1.4. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの失敗した AWS ノードの置き換え

以下の手順に従って、OpenShift Data Foundation の AWS のインストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャー (IPI) で動作しない障害のあるノードを置き換えます。

手順

  1. OpenShift Web コンソールにログインし、Compute Nodes をクリックします。
  2. 障害のあるノードを特定し、その Machine Name をクリックします。
  3. Actions Edit Annotations をクリックし、Add More をクリックします。
  4. machine.openshift.io/exclude-node-draining を追加し、Save をクリックします。
  5. Actions Delete Machine をクリックしてから、Delete をクリックします。
  6. 新しいマシンが自動的に作成されます。新規マシンが起動するのを待機します。

    重要

    このアクティビティーには少なくとも 5-10 分以上かかる場合があります。この期間に生成される Ceph のエラーは一時的なもので、新規ノードにラベルが付けられ、これが機能すると自動的に解決されます。

  7. Compute Nodes をクリックし、新規ノードが Ready 状態にあることを確認します。
  8. 以下のいずれかを使用して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。

    ユーザーインターフェイスを使用する場合
    1. 新規ノードについて、Action Menu (⋮) Edit Labels をクリックします。
    2. cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage を追加し、Save をクリックします。
    コマンドラインインターフェイスの使用
    • 以下のコマンドを実行して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。

      $ oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""
  9. [オプション]: 失敗した AWS インスタンスが自動的に削除されない場合、インスタンスを AWS コンソールで終了します。

検証手順

  1. 以下のコマンドを実行して、出力で新規ノードが表示されていることを確認します。

    $ oc get nodes --show-labels | grep cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage= |cut -d' ' -f1
  2. Workloads Pods をクリックし、新規ノード上の少なくとも以下の Pod が Running 状態にあることを確認します。

    • csi-cephfsplugin-*
    • csi-rbdplugin-*
  3. 他の必要なすべての OpenShift Data Foundation Pod が Running 状態にあることを確認します。
  4. 新規 OSD Pod が交換後のノードで実行されていることを確認します。

    $ oc get pods -o wide -n openshift-storage| egrep -i new-node-name | egrep osd
  5. (オプション) クラスターでクラスター全体の暗号化が有効な場合には、新規 OSD デバイスが暗号化されていることを確認します。

    直前の手順で特定された新規ノードごとに、以下を実行します。

    1. デバッグ Pod を作成し、選択したホストの chroot 環境を開きます。

      $ oc debug node/<node name>
      $ chroot /host
    2. lsblk を実行し、ocs-deviceset 名の横にある crypt キーワードを確認します。

      $ lsblk
  6. 検証手順が失敗した場合は、Red Hat サポートにお問い合わせください
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.