OpenShift Container Storage is now OpenShift Data Foundation starting with version 4.9.
第3章 ストレージ容量のスケールアウト
ストレージ容量をスケールアウトするには、以下の手順を実行する必要があります。
- 新規ノードを追加します。
- 新規ノードが正常に追加されたことを確認します。
- ストレージ容量をスケールアップします。
OpenShift Data Foundation は、異なる OSD サイズをサポートしません。
3.1. ノードの追加
既存のワーカーノードがサポートされる最大 OSD (初期設定で選択される容量の 3 OSD の増分) で実行されている場合には、ストレージの容量を増やすためにノードを追加できます。
デプロイメントのタイプに応じて、以下のいずれかの手順を選択してストレージノードを追加できます。
- AWS、Azure、または Red Hat Virtualization インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーについての詳細は、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのノードの追加 について参照してください。
- AWS または VMware のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの場合は、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのノードの追加 について参照してください。
- ベアメタル、IBM Z または LinuxONE、VMware、または Red Hat Virtualization インフラストラクチャーの場合は、ローカルストレージデバイスを使用したノードの追加 について参照してください。
- IBM Power の場合は、IBM Power 上のローカルストレージデバイスを使用したノードの追加 を参照してください。
3.1.1. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのノードの追加
以下のインストーラーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにノードを追加します。
- AWS
- Azure
- Red Hat Virtualization
- VMware
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターにログインしている必要があります。
手順
-
Compute
Machine Sets に移動します。 ノードを追加する必要のあるマシンセットで、Edit Machine Count を選択します。
- ノード数を追加し、Save をクリックします。
-
Compute
Nodes をクリックし、新規ノードが Ready 状態にあることを確認します。
OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
-
新規ノードについて、Action menu (⋮)
Edit Labels をクリックします。 - cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage を追加し、Save をクリックします。
-
新規ノードについて、Action menu (⋮)
異なるゾーンのそれぞれに 3 つのノードを追加することが推奨されます。3 つのノードを追加して、それらすべてのノードに対してこの手順を実行する必要があります。
検証手順
- 新規ノードが追加されていることを確認するには、 新規ノードの追加の確認 について参照してください。
3.1.2. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのノードの追加
AWS または VMware のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにノードを追加できます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターにログインしている必要があります。
手順
AWS または VMware のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにノードを追加するかどうかに応じて、以下のそれぞれの手順を実行します。
AWS の場合:
- 必要なインフラストラクチャーで新規 AWS マシンインスタンスを作成します。プラットフォーム要件 を参照してください。
- 新規 AWS マシンインスタンスを使用して新規 OpenShift Container Platform ノードを作成します。
VMware の場合:
- 必要なインフラストラクチャーで vSphere に新規の仮想マシン (VM) を作成します。プラットフォーム要件 を参照してください。
- 新規の仮想マシンを使用して新規 OpenShift Container Platform ワーカーノードを作成します。
Pending
状態の OpenShift Data Foundation に関連する証明書署名要求 (CSR) の有無を確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc get csr
$ oc get csr
新規ノードに必要なすべての OpenShift Data Foundation CSR を承認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc adm certificate approve <Certificate_Name>
$ oc adm certificate approve <Certificate_Name>
<Certificate_Name>
- CSR の名前です。
-
Compute
Nodes をクリックし、新規ノードが Ready 状態にあることを確認します。 以下のいずれかを使用して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
- ユーザーインターフェイスを使用する場合
-
新規ノードについて、Action Menu (⋮)
Edit Labels をクリックします。 -
cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage
を追加し、Save をクリックします。
-
新規ノードについて、Action Menu (⋮)
- コマンドラインインターフェイスの使用
OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""
$ oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""
<new_node_name>
- 新規ノードの名前です。
異なるゾーンのそれぞれに 3 つのノードを追加することが推奨されます。3 つのノードを追加して、それらすべてのノードに対してこの手順を実行する必要があります。
検証手順
- 新規ノードが追加されていることを確認するには、 新規ノードの追加の確認 について参照してください。
3.1.3. ローカルストレージデバイスを使用したノードの追加
以下にノードを追加できます。
- ベアメタル
- IBM Z または LinuxONE
- VMware
- Red Hat Virtualization
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターにログインしている必要がある。
- 3 つの OpenShift Container Platform ワーカーノードが必要です。それらのノードには、元の OpenShift Data Foundation の StorageCluster の作成に使用されたものと同じストレージタイプおよびサイズ (例: 2TB SSD または 2TB NVMe) が割り当てられている必要があります。
-
以前のバージョンから OpenShift Data Foundation version 4.9 にアップグレードし、
LocalVolumeDiscovery
およびLocalVolumeSet
オブジェクトを作成していない場合は、Post-update configuration changes for clusters backed by local storage に説明されている以下の手順を行います。
手順
インフラストラクチャーのタイプに応じて、以下の手順を実行します。
VMware の場合:
- 必要なインフラストラクチャーで vSphere に新規の仮想マシン (VM) を作成します。プラットフォーム要件 を参照してください。
- 新規の仮想マシンを使用して新規 OpenShift Container Platform ワーカーノードを作成します。
Red Hat Virtualization の場合:
- 必要なインフラストラクチャーで Red Hat Virtualization に新規の仮想マシンを作成します。プラットフォーム要件 を参照してください。
- 新規の仮想マシンを使用して新規 OpenShift Container Platform ワーカーノードを作成します。
ベアメタルの場合:
- 必要なインフラストラクチャーで新規のベアメタルマシンを取得します。プラットフォーム要件 を参照してください。
