第3章 ストレージ容量のスケールアウト
ストレージ容量をスケールアウトするには、以下の手順を実行する必要があります。
- 新規ノードを追加します。
- 新規ノードが正常に追加されたことを確認します。
- ストレージ容量をスケールアップします。
OpenShift Data Foundation は、異なる OSD サイズをサポートしません。
3.1. ノードの追加
既存のワーカーノードがサポートされる最大 OSD (初期設定で選択される容量の 3 OSD の増分) で実行されている場合には、ストレージの容量を増やすためにノードを追加できます。
デプロイメントのタイプに応じて、以下のいずれかの手順を選択してストレージノードを追加できます。
- AWS、Azure、または Red Hat Virtualization インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーについての詳細は、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのノードの追加 について参照してください。
- AWS または VMware のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの場合は、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのノードの追加 について参照してください。
- ベアメタル、IBM Z または LinuxONE、VMware、または Red Hat Virtualization インフラストラクチャーの場合は、ローカルストレージデバイスを使用したノードの追加 について参照してください。
- IBM Power の場合は、IBM Power 上のローカルストレージデバイスを使用したノードの追加 を参照してください。
3.1.1. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのノードの追加
以下のインストーラーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにノードを追加します。
- AWS
- Azure
- Red Hat Virtualization
- VMware
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターにログインしている必要があります。
手順
-
Compute
Machine Sets に移動します。 ノードを追加する必要のあるマシンセットで、Edit Machine Count を選択します。
- ノード数を追加し、Save をクリックします。
-
Compute
Nodes をクリックし、新規ノードが Ready 状態にあることを確認します。
OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
-
新規ノードについて、Action menu (⋮)
Edit Labels をクリックします。 - cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage を追加し、Save をクリックします。
-
新規ノードについて、Action menu (⋮)
異なるゾーンのそれぞれに 3 つのノードを追加することが推奨されます。3 つのノードを追加して、それらすべてのノードに対してこの手順を実行する必要があります。
検証手順
- 新規ノードが追加されていることを確認するには、 新規ノードの追加の確認 について参照してください。
3.1.2. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのノードの追加
AWS または VMware のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにノードを追加できます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターにログインしている必要があります。
手順
AWS または VMware のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにノードを追加するかどうかに応じて、以下のそれぞれの手順を実行します。
AWS の場合:
- 必要なインフラストラクチャーで新規 AWS マシンインスタンスを作成します。プラットフォーム要件 を参照してください。
- 新規 AWS マシンインスタンスを使用して新規 OpenShift Container Platform ノードを作成します。
VMware の場合:
- 必要なインフラストラクチャーで vSphere に新規の仮想マシン (VM) を作成します。プラットフォーム要件 を参照してください。
- 新規の仮想マシンを使用して新規 OpenShift Container Platform ワーカーノードを作成します。
Pending
状態の OpenShift Data Foundation に関連する証明書署名要求 (CSR) の有無を確認します。$ oc get csr
新規ノードに必要なすべての OpenShift Data Foundation CSR を承認します。
$ oc adm certificate approve <Certificate_Name>
<Certificate_Name>
- CSR の名前です。
-
Compute
Nodes をクリックし、新規ノードが Ready 状態にあることを確認します。 以下のいずれかを使用して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
- ユーザーインターフェイスを使用する場合
-
新規ノードについて、Action Menu (⋮)
Edit Labels をクリックします。 -
cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage
を追加し、Save をクリックします。
-
新規ノードについて、Action Menu (⋮)
- コマンドラインインターフェイスの使用
OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
$ oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""
<new_node_name>
- 新規ノードの名前です。
異なるゾーンのそれぞれに 3 つのノードを追加することが推奨されます。3 つのノードを追加して、それらすべてのノードに対してこの手順を実行する必要があります。
検証手順
- 新規ノードが追加されていることを確認するには、 新規ノードの追加の確認 について参照してください。
3.1.3. ローカルストレージデバイスを使用したノードの追加
以下にノードを追加できます。
- ベアメタル
- IBM Z または LinuxONE
- VMware
- Red Hat Virtualization
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターにログインしている必要がある。
- 3 つの OpenShift Container Platform ワーカーノードが必要です。それらのノードには、元の OpenShift Data Foundation の StorageCluster の作成に使用されたものと同じストレージタイプおよびサイズ (例: 2TB SSD または 2TB NVMe) が割り当てられている必要があります。
-
以前のバージョンから OpenShift Data Foundation version 4.9 にアップグレードし、
LocalVolumeDiscovery
およびLocalVolumeSet
オブジェクトを作成していない場合は、Post-update configuration changes for clusters backed by local storage に説明されている以下の手順を行います。
手順
インフラストラクチャーのタイプに応じて、以下の手順を実行します。
VMware の場合:
- 必要なインフラストラクチャーで vSphere に新規の仮想マシン (VM) を作成します。プラットフォーム要件 を参照してください。
- 新規の仮想マシンを使用して新規 OpenShift Container Platform ワーカーノードを作成します。
Red Hat Virtualization の場合:
- 必要なインフラストラクチャーで Red Hat Virtualization に新規の仮想マシンを作成します。プラットフォーム要件 を参照してください。
