3.18.0 リリースノートおよび既知の問題


Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.18

3.18.0 Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.18 のリリースノートと既知の問題

Red Hat Developer Group Documentation Team

概要

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.18 の注目すべき新機能と既知の問題に関する情報。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、用語の置き換えは、今後の複数のリリースにわたって段階的に実施されます。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。

第1章 Red Hat OpenShift Dev Spaces について

Red Hat OpenShift Dev Spaces は、エンタープライズレベルのセットアップを備えた Red Hat OpenShift 上の Web ベースの開発環境を提供します。

  • クラウド開発環境 (CDE) サーバー
  • Microsoft Visual Studio Code - Open Source や JetBrains IntelliJ IDEA Community などの IDE (テクノロジープレビュー)
  • 一般的なプログラミング言語、フレームワーク、Red Hat テクノロジーを使用したコンテナー化環境

Red Hat OpenShift Dev Spaces は、コンテナーベースの開発に適しています。

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.18 は Eclipse Che 7.95 をベースにしています。

1.1. サポート対象のプラットフォーム

OpenShift Dev Spaces は、次の CPU アーキテクチャー上の OpenShift 4.14–4.17 で実行されます。

  • AMD64 および Intel 64 (x86_64)
  • IBM Z (s390x)
  • IBM Power (ppc64le)

1.2. サポートポリシー

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.18 は、Red Hat が製品のデプロイメント、設定、および使用のサポートを提供します。

1.3. Red Hat OpenShift Dev Spaces と Eclipse Che の違い

Red Hat OpenShift Dev Spaces と、そのベースとなる上流プロジェクトである Eclipse Che の間には、多少の違いがあります。

  • OpenShift Dev Spaces は、Red Hat OpenShift でのみサポートされます。
  • OpenShift Dev Spaces は Red Hat Enterprise Linux に基づいており、最新のセキュリティー修正が含まれるように定期的に更新されます。
  • OpenShift Dev Spaces は、Quarkus、Lombok、NodeJS、Python、DotNet、Golang、C/C++ などの言語とテクノロジーを使用して、エアギャップモードでサポートされる getting-started サンプルを提供します。コミュニティーサンプルは、Devfile レジストリーページ から入手できます。
  • OpenShift Dev Spaces は、ユーザーログインと管理に OpenShift OAuth を使用します。

Red Hat は、OpenShift Dev Spaces のエンタープライズレベルのサポートを保証するライセンスとパッケージを提供します。

第2章 新機能および機能拡張

2.1. CDE 用の Openshift クラスター全体のカスタム CA バンドル設定を活用する

外部サービスとの通信は TLS が暗号化し、証明書は信頼済み証明局 (CA) が署名する必要があります。したがって、信頼されていない CA チェーンで外部サービスで使用されるものはすべて Dev Spaces にインポートする必要があります。

このリリースから、インストール namespace のラベル付き ConfigMap を TLS 証明書のソースとして使用します。ConfigMap には、任意の数のキーと、各キーに対して任意の数の証明書を含めることができます。Operator は、すべての ConfigMap を、タイトルが ca-certs-merged の 1 つの ConfigMap にマージし、オペランドと Cloud Development Environment (CDE) Pod にボリュームとしてマウントします。

デフォルトでは、Operator は ca-certs-merged ConfigMap を 2 つのロケーション (/public-certs/etc/pki/ca-trust/extracted/pem) でユーザーの CDE にマウントします。/etc/pki/ca-trust/extracted/pem ディレクトリーは、システムが、Red Hat で信頼できる認証局 (CentOS、Fedora など) に展開した CA 証明書を保存する場所です。CLI ツールは、ユーザーの CDE が起動して実行していると、システムが信頼する場所からの証明書を自動的に使用します。

手順の詳細は、公式ドキュメント を参照してください。

関連情報

2.2. 2 つの GitLab OAuth プロバイダーを同時に設定できるようにする

このリリースから、単一の Dev Spaces インスタンスに 2 つの Gitlab OAuth プロバイダーを設定できるようになりました。これは、開発者が GitLab SaaS とオンプレミスの両方でホストされているコードベースで作業している場合に特に便利です。

