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Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.3

Administering Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.3

Robert Kratky

Fabrice Flore-Thébault

Red Hat Developer Group Documentation Team

概要

管理者による Red Hat OpenShift Dev Spaces の操作に関する情報。

第1章 インストールの準備

OpenShift Dev Spaces インストールを準備するには、OpenShift Dev Spaces エコシステムおよびデプロイメントの制約について確認します。

1.1. サポートされるプラットフォーム

OpenShift Dev Spaces は、以下の CPU アーキテクチャー上にある OpenShift 4.10 および 4.11 で実行されます。

  • AMD64 および Intel 64 (x86_64)
  • IBM Power (ppc64le) および IBM Z (s390x)

1.2. アーキテクチャー

図1.1 Dev Workspace Operator を使用した高度な OpenShift Dev Spaces アーキテクチャー

devspaces と devworkspace との連携

OpenShift Dev Spaces は、3 つのコンポーネントのグループで実行されます。

OpenShift Dev Spaces サーバーコンポーネント
ユーザープロジェクトおよびワークスペースの管理。主な設定要素はユーザーダッシュボードで、ユーザーはここから自分のワークスペースを制御します。
Dev ワークスペースの演算子
User ワークスペースの実行に必要な OpenShift オブジェクトを作成し、制御します。PodsServicesPeristentVolumes を含みます。
User ワークスペース
コンテナーベースの開発環境、IDE を含みます。

これらの OpenShift の機能のロールは中心的なものです。

Dev ワークスペースのカスタムリソース
ユーザーワークスペースを表す有効な OpenShift オブジェクト。OpenShift Dev Spaces で操作します。3 つのグループのコンポーネントのコミュニケーションチャンネルとなります。
OpenShift のロールベースアクセスコントロール (RBAC)
すべてのリソースへのアクセスを制御します。

1.2.1. サーバーコンポーネント

OpenShift Dev Spaces サーバーコンポーネントにより、マルチテナンシーとワークスペースの管理が確保されます。

図1.2 Dev Workspace Operator と対話する OpenShift Dev Spaces サーバーコンポーネント

devspaces デプロイメントが devworkspace と対話する
1.2.1.1. Dev Spaces オペレーター

OpenShift Dev Spaces Operator は、OpenShift Dev Spaces サーバーコンポーネントの完全なライフサイクル管理を行います。これには、以下が含まれます。

CheCluster カスタムリソース定義 (CRD)
CheCluster OpenShift オブジェクトを定義します。
OpenShift Dev Spaces コントローラー
Pod、サービス、永続ボリュームなどの OpenShift Dev Space インスタンスを実行するために必要な OpenShift オブジェクトを作成し、制御します。
CheCluster カスタムリソース (CR)

OpenShift Dev Spaces Operator を持つクラスターでは、CheCluster カスタムリソース (CR) を作成できます。OpenShift Dev Spaces オペレーターは、この OpenShift Dev Spaces インスタンス上で OpenShift Dev Spaces サーバーコンポーネントの完全なライフサイクル管理を行います。

1.2.1.2. Dev ワークスペースの演算子

Dev Workspace 演算子は、OpenShift を拡張して Dev Workspace のサポートを提供します。これには、以下が含まれます。

Dev Workspace のカスタムリソース定義
Devfile v2 仕様から Dev Workspace OpenShift オブジェクトを定義します。
Dev Workspace コントローラー
Pod、サービス、永続ボリュームなど、Dev Workspace の実行に必要な OpenShift オブジェクトを作成して制御します。
Dev Workspace カスタムリソース
Dev Workspace 演算子があるクラスターでは、Dev Workspace カスタムリソース (CR) を作成することができます。Dev Workspace CR は、Devfile を OpenShift で表現したものです。OpenShift クラスター内の User ワークスペースを定義します。
1.2.1.3. ゲートウェイ

OpenShift Dev Spaces ゲートウェイには、以下のロールがあります。

  • 要求をルーティングする。Traefik を使用します。
  • OpenID Connect(OIDC) でユーザーを認証する。OpenShift OAuth2 プロキシー を使用します。
  • OpenShift RoleBased Access Control(RBAC) ポリシーを適用して、OpenShift Dev Spaces リソースへのアクセスを制御します。'kube-rbac-proxy' を使用します。

OpenShift Dev Spaces Operator はこれを che-gateway Deployment として管理します。

以下へのアクセスを制御します。

図1.3 OpenShift Dev Spaces ゲートウェイと他のコンポーネントとの対話

OpenShift Dev Spaces ゲートウェイと他のコンポーネントとの対話
1.2.1.4. ユーザーダッシュボード

ユーザーダッシュボードは、Red Hat OpenShift Dev Spaces のランディングページです。OpenShift Dev Spaces ユーザーは、ユーザーダッシュボードを参照してワークスペースにアクセスし、管理します。これは React のアプリケーションです。OpenShift Dev Spaces デプロイメントは、devspaces-dashboard Deployment で起動します。

以下にアクセスする必要があります。

図1.4 User ダッシュボードと他のコンポーネントとの対話

User ダッシュボードと他のコンポーネントとの対話

ユーザーがユーザーダッシュボードにワークスペースの起動を要求すると、ユーザーダッシュボードはこの一連のアクションを実行します。

  1. ユーザーがコードサンプルからワークスペースを作成する際に、「Devfile レジストリー」 から devfile を収集します。
  2. リポジトリー URL を 「Dev Spaces サーバー」 に送信し、ユーザーがリモート devfile からワークスペースを作成する際に devfile が返されることを想定します。
  3. ワークスペースを記述した devfile を読み込みます。
  4. 「プラグインレジストリー」 から追加のメタデータを収集します。
  5. その情報を Dev Workspace Custom Resource に変換します。
  6. OpenShift API を使用して、ユーザープロジェクトに Dev Workspace Custom Resource を作成します。
  7. Dev Workspace Custom Resource のステータスを監視します。
  8. 実行中のワークスペース IDE にユーザーをリダイレクトします。
1.2.1.5. Devfile レジストリー

関連情報

OpenShift Dev Spaces devfile レジストリーは、すぐに使用できるワークスペースを作成するためのサンプル devfile の一覧を提供するサービスです。「ユーザーダッシュボード」 は、DashboardCreate Workspace ページにサンプルリストを表示します。各サンプルには、Devfile v2 が含まれています。OpenShift Dev Spaces デプロイメントでは、devfile-registry デプロイメントで 1 つの devfile レジストリーインスタンスを起動します。

図1.5 他のコンポーネントとの相互作用を登録する Devfile

devspaces devfile レジストリーの対話
1.2.1.6. Dev Spaces サーバー

OpenShift Dev Spaces サーバーの主な機能は次のとおりです。

  • ユーザーネームスペースの作成
  • ユーザーネームスペースに必要なシークレットと Config Map のプロビジョニング
  • Git サービスプロバイダーとの統合による devfile の取得および認証

OpenShift Dev Spaces サーバーは、HTTP REST API を公開する Java Web サービスで、以下へのアクセスが必要です。

図1.6 OpenShift Dev Spaces サーバーと他のコンポーネントとの対話

OpenShift Dev Spaces サーバーと他のコンポーネントとの対話
1.2.1.7. PostgreSQL

OpenShift Dev Spaces サーバーは、PostgreSQL データベースを使用してワークスペースのメタデータなどのユーザー設定を永続化します。

OpenShift Dev Spaces デプロイメントでは、postgres Deployment で専用の PostgreSQL インスタンスを起動します。代わりに外部データベースを使用することができます。

図1.7 Postgre SQL と他のコンポーネントとの対話

Postgre SQL と他のコンポーネントとの対話
1.2.1.8. プラグインレジストリー

各 OpenShift Dev Spaces ワークスペースは、特定のエディターおよび関連する拡張機能のセットで始まります。OpenShift Dev Spaces プラグインレジストリーは、利用可能なエディターおよびエディターエクステンションの一覧を提供します。各エディターや拡張機能については、Devfile v2 に記載されています。

「ユーザーダッシュボード」 は、レジストリーの内容を読み取っています。

図1.8 他のコンポーネントとのプラグインレジストリーの相互作用

他のコンポーネントとのプラグインレジストリーの相互作用

1.2.2. User ワークスペース

図1.9 User ワークスペースと他のコンポーネントとの対話

User ワークスペースと他のコンポーネントとの対話

User ワークスペースは、コンテナー内で動作する Web IDE です。

User ワークスペースは、Web アプリケーションです。コンテナー内で動作するマイクロサービスで設定されており、ブラウザー上で動作する最新の IDE のすべてのサービスを提供します。

  • エディター
  • 言語オートコンプリート
  • 言語サーバー
  • デバッグツール
  • プラグイン
  • アプリケーションのランタイム

ワークスペースは、ワークスペースコンテナーと有効なプラグイン、および関連する OpenShift コンポーネントを含む 1 つの OpenShift Deployment です。

  • コンテナー
  • ConfigMap
  • サービス
  • エンドポイント
  • ingress またはルート
  • シークレット
  • 永続ボリューム (PV)

OpenShift Dev Spaces ワークスペースには、OpenShift 永続ボリューム (PV) で永続化されるプロジェクトのソースコードが含まれます。マイクロサービスは、この共有ディレクトリーに読み書き可能なアクセス権があります。

devfile v2 形式を使用して、OpenShift Dev Spaces ワークスペースのツールおよびランタイムアプリケーションを指定します。

以下の図は、OpenShift Dev Spaces ワークスペースとそのコンポーネントを実行する 1 つを示しています。

図1.10 OpenShift Dev Spaces ワークスペースコンポーネント

dw を使用したワークスペースコンポーネント

この図では、実行中のワークスペースが 1 つあります。

1.3. Dev Spaces リソース要件の計算

OpenShift Dev Spaces Operator、Dev Workspace Controller、およびユーザーワークスペースは Pod のセットで設定されます。Pod は、CPU とメモリーの制限と要求のリソース消費に影響します。Red Hat OpenShift Dev Spaces の実行に必要なメモリーや CPU などのリソースを計算する方法を説明します。

手順

  1. devfile の components セクションに明示的に指定されるワークスペース components を特定します。このセクションが空の場合、OpenShift Dev Spaces は暗黙的なコンポーネントのみをロードします。

    表1.1 Devfile で指定されたワークスペースコンポーネントのメモリー要件
    目的Podコンテナー名メモリー制限メモリー要求CPU limitCPU request

    開発者ツール

    workspace

         

    合計

        
  2. OpenShift Dev Spaces がロードする暗黙的なワークスペースコンポーネント (開発者ツール、エディター、および OpenShift Dev Spaces ゲートウェイ) を特定します。

    表1.2 暗黙的なワークスペースコンポーネントの既定の要件
    目的Podコンテナー名メモリー制限メモリー要求CPU limitCPU request

    開発者ツール

    workspace

    universal-developer-image

    1 GiB

    256 MiB

    500 m

    30 m

    エディター

    workspace

    che-code

    128 MiB

    32 MiB

    500 m

    30 m

    OpenShift Dev Spaces ゲートウェイ

    workspace

    che-gateway

    256 Mi

    64 Mi

    500 m

    50 m

    合計

    2.4 GiB

    480 MiB

    1.5

    110 m

  3. 各ワークスペースに必要なリソースを合計し、実行中のワークスペースの数を掛けます。
  4. サーバーコンポーネントの要件をまとめます。

    表1.3 OpenShift Dev Spaces サーバーコンポーネントのデフォルト要件
    目的Pod の名前コンテナー名メモリー制限メモリー要求CPU limitCPU request

    OpenShift Dev Spaces 演算子

    devspaces-operator

    devspaces-operator

    256 MiB

    64 MiB

    500 m

    100 m

    OpenShift Dev Spaces Server

    devspaces

    devspaces-server

    1 Gi

    512 MiB

    1

    1 m

    OpenShift Dev Spaces Dashboard

    devspaces-dashboard

    • devspaces-dashboard

    256 MiB

    32 MiB

    500 m

    100 m

    OpenShift Dev Spaces Gateway

    devspaces-gateway

    traefik

    4 GiB

    128 MiB

    1

    100 m

    OpenShift Dev Spaces Gateway

    devspaces-gateway

    configbump

    256 MiB

    64 MiB

    500 m

    50 m

    OpenShift Dev Spaces Gateway

    devspaces-gateway

    oauth-proxy

    512 MiB

    64 MiB

    500 m

    100 m

    OpenShift Dev Spaces Gateway

    devspaces-gateway

    kube-rbac-proxy

    512 MiB

    64 MiB

    500 m

    100 m

    devfile レジストリー

    devfile-registry

    devfile-registry

    256 Mi

    32 Mi

    500 m

    100 m

    プラグインレジストリー

    plugin-registry

    plugin-registry

    256 Mi

    32 Mi

    500 m

    100 m

    PostgreSQL データベース

    postgres

    postgres

    1 Gi

    512 Mi

    500 m

    100 m

    Dev Workspace Controller Manager

    devworkspace-controller-manager

    devworkspace-controller

    1 GiB

    100 MiB

    1

    250 m

    Dev Workspace Controller Manager

    devworkspace-controller-manager

    kube-rbac-proxy

    該当なし

    該当なし

    該当なし

    該当なし

    Dev Workspace Webhook Server

    devworkspace-webhook-server

    webhook-server

    300 MiB

    29 MiB

    200 m

    100 m

    Dev Workspace Operator Catalog

     

    registry-server

    該当なし

    50 MiB

    該当なし

    10 m

    Dev Workspace Webhook Server

    devworkspace-webhook-server

    webhook-server

    300 MiB

    20 MiB

    200 m

    100 m

    Dev Workspace Webhook Server

    devworkspace-webhook-server

    kube-rbac-proxy

    該当なし

    該当なし

    該当なし

    該当なし

    合計

    9.5 GiB

    1.6 GiB

    7.4

    2.31

第2章 Dev Spaces のインストール

このセクションでは、Red Hat OpenShift Dev Spaces をインストールする手順を説明します。

OpenShift Dev Spaces のインスタンスは、クラスターごとに 1 つだけデプロイできます。

2.1. dsc 管理ツールのインストール

Red Hat OpenShift Dev Spaces コマンドライン管理ツールである dsc は、Microsoft Windows、Apple MacOS、および Linux にインストールできます。dsc を使用すると、サーバーの起動、停止、更新、削除など、OpenShift Dev Spaces サーバーの操作を実行できます。

前提条件

手順

  1. https://developers.redhat.com/products/openshift-dev-spaces/download から $HOME などのディレクトリーにアーカイブをダウンロードします。
  2. アーカイブで tar xvzf を実行して、/dsc ディレクトリーを展開します。
  3. 展開した /dsc/bin サブディレクトリーを $PATH に追加します。

検証

  • dsc を実行して、その情報を表示します。

    $ dsc

2.2. CLI を使用して OpenShift に Dev Spaces をインストールする

OpenShift Dev Spaces を OpenShift にインストールできます。

前提条件

手順

  1. オプション: この OpenShift クラスターに OpenShift Dev Spaces をデプロイした場合は、以前の OpenShift Dev Spaces インスタンスが削除されていることを確認してください。

    $ dsc server:delete
  2. OpenShift Dev Spaces インスタンスを作成します。

    $ dsc server:deploy --platform openshift

検証手順

  1. OpenShift Dev Spaces インスタンスのステータスを確認します。

    $ dsc server:status
  2. OpenShift Dev Spaces クラスターインスタンスに移動します。

    $ dsc dashboard:open

2.3. Web コンソールを使用して OpenShift に Dev Spaces をインストールする

このセクションでは、OpenShift Web コンソールを使用して OpenShift Dev Spaces をインストールする方法について説明します。代わりに 「CLI を使用して OpenShift に Dev Spaces をインストールする」 を検討してください。

前提条件

  • クラスター管理者による OpenShift Web コンソールセッション。Accessing the web console を参照してください。

手順

  1. オプション: この OpenShift クラスターに OpenShift Dev Spaces をデプロイした場合は、以前の OpenShift Dev Spaces インスタンスが削除されていることを確認してください。

    $ dsc server:delete
  2. Red Hat OpenShift Dev Spaces Operator をインストールします。Installing from OperatorHub using the web console を参照してください。
  3. 次のように、OpenShift で openshift-devspaces プロジェクトを作成します。

    oc create namespace openshift-devspaces
  4. OpenShift Web コンソールの Administrator ビューで、OperatorsInstalled OperatorsRed Hat OpenShift Dev Spaces instance SpecificationCreate CheClusterYAML view に移動します。
  5. YAML view で、namespace: openshift-operatorsnamespace: openshift-devspaces に置き換えます。
  6. Create を選択します。Creating applications from installed Operators を参照してください。

検証

  1. OpenShift Dev Spaces インスタンスが正しくインストールされていることを確認するには、Operator detail ページの Dev Spaces Cluster タブに移動します。Red Hat OpenShift Dev Spaces インスタンス仕様 ページには、Red Hat OpenShift Dev Spaces インスタンスとそのステータスのリストが表示されます。
  2. devspaces CheCluster をクリックして、Details タブに移動します。
  3. 以下のフィールドの内容を参照してください。

    • Message フィールドにはエラーメッセージが含まれます。予想される内容は None です。
    • Red Hat OpenShift Dev Spaces URL フィールドには、Red Hat OpenShift Dev Spaces インスタンスの URL が含まれます。デプロイメントが正常に終了すると、URL が表示されます。
  4. Resources タブに移動します。OpenShift Dev Spaces デプロイメントに割り当てられたリソースの一覧とそのステータスを表示します。

