リリースノートおよび既知の問題


Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.15

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.15 のリリースノートと既知の問題

Red Hat Developer Group Documentation Team

概要

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.15 の注目すべき新機能と既知の問題に関する情報。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、用語の置き換えは、今後の複数のリリースにわたって段階的に実施されます。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。

第1章 Red Hat OpenShift Dev Spaces について

Red Hat OpenShift Dev Spaces は、エンタープライズレベルのセットアップを備えた Red Hat OpenShift 上の Web ベースの開発環境を提供します。

  • クラウド開発環境 (CDE) サーバー
  • Microsoft Visual Studio Code - Open Source や JetBrains IntelliJ IDEA Community などの IDE (テクノロジープレビュー)
  • 一般的なプログラミング言語、フレームワーク、Red Hat テクノロジーを使用したコンテナー化環境

Red Hat OpenShift Dev Spaces は、コンテナーベースの開発に適しています。

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.15 は Eclipse Che 7.88 をベースにしています。

1.1. サポート対象のプラットフォーム

OpenShift Dev Spaces は、次の CPU アーキテクチャー上の OpenShift 4.12–4.16 で実行されます。

  • AMD64 および Intel 64 (x86_64)
  • IBM Z (s390x)

次の CPU アーキテクチャーでは、OpenShift Dev Spaces を実行するために Openshift 4.13 - 4.16 が必要です。

  • IBM Power (ppc64le)

1.2. サポートポリシー

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.15 については、Red Hat が製品のデプロイメント、設定、および使用のサポートを提供します。

1.3. Red Hat OpenShift Dev Spaces と Eclipse Che の違い

Red Hat OpenShift Dev Spaces と、そのベースとなる上流プロジェクトである Eclipse Che の間には、多少の違いがあります。

  • OpenShift Dev Spaces は、Red Hat OpenShift でのみサポートされます。
  • OpenShift Dev Spaces は Red Hat Enterprise Linux に基づいており、最新のセキュリティー修正が含まれるように定期的に更新されます。
  • OpenShift Dev Spaces は、Quarkus、Lombok、NodeJS、Python、DotNet、Golang、C/C++、PHP などの言語およびテクノロジーを操作するための devfile を提供します。最新のサンプルプロジェクトは、devspaces-devfileregistry コンテナーイメージソース にあります。
  • OpenShift Dev Spaces は、ユーザーログインと管理に OpenShift OAuth を使用します。

Red Hat は、OpenShift Dev Spaces のエンタープライズレベルのサポートを保証するライセンスとパッケージを提供します。

第2章 新機能および機能拡張

2.1. 外部コンテナーレジストリーへの自動 podman login

このリリースから、ユーザー設定 で指定されたすべてのコンテナーレジストリーに対して、ワークスペースの起動時に podman login が自動的に実行されるようになりました。

注記

Red Hat OpenShift の内部コンテナーレジストリー image-registry.openshift-image-registry.svc:5000 の場合、podman login は自動的に実行されます。手動の設定は必要ありません。

関連情報

2.2. ダッシュボードはすでに実行中のワークスペースのタブに切り替わるようになる

ユーザーダッシュボードからワークスペースを開いたときに、同じワークスペースに、対応するブラウザータブがすでに存在する場合、このリリース以降、ブラウザータブへの切り替えが自動的に行われます。以前は、ユーザーダッシュボードからワークスペースを開こうとするたびに、新しいブラウザータブが作成されていました。

関連情報

このリリース以降、無効な devfile が原因で Restart Workspace from Local Devfile コマンドが失敗した場合、エラー通知メッセージはより詳細になり、失敗の正確な理由が含まれるようになりました。

関連情報

2.4. クラウド開発環境内のすべての Pod にアノテーションを定義できるようにする

このリリースでは、専用の CustomResource フィールドを使用して、すべての Cloud Development Environment (CDE) Pod のアノテーションを定義できます。

apiVersion: org.eclipse.che/v2
kind: CheCluster
spec:
  devEnvironments:
    workspacesPodAnnotations:
      cluster-autoscaler.kubernetes.io/safe-to-evict: false

関連情報

2.5. config map を使用してカスタムエディター定義を設定する

以前は、Plugin Registry を変更および再構築することによってのみ、カスタムエディターの定義を設定できました。このリリースから、専用の ConfigMap を作成して設定できます。

関連情報

2.6. すべてのワークスペースで fuse-overlayfs を有効にする

このリリースから、すべての CDE に対して fuse-overlayfs を有効にできるようになりました。

この機能の詳細は、公式ドキュメント をご覧ください。

関連情報

このリリースでは、事前設定された Advanced Authorization に関連する障害発生時のユーザーエクスペリエンスが向上しました。アクセスが拒否された場合、ユーザーダッシュボードにアクセスすると明確なエラーメッセージが表示されます。