- 新規ベアメタルマシンを使用して新規 OpenShift Container Platform ノードを作成します。
IBM Z または LinuxONE の場合:
- 必要なインフラストラクチャーで新規の IBM Z または LinuxONE マシンを取得します。プラットフォーム要件 を参照してください。
- 新規 IBM Z または LinuxONE マシンを使用して新規 OpenShift Container Platform ノードを作成します。
Pending
状態の OpenShift Data Foundation に関連する証明書署名要求 (CSR) の有無を確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc get csr
$ oc get csr
新規ノードに必要なすべての OpenShift Data Foundation CSR を承認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc adm certificate approve <Certificate_Name>
$ oc adm certificate approve <Certificate_Name>
<Certificate_Name>
- CSR の名前です。
-
Compute
Nodes をクリックし、新規ノードが Ready 状態にあることを確認します。 以下のいずれかを使用して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
- ユーザーインターフェイスを使用する場合
-
新規ノードについて、Action Menu (⋮)
Edit Labels をクリックします。 -
cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage
を追加し、Save をクリックします。
-
新規ノードについて、Action Menu (⋮)
- コマンドラインインターフェイスの使用
OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""
$ oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""
<new_node_name>
- 新規ノードの名前です。
OpenShift Web コンソールから、Operators
Installed Operators をクリックします。 Project ドロップダウンリストから、ローカルストレージ Operator がインストールされているプロジェクトを選択してください。
- Local Storage をクリックします。
Local Volume Discovery タブをクリックします。
-
LocalVolumeDiscovery
の横にある Action メニュー (⋮)Edit Local Volume Discovery をクリックします。 -
YAML で、ノードセレクターの下にある
values
フィールドに新規ノードのホスト名を追加します。 - Save をクリックします。
-
Local Volume Sets タブをクリックします。
-
LocalVolumeSet
の横にある Action メニュー (⋮)Edit Local Volume Set をクリックします。 YAML で、
node selector
の下にあるvalues
フィールドに新規ノードのホスト名を追加します。図3.1 新規ホスト名の追加に関する YAML
- Save をクリックします。
-
異なるゾーンのそれぞれに 3 つのノードを追加することが推奨されます。3 つのノードを追加して、それらすべてのノードに対してこの手順を実行する必要があります。
検証手順
- 新規ノードが追加されていることを確認するには、 新規ノードの追加の確認 について参照してください。
3.1.4. IBM Power 上のローカルストレージデバイスを使用したノードの追加
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターにログインしている必要がある。
- 3 つの OpenShift Container Platform ワーカーノードが必要です。それらのノードには、元の OpenShift Data Foundation の StorageCluster の作成に使用されたものと同じストレージタイプおよびサイズ (例: 2 TB SSD ドライブ) が割り当てられている必要があります。
-
以前のバージョンの OpenShift Data Foundation からアップグレードし、
LocalVolumeDiscovery
オブジェクトを作成していない場合は、ローカルストレージでサポートされるクラスターの更新後の設定の変更について以下の手順に従ってください。
手順
- 必要なインフラストラクチャーで新規の IBM Power マシンを取得します。プラットフォーム要件 を参照してください。
新規 IBM Power マシンを使用して新規 OpenShift Container Platform ノードを作成します。
Pending
状態の OpenShift Data Foundation に関連する証明書署名要求 (CSR) の有無を確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc get csr
$ oc get csr
新規ノードに必要なすべての OpenShift Data Foundation CSR を承認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc adm certificate approve <Certificate_Name>
$ oc adm certificate approve <Certificate_Name>
<Certificate_Name>
- CSR の名前です。
-
Compute
Nodes をクリックし、新規ノードが Ready 状態にあることを確認します。 以下のいずれかを使用して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
- ユーザーインターフェイスを使用する場合
-
新規ノードについて、Action Menu (⋮)
Edit Labels をクリックします。 -
cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage
を追加し、Save をクリックします。
-
新規ノードについて、Action Menu (⋮)
- コマンドラインインターフェイスの使用
OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""
$ oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""
<new_node_name>
- 新規ノードの名前です。
OpenShift Web コンソールから、Operators
Installed Operators をクリックします。 Project ドロップダウンリストから、ローカルストレージ Operator がインストールされているプロジェクトを選択してください。
- Local Storage をクリックします。
Local Volume Discovery タブをクリックします。
-
LocalVolumeDiscovery
Edit Local Volume Discovery の横にある Action メニュー (⋮) をクリックします。 -
YAML で、ノードセレクターの下にある
values
フィールドに新規ノードのホスト名を追加します。 - Save をクリックします。
-
Local Volume タブをクリックします。
-
LocalVolume
の横にある Action メニュー (⋮)Edit Local Volume をクリックします。 YAML で、
node selector
の下にあるvalues
フィールドに新規ノードのホスト名を追加します。図3.2 新規ホスト名の追加に関する YAML
- Save をクリックします。
-
異なるゾーンのそれぞれに 3 つのノードを追加することが推奨されます。3 つのノードを追加して、それらすべてのノードに対してこの手順を実行する必要があります。
検証手順
- 新規ノードが追加されていることを確認するには、 新規ノードの追加の確認 について参照してください。
3.1.5. 新規ノードの追加の確認
以下のコマンドを実行して、出力で新規ノードが表示されていることを確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc get nodes --show-labels | grep cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage= |cut -d' ' -f1
$ oc get nodes --show-labels | grep cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage= |cut -d' ' -f1
Workloads
Pods をクリックし、新規ノード上の少なくとも以下の Pod が Running 状態にあることを確認します。 -
csi-cephfsplugin-*
-
csi-rbdplugin-*
-