手順の詳細は、公式ドキュメント を参照してください。

関連情報

このリリースでは、クラスターで設定されている認証方法に関係なく、ユーザーダッシュボードから .gitconfig ファイルを作成またはインポートできます。

このリリースより前は、LDAP またはローカル認証を使用してログインすると、.gitconfig ファイルを作成またはインポートできませんでした。代わりに、namespace 内の .gitconfig ファイル専用の config map を手動で作成する必要がありました。

関連情報

2.4. OpenShift に Dev Spaces をデプロイするための最小限の権限セットに関するドキュメント

この 公式ドキュメント では、このリリースから CLI または Web コンソール UI を使用して OpenShift クラスターに Dev Spaces をインストールするための最小限の権限を定義します。

関連情報

2.5. 検出可能なエンドポイント用のエンドポイント固有のサービス

devfile コンテナーコンポーネント エンドポイントdiscoverable: true 属性を設定すると、専用のサービスが作成され、エンドポイントに使用されます。discoverable: true 属性を設定していない他のすべてのエンドポイントでは、共通ワークスペースサービスが使用されます。

エンドポイント用に作成された専用サービスには、エンドポイントの名前に対応する静的な名前が付けられます。たとえば、以下に定義されているサンプルエンドポイントでは、名前が http-python のサービスが生成されます。

# Example endpoint with discoverable attribute
- exposure: public
  targetPort: 8080
  name: http-python
  protocol: http
  secure: true
  attributes:
    discoverable: true
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関連情報

2.6. OpenShift テンプレートを使用してユーザーの namespace を設定できるようにする

このリリースでは、OpenShift Template オブジェクトを活用して、その中に定義されている次のようなリソースをすべてのユーザーの namespace で複製できます。

*LimitRange *ResourceQuota *NetworkPolicy *Role *RoleBinding

手順の詳細は、公式ドキュメント を参照してください。

関連情報

2.7. ワークスペースの起動時にオートスケーラーが起動したときの通知

このリリース以降、Cloud Developer Environment (CDE) の起動中にクラスターオートスケーラーが新しいワーカーノードをプロビジョニングしようとすると、専用の警告メッセージが通知されます。

関連情報

このリリースでは、devfile postStart イベントと automount ConfigMap の組み合わせを使用して、デフォルトの Visual Studio Code - Open Source ("Code - OSS") 拡張機能をインストールできます。

  - id: add-default-extensions
    exec:
      # put your tooling container name here
      component: runtime
      commandLine: |
        # download regular binary
        curl open-vsx.org/api/atlassian/atlascode/3.0.10/file/atlassian.atlascode-3.0.10.vsix --location -o /tmp/atlassian.atlascode-3.0.10.vsix
        curl open-vsx.org/api/snowflake/snowflake-vsc/1.9.1/file/snowflake.snowflake-vsc-1.9.1.vsix --location -o /tmp/snowflake.snowflake-vsc-1.9.1.vsix

events:
  postStart:
    - add-default-extensions
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関連情報

2.9. Dev Spaces のセキュリティーのベストプラクティス

このリリースでは、Dev Spaces のセキュリティーのベストプラクティスが 公式ドキュメント で提供されています。

関連情報

2.10. トラッカーが machine-exec に ping できない場合の警告メッセージ

アクティビティートラッカー拡張機能がアイドラーサービスに ping を実行できないと、ユーザー向けのエラーメッセージが表示されませんでした。これにより、CDE をアクティブに使用している場合でも、アイドラーによりクラウド開発環境 (CDE) が終了する状況が発生する可能性があります。このリリースでは、アイドラーサービスにアクセスできない場合にエラー通知で警告が表示されます。

関連情報

2.11. すべてのワークスペースで fuse-overlayfs を有効にする

このリリースでは、Podman 5.x のサポートが追加されるように、すべてのワークスペースで use-overlayfs を有効にする ドキュメントが更新されました。