Advanced Authorization の詳細は、公式ドキュメント を参照してください。

関連情報

2.8. ワークスペースの起動時に常に OAuth トークンを更新する

このリリースでは、ワークスペースの起動時に OAuth アクセストークンを強制的に更新する新しい実験的な機能が追加されました。

この機能の詳細は、公式ドキュメント を参照してください。

関連情報

2.9. Devfile 2.3.0 のサポート

このリリースでは、CDE 定義に対して devfile の新しい 2.3.0 schemaVersion がサポートされます。

schemaVersion: 2.3.0
metadata:
  generateName: quarkus-api-example
attributes:
  controller.devfile.io/storage-type: ephemeral
components:
  - name: tools
    container:
      image: quay.io/devfile/universal-developer-image:ubi8-latest
      env:
        - name: QUARKUS_HTTP_HOST
          value: 0.0.0.0
...

バージョン 2.3.0 の詳細は、公式ドキュメント を参照してください。

関連情報

第3章 バグ修正

この更新前は、Bitbucket OAuth 統合を使用した OpenShift Dev Spaces インストールのワークスペースに Bitbucket Personal Access Token (PAT) を含めると、"Backend is not available" というエラーメッセージが表示されていました。この更新により、問題なくユーザーダッシュボードにログインできるようになります。

関連情報

3.2. Visual Studio Code エディターを開くと複数の "401 Unauthorized" エラーが発生する

Visual Studio Code - Open Source ("Code - OSS") エディターでワークスペースを開くと、複数の "401 Unauthorized" エラーが発生することがあります。このリリースでは不具合が修正されました。

関連情報

3.3. コンテナーレジストリーが設定された自動 Podman ログインが機能しない

以前は、ユーザーダッシュボードからコンテナーレジストリー (quay.io、docker.io など) を設定してワークスペースを起動した後、設定されたレジストリーに自動的にログインされませんでした。このリリースでは不具合が修正されました。

関連情報

3.4. SSH URL に git とは異なるユーザーを使用できるようにする

以前は、厳密な検証により user1@repository.example.com:/home/user1/repositories/myrepo.git などの URL からのワークスペースの作成が阻止されていました。このリリースでは不具合が修正されました。

関連情報

3.5. '.code-workspace' ファイルの編集を提供する

このリリースでは、余分なコンマを含む .code-workspace ファイルの解析エラーが修正されました。

{
	"folders": [
		{
			"name": "che-code",
			"path": "/projects/che-code",
		},
	]
}

関連情報

3.6. エディターのプロジェクトツリーに空のプロジェクトが表示される

devfile に複数のスタータープロジェクトが定義されている場合、Visual Studio Code - Open Source ("Code - OSS") エディターのプロジェクトツリーに空のプロジェクトが表示されていました。このリリースでは不具合が修正されました。

関連情報

このリリースより前は、GitHub OAuth 設定シークレットが SaaS と Enterprise の両方に設定され、認可契約がプロバイダーの 1 つに対してのみ承認された場合、Git Services タブで両方のプロバイダーの認可ステータスが重複していました。このリリースでは不具合が修正されました。

関連情報

3.8. タスクが終了した後も zombie プロセスがワークスペースコンテナーに残る

このリリースの前は、Visual Studio Code - Open Source ("Code - OSS") で作業しているときに、ワークスペースコンテナーで <defunct> というラベルの付いたプロセスが多数発生する可能性がありました。

関連情報

3.9. 環境変数は無視され、タスクが失敗する

このリリースより前は、devfile で定義された専用コマンドを実行するときに、GOPATH および GOCACHE 環境変数が正しく設定されませんでした。これにより、go build タスクなどのタスクで失敗したタスクが発生していました。このリリースでは不具合が修正されました。

関連情報

以前は、stow ディレクトリーファイルと競合する ConfigMap、Secret、または PVC を使用してファイルをマウントすると、$HOME ディレクトリーの永続化の最中に stow コマンドが失敗していました。このリリースでは不具合が修正されました。

関連情報

第4章 テクノロジープレビュー

テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。ただし、これらの機能は Red Hat サブスクリプションレベルアグリーメントでは完全にサポートされておらず、機能的に完全でない可能性があり、実稼働環境での使用を目的としていません。Red Hat ではテクノロジープレビュー機能を今後も繰り返し使用することで一般提供に移行できると考えていることから、お客様がこの機能を使用する際に発生する問題の解決に取り組みます。テクノロジープレビューのサポート範囲 を参照してください。

なし。

第5章 非推奨の機能

なし。

第6章 削除された機能

なし。

第7章 既知の問題

devfile.yaml ファイルのないリポジトリーに影響する既知の問題があります。このようなリポジトリーのブランチから新しいワークスペースを開始すると、期待されるブランチではなく、デフォルトのブランチ (例: 'main') がプロジェクトのクローン作成に使用されます。