2.4. 制限された環境での Dev Spaces のインストール

制限されたネットワークで動作する OpenShift クラスターでは、パブリックリソースは利用できません。

ただし、OpenShift Dev Spaces をデプロイしてワークスペースを実行するには、以下のパブリックリソースが必要です。

  • Operator カタログ
  • コンテナーイメージ
  • サンプルプロジェクト

これらのリソースを使用可能にするには、OpenShift クラスターからアクセス可能なレジストリー内のそれらのコピーに置き換えます。

前提条件

手順

  1. ミラーリングスクリプトをダウンロードして実行し、カスタム Operator カタログをインストールし、関連するイメージをミラーリングします (prepare-restricted-environment.sh)。

    $ bash prepare-restricted-environment.sh \
      --ocp_ver "4.11" \
      --devworkspace_operator_index "registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.10" \
      --devworkspace_operator_version "v0.15.2" \
      --prod_operator_index "registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.10" \
      --prod_operator_package_name "devspaces-operator" \
      --prod_operator_version "v3.3.0" \
      --my_registry "<my_registry>" \
      --my_catalog "<my_catalog>"
  2. 前の手順で で che-operator-cr-patch.yaml に指定した設定で OpenShift Dev Spaces をインストールします。

    $ dsc server:deploy --platform=openshift \
      --che-operator-cr-patch-yaml=che-operator-cr-patch.yaml
  3. OpenShift Dev Spaces 名前空間からユーザープロジェクト内のすべての Pod への受信トラフィックを許可します。「ネットワークポリシーの設定」 を参照してください。

第3章 Dev Spaces の設定

このセクションでは、Red Hat OpenShift Dev Spaces の設定方法とオプションについて説明します。

3.1. CheCluster カスタムリソースについて

OpenShift Dev Spaces のデフォルトデプロイメントは、Red Hat OpenShift Dev Spaces Operator で定義される CheCluster カスタムリソースパラメーターで設定されます。

CheCluster カスタムリソースは Kubernetes オブジェクトです。CheCluster カスタムリソース YAML ファイルを編集して設定できます。このファイルには、各コンポーネントを設定するためのセクションが含まれています: devWorkspacecheServerpluginRegistrydevfileRegistrydatabasedashboard および imagePuller

Red Hat OpenShift Dev Spaces Operator は、CheCluster カスタムリソースを OpenShift Dev Spaces インストールの各コンポーネントで使用できる Config Map に変換します。

OpenShift プラットフォームは、設定を各コンポーネントに適用し、必要な Pod を作成します。OpenShift がコンポーネントの設定で変更を検知すると、Pod を適宜再起動します。

例3.1 OpenShift Dev Spaces サーバーコンポーネントの主なプロパティーの設定

  1. cheServer コンポーネントセクションで適切な変更を加えた CheCluster カスタムリソース YAML ファイルを適用します。
  2. Operator は、che ConfigMap を生成します。
  3. OpenShift は ConfigMap の変更を検出し、OpenShift Dev Spaces Pod の再起動をトリガーします。

3.1.1. dsc を使用したインストール時に CheCluster カスタムリソースの設定

適切な設定で OpenShift Dev Space をデプロイするには、OpenShift Dev Space のインストール時に CheCluster カスタムリソース YAML ファイルを編集します。それ以外の場合は、OpenShift Dev Spaces デプロイメントは Operator で設定されたデフォルト設定パラメーターを使用します。

前提条件

手順

  • 設定する CheCluster カスタムリソースのサブセットを含む che-operator-cr-patch.yaml YAML ファイルを作成します。

    spec:
      <component>:
          <property_to_configure>: <value>
  • OpenShift Dev Spaces をデプロイし、che-operator-cr-patch.yaml ファイルで説明されている変更を適用します。

    $ dsc server:deploy \
    --che-operator-cr-patch-yaml=che-operator-cr-patch.yaml \
    --platform <chosen_platform>

検証

  1. 設定されたプロパティーの値を確認します。

    $ oc get configmap che -o jsonpath='{.data.<configured_property>}' \
    -n openshift-devspaces

3.1.2. CLI を使用して CheCluster カスタムリソースの設定

OpenShift Dev Spaces の実行中のインスタンスを設定するには、CheCluster カスタムリソース YAML ファイルを編集します。

前提条件

  • OpenShift 上の OpenShift Dev Spaces のインスタンス。
  • 宛先 OpenShift クラスターへの管理権限を持つアクティブな oc セッション。CLI の使用方法 を参照してください。

手順

  1. クラスター上の CheCluster カスタムリソースを編集します。

    $ oc edit checluster/devspaces -n openshift-devspaces
  2. ファイルを保存して閉じ、変更を適用します。

検証

  1. 設定されたプロパティーの値を確認します。

    $ oc get configmap che -o jsonpath='{.data.<configured_property>}' \
    -n openshift-devspaces

3.1.3. CheCluster カスタムリソースフィールドの参照

このセクションでは、CheCluster カスタムリソースのカスタマイズに使用できるすべてのフィールドについて説明します。

例3.2 最小の CheCluster カスタムリソースの例。

apiVersion: org.eclipse.che/v2
kind: CheCluster
metadata:
  name: devspaces
spec:
  devEnvironments:
    defaultNamespace:
      template: '<username>-che'
    storage:
      pvcStrategy: 'common'
  components:
    database:
      externalDb: false
    metrics:
      enable: true
表3.1 開発環境の設定オプション。
プロパティー説明

containerBuildConfiguration

コンテナーのビルド設定。

defaultComponents

DevWorkspaces に適用されるデフォルトコンポーネント。デフォルトコンポーネントは、Devfile にコンポーネントが含まれていない場合に使用します。

defaultEditor

一緒に作成するワークスペースのデフォルトエディター。プラグイン ID または URI を指定できます。プラグイン ID には publisher/plugin/version 形式が必要です。URI は http:// または https:// で始まる必要があります。

defaultNamespace

ユーザーのデフォルトの名前空間。

defaultPlugins

DevWorkspaces に適用されるデフォルトのプラグイン。

disableContainerBuildCapabilities

コンテナービルド機能を無効にします。

nodeSelector

ノードセレクターは、ワークスペース Pod を実行できるノードを制限します。

secondsOfInactivityBeforeIdling

ワークスペースのアイドルタイムアウト (秒単位)。このタイムアウトは、アクティビティーがない場合にワークスペースがアイドル状態になるまでの期間です。非アクティブによるワークスペースのアイドリングを無効にするには、この値を -1 に設定します。

secondsOfRunBeforeIdling

ワークスペースのタイムアウトを秒単位で実行します。このタイムアウトは、ワークスペースが実行される最大期間です。ワークスペースの実行タイムアウトを無効にするには、この値を -1 に設定します。

storage

ワークスペースの永続ストレージ。

tolerations

ワークスペース Pod の Pod 許容範囲によって、ワークスペース Pod を実行できる場所が制限されます。

trustedCerts

信頼できる証明書の設定。

表3.2 開発環境の defaultNamespace オプション。
プロパティー説明

autoProvision

ユーザー名前空間の自動作成を許可するかどうかを示します。false に設定すると、クラスター管理者がユーザー namespace を事前に作成する必要があります。

template

ユーザー namespace を事前に作成しない場合には、このフィールドは最初のワークスペースの起動時に作成される Kubernetes namespace を定義します。che-workspace-<username> など、<username><userid> のプレースホルダーを使用できます。

表3.3 開発環境の ストレージ オプション。
プロパティー説明

perUserStrategyPvcConfig

per-user PVC ストラテジーを使用する場合の PVC 設定。

perWorkspaceStrategyPvcConfig

per-workspace PVC ストラテジーを使用する場合の PVC 設定。

pvcStrategy

OpenShift Dev Spaces サーバーの永続ボリューム要求戦略。サポートされているストラテジー: per-user (1 つのボリュームに全ワークスペースの PVC が入る) と 'per-workspace' (各ワークスペースに個別の PVC が与えられる) です。詳細は、https://github.com/eclipse/che/issues/21185 を参照してください。

表3.4 OpenShift Dev Spaces コンポーネントの設定。
プロパティー説明

cheServer

OpenShift Dev Spaces サーバーに関連する一般的な設定。

dashboard

OpenShift Dev Spaces インストールで使用されるダッシュボードに関連する設定設定。

database

OpenShift Dev Spaces インストールで使用されるデータベースに関連する設定設定。

devWorkspace

DevWorkspace Operator の設定。

devfileRegistry

OpenShift Dev Spaces インストールで使用される Devfile レジストリーに関連する設定。

imagePuller

Kubernetes Image Puller の設定。

metrics

OpenShift Dev Spaces サーバーのメトリック設定。

pluginRegistry

OpenShift Dev Spaces インストールで使用されるプラグインレジストリーに関連する設定設定。

表3.5 DevWorkspace Operator コンポーネントの設定。
プロパティー説明

runningLimit

ユーザーごとの実行中のワークスペースの最大数。

表3.6 OpenShift Dev Spaces サーバーコンポーネントに関連する一般的な設定。
プロパティー説明

clusterRoles

OpenShift Dev Spaces ServiceAccount に割り当てられた ClusterRoles。デフォルトのロールは、<devspaces-namespace>-cheworkspaces-namespaces-clusterrole - <devspaces-namespace>-cheworkspaces-clusterrole - <devspaces-namespace>-cheworkspaces-devworkspace-clusterrole で、ここでの <che-namespace> は CheCluster CRD が作成される名前空間です。各ロールには、app.kubernetes.io/part-of=che.eclipse.org ラベルが必要です。OpenShift Dev Spaces Operator は、付与するためにはこれらの ClusterRoles のすべてのパーミッションをすでに持っていなければなりません。

debug

OpenShift Dev Spaces サーバーのデバッグモードを有効にします。

deployment

デプロイメントオーバーライドオプション。

extraProperties

CheCluster カスタムリソース (CR) の他のフィールドからすでに生成されている値に加えて、OpenShift Dev Spaces サーバーによって使用される、生成された che ConfigMap に適用される追加の環境変数のマップ。extraProperties フィールドに、他の CR フィールドから che で通常生成されるプロパティーが含まれる場合、extraProperties で定義された値が代わりに使用されます。

logLevel

OpenShift Dev Spaces サーバーのログレベル: INFO または DEBUG

proxy

Kubernetes クラスターのプロキシーサーバー設定。OpenShift クラスターに追加の設定は必要ありません。これらの設定を OpenShift クラスターに指定することで、OpenShift プロキシー設定をオーバーライドします。

表3.7 OpenShift Dev Spaces インストールで使用されるプラグインレジストリーコンポーネントに関連する設定。
プロパティー説明

deployment

デプロイメントオーバーライドオプション。

disableInternalRegistry

内部プラグインレジストリーを無効にします。

externalPluginRegistries

外部プラグインレジストリー。

openVSXURL

VSX レジストリー URL を開きます。省略した場合は、埋め込みインスタンスが使用されます。

表3.8 OpenShift Dev Spaces インストールで使用される Devfile レジストリーコンポーネントに関連する設定。
プロパティー説明

deployment

デプロイメントオーバーライドオプション。

disableInternalRegistry

内部 devfile レジストリーを無効にします。

externalDevfileRegistries

サンプルのすぐに使用できる devfile を提供する外部 devfile レジストリー。

表3.9 OpenShift Dev Spaces インストールで使用されるデータベースコンポーネントに関連する設定。
プロパティー説明

credentialsSecretName

OpenShift Dev Spaces サーバーがデータベースへの接続に使用する PostgreSQL userpassword を含むシークレット。シークレットには、app.kubernetes.io/part-of=che.eclipse.org ラベルが必要です。

deployment

デプロイメントオーバーライドオプション。

externalDb

Operator に対して専用のデータベースをデプロイするよう指示します。デフォルトでは、専用の PostgreSQL データベースが OpenShift Dev Spaces インストールの一部としてデプロイされます。externalDbtrue に設定されている場合、Operator によって専用データベースはデプロイされず、使用する外部データベースに関する接続の詳細を提供する必要があります。

postgresDb

OpenShift Dev Spaces サーバーがデータベースへの接続に使用する PostgreSQL データベース名。

postgresHostName

OpenShift Dev Spaces サーバーが接続する PostgreSQL データベースのホスト名。外部データベースを使用する場合、この値のみを上書きします。externalDb フィールドを参照してください。

postgresPort

OpenShift Dev Spaces サーバーが接続する PostgreSQL データベースポート。外部データベースを使用する場合、この値のみを上書きします。externalDb フィールドを参照してください。

pvc

PostgreSQL データベースの PVC 設定。

表3.10 OpenShift Dev Spaces インストールで使用される Dashboard コンポーネントに関連する設定。
プロパティー説明

deployment

デプロイメントオーバーライドオプション。

headerMessage

ダッシュボードのヘッダーメッセージ。

表3.11 Kubernetes Image Puller コンポーネントの設定。
プロパティー説明

enable

コミュニティーでサポートされている Kubernetes Image Puller Operator をインストールして設定します。仕様を指定せずに値を true に設定すると、Operator によって管理されるデフォルトの Kubernetes Image Puller オブジェクトが作成されます。値を false に設定すると、仕様が提供されているかどうかに関係なく、Kubernetes Image Puller オブジェクトが削除され、Operator がアンインストールされます。spec.images フィールドを空のままにしておくと、推奨されるワークスペース関連のイメージのセットが自動的に検出され、インストール後に事前にプルされます。この Operator とその動作はコミュニティーによってサポートされていますが、そのペイロードは商用サポートされているイメージをプルするために商用サポートされている場合があることに注意してください。

spec

CheCluster で Image Puller を設定するための Kubernetes Image Puller 仕様。

表3.12 OpenShift Dev Spaces サーバーメトリクスコンポーネントの設定。
プロパティー説明

enable

OpenShift Dev Spaces サーバーエンドポイントの metrics を有効にします。

表3.13 ネットワーク、OpenShift Dev Spaces 認証、および TLS 設定。
プロパティー説明

annotations

Ingress (OpenShift プラットフォームのルート) に設定されるアノテーションを定義します。kubernetes プラットフォームのデフォルト: kubernetes.io/ingress.class: \nginx\ nginx.ingress.kubernetes.io/proxy-read-timeout: \3600\, nginx.ingress.kubernetes.io/proxy-connect-timeout: \3600\, nginx.ingress.kubernetes.io/ssl-redirect: \true\

auth

認証設定

domain

OpenShift クラスターの場合、Operator はドメインを使用してルートのホスト名を生成します。生成されたホスト名は、che-<devspaces-namespace>.<domain> のパターンに従います。<devspaces-namespace> は、CheCluster CRD が作成される名前空間です。ラベルと組み合わせて、デフォルト以外の Ingress コントローラーによって提供されるルートを作成します。Kubernetes クラスターの場合、グローバル Ingress ドメインが含まれます。デフォルト値はありません。指定する必要があります。

hostname

インストールされた OpenShift Dev Spaces サーバーのパブリックホスト名。

labels

Ingress (OpenShift プラットフォームのルート) に設定されるラベルを定義します。

tlsSecretName

Ingress TLS ターミネーションのセットアップに使用されるシークレットの名前。フィールドが空の文字列の場合、デフォルトのクラスター証明書が使用されます。シークレットには、app.kubernetes.io/part-of=che.eclipse.org ラベルが必要です。

表3.14 OpenShift Dev Spaces イメージを格納する代替レジストリーの設定。
プロパティー説明

hostname

イメージのプルに使用する別のコンテナーレジストリーの任意のホスト名または URL。この値は、OpenShift Dev Spaces デプロイメントに含まれるすべてのデフォルトのコンテナーイメージで定義されたコンテナーレジストリーのホスト名をオーバーライドします。これは、制限された環境で OpenShift Dev Spaces をインストールする場合にとくに役立ちます。

organization

イメージのプルに使用する別のレジストリーのオプションのリポジトリー名。この値は、OpenShift Dev Spaces デプロイメントに含まれるすべてのデフォルトのコンテナーイメージで定義されたコンテナーレジストリー組織をオーバーライドします。これは、制限された環境で OpenShift Dev Spaces をインストールする場合にとくに役立ちます。

表3.15 CheCluster カスタムリソースの status が OpenShift Dev Spaces インストールの観察される状態を定義します。
プロパティー説明

chePhase

OpenShift Dev Spaces デプロイメントの現在のフェーズを指定します。

cheURL

OpenShift Dev Spaces サーバーのパブリック URL。

cheVersion

現在インストールされている OpenShift Dev Spaces のバージョン。

devfileRegistryURL

内部 devfile レジストリーの公開 URL。

gatewayPhase

ゲートウェイデプロイメントの現在のフェーズを指定します。

message

OpenShift Dev Spaces デプロイメントが現在のフェーズにある理由の詳細を示す、人間が判読できるメッセージ。

pluginRegistryURL

内部プラグインレジストリーの公開 URL。

postgresVersion

使用中のイメージの PostgreSQL バージョン。

reason

OpenShift Dev Spaces デプロイメントが現在のフェーズにある理由の詳細を示す簡単な CamelCase メッセージ。

workspaceBaseDomain

解決されたワークスペースベースドメイン。これは、仕様で明示的に定義された同じ名前のプロパティーのコピーか、仕様で定義されておらず、OpenShift で実行している場合は、ルートの自動的に解決されたベースドメインです。

3.2. プロジェクトの設定

OpenShift Dev Spaces は、ユーザーごとに、プロジェクト内のワークスペースを分離します。OpenShift Dev Spaces は、ラベルとアノテーションの存在によってユーザープロジェクトを識別します。ワークスペースを起動する際に必要なプロジェクトが存在しない場合、OpenShift Dev Spaces はテンプレート名を使用してプロジェクトを作成します。