関連情報

2.12. UDI 9 をデフォルトの開発イメージとして使用する

このリリースでは、registry.redhat.io/devspaces/udi-rhel9 がデフォルトの開発イメージとして使用されます。これをオーバーライドするには、spec.devEnvironments.defaultComponents カスタムリソースプロパティーを使用します。

spec:
  devEnvironments:
    defaultComponents:
       - name: universal-developer-image
         container:
           image: <>
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関連情報

第3章 バグ修正

3.1. 一時ストレージスイッチが正しく動作しない

以前は、ユーザーダッシュボードの 'Temporary Storage' スイッチが正しく機能していませんでした。このリリースでは不具合が修正されました。

関連情報

以前は、管理者がクラウド開発環境 (CDE) に対して使用可能な URL を設定していると、ユーザーが 'Trust the repository authors' ポップアップで 'Continue' ボタンをクリックした後にワークスペースの作成が停止していました。このリリースでは不具合が修正されました。

関連情報

3.3. OAuth 認可を拒否した後、ワークスペースが実行されない

以前は、OAuth 認可を拒否すると、クラウド開発環境 (CDE) が起動しませんでした。このリリースでは不具合が修正されました。

関連情報

3.4. 予期しないエラーメッセージ 'No IDE URL after 20 sec during workspace startup'

このリリースより前は、クラウド開発環境 (CDE) の起動時に、ワークスペースの起動中に 20 秒経過してもエラーメッセージ 'No IDE URL after 20 sec during workspace startup' が表示されることがありました。このリリースでは不具合が修正されました。

関連情報

3.5. "Workspace Details" ドロップダウンメニュー項目がない

"Workspace Details" ドロップダウンメニュー項目がナビゲーションバーに戻されました。

関連情報

このリリースより前は、内部でホストされている Gitlab リポジトリー内の .devfile.yaml からクラウド開発環境 (CDE) を作成できませんでした。このリリースにより、この問題は修正されました。

関連情報

第4章 テクノロジープレビュー

テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。ただし、これらの機能は Red Hat サブスクリプションレベルアグリーメントでは完全にサポートされておらず、機能的に完全でない可能性があり、実稼働環境での使用を目的としていません。Red Hat ではテクノロジープレビュー機能を今後も繰り返し使用することで一般提供に移行できると考えていることから、お客様がこの機能を使用する際に発生する問題の解決に取り組みます。テクノロジープレビューのサポート範囲 を参照してください。

なし。

第5章 非推奨の機能

なし。

第6章 削除された機能

なし。

第7章 既知の問題

libbrotli ライブラリーのない ubi-9 ベースのイメージをツールコンテナーとして使用するワークスペースに関連する既知の問題があります。ワークスペースを起動すると、エラーメッセージ "Failed to open the workspace: The workspace status remains "Starting" in the last 300 seconds." が表示されます。

注記

エラーメッセージに表示される時間が異なる場合があります。

回避策

  • libbrotli ライブラリーを含む別の ubi9 ベースのイメージを使用します (例: quay.io/devfile/universal-developer-image:ubi9-latest)。
  • libbrotli ライブラリーを含めるように、カスタム ubi9 ベースのイメージを再構築します。

関連情報

7.2. Git の user.name と user.email が自動的に設定されない

アクセストークン(PAT)または OAuth の設定後に、gitconfig ファイルの Git user.name および user.email の自動セットアップに影響する既知の問題があります。PAT または OAuth の設定後に User Dashboard > Gitconfig ページを開くと、Author identity unknown というエラーメッセージが表示されます。回避策が存在します。

回避策

  • User Preferences > Gitconfig ページに git user.name および user.email. を手動で追加します。

関連情報

Dev Spaces をバージョン 3.17.0 から 3.18.0 にアップグレードすると、Visual Studio Code - Open Source ("CODE - OSS") に影響する既知の問題が発生します。Dev Spaces 3.17.0 のサンプルから以前に作成されたワークスペースを開くと、新しいバージョン (1.96.0) ではなく、古いバージョン (1.93.0) の Visual Studio Code が表示されます。

