リリースノートおよび既知の問題


Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.10

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.10 のリリースノートと既知の問題

Robert Kratky

Fionn Kelleher

Red Hat Developer Group Documentation Team

概要

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.10 の注目すべき新機能と既知の問題に関する情報。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。

第1章 Red Hat OpenShift Dev Spaces について

Red Hat OpenShift Dev Spaces は、エンタープライズレベルのセットアップを備えた Red Hat OpenShift 上の Web ベースの開発環境を提供します。

  • クラウド開発環境 (CDE) サーバー
  • Microsoft Visual Studio Code などの IDE - オープンソースおよび JetBrains IntelliJ IDEA Community (テクノロジープレビュー)
  • 一般的なプログラミング言語、フレームワーク、Red Hat テクノロジーを使用したコンテナー化環境

Red Hat OpenShift Dev Spaces は、コンテナーベースの開発に適しています。

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.10 は Eclipse Che 7.77 に基づいています。

1.1. サポート対象プラットフォーム

OpenShift Dev Spaces は、以下の CPU アーキテクチャー上の OpenShift 4.12–4.14 で実行されます。

  • AMD64 および Intel 64 (x86_64)
  • IBM Power (ppc64le) および IBM Z (s390x)

1.2. サポートポリシー

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.10 に対して、Red Hat は製品のデプロイメント、設定、および使用に関するサポートを提供します。

1.3. Red Hat OpenShift Dev Spaces と Eclipse Che の違い

Red Hat OpenShift Dev Spaces と、そのベースとなる上流プロジェクトである Eclipse Che の間には、多少の違いがあります。

  • OpenShift Dev Spaces は、Red Hat OpenShift でのみサポートされます。
  • OpenShift Dev Spaces は Red Hat Enterprise Linux に基づいており、最新のセキュリティー修正が含まれるように定期的に更新されます。
  • OpenShift Dev Spaces は、Quarkus、Lombok、NodeJS、Python、DotNet、Golang、C/C++、PHP などの言語およびテクノロジーを操作するための devfile を提供します。最新のサンプルプロジェクトは、devspaces-devfileregistry コンテナーイメージソース にあります。
  • OpenShift Dev Spaces は、ユーザーログインと管理に OpenShift OAuth を使用します。

Red Hat は、OpenShift Dev Spaces のエンタープライズレベルのサポートを保証するライセンスとパッケージを提供します。

第2章 新機能および機能拡張

このリリースでは、Microsoft Visual Studio Code (オープンソース) で GitHub デバイス認証を使用して、エクステンションをアクティベートできます。この機能の詳細は、GitHub デバイスのアクティベーションフロー を確認してください。

GitHub Copilot エクステンションは、GitHub デバイス認証を使用してアクティベートできるようになりました。アクティベートするには、以下の手順に従います。

  1. 新しい "Device Authentication" コマンドを使用して、GitHub に対して認証します。
  2. VSIX ファイルをアップロードして、GitHub Copilot エクステンションをインストールします。新しいワークスペースごとにアップロードを繰り返す必要があります。
重要

GitHub Copilot VSIX ファイルは現在、Visual Studio Marketplace でのみ入手できます。ファイルを使用する前に、Visual Studio Marketplace の使用条件と GitHub Copilot ライセンスに準拠していることを確認してください。

関連情報

2.2. GitHub Enterprise Server と GitHub SaaS の OAuth の同時設定

このリリースでは、GitHub Enterprise Server と GitHub SaaS の OAuth フローを同時に設定できます。この機能の詳細については、こちらの デモビデオ をご覧ください。

関連情報

このリリースでは、Microsoft Visual Studio Code (オープンソース) エディター用に生成されたルートは、デフォルトで HTTPS プロトコルを使用します。