- 新規の仮想マシンを使用して新規 OpenShift Container Platform ワーカーノードを作成します。
ベアメタルの場合:
- 必要なインフラストラクチャーで新規のベアメタルマシンを取得します。プラットフォーム要件 を参照してください。
- 新規ベアメタルマシンを使用して新規 OpenShift Container Platform ノードを作成します。
IBM Z または LinuxONE の場合:
- 必要なインフラストラクチャーで新規の IBM Z または LinuxONE マシンを取得します。プラットフォーム要件 を参照してください。
- 新規 IBM Z または LinuxONE マシンを使用して新規 OpenShift Container Platform ノードを作成します。
Pending
状態の OpenShift Data Foundation に関連する証明書署名要求 (CSR) の有無を確認します。$ oc get csr
新規ノードに必要なすべての OpenShift Data Foundation CSR を承認します。
$ oc adm certificate approve <Certificate_Name>
<Certificate_Name>
- CSR の名前です。
-
Compute
Nodes をクリックし、新規ノードが Ready 状態にあることを確認します。 以下のいずれかを使用して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
- ユーザーインターフェイスを使用する場合
-
新規ノードについて、Action Menu (⋮)
Edit Labels をクリックします。 -
cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage
を追加し、Save をクリックします。
-
新規ノードについて、Action Menu (⋮)
- コマンドラインインターフェイスの使用
OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
$ oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""
<new_node_name>
- 新規ノードの名前です。
OpenShift Web コンソールから、Operators
Installed Operators をクリックします。 Project ドロップダウンリストから、ローカルストレージ Operator がインストールされているプロジェクトを選択してください。
- Local Storage をクリックします。
Local Volume Discovery タブをクリックします。
-
LocalVolumeDiscovery
の横にある Action メニュー (⋮)Edit Local Volume Discovery をクリックします。 -
YAML で、ノードセレクターの下にある
values
フィールドに新規ノードのホスト名を追加します。 - Save をクリックします。
-
Local Volume Sets タブをクリックします。
-
LocalVolumeSet
の横にある Action メニュー (⋮)Edit Local Volume Set をクリックします。 YAML で、
node selector
の下にあるvalues
フィールドに新規ノードのホスト名を追加します。図3.1 新規ホスト名の追加に関する YAML
- Save をクリックします。
-
異なるゾーンのそれぞれに 3 つのノードを追加することが推奨されます。3 つのノードを追加して、それらすべてのノードに対してこの手順を実行する必要があります。
検証手順
- 新規ノードが追加されていることを確認するには、 新規ノードの追加の確認 について参照してください。
3.1.4. IBM Power 上のローカルストレージデバイスを使用したノードの追加
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターにログインしている必要がある。
- 3 つの OpenShift Container Platform ワーカーノードが必要です。それらのノードには、元の OpenShift Data Foundation の StorageCluster の作成に使用されたものと同じストレージタイプおよびサイズ (例: 2 TB SSD ドライブ) が割り当てられている必要があります。
-
以前のバージョンの OpenShift Data Foundation からアップグレードし、
LocalVolumeDiscovery
オブジェクトを作成していない場合は、ローカルストレージでサポートされるクラスターの更新後の設定の変更について以下の手順に従ってください。
手順
- 必要なインフラストラクチャーで新規の IBM Power マシンを取得します。プラットフォーム要件 を参照してください。
新規 IBM Power マシンを使用して新規 OpenShift Container Platform ノードを作成します。
Pending
状態の OpenShift Data Foundation に関連する証明書署名要求 (CSR) の有無を確認します。$ oc get csr
新規ノードに必要なすべての OpenShift Data Foundation CSR を承認します。
$ oc adm certificate approve <Certificate_Name>
<Certificate_Name>
- CSR の名前です。
-
Compute
Nodes をクリックし、新規ノードが Ready 状態にあることを確認します。 以下のいずれかを使用して、OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
- ユーザーインターフェイスを使用する場合
-
新規ノードについて、Action Menu (⋮)
Edit Labels をクリックします。 -
cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage
を追加し、Save をクリックします。
-
新規ノードについて、Action Menu (⋮)
- コマンドラインインターフェイスの使用
OpenShift Data Foundation ラベルを新規ノードに適用します。
$ oc label node <new_node_name> cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage=""
<new_node_name>
- 新規ノードの名前です。
OpenShift Web コンソールから、Operators
Installed Operators をクリックします。 Project ドロップダウンリストから、ローカルストレージ Operator がインストールされているプロジェクトを選択してください。
- Local Storage をクリックします。
Local Volume Discovery タブをクリックします。
-
LocalVolumeDiscovery
Edit Local Volume Discovery の横にある Action メニュー (⋮) をクリックします。 -
YAML で、ノードセレクターの下にある
values
フィールドに新規ノードのホスト名を追加します。 - Save をクリックします。
-
Local Volume タブをクリックします。
-
LocalVolume
の横にある Action メニュー (⋮)Edit Local Volume をクリックします。 YAML で、
node selector
の下にあるvalues
フィールドに新規ノードのホスト名を追加します。図3.2 新規ホスト名の追加に関する YAML
- Save をクリックします。
-
異なるゾーンのそれぞれに 3 つのノードを追加することが推奨されます。3 つのノードを追加して、それらすべてのノードに対してこの手順を実行する必要があります。
検証手順
- 新規ノードが追加されていることを確認するには、 新規ノードの追加の確認 について参照してください。
3.1.5. 新規ノードの追加の確認
以下のコマンドを実行して、出力で新規ノードが表示されていることを確認します。
$ oc get nodes --show-labels | grep cluster.ocs.openshift.io/openshift-storage= |cut -d' ' -f1
Workloads
Pods をクリックし、新規ノード上の少なくとも以下の Pod が Running 状態にあることを確認します。 -
csi-cephfsplugin-*
-
csi-rbdplugin-*
-