OpenShift Dev Spaces の動作は、次の方法で変更できます。

3.2.1. プロジェクト名の設定

OpenShift Dev Spaces がワークスペース起動時に必要なプロジェクトを作成するために使用するプロジェクト名テンプレートを設定できます。

有効なプロジェクト名テンプレートは、次の規則に従います。

  • <username> または <userid> プレースホルダーは必須です。
  • ユーザー名と ID に無効な文字を含めることはできません。ユーザー名または ID のフォーマットが OpenShift オブジェクトの命名規則と互換性がない場合、OpenShift Dev Spaces は、互換性のない文字を - 記号に置き換えてユーザー名や ID を有効な名前に変更します。
  • OpenShift Dev Spaces は、<userid> プレースホルダーを 14 文字の文字列と判断し、ID が衝突しないようにランダムな 6 文字の接尾辞を追加します。結果は、再利用のためにユーザー設定に保存されます。
  • Kubernetes は、プロジェクト名の長さを 63 文字に制限しています。
  • OpenShift は、長さをさらに 49 文字に制限しています。

手順

  • CheCluster カスタムリソースを設定します。「CLI を使用して CheCluster カスタムリソースの設定」を参照してください。

    spec:
      components:
        devEnvironments:
          defaultNamespace:
            template: <workspace_namespace_template_>

    例3.3 ユーザーワークスペースプロジェクト名テンプレートの例

    ユーザーワークスペースプロジェクト名テンプレート結果のプロジェクト例

    <username>-devspaces (デフォルト)

    user1-devspaces

    <userid>-namespace

    cge1egvsb2nhba-namespace-ul1411

    <userid>-aka-<username>-namespace

    cgezegvsb2nhba-aka-user1-namespace-6m2w2b

3.2.2. プロジェクトの事前プロビジョニング

自動プロビジョニングに依存するのではなく、ワークスペースプロジェクトを事前にプロビジョニングできます。ユーザーごとに手順を繰り返します。

手順

  • 次のラベルとアノテーションを使用して、<username> ユーザーの <project_name> プロジェクトを作成します。

    kind: Namespace
    apiVersion: v1
    metadata:
      name: <project_name> 1
      labels:
        app.kubernetes.io/part-of: che.eclipse.org
        app.kubernetes.io/component: workspaces-namespace
      annotations:
        che.eclipse.org/username: <username>
    1
    選択したプロジェクト名を使用します。

3.3. サーバーコンポーネントの設定

3.3.1. シークレットまたは ConfigMap をファイルまたは環境変数としての Red Hat OpenShift Dev Spaces コンテナーへのマウント

シークレットは、以下のような機密データを格納する OpenShift オブジェクトです。

  • ユーザー名
  • パスワード
  • 認証トークン

(暗号化された形式)。

ユーザーは、機密データまたは OpenShift Dev Spaces で管理されるコンテナーの設定が含まれる ConfigMap を以下のようにマウントできます。

  • ファイル
  • 環境変数

マウントプロセスでは、標準の OpenShift マウントメカニズムを使用しますが、追加のアノテーションとラベル付けが必要です。

3.3.1.1. シークレットまたは ConfigMap を OpenShift Dev Spaces コンテナーにファイルとしてマウントする

前提条件

  • Red Hat OpenShift Dev Spaces の実行中のインスタンス

手順

  1. OpenShift Dev Spaces がデプロイされている OpenShift プロジェクトに新しい OpenShift シークレットまたは ConfigMap を作成します。作成される予定のオブジェクトのラベルは、ラベルのセットと一致する必要があります。

    • app.kubernetes.io/part-of: che.eclipse.org
    • app.kubernetes.io/component: <DEPLOYMENT_NAME>-<OBJECT_KIND>
    • <DEPLOYMENT_NAME> には、以下のデプロイメントのいずれかを使用します。

      • postgres
      • keycloak
      • devfile-registry
      • plugin-registry
      • devspaces

        および

    • <jasper_KIND> は以下のいずれかになります。

      • secret

        または

      • configmap

例3.4 以下に例を示します。

apiVersion: v1
kind: Secret
metadata:
  name: custom-settings
  labels:
    app.kubernetes.io/part-of: che.eclipse.org
    app.kubernetes.io/component: devspaces-secret
...

または

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: custom-settings
  labels:
    app.kubernetes.io/part-of: che.eclipse.org
    app.kubernetes.io/component: devspaces-configmap
...

アノテーションは、指定されるオブジェクトがファイルとしてマウントされていることを示す必要があります。

  1. アノテーション値を設定します。

    • che.eclipse.org/mount-as: file - オブジェクトをファイルとしてマウントするように指定します。
    • che.eclipse.org/mount-path: <TARGET_PATH> - 必要なマウントパスを指定します。

例3.5 以下に例を示します。

apiVersion: v1
kind: Secret
metadata:
  name: custom-data
  annotations:
    che.eclipse.org/mount-as: file
    che.eclipse.org/mount-path: /data
  labels:
...

または

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: custom-data
  annotations:
    che.eclipse.org/mount-as: file
    che.eclipse.org/mount-path: /data
  labels:
...

OpenShift オブジェクトには複数の項目が含まれる可能性があり、その名前はコンテナーにマウントされる必要なファイル名と一致する必要があります。

例3.6 以下に例を示します。

apiVersion: v1
kind: Secret
metadata:
  name: custom-data
  labels:
    app.kubernetes.io/part-of: che.eclipse.org
    app.kubernetes.io/component: devspaces-secret
  annotations:
    che.eclipse.org/mount-as: file
    che.eclipse.org/mount-path: /data
data:
  ca.crt: <base64 encoded data content here>

または

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: custom-data
  labels:
    app.kubernetes.io/part-of: che.eclipse.org
    app.kubernetes.io/component: devspaces-configmap
  annotations:
    che.eclipse.org/mount-as: file
    che.eclipse.org/mount-path: /data
data:
  ca.crt: <data content here>

これにより、ca.crt という名前のファイルが OpenShift Dev Spaces コンテナーの /data パスにマウントされます。

重要

OpenShift Dev Spaces コンテナーに変更を加えるには、オブジェクトを完全に再作成します。

3.3.1.2. シークレットまたは ConfigMap を環境変数として OpenShift Dev Spaces コンテナーにマウントする

前提条件

  • Red Hat OpenShift Dev Spaces の実行中のインスタンス

手順

  1. OpenShift Dev Spaces がデプロイされている OpenShift プロジェクトに新しい OpenShift シークレットまたは ConfigMap を作成します。作成される予定のオブジェクトのラベルは、ラベルのセットと一致する必要があります。

    • app.kubernetes.io/part-of: che.eclipse.org
    • app.kubernetes.io/component: <DEPLOYMENT_NAME>-<OBJECT_KIND>
    • <DEPLOYMENT_NAME> には、以下のデプロイメントのいずれかを使用します。

      • postgres
      • keycloak
      • devfile-registry
      • plugin-registry
      • devspaces

        および

    • <jasper_KIND> は以下のいずれかになります。

      • secret

        または

      • configmap

例3.7 以下に例を示します。

apiVersion: v1
kind: Secret
metadata:
  name: custom-settings
  labels:
    app.kubernetes.io/part-of: che.eclipse.org
    app.kubernetes.io/component: devspaces-secret
...

または

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: custom-settings
  labels:
    app.kubernetes.io/part-of: che.eclipse.org
    app.kubernetes.io/component: devspaces-configmap
...

アノテーションは、指定されるオブジェクトが環境変数としてマウントされていることを示す必要があります。

  1. アノテーション値を設定します。

    • che.eclipse.org/mount-as: env -: オブジェクトを環境変数としてマウントするように指定します。
    • che.eclipse.org/env-name: <FOOO_ENV>: オブジェクトキー値のマウントに必要な環境変数名を指定します。

例3.8 以下に例を示します。

apiVersion: v1
kind: Secret
metadata:
  name: custom-settings
  annotations:
    che.eclipse.org/env-name: FOO_ENV
    che.eclipse.org/mount-as: env
  labels:
   ...
data:
  mykey: myvalue

または

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: custom-settings
  annotations:
    che.eclipse.org/env-name: FOO_ENV
    che.eclipse.org/mount-as: env
  labels:
   ...
data:
  mykey: myvalue

これにより、2 つの環境変数が

  • FOO_ENV
  • myvalue

OpenShift Dev Spaces コンテナーにプロビジョニングされている。

オブジェクトに複数のデータ項目がある場合、環境変数の名前は以下のようにそれぞれのデータキーについて指定される必要があります。

例3.9 以下に例を示します。

apiVersion: v1
kind: Secret
metadata:
  name: custom-settings
  annotations:
    che.eclipse.org/mount-as: env
    che.eclipse.org/mykey_env-name: FOO_ENV
    che.eclipse.org/otherkey_env-name: OTHER_ENV
  labels:
   ...
data:
  mykey: __<base64 encoded data content here>__
  otherkey: __<base64 encoded data content here>__

または

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: custom-settings
  annotations:
    che.eclipse.org/mount-as: env
    che.eclipse.org/mykey_env-name: FOO_ENV
    che.eclipse.org/otherkey_env-name: OTHER_ENV
  labels:
   ...
data:
  mykey: __<data content here>__
  otherkey: __<data content here>__

これにより、2 つの環境変数が

  • FOO_ENV
  • OTHER_ENV

OpenShift Dev Spaces コンテナーにプロビジョニングされている。

注記

OpenShift シークレットのアノテーション名の最大長さは 63 文字です。ここで、9 文字は、/ で終わる接頭辞用に予約されます。これは、オブジェクトに使用できるキーの最大長さの制限として機能します。

重要

OpenShift Dev Spaces コンテナーに変更を加えるには、オブジェクトを完全に再作成します。

3.3.2. Dev Spaces サーバーの高度な設定オプション

以下のセクションでは、OpenShift Dev Spaces サーバーコンポーネントの詳細なデプロイメントおよび設定方法を説明します。

3.3.2.1. OpenShift Dev Spaces サーバーの詳細設定について

以下のセクションでは、OpenShift Dev Spaces サーバーコンポーネントの詳細設定方法について説明します。

詳細設定は以下を実行するために必要です。

  • 標準の CheCluster カスタムリソースフィールドから Operator によって自動的に生成されない環境変数を追加します。
  • 標準の CheCluster カスタムリソースフィールドから Operator によって自動的に生成されるプロパティーを上書きします。

CheCluster Custom Resource server 設定の一部である customCheProperties フィールドには、OpenShift Dev Spaces サーバーコンポーネントに適用する追加の環境変数のマップが含まれます。

例3.10 ワークスペースのデフォルトのメモリー制限の上書き

注記

OpenShift Dev Spaces Operator の以前のバージョンには、このロールを果たすために custom という名前の ConfigMap がありました。OpenShift Dev Spaces オペレーターが custom という名前の configMap を見つけると、それに含まれるデータを customCheProperties フィールドに追加し、OpenShift Dev Spaces を再デプロイして、カスタムconfigMap を削除します。

3.4. ワークスペースのグローバル設定

このセクションでは、管理者がワークスペースをグローバルに設定する方法について説明します。

3.4.1. ユーザーが保持できるワークスペースの数を制限する

デフォルトでは、ユーザーはダッシュボードに無制限の数のワークスペースを保持できますが、この数を制限してクラスターの需要を減らすことができます。

この設定は、CheCluster カスタムリソースの一部です。

spec:
  components:
    cheServer:
      extraProperties:
        CHE_LIMITS_USER_WORKSPACES_COUNT: "<kept_workspaces_limit>" 1
1
ユーザーごとのワークスペースの最大数を設定します。デフォルト値 -1 では、ユーザーは無制限の数のワークスペースを保持できます。ユーザーごとのワークスペースの最大数を設定するには、正の整数を使用します。

手順

  1. OpenShift Dev Spaces namespace の名前を取得します。デフォルトは openshift-devspaces です。

    $ oc get checluster --all-namespaces \
      -o=jsonpath="{.items[*].metadata.namespace}"
  2. CHE_LIMITS_USER_WORKSPACES_COUNT を設定します。

    $ oc patch checluster/devspaces -n openshift-devspaces \1
    --type='merge' -p \
    '{"spec":{"components":{"cheServer":{"extraProperties":{"CHE_LIMITS_USER_WORKSPACES_COUNT": "<kept_workspaces_limit>"}}}}}' 2
    1
    ステップ 1 で取得した OpenShift Dev Spaces 名前空間。
    2
    <kept_workspaces_limit> の値を選択します。

3.4.2. ユーザーが複数のワークスペースを同時に実行できるようにする

デフォルトでは、ユーザーは一度に 1 つのワークスペースしか実行できません。ユーザーが複数のワークスペースを同時に実行できるようにすることができます。

注記

デフォルトのストレージ方法を使用している際、マルチノードクラスター内のノード全体に Pod が分散されている場合は、ワークスペースを同時に実行すると問題が発生する可能性があります。ユーザーごとの common ストレージストラテジーから per-workspace ストレージストラテジーに切り替えるか、ephemeral ストレージタイプを使用すると、これらの問題を回避または解決できます。

この設定は、CheCluster カスタムリソースの一部です。

spec:
  components:
    devWorkspace:
      runningLimit: "<running_workspaces_limit>" 1
1
ユーザーごとに同時に実行されるワークスペースの最大数を設定します。デフォルト値は 1 です。

手順

  1. OpenShift Dev Spaces namespace の名前を取得します。デフォルトは openshift-devspaces です。

    $ oc get checluster --all-namespaces \
      -o=jsonpath="{.items[*].metadata.namespace}"
  2. runningLimit を設定します。

    $ oc patch checluster/devspaces -n openshift-devspaces \1
    --type='merge' -p \
    '{"spec":{"components":{"devWorkspace":{"runningLimit": "<running_workspaces_limit>"}}}}' 2
    1
    ステップ 1 で取得した OpenShift Dev Spaces 名前空間。
    2
    <running_workspaces_limit> の値を選択します。

3.4.3. 自己署名証明書を使用した Git

自己署名証明書を使用する Git プロバイダーでの操作をサポートするように OpenShift Dev Spaces を設定できます。

前提条件

  • OpenShift クラスターへの管理権限を持つアクティブな oc セッション。Getting started with the OpenShift CLI を参照してください。
  • Git バージョン 2 以降

手順

  1. Git サーバーの詳細情報を使用して新規の configMap を作成します。

    $ oc create configmap che-git-self-signed-cert \
      --from-file=ca.crt=<path_to_certificate> \  1
      --from-literal=githost=<host:port> -n openshift-devspaces  2
    1
    自己署名証明書へのパス
    2
    Git サーバーの HTTPS 接続のホストおよびポート (オプション)。
    注記
    • githost を指定しないと、指定された証明書がすべての HTTPS リポジトリーに使用されます。
    • 証明書ファイルは、通常、以下のような Base64 ASCII ファイルとして保存されます。.pem, .crt, .ca-bundle.また、これらはバイナリーデータとしてエンコードすることもできます (例: .cer)。証明書ファイルを保持するすべての Secrets は、バイナリーデータ証明書ではなく、Base64 ASCII 証明書を使用する必要があります。
  2. 必要なラベルを ConfigMap に追加します。

    $ oc label configmap che-git-self-signed-cert \
      app.kubernetes.io/part-of=che.eclipse.org -n openshift-devspaces
  3. Git リポジトリーに自己署名証明書を使用するように OpenShift Dev Spaces オペランドを設定します。「CLI を使用して CheCluster カスタムリソースの設定」を参照してください。

    spec:
      devEnvironments:
        trustedCerts:
          gitTrustedCertsConfigMapName: che-git-self-signed-cert

検証手順

  • 新規ワークスペースを作成および開始します。ワークスペースによって使用されるすべてのコンテナーは、自己署名証明書のあるファイルを含む特殊なボリュームをマウントします。コンテナーの /etc/gitconfig ファイルには、Git サーバーホスト (その URL) と http セクションの証明書へのパスについての情報が含まれます (git-config に関する Git ドキュメントを参照してください)。

    例3.11 /etc/gitconfig ファイルの内容

    [http "https://10.33.177.118:3000"]
    sslCAInfo = /etc/config/che-git-tls-creds/certificate

3.4.4. ワークスペース nodeSelector の設定

このセクションでは、OpenShift Dev Spaces ワークスペースの Pod に nodeSelector を設定する方法を説明します。

手順

OpenShift Dev Spaces は、CHE_WORKSPACE_POD_NODE__SELECTOR 環境変数を使用して nodeSelector を設定します。この変数には、nodeSelector ルールを形成するためにコンマ区切りの key=value ペアのセットが含まれるか、またはこれを無効にする NULL が含まれる場合があります。

CHE_WORKSPACE_POD_NODE__SELECTOR=disktype=ssd,cpu=xlarge,[key=value]
重要

nodeSelector は、OpenShift Dev Spaces のインストール時に設定する必要があります。これにより、既存のワークスペース PVC および Pod が異なるゾーンにスケジュールされることによってボリュームのアフィニティーの競合が生じ、既存のワークスペースが実行できなくなることを防ぐことができます。

大規模なマルチゾーンクラスターの異なるゾーンに Pod および PVC がスケジュールされないようにするには、PVC の作成プロセスを調整する追加の StorageClass オブジェクトを作成します (allowedTopologies フィールドに注目してください)。

新規に作成された StorageClass の名前を、CHE_INFRA_KUBERNETES_PVC_STORAGE__CLASS__NAME 環境変数で OpenShift Dev Spaces に指定します。この変数のデフォルトの空の値の場合、OpenShift Dev Spaces に対し、クラスターのデフォルト StorageClass を使用するように指示します。

3.4.5. VSX レジストリー URL を開く

拡張機能を検索してインストールするために、Visual Studio Code エディターは組み込みの Open VSX レジストリーインスタンスを使用します。組み込みのレジストリーインスタンスではなく、別の Open VSX レジストリーインスタンスを使用するように OpenShift Dev Spaces を設定することもできます。

手順

  • CheCluster カスタムリソースの spec.components.pluginRegistry.openVSXURL フィールドに Open VSX レジストリーインスタンスの URL を設定します。

    spec:
       components:
    # [...]
         pluginRegistry:
           openVSXRegistryURL: <your_open_vsx_registy>
    # [...]