関連情報

2.4. ユーザーダッシュボードからの .gitconfig ユーザー名とメールの設定

このリリースでは、ユーザーダッシュボードを使用して、ワークスペースの '.gitconfig' 設定で使用されるユーザー名とメールを設定できます。

関連情報

2.5. "Backend is not available" エラーメッセージの改善

このリリースより前は、バックエンドの問題により、ユーザーダッシュボードに一般的な "Backend is not available" というエラーメッセージが表示されていました。この更新により、エラーには HTTP エラーコードと影響を受けるエンドポイントが含まれます。

関連情報

このリリースでは、Microsoft Visual Studio Code (オープンソース) エディターからワークスペースを停止すると、自動的にユーザーダッシュボードにリダイレクトされます。

関連情報

2.7. ユーザーが権限を付与しない場合の OAuth 統合の強化

このリリースでは、既存のワークスペースの作成または起動中に SCM プロバイダーの承認リクエストを拒否した場合、その選択は namespace の workspace-preferences config-map に保存されます。その後のワークスペースの起動中に、拒否された SCM プロバイダーに対する OAuth 承認を続行するためのプロンプトは表示されなくなります。

関連情報

2.8. devfile API events.preStop のサポート

このリリースでは、ワークスペースを停止する前に実行される preStop イベントを devfile で指定できます。postStart と同様に、複数の devfile コマンドを preStop と指定できます。

    events:
      preStop:
        - first-command
        - second-command
        - third-command

関連情報

2.9. ユーザーダッシュボードからの SSH キー設定

このリリースでは、ユーザーダッシュボードから SSH キーを設定できます。

関連情報

第3章 バグ修正

この更新前は、ホームディレクトリーの永続化を有効にすると、Universal Developer Image のホームディレクトリー、PATH、および環境変数が壊れていました。今回の更新で、この問題は修正されています。

関連情報

この更新前は、既存のワークスペースを再度開くと、"No PersonalAccessTokenFetcher configured" というエラーメッセージが表示されました。この更新により、ワークスペースの再起動時にトークンが更新されます。

関連情報

3.3. SCM 承認を拒否した後のワークスペース起動エラー

この更新前は、SCM 承認を拒否すると、ワークスペースの起動時にエラーが表示されていました。この更新により、ワークスペースが正しく起動するようになりました。

注記

承認を拒否した場合は、追加のセットアップを行わないとワークスペースで git push を使用できません。

関連情報

3.4. IDE を開く際に "Unauthorized" というエラーメッセージが表示される

この更新前は、ワークスペース起動時の 'Open IDE' フェーズで "Unauthorized" エラーメッセージが表示されることがありました。この更新により、問題が修正されました。

関連情報

3.5. ダッシュボードからの "Bearer Token Authorization" エラー

この更新前は、"Bearer Token Authorization" エラーがダッシュボードに表示されることがありました。この更新により、再試行リクエストの実装により問題が解決されました。

関連情報

3.6. URL に空白文字が含まれている Microsoft Azure DevOps Git リポジトリーを起動する

この更新前は、URL に空白文字が含まれている Microsoft Azure DevOps Git リポジトリーに基づくワークスペースを起動することはできませんでした。この更新により、問題が修正されました。

関連情報

3.7. UDI に共通のツール config ディレクトリーがないため、ビルドが失敗する

この更新前は、共通のツール config ディレクトリーがないため、ビルドが失敗していました。この更新により、以下のディレクトリーがデフォルトの UDI に事前に作成され、ユーザーがワークスペースから書き込みできるように適切な権限が付与されます。

  • Maven: /home/user/.m2/
  • Pip: /home/user/.config/pip/
  • Cargo: /home/user/.cargo/
  • PHP: /home/user/.composer/
  • .NET: /home/user/.nuget

関連情報

第4章 テクノロジープレビュー

テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。ただし、これらの機能は Red Hat サブスクリプションレベルアグリーメントでは完全にサポートされておらず、機能的に完全でない可能性があり、実稼働環境での使用を目的としていません。Red Hat ではテクノロジープレビュー機能を今後も繰り返し使用することで一般提供に移行できると考えていることから、お客様がこの機能を使用する際に発生する問題の解決に取り組みます。テクノロジープレビューのサポート範囲 を参照してください。