現時点では回避策はありません。

関連情報

GitHub および Microsoft Azure DevOps OAuth プロバイダーの CHE_FORCE_REFRESH_PERSONAL_ACCESS_TOKEN プロパティーを使用して実験的な更新トークンモードを適用すると、既知の問題が発生します。これにより、ワークスペースはダッシュボードを周期的に再ロードし、ページが再起動するたびに新しい Personal Access Token を作成します。リフレッシュトークンモードは、OAuth プロバイダー 'GitLab' および 'BitBucket' で正しく機能します。

関連情報

7.5. FIPS コンプライアンスの更新

FIPS 準拠に関しては、特定の暗号化モジュールが FIPS 検証されないという既知の問題があります。以下のリストは、OpenShift Dev Spaces で FIPS を使用するための要件と制限になります。

必要なクラスターと Operator の更新

必要に応じて、Red Hat OpenShift Container Platform インストールを 4.14、4.15、4.16、または 4.17 の最新の z-stream 更新に適用します。FIPS をまだ有効にしていない場合は、アンインストールして再インストールする必要があります。

クラスターが起動したら、OpenShift Dev Spaces 3.18 (3.18-36) をインストールし、最新の DevWorkspace Operator バンドル 0.32 (0.32-2) 以降もインストールされ、更新されていることを確認します。https://catalog.redhat.com/software/containers/devworkspace/devworkspace-operator-bundle/60ec9f48744684587e2186a3 を参照してください。

UDI イメージの Golang コンパイラー

Universal Developer Image (UDI) コンテナーには、CGO_ENABLED=1 フラグを指定せずにビルドされた golang コンパイラーが含まれています。check-payload スキャナー (https://github.com/openshift/check-payload) はエラーをスローしますが、このコンパイラーでビルドするものがすべて正しいフラグ CGO_ENABLED=1 を設定し、extldflags -static または -tags no_openssl を使用しない限り、これは安全に無視できます。

結果のバイナリーはスキャンでき、エラーなしで合格するはずです。

静的にリンクされたバイナリー

暗号化に関係のない静的にリンクされたバイナリーは、次の 2 つのコンテナーで見つけることができます。

  • code-rhel8
  • idea-rhel8.

これらは暗号化に関連していないため、FIPS 準拠には影響しません。

FIPS の Helm サポート

UDI およびコードコンテナーには、FIPS サポートでコンパイルされていない Helm バイナリーが含まれています。FIPS 環境にいる場合は、helm を使用しないでください。

Kubedock の FIPS サポート

UDI コンテナーには、FIPS サポートでコンパイルされていない kubedock バイナリーが含まれています。FIPS 環境の場合は、kubedock を使用しないでください。

関連情報

7.6. デバッガーが .NET サンプルで動作しない

現在、Microsoft Visual Studio Code - Open Source のデバッガーは .NET サンプルでは動作しません。

回避策

関連情報

第8章 よくある質問

OpenShift Dev Spaces から OpenShift クラスターにアプリケーションをデプロイすることはできますか?
OpenShift ユーザートークンはワークスペースコンテナーに 自動的に挿入され、OpenShift クラスターに対して oc CLI コマンドを実行できるようになります。
最適なパフォーマンスを得るには、OpenShift Dev Spaces で使用される永続ボリュームに使用する推奨ストレージは何ですか?
ブロックストレージを使用します。
同じクラスターに複数の OpenShift Dev Spaces インスタンスをデプロイできますか?
クラスターごとにデプロイできる OpenShift Dev Spaces インスタンスは 1 つのみです。
OpenShift Dev Spaces を オフライン (つまりインターネットから切断した状態で) でインストールすることは可能ですか?
OpenShift の制限された環境への Red Hat OpenShift Dev Spaces のインストール を参照してください。
OpenShift Dev Spaces でデフォルト以外の証明書を使用できますか?
自己署名証明書または公開証明書を使用できます。信頼できない TLS 証明書のインポート を参照してください。
複数のワークスペースを同時に実行できますか?
ユーザーが複数のワークスペースを同時に実行できるようにする を参照してください。

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