3.5. ワークスペースの起動を迅速化するイメージのキャッシュ

OpenShift Dev Spaces ワークスペースの起動時間のパフォーマンスを改善するには、Image Puller を使用して OpenShift クラスターのイメージの事前プルに使用できる OpenShift Dev Spaces に依存しないコンポーネントを使用します。Image Puller は、関連する OpenShift Dev Spaces ワークスペースイメージを各ノードで事前にプルするように設定できる DaemonSet を作成する追加の OpenShift デプロイメントです。これらのイメージは、OpenShift Dev Spaces ワークスペースの起動時にすでに利用可能なため、ワークスペースの開始時間が改善されています。

Image Puller は、設定用に以下のパラメーターを提供します。

表3.16 Image Puller パラメーター
パラメーター使用方法デフォルト

CACHING_INTERVAL_HOURS

デーモンセットのヘルスチェック間隔 (時間単位)

"1"

CACHING_MEMORY_REQUEST

Puller の実行中にキャッシュされる各イメージのメモリー要求。「メモリー設定の定義」を参照してください。

10Mi

CACHING_MEMORY_LIMIT

Puller の実行中にキャッシュされる各イメージのメモリー制限。「メモリー設定の定義」を参照してください。

20Mi

CACHING_CPU_REQUEST

Puller の実行中にキャッシュされる各イメージのプロセッサー要求

.05 または 50 ミリコア

CACHING_CPU_LIMIT

Puller の実行中にキャッシュされる各イメージのプロセッサー制限

.2 または 200 ミリコア

DAEMONSET_NAME

作成するデーモンセットの名前

kubernetes-image-puller

DEPLOYMENT_NAME

作成するデプロイメントの名前

kubernetes-image-puller

NAMESPACE

作成するデーモンセットが含まれる OpenShift プロジェクト

k8s-image-puller

IMAGES

プルするイメージのセミコロンで区切られた一覧 (<name1>=<image1>;<name2>=<image2> の形式)。「イメージ一覧の定義」を参照してください。

 

NODE_SELECTOR

デーモンセットによって作成される Pod に適用するノードセレクター

'{}'

AFFINITY

DaemonSet によって作成される Pod に適用されるアフィニティー

'{}'

IMAGE_PULL_SECRETS

DeamonSet で作成される Pod に追加する pullsecret1;…​ 形式のイメージプルシークレットの一覧。これらのシークレットはイメージ puller の namespace に配置し、クラスター管理者はそれらを作成する必要があります。

""

3.5.1. イメージ一覧の定義

Image Puller は、che-machine-exec などの scratch イメージを含むほとんどのイメージを事前プルできます。ただし、traefik などの Dockerfile にボリュームをマウントするイメージは、OpenShift 3.11 における事前プルではサポートされません。

手順

  1. "https://devspaces-&lt;openshift_deployment_name&gt;.&lt;domain_name&gt;"/plugin-registry/v3/external_images.txt に移動して、プルに関連するコンテナーイメージのリストを収集します。
  2. プル前の一覧からイメージを判別します。ワークスペースの起動時間を短縮するには、Universal-developer-image、che-code、che-gateway などのワークスペース関連のイメージをプルすることを検討してください。

3.5.2. メモリー設定の定義

メモリー要求および制限パラメーターを定義して、コンテナーをプルし、プラットフォームに実行するのに十分なメモリーがあることを確認します。

手順

  1. CACHING_MEMORY_REQUEST または CACHING_MEMORY_LIMIT の最小値を定義するには、プルする各コンテナーイメージの実行に必要なメモリー容量を考慮してください。
  2. CACHING_MEMORY_REQUEST または CACHING_MEMORY_LIMIT の最大値を定義するには、クラスターのデーモンセット Pod に割り当てられるメモリーの合計を考慮します。

    (memory limit) * (number of images) * (number of nodes in the cluster)

    コンテナーのメモリー制限が 20Mi の 20 ノードで 5 つのイメージをプルする場合、2000Mi のメモリーが必要です。

3.5.3. Web コンソールを使用した OpenShift への Image Puller のインストール

OpenShift Web コンソールを使用して、コミュニティーでサポートされている Kubernetes Image Puller Operator を OpenShift にインストールできます。

前提条件

手順

  1. コミュニティーでサポートされている Kubernetes Image Puller Operator をインストールします。Installing from OperatorHub using the web console を参照してください。
  2. コミュニティーでサポートされている Kubernetes Image Puller Operator から KubernetesImagePuller オペランドを作成します。Creating applications from installed Operators を参照してください。

3.5.4. CLI を使用した OpenShift への Image Puller のインストール

OpenShift oc 管理ツールを使用して、OpenShift に Kubernetes Image Puller をインストールできます。

前提条件

手順

  1. Image Puller リポジトリーのクローンを作成し、OpenShift テンプレートが含まれるディレクトリーを取得します。

    $ git clone https://github.com/che-incubator/kubernetes-image-puller
    $ cd kubernetes-image-puller/deploy/openshift
  2. 以下のパラメーターを使用して、app.yamlconfigmap.yaml および serviceaccount.yaml OpenShift テンプレートを設定します。

    表3.17 app.yaml の Image Puller OpenShift テンプレートパラメーター
    使用方法デフォルト

    DEPLOYMENT_NAME

    ConfigMap の DEPLOYMENT_NAME の値

    kubernetes-image-puller

    IMAGE

    kubernetes-image-puller デプロイメントに使用されるイメージ

    registry.redhat.io/devspaces/imagepuller-rhel8:3.3

    IMAGE_TAG

    プルするイメージタグ

    latest

    SERVICEACCOUNT_NAME

    デプロイメントで作成され、使用される ServiceAccount の名前

    kubernetes-image-puller

    表3.18 configmap.yaml の Image Puller OpenShift テンプレートパラメーター
    使用方法デフォルト

    CACHING_CPU_LIMIT

    ConfigMap の CACHING_CPU_LIMIT の値

    .2

    CACHING_CPU_REQUEST

    ConfigMap の CACHING_CPU_REQUEST の値

    .05

    CACHING_INTERVAL_HOURS

    ConfigMap の CACHING_INTERVAL_HOURS の値

    "1"

    CACHING_MEMORY_LIMIT

    ConfigMap の CACHING_MEMORY_LIMIT の値

    "20Mi"

    CACHING_MEMORY_REQUEST

    ConfigMap の CACHING_MEMORY_REQUEST の値

    "10Mi"

    DAEMONSET_NAME

    ConfigMap の DAEMONSET_NAME の値

    kubernetes-image-puller

    DEPLOYMENT_NAME

    ConfigMap の DEPLOYMENT_NAME の値

    kubernetes-image-puller

    IMAGES

    ConfigMap の IMAGES の値

    "undefined"

    NAMESPACE

    ConfigMap の NAMESPACE の値

    k8s-image-puller

    NODE_SELECTOR

    ConfigMap の NODE_SELECTOR の値

    "{}"

    表3.19 serviceaccount.yaml の Image Puller OpenShift テンプレートパラメーター
    使用方法デフォルト

    SERVICEACCOUNT_NAME

    デプロイメントで作成され、使用される ServiceAccount の名前

    kubernetes-image-puller

  3. Image Puller をホストする OpenShift プロジェクトを作成します。

    $ oc new-project <k8s-image-puller>
  4. テンプレートを処理してから適用し、Puller をインストールします。

    $ oc process -f serviceaccount.yaml | oc apply -f -
    $ oc process -f configmap.yaml | oc apply -f -
    $ oc process -f app.yaml | oc apply -f -

検証手順

  1. <kubernetes-image-puller> デプロイメントおよび <kubernetes-image-puller> デーモンセットがあることを確認します。デーモンセットでは、クラスター内の各ノードに Pod が必要です。

    $ oc get deployment,daemonset,pod --namespace <k8s-image-puller>
  2. <kubernetes-image-puller> ConfigMap の値を確認します。

    $ oc get configmap <kubernetes-image-puller> --output yaml

3.6. 可観測性の設定

OpenShift Dev Spaces 可観測性機能を設定するには、以下を参照してください。

3.6.1. Che-Theia ワークスペース

3.6.1.1. Telemetry の概要

Telemetry は、操作データの明示的かつ論理的なコレクションです。デフォルトで、Telemetry は Red Hat OpenShift Dev Spaces では利用できませんが、Che-Theia エディターにはプラグインメカニズムを使用し、chectl コマンドラインツールの使用データをセグメントを使用して収集できる抽象 API があります。このアプローチは、すべての Che-Theia ワークスペースでテレメトリーが有効になっている Eclipse Che hosted by Red Hat サービスで使用されます。

以下では、Red Hat OpenShift Dev Spaces に独自の Telemetry クライアントを作成する方法について説明し、次に Red Hat OpenShift Dev Spaces Woopra Telemetry プラグイン の概要を示します。

3.6.1.2. ユースケース

Red Hat OpenShift Dev Spaces Telemetry API では、以下の追跡が可能です。

  • ワークスペース使用の期間
  • ファイルの編集、コミット、およびリモートリポジトリーへのプッシュなどのユーザー駆動型アクション
  • ワークスペースで使用されるプログラミング言語および devfile
3.6.1.3. 仕組み

Dev Workspace が起動すると、che-theia コンテナーは、テレメトリーイベントをバックエンドに送信するロールを担うテレメトリープラグインを起動します。$DEVWORKSPACE_TELEMETRY_BACKEND_PORT 環境変数が DevWorkspacePod で設定されている場合、テレメトリープラグインはそのポートでリッスンしているバックエンドにイベントを送信します。バックエンドは、受信したイベントをイベントのバックエンド固有の表現に変換し、設定された分析バックエンド (Segment や Woopra など) に送信します。

telemetry diagram
3.6.1.4. Che-Theia Telemetry プラグインによってバックエンドに送信されるイベント
イベント説明

WORKSPACE_OPENED

Che-Theia の起動時に送信されます。

COMMIT_LOCALLY

git.commitTheia コマンドを使用してローカルでコミットが行われたときに送信されます

PUSH_TO_REMOTE

git.push Theia コマンドで Git のプッシュが実行される際に送信されます。

EDITOR_USED

エディターでファイルが変更されたときに送信されます

WORKSPACE_INACTIVEWORKSPACE_STOPPED などの他のイベントは、バックエンドプラグイン内で検出できます。

3.6.1.5. Woopra Telemetry プラグイン

Woopra Telemetry プラグイン は、Telemetry を Red Hat OpenShift Dev Spaces インストールから Segment および Woopra に送信するためにビルドされたプラグインです。このプラグインは 、Red Hat によってホストされる Eclipse Che によって使用されますが、Red Hat OpenShift Dev Spaces デプロイメントはこのプラグインを利用できます。有効な Woopra ドメインおよびセグメント書き込みキー以外の依存関係はありません。プラグインである plugin.yaml の devfile v2 には、プラグインに渡すことのできる 4 つの環境変数があります。

  • WOOPRA_DOMAIN - イベントの送信先となる Woopra ドメイン。
  • SEGMENT_WRITE_KEY - セグメントおよび Woopra にイベントを送信するための書き込みキー。
  • WOOPRA_DOMAIN_ENDPOINT - Woopra ドメインを直接渡さない場合、プラグインは Woopra ドメインを返す指定の HTTP エンドポイントからこれを取得します。
  • SEGMENT_WRITE_KEY_ENDPOINT - セグメント書き込みキーを直接渡さない場合、プラグインはセグメント書き込みキーを返す指定された HTTP エンドポイントからこれを取得します。

Red Hat OpenShift Dev Spaces インストールで Woopra プラグインを有効にするには、以下を実行します。

手順

  • plugin.yaml devfile v2 ファイルを、環境変数が正しく設定された HTTP サーバーにデプロイします。

    1. CheCluster カスタムリソースを設定します。「CLI を使用して CheCluster カスタムリソースの設定」を参照してください。

      spec:
        devEnvironments:
          defaultPlugins:
          - editor: eclipse/che-theia/next     1
            plugins:                           2
            - 'https://your-web-server/plugin.yaml'
      1
      Telemetry プラグインを設定するための editorId
      2
      Telemetry プラグインの devfile v2 定義への URL。
3.6.1.6. Telemetry プラグインの作成

本セクションでは、AbstractAnalyticsManager を拡張し、以下のメソッドを実装する AnalyticsManager クラスを作成する方法を説明します。

  • isEnabled(): Telemetry バックエンドが正しく機能しているかどうかを判断します。これは、常に true を返すか、または接続プロパティーがない場合に false を返すなど、より複雑なチェックがあることを意味します。
  • destroy(): Telemetry バックエンドをシャットダウンする前に実行されるクリーンアップ方法。このメソッドは、WORKSPACE_STOPPED イベントを送信します。
  • onActivity() - 特定のユーザーについて一部のアクティビティーが依然として実行されていることを通知します。これは主に WORKSPACE_INACTIVE イベントを送信するために使用されます。
  • onEvent() - Telemetry イベントを WORKSPACE_USED または WORKSPACE_STARTED などの Telemetry サーバーに送信します。
  • increaseDuration() - 短時間に多くのイベントを送信するのではなく、現在のイベントの期間を長くします。

次のセクションでは、以下について説明します。

  • Telemetry サーバーを作成してイベントを標準出力にエコーします。
  • OpenShift Dev Spaces Telemetry クライアントを拡張して、ユーザーのカスタムバックエンドを実装します。
  • カスタムバックエンドの Dev Workspace プラグインを表す plugin.yaml ファイルを作成します。
  • CheCluster カスタムリソースから workspacesDefaultPlugins 属性を設定して、カスタムプラグインの場所を OpenShift Dev Spaces に指定します。
3.6.1.6.1. スタートガイド

以下では、OpenShift Dev Spaces Telemetry システムを拡張してカスタムバックエンドと通信するために必要な手順を説明します。

  1. イベントを受信するサーバープロセスの作成
  2. イベントをサーバーに送信するバックエンドを作成する OpenShift Dev Spaces ライブラリーの拡張
  3. コンテナーでの Telemetry バックエンドのパッケージ化およびイメージレジストリーへのデプロイ
  4. バックエンドのプラグインを追加し、OpenShift Dev Space に Dev Workspaces にプラグインを読み込むよう指示

Telemetry バックエンドの最終的な例については、here を参照してください。

イベントを受信するサーバーの作成

この例は、Telemetry プラグインからイベントを受信し、標準出力に書き込むサーバーを作成する方法を示しています。

実稼働環境のユースケースでは、独自の Telemetry サーバーを作成するのではなく、サードパーティーの Telemetry システム (Segment、Woopra など) との統合を検討してください。この場合、プロバイダーの API を使用してイベントをカスタムバックエンドからシステムに送信します。

以下の Go コードは、ポート 8080 でサーバーを起動し、イベントを標準出力に書き込みます。

例3.12 main.go

package main

import (
	"io/ioutil"
	"net/http"

	"go.uber.org/zap"
)

var logger *zap.SugaredLogger

func event(w http.ResponseWriter, req *http.Request) {
	switch req.Method {
	case "GET":
		logger.Info("GET /event")
	case "POST":
		logger.Info("POST /event")
	}
	body, err := req.GetBody()
	if err != nil {
		logger.With("err", err).Info("error getting body")
		return
	}
	responseBody, err := ioutil.ReadAll(body)
	if err != nil {
		logger.With("error", err).Info("error reading response body")
		return
	}
	logger.With("body", string(responseBody)).Info("got event")
}

func activity(w http.ResponseWriter, req *http.Request) {
	switch req.Method {
	case "GET":
		logger.Info("GET /activity, doing nothing")
	case "POST":
		logger.Info("POST /activity")
		body, err := req.GetBody()
		if err != nil {
			logger.With("error", err).Info("error getting body")
			return
		}
		responseBody, err := ioutil.ReadAll(body)
		if err != nil {
			logger.With("error", err).Info("error reading response body")
			return
		}
		logger.With("body", string(responseBody)).Info("got activity")
	}
}

func main() {

	log, _ := zap.NewProduction()
	logger = log.Sugar()

	http.HandleFunc("/event", event)
	http.HandleFunc("/activity", activity)
	logger.Info("Added Handlers")

	logger.Info("Starting to serve")
	http.ListenAndServe(":8080", nil)
}

このコードに基づいてコンテナーイメージを作成し、これを OpenShift の openshift-devspaces プロジェクトでデプロイメントとして公開します。サンプル Telemetry サーバーのコードは Telemetry-server-example で利用できます。Telemetry サーバーをデプロイするには、リポジトリーのクローンを作成し、コンテナーをビルドします。

$ git clone https://github.com/che-incubator/telemetry-server-example
$ cd telemetry-server-example
$ podman build -t registry/organization/telemetry-server-example:latest .
$ podman push registry/organization/telemetry-server-example:latest

manifest_with_ingress.yaml および manifest_with_route の両方には、Deployment およびサービスの定義が含まれます。また、前者は Kubernetes Ingress も定義しますが、後者は OpenShift Route を定義します。

マニフェストファイルで、プッシュした image に一致する image および host フィールドと、OpenShift クラスターのパブリックホスト名を置き換えます。次に、以下を実行します。

$ kubectl apply -f manifest_with_[ingress|route].yaml -n openshift-devspaces
3.6.1.6.2. バックエンドプロジェクトの作成
注記

開発時に迅速なフィードバックを得るには、Dev Workspace 内で開発を行うことが推奨されます。これにより、クラスターでアプリケーションを実行し、フロントエンドの Telemetry プラグインからイベントを受信できます。