なし。

第5章 非推奨の機能

なし。

第6章 削除された機能

なし。

第7章 既知の問題

Java または Ansible サンプルを使用している場合、推奨される Microsoft Visual Studio Code (オープンソース) エクステンションの自動インストールが失敗するという既知の問題があります。

回避策

  • ブラウザーのワークスペースタブを更新します。

関連情報

7.2. FIPS コンプライアンスの更新

FIPS 準拠に関しては、特定の暗号化モジュールが FIPS 検証されないという既知の問題があります。以下は、OpenShift Dev Spaces で FIPS を使用するための要件と制限のリストです。

必要なクラスターと Operator の更新

必要に応じて、Red Hat OpenShift Container Platform インストールを 4.11、4.12、または 4.13 の最新の z-stream 更新に更新します。FIPS をまだ有効にしていない場合は、アンインストールして再インストールする必要があります。

クラスターが起動して実行されたら、OpenShift Dev Spaces 3.7.1 (3.7-264) をインストールし、最新の DevWorkspace Operator バンドル 0.21.2 (0.21-7) 以降もインストールおよび更新されていることを確認します。https://catalog.redhat.com/software/containers/devworkspace/devworkspace-operator-bundle/60ec9f48744684587e2186a3 を参照してください。

UDI イメージの Golang コンパイラー

Universal Developer Image (UDI) コンテナーには、CGO_ENABLED=1 フラグを指定せずにビルドされた golang コンパイラーが含まれています。check-payload スキャナー (https://github.com/openshift/check-payload) はエラーをスローしますが、このコンパイラーでビルドするものがすべて正しいフラグ CGO_ENABLED=1 を設定し、extldflags -static または -tags no_openssl を使用しない限り、これは安全に無視できます。

結果のバイナリーはスキャンでき、エラーなしで合格するはずです。

静的にリンクされたバイナリー

暗号化に関係のない静的にリンクされたバイナリーは、次の 2 つのコンテナーで見つけることができます。

  • code-rhel8
  • idea-rhel8.

これらは暗号化に関連していないため、FIPS 準拠には影響しません。

FIPS の Helm サポート

UDI コンテナーには、FIPS サポートでコンパイルされていない helm バイナリーが含まれています。FIPS 環境にいる場合は、helm を使用しないでください。

関連情報

7.3. デバッガーが .NET サンプルで動作しない

現在、Microsoft Visual Studio Code (オープンソース) のデバッガーは .NET サンプルでは動作しません。

回避策

関連情報

第8章 よくある質問

OpenShift Dev Spaces から OpenShift クラスターにアプリケーションをデプロイすることはできますか?
ユーザーは oc login を使用して実行中のワークスペースから OpenShift クラスターにログインする必要があります。
最適なパフォーマンスを得るには、OpenShift Dev Spaces で使用される永続ボリュームに使用する推奨ストレージは何ですか?
ブロックストレージを使用します。
同じクラスターに複数の OpenShift Dev Spaces インスタンスをデプロイできますか?
クラスターごとにデプロイできる OpenShift Dev Spaces インスタンスは 1 つのみです。
OpenShift Dev Spaces を オフライン (つまりインターネットから切断した状態で) でインストールすることは可能ですか?
OpenShift の制限された環境への Red Hat OpenShift Dev Spaces のインストール を参照してください。
OpenShift Dev Spaces でデフォルト以外の証明書を使用できますか?
自己署名証明書または公開証明書を使用できます。信頼できない TLS 証明書のインポート を参照してください。
複数のワークスペースを同時に実行できますか?
ユーザーが複数のワークスペースを同時に実行できるようにする を参照してください。

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