関連情報

'GitHub' および 'Azure DevOps' OAuth プロバイダーの CHE_FORCE_REFRESH_PERSONAL_ACCESS_TOKEN プロパティーを使用して実験的な更新トークンモードを適用すると、既知の問題が発生します。これにより、ワークスペースはダッシュボードを周期的に再読み込みし、ページが再起動するたびに新しいパーソナルアクセストークンを作成します。リフレッシュトークンモードは、'GitLab' および 'BitBucket' プロバイダーで正しく機能します。

関連情報

パーソナルアクセストークン (PAT) または OAuth が設定されていない GitHub Enterprise パブリックリポジトリーからワークスペースを作成すると、既知の問題が発生します。このようなリポジトリーからワークスペースを作成しようとすると、"Failed to create the workspace.Cannot build factory with any of the provided parameters.Please check parameters correctness, and resend query." のエラーメッセージが表示されます。

回避策

Git プロバイダーの PAT を追加するか、OAuth を設定します。

関連情報

7.4. Ansible Lightspeed が Ansible サーバーに接続されない

Ansible Lightspeed と Ansible サーバーへの接続には既知の問題があります。OpenShift Dev Spaces 環境が *.openshiftapps.com ドメインにない場合、Ansible Lightspeed は Ansible サーバーに接続できません。

利用可能な回避策はありません。

関連情報

7.5. FIPS コンプライアンスの更新

FIPS 準拠に関しては、特定の暗号化モジュールが FIPS 検証されないという既知の問題があります。以下は、OpenShift Dev Spaces で FIPS を使用するための要件と制限のリストです。

必要なクラスターと Operator の更新

必要に応じて、Red Hat OpenShift Container Platform インストールを 4.11、4.12、または 4.13 の最新の z-stream 更新に更新します。FIPS をまだ有効にしていない場合は、アンインストールして再インストールする必要があります。

クラスターが起動して実行されたら、OpenShift Dev Spaces 3.7.1 (3.7-264) をインストールし、最新の DevWorkspace Operator バンドル 0.21.2 (0.21-7) 以降もインストールおよび更新されていることを確認します。https://catalog.redhat.com/software/containers/devworkspace/devworkspace-operator-bundle/60ec9f48744684587e2186a3 を参照してください。

UDI イメージの Golang コンパイラー

Universal Developer Image (UDI) コンテナーには、CGO_ENABLED=1 フラグを指定せずにビルドされた golang コンパイラーが含まれています。check-payload スキャナー (https://github.com/openshift/check-payload) はエラーをスローしますが、このコンパイラーでビルドするものがすべて正しいフラグ CGO_ENABLED=1 を設定し、extldflags -static または -tags no_openssl を使用しない限り、これは安全に無視できます。

結果のバイナリーはスキャンでき、エラーなしで合格するはずです。

静的にリンクされたバイナリー

暗号化に関係のない静的にリンクされたバイナリーは、次の 2 つのコンテナーで見つけることができます。

  • code-rhel8
  • idea-rhel8.

これらは暗号化に関連していないため、FIPS 準拠には影響しません。

FIPS の Helm サポート

UDI コンテナーには、FIPS サポートでコンパイルされていない helm バイナリーが含まれています。FIPS 環境にいる場合は、helm を使用しないでください。

関連情報

7.6. デバッガーが .NET サンプルで動作しない

現在、Microsoft Visual Studio Code - Open Source のデバッガーは .NET サンプルでは動作しません。

回避策

関連情報

第8章 よくある質問

OpenShift Dev Spaces から OpenShift クラスターにアプリケーションをデプロイすることはできますか?
ユーザーは oc login を使用して実行中のワークスペースから OpenShift クラスターにログインする必要があります。
最適なパフォーマンスを得るには、OpenShift Dev Spaces で使用される永続ボリュームに使用する推奨ストレージは何ですか?
ブロックストレージを使用します。
同じクラスターに複数の OpenShift Dev Spaces インスタンスをデプロイできますか?
クラスターごとにデプロイできる OpenShift Dev Spaces インスタンスは 1 つのみです。
OpenShift Dev Spaces を オフライン (つまりインターネットから切断した状態で) でインストールすることは可能ですか?
OpenShift の制限された環境への Red Hat OpenShift Dev Spaces のインストール を参照してください。
OpenShift Dev Spaces でデフォルト以外の証明書を使用できますか?
自己署名証明書または公開証明書を使用できます。信頼できない TLS 証明書のインポート を参照してください。
複数のワークスペースを同時に実行できますか?
ユーザーが複数のワークスペースを同時に実行できるようにする を参照してください。

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