  1. Maven Quarkus プロジェクトのスキャフォールディング:

    mvn io.quarkus:quarkus-maven-plugin:2.7.1.Final:create \
        -DprojectGroupId=mygroup -DprojectArtifactId=devworkspace-telemetry-example-plugin \
    -DprojectVersion=1.0.0-SNAPSHOT
  2. src/main/java/mygroupsrc/test/java/mygroup の下にあるファイルを削除します。
  3. backend-base の最新バージョンおよび Maven コーディネートについては、GitHub パッケージ を参照してください。
  4. 以下の依存関係を pom.xml に追加します。

    例3.13 pom.xml

    <!-- Required -->
    <dependency>
        <groupId>org.eclipse.che.incubator.workspace-telemetry</groupId>
        <artifactId>backend-base</artifactId>
        <version>LATEST VERSION FROM PREVIOUS STEP</version>
    </dependency>
    
    
    <!-- Used to make http requests to the telemetry server -->
    <dependency>
        <groupId>io.quarkus</groupId>
        <artifactId>quarkus-rest-client</artifactId>
    </dependency>
    <dependency>
        <groupId>io.quarkus</groupId>
        <artifactId>quarkus-rest-client-jackson</artifactId>
    </dependency>
  5. read:packages パーミッションでパーソナルアクセストークンを作成し、GitHub パッケージ から org.eclipse.che.incubator.workspace-telemetry:backend-base 依存関係をダウンロードします。
  6. GitHub ユーザー名、個人アクセストークン、che-incubator リポジトリーの詳細を ~/.m2/settings.xml ファイルに追加します。

    例3.14 settings.xml

    <settings xmlns="http://maven.apache.org/SETTINGS/1.0.0"
      xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
      xsi:schemaLocation="http://maven.apache.org/SETTINGS/1.0.0
    http://maven.apache.org/xsd/settings-1.0.0.xsd">
       <servers>
          <server>
             <id>che-incubator</id>
             <username>YOUR GITHUB USERNAME</username>
             <password>YOUR GITHUB TOKEN</password>
          </server>
       </servers>
    
       <profiles>
          <profile>
             <id>github</id>
             <activation>
                <activeByDefault>true</activeByDefault>
             </activation>
             <repositories>
                <repository>
                   <id>central</id>
                   <url>https://repo1.maven.org/maven2</url>
                   <releases><enabled>true</enabled></releases>
                   <snapshots><enabled>false</enabled></snapshots>
                   </repository>
                   <repository>
                   <id>che-incubator</id>
                   <url>https://maven.pkg.github.com/che-incubator/che-workspace-telemetry-client</url>
                </repository>
             </repositories>
          </profile>
       </profiles>
    </settings>
3.6.1.6.3. AnalyticsManager の具体的な実装の作成および特殊なロジックの追加

src/main/java/mygroup の下に、プロジェクトに 2 つのファイルを作成します。

  • MainConfiguration.java - AnalyticsManager に提供される設定が含まれます。
  • AnalyticsManager.java: Telemetry システム固有のロジックが含まれます。

例3.15 MainConfiguration.java

package org.my.group;

import java.util.Optional;

import javax.enterprise.context.Dependent;
import javax.enterprise.inject.Alternative;

import org.eclipse.che.incubator.workspace.telemetry.base.BaseConfiguration;
import org.eclipse.microprofile.config.inject.ConfigProperty;

@Dependent
@Alternative
public class MainConfiguration extends BaseConfiguration {
    @ConfigProperty(name = "welcome.message")      1
    Optional<String> welcomeMessage;               2
}
1
MicroProfile 設定アノテーションは、welcome.message 設定を注入するために使用されます。

バックエンドに固有の設定プロパティーを設定する方法の詳細は、Quarkus 設定リファレンスガイド を参照してください。

例3.16 AnalyticsManager.java

package org.my.group;

import java.util.HashMap;
import java.util.Map;

import javax.enterprise.context.Dependent;
import javax.enterprise.inject.Alternative;
import javax.inject.Inject;

import org.eclipse.che.incubator.workspace.telemetry.base.AbstractAnalyticsManager;
import org.eclipse.che.incubator.workspace.telemetry.base.AnalyticsEvent;
import org.eclipse.che.incubator.workspace.telemetry.finder.DevWorkspaceFinder;
import org.eclipse.che.incubator.workspace.telemetry.finder.UsernameFinder;
import org.eclipse.microprofile.rest.client.inject.RestClient;
import org.slf4j.Logger;

import static org.slf4j.LoggerFactory.getLogger;

@Dependent
@Alternative
public class AnalyticsManager extends AbstractAnalyticsManager {

    private static final Logger LOG = getLogger(AbstractAnalyticsManager.class);

    public AnalyticsManager(MainConfiguration mainConfiguration, DevWorkspaceFinder devworkspaceFinder, UsernameFinder usernameFinder) {
        super(mainConfiguration, devworkspaceFinder, usernameFinder);

        mainConfiguration.welcomeMessage.ifPresentOrElse(     1
            (str) -> LOG.info("The welcome message is: {}", str),
            () -> LOG.info("No welcome message provided")
        );
    }

    @Override
    public boolean isEnabled() {
        return true;
    }

    @Override
    public void destroy() {}

    @Override
    public void onEvent(AnalyticsEvent event, String ownerId, String ip, String userAgent, String resolution, Map<String, Object> properties) {
        LOG.info("The received event is: {}", event);         2
    }

    @Override
    public void increaseDuration(AnalyticsEvent event, Map<String, Object> properties) { }

    @Override
    public void onActivity() {}
}
1
提供された場合は Welcome メッセージをログに記録します。
2
フロントエンドプラグインから受け取ったイベントをログに記録します。

org.my.group.AnalyticsManagerorg.my.group.MainConfiguration は代替の Bean であるため、src/main/resources/application.propertiesquarkus.arc.selected-alternatives プロパティーを使用して指定します。

例3.17 application.properties

quarkus.arc.selected-alternatives=MainConfiguration,AnalyticsManager
3.6.1.6.4. Dev Workspace 内でのアプリケーションの実行
  1. Dev Workspace に DEVWORKSPACE_TELEMETRY_BACKEND_PORT 環境変数を設定します。ここで、値は 4167 に設定されます。

    spec:
      template:
        attributes:
          workspaceEnv:
            - name: DEVWORKSPACE_TELEMETRY_BACKEND_PORT
              value: '4167'
  2. Red Hat OpenShift Dev Spaces ダッシュボードから Dev Workspace を再起動します。
  3. Dev Workspace のターミナルウィンドウ内で以下のコマンドを実行し、アプリケーションを起動します。--settings フラグを使用して、GitHub アクセストークンが含まれる settings.xml ファイルの場所へのパスを指定します。

    $ mvn --settings=settings.xml quarkus:dev -Dquarkus.http.port=${DEVWORKSPACE_TELEMETRY_BACKEND_PORT}

    アプリケーションは、フロントエンドプラグインからポート 4167 を使用して Telemetry イベントを受け取るようになりました。

検証手順

  1. 以下の出力がログに記録されていることを確認します。

    INFO  [org.ecl.che.inc.AnalyticsManager] (Quarkus Main Thread) No welcome message provided
    INFO  [io.quarkus] (Quarkus Main Thread) devworkspace-telemetry-example-plugin 1.0.0-SNAPSHOT on JVM (powered by Quarkus 2.7.2.Final) started in 0.323s. Listening on: http://localhost:4167
    INFO  [io.quarkus] (Quarkus Main Thread) Profile dev activated. Live Coding activated.
    INFO  [io.quarkus] (Quarkus Main Thread) Installed features: [cdi, kubernetes-client, rest-client, rest-client-jackson, resteasy, resteasy-jsonb, smallrye-context-propagation, smallrye-openapi, swagger-ui, vertx]
  2. AnalyticsManageronEvent() メソッドがフロントエンドプラグインからイベントを受信することを確認するには、l キーを押して Quarkus ライブコーディングを無効にし、IDE 内のファイルを編集します。以下の出力がログに記録されるはずです。

    INFO  [io.qua.dep.dev.RuntimeUpdatesProcessor] (Aesh InputStream Reader) Live reload disabled
    INFO  [org.ecl.che.inc.AnalyticsManager] (executor-thread-2) The received event is: Edit Workspace File in Che
3.6.1.6.5. isEnabled() の実装

この例では、このメソッドは呼び出されるたびに true を返します。

例3.18 AnalyticsManager.java

@Override
public boolean isEnabled() {
    return true;
}

より複雑なロジックを isEnabled() に設定することができます。たとえば、ホストされている OpenShift Dev Spaces Woopra バックエンド は、バックエンドが有効になっているかどうかを判断する前に、設定プロパティーが存在することを確認します。

3.6.1.6.6. onEvent() の実装

onEvent() は、バックエンドが受信したイベントを Telemetry システムに送信します。サンプルアプリケーションでは、HTTP POST ペイロードを Telemetry サーバーから /event エンドポイントに送信します。

サンプル Telemetry サーバーへの POST 要求の送信

以下の例では、Telemetry サーバーアプリケーションは http://little-telemetry-server-che.apps-crc.testing の URL で OpenShift にデプロイされます。ここで、apps-crc.testing は OpenShift クラスターの Ingress ドメイン名です。

  1. TelemetryService.java を作成して RESTEasy REST Client を設定します。

    例3.19 TelemetryService.java

    package org.my.group;
    
    import java.util.Map;
    
    import javax.ws.rs.Consumes;
    import javax.ws.rs.POST;
    import javax.ws.rs.Path;
    import javax.ws.rs.core.MediaType;
    import javax.ws.rs.core.Response;
    
    import org.eclipse.microprofile.rest.client.inject.RegisterRestClient;
    
    @RegisterRestClient
    public interface TelemetryService {
        @POST
        @Path("/event") 1
        @Consumes(MediaType.APPLICATION_JSON)
        Response sendEvent(Map<String, Object> payload);
    }
    1
    POST リクエストを行うエンドポイント。
  2. src/main/resources/application.properties ファイルで TelemetryService のベース URL を指定します。

    例3.20 application.properties

    org.my.group.TelemetryService/mp-rest/url=http://little-telemetry-server-che.apps-crc.testing
  3. TelemetryServiceAnalyticsManager に挿入し、onEvent()POST リクエストを送信します

    例3.21 AnalyticsManager.java

    @Dependent
    @Alternative
    public class AnalyticsManager extends AbstractAnalyticsManager {
        @Inject
        @RestClient
        TelemetryService telemetryService;
    
    ...
    
    @Override
    public void onEvent(AnalyticsEvent event, String ownerId, String ip, String userAgent, String resolution, Map<String, Object> properties) {
        Map<String, Object> payload = new HashMap<String, Object>(properties);
        payload.put("event", event);
        telemetryService.sendEvent(payload);
    }

    これにより、HTTP 要求が Telemetry サーバーに送信され、短期間同じイベントが自動的に遅延します。デフォルトの期間は 1500 ミリ秒です。

3.6.1.6.7. increaseDuration() の実装

多くの Telemetry システムはイベント期間を認識します。AbstractAnalyticsManager は、同じ期間内で発生する同様のイベントを 1 つのイベントにマージします。increaseDuration() のこの実装は no-op です。この方法では、ユーザーの Telemetry プロバイダーの API を使用してイベントまたはイベントプロパティーを変更し、イベントの延長期間を反映します。

例3.22 AnalyticsManager.java

@Override
public void increaseDuration(AnalyticsEvent event, Map<String, Object> properties) {}
3.6.1.6.8. onActivity() の実装

非アクティブなタイムアウトの制限を設定し、最後のイベント時間がタイムアウトよりも長くなる場合は、onActivity() を使用して WORKSPACE_INACTIVE イベントを送信します。

例3.23 AnalyticsManager.java

public class AnalyticsManager extends AbstractAnalyticsManager {

    ...

    private long inactiveTimeLimit = 60000 * 3;

    ...

    @Override
    public void onActivity() {
        if (System.currentTimeMillis() - lastEventTime >= inactiveTimeLimit) {
            onEvent(WORKSPACE_INACTIVE, lastOwnerId, lastIp, lastUserAgent, lastResolution, commonProperties);
        }
    }
3.6.1.6.9. destroy() の実装

destroy() が呼び出される際に、WORKSPACE_STOPPED イベントを送信し、接続プールなどのリソースをシャットダウンします。

例3.24 AnalyticsManager.java

@Override
public void destroy() {
    onEvent(WORKSPACE_STOPPED, lastOwnerId, lastIp, lastUserAgent, lastResolution, commonProperties);
}

「Dev Workspace 内でのアプリケーションの実行」 で説明されているように mvn quarkus:dev を実行し、Ctrl+C でアプリケーションを終了すると、WORKSPACE_STOPPED イベントがサーバーに送信されます。

3.6.1.6.10. Quarkus アプリケーションのパッケージ化

アプリケーションをコンテナーにパッケージ化する最適な方法については、Quarkus ドキュメント を参照してください。コンテナーをビルドし、選択したコンテナーレジストリーにプッシュします。

JVM で実行する Quarkus イメージをビルドするための Dockerfile の例

例3.25 Dockerfile.jvm

FROM registry.access.redhat.com/ubi8/openjdk-11:1.11

ENV LANG='en_US.UTF-8' LANGUAGE='en_US:en'

COPY --chown=185 target/quarkus-app/lib/ /deployments/lib/
COPY --chown=185 target/quarkus-app/*.jar /deployments/
COPY --chown=185 target/quarkus-app/app/ /deployments/app/
COPY --chown=185 target/quarkus-app/quarkus/ /deployments/quarkus/

EXPOSE 8080
USER 185

ENTRYPOINT ["java", "-Dquarkus.http.host=0.0.0.0", "-Djava.util.logging.manager=org.jboss.logmanager.LogManager", "-Dquarkus.http.port=${DEVWORKSPACE_TELEMETRY_BACKEND_PORT}", "-jar", "/deployments/quarkus-run.jar"]

イメージをビルドするには、以下を実行します。

mvn package && \
podman build -f src/main/docker/Dockerfile.jvm -t image:tag .
Quarkus ネイティブイメージをビルドするための Dockerfile の例

例3.26 Dockerfile.native

FROM registry.access.redhat.com/ubi8/ubi-minimal:8.5
WORKDIR /work/
RUN chown 1001 /work \
    && chmod "g+rwX" /work \
    && chown 1001:root /work
COPY --chown=1001:root target/*-runner /work/application

EXPOSE 8080
USER 1001

CMD ["./application", "-Dquarkus.http.host=0.0.0.0", "-Dquarkus.http.port=$DEVWORKSPACE_TELEMETRY_BACKEND_PORT}"]

イメージをビルドするには、以下を実行します。

mvn package -Pnative -Dquarkus.native.container-build=true && \
podman build -f src/main/docker/Dockerfile.native -t image:tag .
3.6.1.6.11. プラグインの plugin.yaml の作成

DevWorkspacePod でカスタムバックエンドを実行する DevWorkspace プラグインを表す plugin.yamldevfilev2 ファイルを作成します。devfile v2 の詳細については、Devfile v2 documentation を参照してください。

例3.27 plugin.yaml

schemaVersion: 2.1.0
metadata:
  name: devworkspace-telemetry-backend-plugin
  version: 0.0.1
  description: A Demo telemetry backend
  displayName: Devworkspace Telemetry Backend
components:
  - name: devworkspace-telemetry-backend-plugin
    attributes:
      workspaceEnv:
        - name: DEVWORKSPACE_TELEMETRY_BACKEND_PORT
          value: '4167'
    container:
      image: YOUR IMAGE            1
      env:
        - name: WELCOME_MESSAGE    2
          value: 'hello world!'
1
「Quarkus アプリケーションのパッケージ化」 からビルドされたコンテナーイメージを指定します。
2
Example 4 から welcome.message オプションの設定プロパティーの値を設定します。

通常、ユーザーはこのファイルを企業 Web サーバーにデプロイします。本書では、OpenShift で Apache Web サーバーを作成し、そこでプラグインをホストする方法を説明します。

新規 plugin.yaml ファイルを参照する ConfigMap オブジェクトを作成します。

$ oc create configmap --from-file=plugin.yaml -n openshift-devspaces telemetry-plugin-yaml

Web サーバーを公開するためにデプロイメント、サービス、およびルートを作成します。デプロイメントはこの ConfigMap オブジェクトを参照し、これを /var/www/html ディレクトリーに配置します。

例3.28 manifest.yaml

kind: Deployment
apiVersion: apps/v1
metadata:
  name: apache
spec:
  replicas: 1
  selector:
    matchLabels:
      app: apache
  template:
    metadata:
      labels:
        app: apache
    spec:
      volumes:
        - name: plugin-yaml
          configMap:
            name: telemetry-plugin-yaml
            defaultMode: 420
      containers:
        - name: apache
          image: 'registry.redhat.io/rhscl/httpd-24-rhel7:latest'
          ports:
            - containerPort: 8080
              protocol: TCP
          resources: {}
          volumeMounts:
            - name: plugin-yaml
              mountPath: /var/www/html
  strategy:
    type: RollingUpdate
    rollingUpdate:
      maxUnavailable: 25%
      maxSurge: 25%
  revisionHistoryLimit: 10
  progressDeadlineSeconds: 600
---
kind: Service
apiVersion: v1
metadata:
  name: apache
spec:
  ports:
    - protocol: TCP
      port: 8080
      targetPort: 8080
  selector:
    app: apache
  type: ClusterIP
---
kind: Route
apiVersion: route.openshift.io/v1
metadata:
  name: apache
spec:
  host: apache-che.apps-crc.testing
  to:
    kind: Service
    name: apache
    weight: 100
  port:
    targetPort: 8080
  wildcardPolicy: None
$ oc apply -f manifest.yaml

検証手順

  • デプロイメントが開始されたら、Web サーバーで plugin.yaml が利用できることを確認します。

    $ curl apache-che.apps-crc.testing/plugin.yaml
3.6.1.6.12. Dev Workspace での Telemetry プラグインの指定
  1. 以下を既存の Dev Workspace の components フィールドに追加します。

    components:
      ...
      - name: telemetry-plug-in
        plugin:
          uri: http://apache-che.apps-crc.testing/plugin.yaml
  2. OpenShift Dev Spaces ダッシュボードから Dev Workspace を起動します。

検証手順

  1. Telemetry-plug-in コンテナーが Dev Workspace Pod で稼働していることを確認します。ここでは、これはエディターで Workspace ビューをチェックして検証されます。

    Dev Workspace Telemetry プラグイン
  2. エディター内のファイルを編集し、Telemetry サーバーのログのサンプルでイベントを確認します。
3.6.1.6.13. すべての Dev Workspaces の Telemetry プラグインの適用

テレメトリープラグインをデフォルトのプラグインとして設定します。デフォルトのプラグインは、新規および既存の Dev Workspaces の Dev Workspace の起動に適用されます。

  • CheCluster カスタムリソースを設定します。「CLI を使用して CheCluster カスタムリソースの設定」を参照してください。

    spec:
      devEnvironments:
        defaultPlugins:
        - editor: eclipse/che-theia/next     1
          plugins:                           2
          - 'http://apache-che.apps-crc.testing/plugin.yaml'
    1
    デフォルトのプラグインを設定するエディターの ID。
    2
    devfile v2 プラグインへの URL の一覧。

検証手順

  1. Red Hat OpenShift Dev Spaces ダッシュボードから新規または既存の Dev Workspace を起動します。
  2. 「Dev Workspace での Telemetry プラグインの指定」 の検証手順に従って、Telemetry プラグインが機能していることを確認します。

3.6.2. サーバーロギングの設定

OpenShift Dev Spaces サーバーで利用可能な個別のロガーのログレベルを微調整できます。

OpenShift Dev Spaces サーバー全体のログレベルは、Operator の cheLogLevel 設定プロパティーを使用してグローバルに設定されます。CheCluster カスタムリソースフィールドの参照」を参照してください。Operator によって管理されないインストールでグローバルログレベルを設定するには、che ConfigMap で CHE_LOG_LEVEL 環境変数を指定します。

CHE_LOGGER_CONFIG 環境変数を使用して、OpenShift Dev Spaces サーバーの個々のロガーのログレベルを設定することができます。

3.6.2.1. ログレベルの設定

手順

  • CheCluster カスタムリソースを設定します。「CLI を使用して CheCluster カスタムリソースの設定」を参照してください。

    spec:
      components:
        cheServer:
          extraProperties:
            CHE_LOGGER_CONFIG: "<key1=value1,key2=value2>" 1
    1
    キーと値のペアのコンマ区切りリスト。キーは OpenShift Dev Spaces サーバーログ出力に表示されるロガーの名前で、値は必要なログレベルになります。

    例3.29 WorkspaceManager のデバッグモードの設定

    spec:
      components:
        cheServer:
          extraProperties:
            CHE_LOGGER_CONFIG: "org.eclipse.che.api.workspace.server.WorkspaceManager=DEBUG"
3.6.2.2. ロガーの命名

ロガーの名前は、それらのロガーを使用する内部サーバークラスのクラス名に従います。

3.6.2.3. HTTP トラフィックのロギング

手順

  • OpenShift Dev Spaces サーバーと Kubernetes または OpenShift クラスターの API サーバー間の HTTP トラフィックをログに記録するには、CheCluster カスタムリソースを設定します。「CLI を使用して CheCluster カスタムリソースの設定」を参照してください。

    spec:
      components:
        cheServer:
          extraProperties:
            CHE_LOGGER_CONFIG: "che.infra.request-logging=TRACE"

3.6.3. dsc を使用したログの収集

Red Hat OpenShift Dev Spaces のインストールは、OpenShift クラスターで実行されている複数のコンテナーで設定されます。実行中の各コンテナーからログを手動で収集できますが、dsc はプロセスを自動化するコマンドを提供します。

以下のコマンドを使用すると、dsc ツールを使用して OpenShift クラスターから Red Hat OpenShift Dev Spaces ログを収集します。

dsc server:logs

既存の Red Hat OpenShift Dev Spaces サーバーログを収集し、ローカルマシンのディレクトリーに保存します。デフォルトでは、ログはマシンの一時ディレクトリーにダウンロードされます。ただし、-d パラメーターを指定すると上書きできます。たとえば、OpenShift Dev Spaces ログを /home/user/che-logs/ ディレクトリーにダウンロードするには、次のコマンドを使用します。

dsc server:logs -d /home/user/che-logs/

実行すると、dsc server:logs はログファイルを保存するディレクトリーを指定するコンソールにメッセージを出力します。

Red Hat OpenShift Dev Spaces logs will be available in '/tmp/chectl-logs/1648575098344'

Red Hat OpenShift Dev Spaces がデフォルト以外のプロジェクトにインストールされている場合、dsc server:logs には -n <NAMESPACE> パラメーターが必要です。ここで、<NAMESPACE> は Red Hat OpenShift Dev Spaces がインストールされた OpenShift プロジェクトです。たとえば、my-namespace プロジェクトの OpenShift Dev Spaces からログを取得するには、以下のコマンドを使用します。

dsc server:logs -n my-namespace
dsc server:deploy
ログは、dsc を使用してインストール時に OpenShift Dev Spaces のインストール時に自動的に収集されます。dsc server:logs と同様に、ディレクトリーのログは -d パラメーターを使用して指定できます。

3.6.4. Prometheus および Grafana のモニタリング

クラスター上で実行中の Prometheus および Grafana のインスタンスを使用して、OpenShift Dev Spaces メトリクスを収集および表示できます。

3.6.4.1. Prometheus と Grafana のインストール

template.yaml を適用して Prometheus および Grafana をインストールできます。この例の template.yaml ファイルは、Prometheus および Grafana を使い始めるための基本的な設定、Deployments および Services のモニタリングスタックを提供します。

または、Prometheus OperatorGrafana Operator を使用することもできます。

前提条件

  • oc

手順

template.yaml を使用して Prometheus と Grafana をインストールするには、以下を実行します。

  1. Prometheus および Grafana の新規プロジェクト monitoring を作成します。

    $ oc new-project monitoring
  2. monitoring プロジェクトで template.yaml を適用します。

    $ oc apply -f template.yaml -n monitoring

例3.30 template.yaml

---
apiVersion: v1
kind: Service
metadata:
  name: grafana
  labels:
    app: grafana
spec:
  ports:
  - name: 3000-tcp
    port: 3000
    protocol: TCP
    targetPort: 3000
  selector:
    app: grafana
---
apiVersion: v1
kind: Service
metadata:
  name: prometheus
  labels:
    app: prometheus
spec:
  ports:
  - name: 9090-tcp
    port: 9090
    protocol: TCP
    targetPort: 9090
  selector:
    app: prometheus
---
apiVersion: apps/v1
kind: Deployment
metadata:
  labels:
    app: grafana
  name: grafana
spec:
  selector:
    matchLabels:
      app: grafana
  template:
    metadata:
      labels:
        app: grafana
    spec:
      containers:
      - image: registry.redhat.io/rhel8/grafana:7
        name: grafana
        ports:
        - containerPort: 3000
          protocol: TCP
---
apiVersion: apps/v1
kind: Deployment
metadata:
  labels:
    app: prometheus
  name: prometheus
spec:
  selector:
    matchLabels:
      app: prometheus
  template:
    metadata:
      labels:
        app: prometheus
    spec:
      serviceAccountName: prometheus
      containers:
      - image: quay.io/prometheus/prometheus:v2.36.0
        name: prometheus
        ports:
        - containerPort: 9090
          protocol: TCP
        volumeMounts:
        - mountPath: /prometheus
          name: volume-data
        - mountPath: /etc/prometheus/prometheus.yml
          name: volume-config
          subPath: prometheus.yml
      volumes:
      - emptyDir: {}
        name: volume-data
      - configMap:
          defaultMode: 420
          name: prometheus-config
        name: volume-config
---
apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: prometheus-config
data:
  prometheus.yml: ""
---
apiVersion: v1
kind: ServiceAccount
metadata:
  name: prometheus
---
3.6.4.2. Dev Workspace Operator のモニターリング

Dev Workspace Operator が公開するメトリクスを処理するために、モニターリングスタックの例を設定できます。

3.6.4.2.1. Prometheus による Dev Workspace Operator メトリクスの収集

Prometheus を使用して、Dev Workspace Operator に関するメトリクスを収集、保存、および照会するには、以下を実行します。

前提条件

  • devworkspace-controller-metrics サービスは、ポート 8443 でメトリクスを公開している。これはデフォルトで事前設定されています。
  • devworkspace-webhookserver サービスは、ポート 9443 でメトリクスを公開している。これはデフォルトで事前設定されています。
  • Prometheus 2.26.0 以降が動作している。Prometheus コンソールは、ポート 9090 で実行されており、対応するサービスがあります。Prometheus を初めて実行するための手順 について参照してください。

手順

  1. ClusterRoleBinding を作成して、Prometheus に関連付けられた ServiceAccount を devworkspace-controller-metrics-reader ClusterRole にバインドします。監視スタックの例 では、使用される ServiceAccount の名前は prometheus です。

    注記

    Dev Workspace メトリクスへのアクセスはロールベースアクセスコントロール (RBAC) で保護されているため、ClusterRoleBinding がないとアクセスできません。

    例3.31 clusterRoleBinding

    apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
    kind: ClusterRoleBinding
    metadata:
      name: devworkspace-controller-metrics-binding
    subjects:
      - kind: ServiceAccount
        name: prometheus
        namespace: monitoring
    roleRef:
      apiGroup: rbac.authorization.k8s.io
      kind: ClusterRole
      name: devworkspace-controller-metrics-reader
  2. Prometheus は、devworkspace-controller-metrics サービスが公開するポート 8443 と、devworkspace-webhookserver サービスが公開するポート 9443 からメトリクスを収集するように設定します。

    注記

    モニターリングスタックのサンプル では、空の設定で prometheus-config ConfigMap がすでに作成されています。Prometheus 設定の詳細を指定するには、ConfigMap の data フィールドを編集します。

    例3.32 Prometheus の設定

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: prometheus-config
      namespace: monitoring
    data:
      prometheus.yml: |-
          global:
            scrape_interval: 5s 1
            evaluation_interval: 5s 2
          scrape_configs: 3
            - job_name: 'DevWorkspace'
              scheme: https
              authorization:
                type: Bearer
                credentials_file: '/var/run/secrets/kubernetes.io/serviceaccount/token'
              tls_config:
                insecure_skip_verify: true
              static_configs:
                - targets: ['devworkspace-controller-metrics.<DWO_project>:8443'] 4
            - job_name: 'DevWorkspace webhooks'
              scheme: https
              authorization:
                type: Bearer
                credentials_file: '/var/run/secrets/kubernetes.io/serviceaccount/token'
              tls_config:
                insecure_skip_verify: true
              static_configs:
                - targets: ['devworkspace-webhookserver.<DWO_project>:9443'] 5
    1
    ターゲットが収集されるレート。
    2
    記録およびアラートルールを再チェックするレート。
    3
    Prometheus が監視するリソースデフォルトの設定では、2 つのジョブ (DevWorkspace および DevWorkspace webhooks) が、devworkspace-controller-metrics サービスおよび devworkspace-webhookserver サービスによって公開された時系列データを収集します。
    4
    ポート 8443 からのメトリクスのスクレイプターゲット。<DWO_project> を、devworkspace-controller-metrics Service が置かれているプロジェクトに置き換えます。
    5
    ポート 9443 からのメトリクスのスクレイプターゲット。<DWO_project> を、devworkspace-webhookserver Service が置かれているプロジェクトに置き換えます。
  3. Prometheus Deployment をスケールダウンおよびスケールアップし、直前の手順で更新された ConfigMap を読み取ります。

    $ oc scale --replicas=0 deployment/prometheus -n monitoring && oc scale --replicas=1 deployment/prometheus -n monitoring

検証

  1. ポート転送を使用して、ローカルで Prometheus サービスにアクセスします。

    $ oc port-forward svc/prometheus 9090:9090 -n monitoring
  2. localhost:9090/targets でターゲットエンドポイントを表示して、すべてのターゲットが稼働していることを確認します。
  3. Prometheus コンソールを使用して、メトリクスを表示および照会します。

    • localhost:9090/metrics でメトリクスを表示します。
    • localhost:9090/graph からメトリクスをクエリーします。

      詳細は、Using the expression browser を参照してください。

3.6.4.2.2. Dev Workspace 固有のメトリクス

次の表は、devworkspace-controller-metrics サービスによって公開される Dev Workspace 固有のメトリックについて説明しています。

表3.20 メトリクス
名前説明ラベル

devworkspace_started_total

カウンター

Dev Workspace の開始イベントの数。

sourceroutingclass

devworkspace_started_success_total

カウンター

Running 段階に移行した Dev Workspaces の数。

sourceroutingclass

devworkspace_fail_total

カウンター

失敗した Dev Workspaces の数。

sourcereason

devworkspace_startup_time

ヒストグラム

Dev Workspace の起動にかかった総時間 (秒)。

sourceroutingclass

表3.21 ラベル
名前説明

source

Dev Workspace の controller.devfile.io/devworkspace-source ラベルです。

string

routingclass

Dev Workspace の spec.routingclass です。

"basic|cluster|cluster-tls|web-terminal"

reason

ワークスペースの起動失敗の理由です。

"BadRequest|InfrastructureFailure|Unknown"

表3.22 スタートアップ失敗の理由
名前説明

BadRequest

Dev Workspace の作成に使用された devfile が無効であるため、起動に失敗しました。

InfrastructureFailure

CreateContainerErrorRunContainerErrorFailedSchedulingFailedMount のエラーによる起動の失敗。

Unknown

不明な失敗理由。

3.6.4.2.3. Grafana ダッシュボードでの Dev Workspace Operator メトリクスの表示

ダッシュボードの例を使用して Grafana の Dev Workspace Operator メトリクスを表示するには、以下を実行します。

前提条件

手順

  1. Prometheus インスタンスのデータソースを追加します。Creating a Prometheus data source を参照してください。
  2. example grafana-dashboard.json ダッシュボードをインポートします。

検証手順

3.6.4.2.4. Dev Workspace Operator の Grafana ダッシュボード

grafana-dashboard.json に基づく サンプルの Grafana ダッシュボードには、Dev Workspace Operator から次のメトリクスが表示されます。

Dev Workspace-specific metrics パネル

図3.1 Dev Workspace-specific metrics パネル

`DevWorkspace の起動に関連するメトリクスを含む Grafana ダッシュボードパネル
ワークスペースの平均起動時間
ワークスペースの平均起動時間。
ワークスペースの起動
ワークスペースの起動の成功と失敗の回数。
ワークスペースの起動時間
ワークスペースの起動時間を表示するヒートマップ。
Dev Workspace の成功/失敗
DevWorkspace の起動の成功と失敗の比較。
Dev Workspace の失敗率
ワークスペースの起動失敗回数と総起動回数の比率。
Dev Workspace 起動失敗の理由

ワークスペース起動失敗の分布を表示する円グラフ:

  • BadRequest
  • InfrastructureFailure
  • Unknown
Operator metrics パネル (パート 1)

図3.2 Operator metrics パネル (パート 1)

Operator メトリクスパート 1 を含む Grafana ダッシュボードパネル
進行中の Webhook
さまざまな Webhook リクエストの数の比較。
作業キューの期間
調整リクエストが処理される前にワークキューにとどまる時間を表示するヒートマップ。
Webhook のレイテンシー (/mutate)
/mutate Webhook レイテンシーを表示するヒートマップ。
調整時間
調整期間を表示するヒートマップ。
Operator metrics パネル (パート 2)

図3.3 Operator metrics パネル (パート 2)

Operator メトリクスパート 2 を含む Grafana ダッシュボードパネル
Webhook のレイテンシー (/convert)
/convert Webhook レイテンシーを表示するヒートマップ。
作業キューの深さ
作業キューにある調整リクエストの数。
メモリー
Dev Workspace コントローラーと Dev Workspace Webhook サーバーのメモリー使用状況。
調整数 (DWO)
Dev Workspace コントローラーの 1 秒あたりの平均調整回数。
3.6.4.3. Dev Spaces サーバーの監視

OpenShift Dev Spaces サーバーの JVM メモリーやクラ出力ディングなどの JVM メトリクスを公開するように OpenShift Dev Spaces を設定できます。

3.6.4.3.1. OpenShift Dev Spaces サーバーメトリクスの有効化と公開

OpenShift Dev Spaces は、che-host サービスのポート 8087 で JVM メトリクスを公開します。この動作を設定できます。

手順

3.6.4.3.2. Prometheus を使用した OpenShift Dev Spaces メトリクスの収集

Prometheus を使用して、OpenShift Dev Spaces サーバーの JVM メトリクスを収集、保存、および照会するには、以下を実行します。

前提条件

手順

  1. ポート 8087 からメトリクスを収集するように Prometheus を設定します。

    注記

    モニターリングスタックのサンプル では、空の設定で prometheus-config ConfigMap がすでに作成されています。Prometheus 設定の詳細を指定するには、ConfigMap の data フィールドを編集します。

    例3.33 Prometheus の設定

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: prometheus-config
    data:
      prometheus.yml: |-
          global:
            scrape_interval:     5s             1
            evaluation_interval: 5s             2
          scrape_configs:                       3
            - job_name: 'OpenShift Dev Spaces Server'
              static_configs:
                - targets: ['che-host.<OpenShift Dev Spaces_project>:8087']  4
    1
    ターゲットが収集されるレート。
    2
    記録およびアラートルールを再チェックするレート。
    3
    Prometheus が監視するリソースデフォルト設定では、OpenShift Dev Spaces Server という単一のジョブが、OpenShift Dev Spaces Server によって公開された時系列データをスクレイピングします。
    4
    ポート 8087 からのメトリクスのスクレイプターゲット。<OpenShift Dev Spaces_project> を OpenShift Dev Spaces プロジェクトに置き換えます。デフォルトの OpenShift Dev Spaces プロジェクトは openshift-devspaces です。
  2. Prometheus Deployment をスケールダウンおよびスケールアップし、直前の手順で更新された ConfigMap を読み取ります。

    $ oc scale --replicas=0 deployment/prometheus -n monitoring && oc scale --replicas=1 deployment/prometheus -n monitoring

検証

  1. ポート転送を使用して、ローカルで Prometheus サービスにアクセスします。

    $ oc port-forward svc/prometheus 9090:9090 -n monitoring
  2. localhost:9090/targetstargets エンドポイントを表示して、すべてのターゲットが稼働していることを確認します。
  3. Prometheus コンソールを使用して、メトリクスを表示および照会します。

    • localhost:9090/metrics でメトリクスを表示します。
    • localhost:9090/graph からメトリクスをクエリーします。

      詳細は、Using the expression browser を参照してください。

3.6.4.3.3. Grafana ダッシュボードでの OpenShift Dev Spaces サーバーメトリクスの表示

Grafana で OpenShift Dev Spaces サーバーメトリクスを表示するには、以下を実行します。

前提条件

手順

  1. Prometheus インスタンスのデータソースを追加します。Creating a Prometheus data source を参照してください。
  2. サンプル ダッシュボード をインポートします。Import dashboard を参照してください。
  3. Grafana コンソールで OpenShift Dev Spaces メトリクスを表示します。

    図3.4 OpenShift Dev Spaces サーバーの JVM ダッシュボード

    *OpenShift Dev Spaces サーバー の JVM* ダッシュボード

    図3.5 クイックファクト

    *JVM クイックファクト* パネル

    図3.6 JVM メモリー

    *JVM メモリー* パネル

    図3.7 JVM Misc

    *JVM その他* パネル

    図3.8 JVM メモリープール (ヒープ)

    *JVM メモリープール (ヒープ)* パネル

    図3.9 JVM メモリープール (非ヒープ)

    *JVM メモリープール (非ヒープ)* パネル

    図3.10 ガベージコレクション

    *JVM ガベージコレクション* パネル

    図3.11 クラ出力ディング

    *JVM クラスのローディング* パネル

    図3.12 バッファープール

    *JVM バッファープール* パネル

3.7. ネットワークの設定

3.7.1. ネットワークポリシーの設定

デフォルトでは、OpenShift クラスター内のすべての Pod は、異なる名前空間にある場合でも相互に通信できます。OpenShift Dev Spaces のコンテキストでは、これにより、あるユーザープロジェクトのワークスペース Pod が別のユーザープロジェクトの別のワークスペース Pod にトラフィックを送信できるようになります。

セキュリティーのために、NetworkPolicy オブジェクトを使用してマルチテナント分離を設定し、すべての着信通信をユーザープロジェクト内の Pod に制限することができます。ただし、OpenShift Dev Spaces プロジェクトの Pod は、ユーザープロジェクトの Pod と通信できる必要があります。

前提条件

  • OpenShift クラスターには、マルチテナント分離などのネットワーク制限があります。

手順

  • allow-from-openshift-devspaces NetworkPolicy を各ユーザープロジェクトに適用します。allow-from-openshift-devspaces NetworkPolicy は、OpenShift Dev Spaces 名前空間からユーザープロジェクト内のすべての Pod への受信トラフィックを許可します。

    例3.34 allow-from-openshift-devspaces.yaml

    apiVersion: networking.k8s.io/v1
    kind: NetworkPolicy
    metadata:
        name: allow-from-openshift-devspaces
    spec:
        ingress:
        - from:
            - namespaceSelector:
                matchLabels:
                    kubernetes.io/metadata.name: openshift-devspaces   1
        podSelector: {}   2
        policyTypes:
        - Ingress
    1
    OpenShift Dev Spaces 名前空間。デフォルトは openshift-devspaces です。
    2
    空の podSelector は、プロジェクト内のすべての Pod を選択します。

3.7.2. Dev Spaces ホスト名の設定

この手順では、カスタムホスト名を使用するように OpenShift Dev Space を設定する方法を説明します。

前提条件

  • 宛先 OpenShift クラスターへの管理権限を持つアクティブな oc セッション。CLI の使用方法 を参照してください。
  • 証明書とプライベートキーファイルが生成されます。
重要

秘密鍵と証明書のペアを生成するには、他の OpenShift Dev Spaces ホストと同じ認証局 (CA) を使用する必要があります。

重要

DNS プロバイダーに対し、カスタムホスト名をクラスター Ingress を参照するよう要求します。

手順

  1. OpenShift Dev Spaces のプロジェクトを作成します。

    $ oc create project openshift-devspaces
  2. TLS Secret を作成します。

    $ oc create secret TLS <tls_secret_name> \ 1
    --key <key_file> \ 2
    --cert <cert_file> \ 3
    -n openshift-devspaces
    1
    TLS Secret 名
    2
    プライベートキーを含むファイル
    3
    証明書を含むファイル
  3. シークレットに必要なラベルを追加します。

    $ oc label secret <tls_secret_name> \ 1
    app.kubernetes.io/part-of=che.eclipse.org -n openshift-devspaces
    1
    TLS Secret 名
  4. CheCluster カスタムリソースを設定します。「CLI を使用して CheCluster カスタムリソースの設定」を参照してください。

    spec:
      networking:
        hostname: <hostname>     1
        tlsSecretName: <secret>  2
    1
    カスタム Red Hat OpenShift Dev Spaces サーバーのホスト名
    2
    TLS Secret 名
  5. OpenShift Dev Spaces がすでにデプロイされている場合は、すべての OpenShift Dev Spaces コンポーネントのロールアウトが完了するまで待ちます。

3.7.3. 信頼されていない TLS 証明書を Dev Spaces にインポートする

外部サービスとの OpenShift Dev Spaces コンポーネントの通信は、TLS で暗号化されます。信頼できる認証局 (CA) によって署名された TLS 証明書が必要です。したがって、以下のような外部サービスで使用されていて、信頼されていない CA チェーンをすべて OpenShift Dev Spaces にインポートする必要があります。

  • プロキシー
  • ID プロバイダー (OIDC)
  • ソースコードリポジトリープロバイダー (Git)

OpenShift Dev Spaces は、OpenShift Dev Spaces プロジェクトのラベル付き ConfigMap を TLS 証明書のソースとして使用します。ConfigMap には、それぞれ任意の数の証明書と、任意の数の鍵を指定できます。

注記

OpenShift クラスターにクラスター全体の信頼できる CA 証明書が クラスター全体のプロキシー設定 を通じて追加されている場合、OpenShift DevSpaces Operator はそれらを検出し、config.openshift.io/inject-trusted-cabundle="true" ラベルを ConfigMap につけて自動的に挿入します。このアノテーションに基づいて、OpenShift は Config Map の ca-bundle.crt キー内にクラスター全体で信頼される CA 証明書を自動的に挿入します。

前提条件

  • 宛先 OpenShift クラスターへの管理権限を持つアクティブな oc セッション。CLI の使用方法 を参照してください。
  • openshift-devspaces プロジェクトが存在する。
  • インポートする CA チェーンごとに root CA と中間証明書がある (PEM 形式、ca-cert-for-devspaces-<count>.pem ファイル)。

手順

  1. インポートするすべての CA チェーン PEM ファイルを custom-ca-certificates.pem ファイルに連結し、Java トラストストアと互換性のない戻り文字を削除します。

    $ cat ca-cert-for-{prod-id-short}-*.pem | tr -d '\r' > custom-ca-certificates.pem
  2. 必要な TLS 証明書を使用して custom-ca-certificates Config Map を作成します。

    $ oc create configmap custom-ca-certificates \
        --from-file=custom-ca-certificates.pem \
        --namespace=openshift-devspaces
  3. custom-ca-certificates Config Map にラベルを付けます。

    $ oc label configmap custom-ca-certificates \
        app.kubernetes.io/component=ca-bundle \
        app.kubernetes.io/part-of=che.eclipse.org \
        --namespace=openshift-devspaces
  4. 以前にデプロイされていない場合は、OpenShift Dev Spaces をデプロイします。それ以外の場合は、OpenShift Dev Spaces コンポーネントのロールアウトが完了するまで待ちます。
  5. 変更を有効にするには、実行中のワークスペースを再起動します。

検証手順

  1. Config Map にカスタム CA 証明書が含まれていることを確認します。このコマンドは、カスタム CA 証明書を PEM 形式で返します。

    $ oc get configmap \
        --namespace=openshift-devspaces \
        --output='jsonpath={.items[0:].data.custom-ca-certificates\.pem}' \
        --selector=app.kubernetes.io/component=ca-bundle,app.kubernetes.io/part-of=che.eclipse.org
  2. OpenShift Dev Spaces Pod に、ca-certs-merged Config Mapをマウントするボリュームが含まれていることを確認します。

    $ oc get pod \
        --selector=app.kubernetes.io/component=devspaces \
        --output='jsonpath={.items[0].spec.volumes[0:].configMap.name}' \
        --namespace=openshift-devspaces \
        | grep ca-certs-merged
  3. OpenShift Dev Spaces サーバーコンテナーにカスタム CA 証明書があることを確認します。このコマンドは、カスタム CA 証明書を PEM 形式で返します。

    $ oc exec -t deploy/devspaces \
        --namespace=openshift-devspaces \
        -- cat /public-certs/custom-ca-certificates.pem
  4. OpenShift Dev Spaces サーバーログで、インポートされた証明書の数が null でないことを確認します。

    $ oc logs deploy/devspaces --namespace=openshift-devspaces \
        | grep custom-ca-certificates.pem
  5. 証明書の SHA256 フィンガープリントを一覧表示します。

    $ for certificate in ca-cert*.pem ;
      do openssl x509 -in $certificate -digest -sha256 -fingerprint -noout | cut -d= -f2;
      done
  6. OpenShift Dev Spaces サーバーの Java トラストストアに同じフィンガープリントを持つ証明書が含まれていることを確認します。

    $ oc exec -t deploy/devspaces --namespace=openshift-devspaces -- \
        keytool -list -keystore /home/user/cacerts \
        | grep --after-context=1 custom-ca-certificates.pem
  7. ワークスペースを開始し、これが作成されたプロジェクト名 <workspace_namespace> を取得して、ワークスペースが開始されるのを待ちます。
  8. che-trusted-ca-certs Config Mapにカスタム CA 証明書が含まれていることを確認します。このコマンドは、カスタム CA 証明書を PEM 形式で返します。

    $ oc get configmap che-trusted-ca-certs \
        --namespace=<workspace_namespace> \
        --output='jsonpath={.data.custom-ca-certificates\.custom-ca-certificates\.pem}'
  9. ワークスペース Pod が che-trusted-ca-certs Config Mapをマウントすることを確認します。

    $ oc get pod \
        --namespace=<workspace_namespace> \
        --selector='controller.devfile.io/devworkspace_name=<workspace_name>' \
        --output='jsonpath={.items[0:].spec.volumes[0:].configMap.name}' \
        | grep che-trusted-ca-certs
  10. Universal-developer-image コンテナー (またはワークスペース devfile で定義されたコンテナー) が che-trusted-ca-certs ボリュームをマウントしていることを確認します。

    $ oc get pod \
        --namespace=<workspace_namespace> \
        --selector='controller.devfile.io/devworkspace_name=<workspace_name>' \
        --output='jsonpath={.items[0:].spec.containers[0:]}' \
        | jq 'select (.volumeMounts[].name == "che-trusted-ca-certs") | .name'
  11. ワークスペース Pod 名 <workspace_pod_name> を取得します。

    $ oc get pod \
        --namespace=<workspace_namespace> \
        --selector='controller.devfile.io/devworkspace_name=<workspace_name>' \
        --output='jsonpath={.items[0:].metadata.name}' \
  12. ワークスペースコンテナーにカスタム CA 証明書があることを確認します。このコマンドは、カスタム CA 証明書を PEM 形式で返します。

    $ oc exec <workspace_pod_name> \
        --namespace=<workspace_namespace> \
        -- cat /public-certs/custom-ca-certificates.custom-ca-certificates.pem

3.7.4. OpenShift ルートの設定

組織で必要な場合は、OpenShift Route のラベルとアノテーションを設定できます。

前提条件

  • 宛先 OpenShift クラスターへの管理権限を持つアクティブな oc セッション。CLI の使用方法 を参照してください。
  • OpenShift で実行される OpenShift Dev Spaces のインスタンス。

手順

  • CheCluster カスタムリソースを設定します。「CLI を使用して CheCluster カスタムリソースの設定」を参照してください。

    spec:
      components:
        cheServer:
          extraProperties:
            CHE_INFRA_KUBERNETES_INGRESS_LABELS: <labels> 1
            CHE_INFRA_KUBERNETES_INGRESS_ANNOTATIONS__JSON: "<annotations>" 2
        networking:
          labels: <labels> 3
          annotations: <annotations> 4
    1 3
    OpenShift Route のラベルのコンマ区切りリスト: key1=value1,key2=value2
    2 4
    JSON 形式の OpenShift Route のアノテーション: {"key1": "value1", "key2" : "value2"}

3.7.5. OpenShift ルートの設定

OpenShift Route が ルーターのシャード化 と連携するようにラベル、アノテーション、およびドメインを設定できます。

前提条件

手順

  • CheCluster カスタムリソースを設定します。「CLI を使用して CheCluster カスタムリソースの設定」を参照してください。

    spec:
      components:
        cheServer:
          extraProperties:
            CHE_INFRA_OPENSHIFT_ROUTE_LABELS: <labels> 1
            CHE_INFRA_OPENSHIFT_ROUTE_HOST_DOMAIN__SUFFIX: <domain> 2
        networking:
          labels: <labels> 3
          domain: <domain> 4
          annotations: <annotations> 5
    1 3
    ターゲット Ingress コントローラーがルートからサービスのセットをフィルターリングする時に使用するラベルのコンマ区切りリスト。
    2 4
    ターゲット Ingress コントローラーが提供する DNS 名。
    5
    リソースと共に格納される構造化されていないキー値マップ。

3.8. ストレージの設定

3.8.1. ストレージクラスを使用した Dev Spaces のインストール

設定されたインフラストラクチャーストレージを使用するように OpenShift Dev Spaces を設定するには、ストレージクラスを使用して OpenShift Dev Spaces をインストールします。これは、ユーザーがデフォルト以外のプロビジョナーによって提供される永続ボリュームをバインドする必要がある場合にとくに役立ちます。そのために、ユーザーはこのストレージを OpenShift Dev Spaces データ保存用にバインドし、そのストレージのパラメーターを設定します。これらのパラメーターは、以下を決定します。

  • 特殊なホストパス
  • ストレージ容量
  • ボリューム mod
  • マウントオプション
  • ファイルシステム
  • アクセスモード
  • ストレージタイプ
  • その他多数

OpenShift Dev Spaces には、データを格納するために永続ボリュームを必要とする 2 つのコンポーネントがあります。

  • PostgreSQL データベース。
  • OpenShift Dev Spaces ワークスペース。OpenShift Dev Spaces ワークスペースは、/projects ボリュームなどのボリュームを使用してソースコードを保存します。
注記

OpenShift Dev Spaces ワークスペースソースコードは、ワークスペースが一時的ではない場合にのみ永続ボリュームに保存されます。

永続ボリューム要求 (PVC) のファクト:

  • OpenShift Dev Spaces は、インフラストラクチャーに永続ボリュームを作成しません。
  • OpenShift Dev Spaces は、永続ボリュームクレーム (PVC) を使用して永続ボリュームをマウントします。
  • OpenShift Dev Spaces サーバーは永続ボリューム要求を作成します。

    ユーザーは、OpenShift Dev Spaces PVC でストレージクラス機能を使用するために、OpenShift Dev Spaces 設定でストレージクラス名を定義します。ストレージクラスを使用すると、ユーザーは追加のストレージパラメーターを使用してインフラストラクチャーストレージを柔軟に設定します。クラス名を使用して、静的にプロビジョニングされた永続ボリュームを OpenShift Dev Spaces PVC にバインドすることもできます。

手順

CheCluster カスタムリソース定義を使用してストレージクラスを定義します。

  1. ストレージクラス名を定義します。CheCluster カスタムリソースを設定し、OpenShift Dev Spaces をインストールします。「dsc を使用したインストール時に CheCluster カスタムリソースの設定」を参照してください。

    spec:
      components:
        database:
          pvc:
            # keep blank unless you need to use a non default storage class for PostgreSQL PVC
            storageClass: 'postgres-storage'
      devEnvironments:
        storage:
          pvc:
            # keep blank unless you need to use a non default storage class for workspace PVC(s)
            storageClass: 'workspace-storage'
  2. che-postgres-pv.yaml ファイルで PostgreSQL データベースの永続ボリュームを定義します。

    che-postgres-pv.yaml file

    apiVersion: v1
    kind: PersistentVolume
    metadata:
      name: postgres-pv-volume
      labels:
        type: local
    spec:
      storageClassName: postgres-storage
      capacity:
        storage: 1Gi
      accessModes:
        - ReadWriteOnce
      hostPath:
        path: "/data/che/postgres"

  3. che-postgres-pv.yaml ファイルで OpenShift Dev Spaces ワークスペースの永続ボリュームを定義します。

    che-workspace-pv.yaml file

    apiVersion: v1
    kind: PersistentVolume
    metadata:
      name: workspace-pv-volume
      labels:
        type: local
    spec:
      storageClassName: workspace-storage
      capacity:
        storage: 10Gi
      accessModes:
        - ReadWriteOnce
      hostPath:
        path: "/data/che/workspace"

  4. 2 つの永続ボリュームをバインドします。

    $ kubectl apply -f che-workspace-pv.yaml -f che-postgres-pv.yaml
注記

ボリュームの有効なファイルパーミッションを指定する必要があります。これは、ストレージクラスの設定を使用して実行することも、手動で実行することもできます。パーミッションを手動で定義するには、storageClass#mountOptions uidgid を定義します。PostgreSQL ボリュームには uid=26gid=26 が必要です。

3.9. ID および承認の管理

このセクションでは、Red Hat OpenShift Dev Spaces の ID および承認の管理のさまざまな側面について説明します。

3.9.1. GitHub、GitLab、または Bitbucket の OAuth

ユーザーがリモート Git リポジトリーと連携できるようにするには、以下を実行します。

3.9.1.1. Configuring OAuth 2.0 for GitHub

ユーザーが GitHub でホストされるリモート Git リポジトリーと連携できるようにするには、以下を実行します。

  1. GitHub OAuth アプリ (OAuth 2.0) をセットアップします。
  2. GitHub OAuth アプリケーションシークレットを適用します。
3.9.1.1.1. GitHub OAuth アプリケーションの設定

Set up a GitHub OAuth App using OAuth 2.0.

前提条件

  • GitHub にログインしている。
  • base64 が使用しているオペレーティングシステムにインストールされている。

手順

  1. https://github.com/settings/applications/new にアクセスします。
  2. 以下の値を設定します。

    1. アプリケーション名: OpenShift Dev Spaces
    2. ホームページ URL:"https://devspaces-<openshift_deployment_name>.<domain_name>"/
    3. 認証コールバック URL:"https://devspaces-<openshift_deployment_name>.<domain_name>"/api/oauth/callback
  3. Register application をクリックします。
  4. Generate new client secret をクリックします。
  5. GitHub OAuth アプリケーションシークレットを適用する際に使用する GitHub OAuth クライアント ID をコピーし、これを Base64 にエンコードします。

    $ echo -n '<github_oauth_client_id>' | base64
  6. GitHub OAuth クライアントシークレットをコピーし、GitHub OAuth App Secret を適用する際に使用する Base64 にエンコードします。

    $ echo -n '<github_oauth_client_secret>' | base64
3.9.1.1.2. GitHub OAuth アプリケーションシークレットの適用

GitHub OAuth App Secret を準備し、これを適用します。

前提条件

  • GitHub OAuth アプリケーションの設定が完了します。
  • GitHub OAuth アプリケーションの設定時に生成された Base64 でエンコードされた値が作成されます。

    • GitHub OAuth Client ID
    • GitHub OAuth Client Secret
  • 宛先 OpenShift クラスターへの管理権限を持つアクティブな oc セッション。CLI の使用方法 を参照してください。

手順

  1. Secret を準備します。

    kind: Secret
    apiVersion: v1
    metadata:
      name: github-oauth-config
      namespace: openshift-devspaces 1
      labels:
        app.kubernetes.io/part-of: che.eclipse.org
        app.kubernetes.io/component: oauth-scm-configuration
      annotations:
        che.eclipse.org/oauth-scm-server: github
        che.eclipse.org/scm-server-endpoint: <github_server_url> 2
    type: Opaque
    data:
      id: <Base64_GitHub_OAuth_Client_ID> 3
      secret: <Base64_GitHub_OAuth_Client_Secret> 4
    1
    OpenShift Dev Spaces 名前空間。デフォルトは openshift-devspaces です。
    2
    GitHub Enterprise Server URL。デフォルトでは、https://github.comSAAS バージョンに使用されます。
    3
    Base64 でエンコードされた GitHubOAuth クライアント ID
    4
    base64 でエンコードされた GitHub OAuth クライアントシークレット
  2. シークレットを適用します。

    $ oc apply -f - <<EOF
    <Secret_prepared_in_the_previous_step>
    EOF
  3. 出力に Secret が作成されたことを確認します。
3.9.1.2. GitLab の OAuth 2.0 の設定

ユーザーが GitLab インスタンスを使用してホストされるリモート Git リポジトリーと連携できるようにするには、以下を実行します。

  1. GitLab 認定アプリケーション (OAuth 2.0) をセットアップします。
  2. GitLab で承認されたアプリケーションシークレットを適用します。
3.9.1.2.1. GitLab で承認されたアプリケーションの設定

OAuth 2.0 を使用して GitLab で承認されたアプリケーションを設定します。

前提条件

  • GitLab にログインしている。
  • base64 が使用しているオペレーティングシステムにインストールされている。

手順

  1. アバターをクリックして、プロファイルアプリケーション の編集に移動します。
  2. NameOpenShift Dev Spaces を入力します。
  3. "https://devspaces-<openshift_deployment_name>.<domain_name>"/api/oauth/callbackRedirect URI として入力します。
  4. Confidential および Expire access tokens のチェックボックスを選択します。
  5. Scopes の下で、apiwrite_repository、および openid のチェックボックスにチェックを入れます。
  6. Save application をクリックします。
  7. GitLab アプリケーション ID をコピーし、GitLab で承認されたアプリケーションシークレットを適用するときに使用する Base64 にエンコードします。

    $ echo -n '<gitlab_application_id>' | base64
  8. GitLab クライアントシークレット をコピーし、GitLab で承認されたアプリケーションシークレットを適用するときに使用する Base64 にエンコードします。

    $ echo -n '<gitlab_client_secret>' | base64
3.9.1.2.2. GitLab で承認されるアプリケーションシークレットの適用

GitLab で承認されるアプリケーションシークレットを準備し、これを適用します。

前提条件

  • GitLab 認証アプリケーションの設定が完了します。
  • GitLab で承認されるアプリケーションの設定時に生成された Base64 でエンコードされた値が作成されます。

    • GitLab Application ID
    • GitLab Client Secret
  • 宛先 OpenShift クラスターへの管理権限を持つアクティブな oc セッション。CLI の使用方法 を参照してください。

手順

  1. Secret を準備します。

    kind: Secret
    apiVersion: v1
    metadata:
      name: gitlab-oauth-config
      namespace: openshift-devspaces 1
      labels:
        app.kubernetes.io/part-of: che.eclipse.org
        app.kubernetes.io/component: oauth-scm-configuration
      annotations:
        che.eclipse.org/oauth-scm-server: gitlab
        che.eclipse.org/scm-server-endpoint: <gitlab_server_url> 2
    type: Opaque
    data:
      id: <Base64_GitLab_Application_ID> 3
      secret: <Base64_GitLab_Client_Secret> 4
    1
    OpenShift Dev Spaces 名前空間。デフォルトは openshift-devspaces です。
    2
    GitLab サーバーの URL です。SAAS バージョンには https://gitlab.com を使用します。
    3
    Base64 でエンコードされた GitLab アプリケーション ID
    4
    Base64 でエンコードされた GitLab クライアントシークレット
  2. シークレットを適用します。

    $ oc apply -f - <<EOF
    <Secret_prepared_in_the_previous_step>
    EOF
  3. 出力に Secret が作成されたことを確認します。
3.9.1.3. Bitbucket サーバー向け OAuth 1.0 の設定

ユーザーが Bitbucket サーバーでホストされるリモート Git リポジトリーと連携できるようにするには、以下を実行します。

  1. Bitbucket Server でアプリケーションリンク (OAuth 1.0) を設定します。
  2. Bitbucket Server のアプリケーションリンクシークレットを適用します。
3.9.1.4. Bitbucket Cloud 向け OAuth 2.0 の設定

Bitbucket Cloud でホストされているリモート Git リポジトリーをユーザーが操作できるようにすることができます。

  1. Bitbucket Cloud で OAuth コンシューマー (OAuth 2.0) をセットアップします。
  2. Bitbucket Cloud に OAuth コンシューマーシークレットを適用します。
3.9.1.4.1. Bitbucket Cloud で OAuth コンシューマーを設定する

Bitbucket Cloud で OAuth 2.0 の OAuth コンシューマーをセットアップします。

前提条件

  • Bitbucket Cloud にログインしている。
  • base64 が使用しているオペレーティングシステムにインストールされている。

手順

  1. アバターをクリックして、All workspaces ページに移動します。
  2. ワークスペースを選択してクリックします。
  3. SettingsOAuth consumersAdd consumer に移動します。
  4. NameOpenShift Dev Spaces を入力します。
  5. "https://devspaces-<openshift_deployment_name>.<domain_name>"/api/oauth/callbackCallback URL として入力します。
  6. Permissions で、AccountRepositories のすべてのチェックボックスをオンにして、Save をクリックします。
  7. 追加したコンシューマーを展開してから、キー 値をコピーして Base64 にエンコードし、Bitbucket OAuth コンシューマーシークレットを適用するときに使用します。

    $ echo -n '<bitbucket_oauth_consumer_key>' | base64
  8. Bitbucket OAuth コンシューマーシークレットを適用するときに使用するために、Secret 値をコピーして Base64 にエンコードします。

    $ echo -n '<bitbucket_oauth_consumer_secret>' | base64
3.9.1.4.2. Bitbucket Cloud に OAuth コンシューマーシークレットを適用する

Bitbucket Cloud の OAuth コンシューマーシークレットを準備して適用します。

前提条件

  • OAuth コンシューマーは Bitbucket Cloud でセットアップされます。
  • Bitbucket OAuth コンシューマーのセットアップ時に生成された Base64 でエンコードされた値が準備されます。

    • Bitbucket OAuth コンシューマーキー
    • Bitbucket OAuth コンシューマーシークレット
  • 宛先 OpenShift クラスターへの管理権限を持つアクティブな oc セッション。CLI の使用方法 を参照してください。

手順

  1. Secret を準備します。

    kind: Secret
    apiVersion: v1
    metadata:
      name: bitbucket-oauth-config
      namespace: openshift-devspaces 1
      labels:
        app.kubernetes.io/part-of: che.eclipse.org
        app.kubernetes.io/component: oauth-scm-configuration
      annotations:
        che.eclipse.org/oauth-scm-server: bitbucket
    type: Opaque
    data:
      id: <Base64_Bitbucket_Oauth_Consumer_Key> 2
      secret: <Base64_Bitbucket_Oauth_Consumer_Secret> 3
    1
    OpenShift Dev Spaces 名前空間。デフォルトは openshift-devspaces です。
    2
    Base64 でエンコードされた Bitbucket OAuth コンシューマーキー
    3
    Base64 でエンコードされた Bitbucket OAuth コンシューマーシークレット
  2. シークレットを適用します。

    $ oc apply -f - <<EOF
    <Secret_prepared_in_the_previous_step>
    EOF
  3. 出力に Secret が作成されたことを確認します。

3.9.2. 管理ユーザーの設定

ユーザーデータの削除など、OpenShift Dev Spaces サーバーで管理者権限を必要とするアクションを実行するには、管理者権限を持つユーザーをアクティブ化します。デフォルトのインストールでは、OpenShift に存在するかどうかに関係なく、admin ユーザーの管理者権限が有効になります。

手順

3.9.3. ユーザーデータの削除

3.9.3.1. GDPR に準拠したユーザーデータの削除

OpenShift Dev Spaces API を使用して、OpenShift Dev Spaces ユーザーのデータを削除できます。この手順に従うことで、個人による個人データの消去権利を課す EU 一般データ保護規則 (GDPR) にサービスが準拠するようになります。

前提条件

手順

  1. <username> ユーザー <id> id を取得します。https://<devspaces-<openshift_deployment_name>.<domain_name>>/swagger/#/user/find_1 に移動し、Try it out をクリックし、name: <username> を設定して Execute をクリックします。レスポンス本文 を下にスクロールして、id 値を見つけます。
  2. ユーザー設定など、OpenShift Dev Spaces サーバーが管理する <id> ユーザーデータを削除します。https://<devspaces-<openshift_deployment_name>.<domain_name>>/swagger/#/user/remove に移動し、Try it out をクリックし、id: <id> を設定して Execute をクリックします。204 レスポンスコードが予想されます。
  3. ユーザープロジェクトを削除して、ユーザーにバインドされているすべての OpenShift リソース (ワークスペース、シークレット、configmap など) を削除します。

    $ oc delete namespace <username>-devspaces

関連情報

第4章 IDE 拡張機能の管理

IDE は拡張機能またはプラグインを使用して機能を拡張します。拡張機能を管理するメカニズムは IDE によって異なります。

4.1. Microsoft Visual Studio Code の拡張機能 - オープンソース

拡張機能を管理するために、この IDE は次の Open VSX レジストリーインスタンスのいずれかを使用します。

  • パブリックのプライマリー open-vsx.org レジストリー。
  • エアギャップ環境、オフライン環境、およびプロキシー制限環境をサポートする OpenShift Dev Spaces の プラグインレジストリー Pod で実行される Open VSX レジストリーの組み込みインスタンス。組み込みの Open VSX レジストリーには、open-vsx.org で公開されている拡張機能のサブセットのみが含まれています。このサブセットはカスタマイズできます。
  • OpenShift Dev Spaces ワークスペース Pod からアクセス可能なネットワークにデプロイされた、スタンドアロンの Open VSX レジストリーインスタンス。

4.1.1. Open VSX レジストリーインスタンスの選択

組織のクラスター内から解決される場合、https://open-vsx.org の Open VSX レジストリーがデフォルトです。そうでない場合、OpenShift Dev Spaces plugin-registry pod 内に組み込まれた Open VSX レジストリーがデフォルトになります。

デフォルトの Open VSX レジストリーインスタンスがニーズに合わない場合には、次のように別の Open VSX レジストリーインスタンスを選択できます。

手順

  • CheCluster カスタムリソースの openVSXURL 値を編集します。

    spec:
      components:
        pluginRegistry:
          openVSXURL: "<url_of_an_open_vsx_registry_instance>"
    ヒント
    • デフォルトの openVSXURL 値は https://open-vsx.org です。
    • plugin-registry Pod に組み込まれた Open VSX レジストリーインスタンスを選択するには、openVSXURL: '' を使用します。同梱の拡張機能をカスタマイズする方法については、次のセクションを参照してください。
    • また、その URL が組織のクラスター内からアクセス可能であり、プロキシーによってブロックされていない場合は、スタンドアロンの Open VSX レジストリーインスタンスの URL で openVSXURL を指すこともできます。

4.1.2. 組み込みの Open VSX レジストリーインスタンスでの拡張機能の追加または削除

オフラインおよびプロキシー環境をサポートするために、OpenShift Dev Spaces によってデプロイされた組み込みの Open VSX レジストリーインスタンスで拡張機能を追加または削除できます。

これにより、組織のワークスペースで使用できる Open VSX レジストリーのカスタムビルドが作成されます。

ヒント

OpenShift Dev Spaces の更新後に最新のセキュリティー修正を取得するには、最新のタグまたは SHA に基づいてコンテナーを再構築します。

手順

  1. プラグインレジストリーリポジトリー をダウンロードするか、フォークしてクローンします。
  2. 追加または削除する必要がある拡張機能ごと に、openvsx-sync.json ファイル を編集します。

    • 拡張機能が open-vsx.org で公開されている場合に、拡張機能 ID<published_by>.<unique_identifier> の形式で追加できます。ID の詳細は、open-vsx.org の拡張機能の一覧ページで確認できます。

          {
              "id": "<published_by>.<unique_identifier>"
          }
      ヒント

      open-vsx.org の最新の拡張バージョンがデフォルトです。または、新しい行に "version": "<extension_version>" を追加して、バージョンを指定することもできます。

    • 拡張機能が Microsoft Visual Studio Marketplace からのみ入手可能で、Open VSX からは入手できない場合は、拡張機能の発行者に、これらの 手順 に従って open-vsx.org にも公開するように依頼できます。この GitHub アクション を使用する可能性があります。

      ヒント
      • 拡張機能の発行者がいない場合や、または拡張機能を open-vsx.org に公開してくれない場合、および拡張機能に相当する Open VSX がない場合は、Open VSX チームに 問題を報告する ことを検討してください。
      • 非公開のソースの拡張機能または社内での内部使用のみを目的として開発された拡張機能がある場合は、カスタムプラグインレジストリーコンテナーにアクセスできる URL を使用して、.vsix ファイルから直接拡張機能を追加できます。

            {
                "id": "<published_by>.<unique_identifier>",
                "download": "<url_to_download_vsix_file>",
                "version": "<extension_version>"
            }
      警告

      リソースを使用する前に、Microsoft Visual Studio Marketplace使用条件 を確認してください。

    • 拡張機能は、openvsx-sync.json ファイルから消去して削除できます。
  3. プラグインレジストリーコンテナーイメージをビルドし、quay.io などのコンテナーレジストリーに公開します。

    1. $ ./build.sh -o <username> -r quay.io -t custom
    2. $ podman push quay.io/<username/plugin_registry:custom>
  4. 組織のクラスター内の CheCluster カスタムリソースを編集して、イメージ (quay.io など) を参照するようにし、変更を保存します。

    spec:
      components:
        pluginRegistry:
          deployment:
            containers:
              - image: quay.io/<username/plugin_registry:custom>
          openVSXURL: ''
  5. plugin-registry Pod が再始動して実行中であることを確認します。
  6. ワークスペースを再起動し、ワークスペース IDE の 拡張機能 ビューで使用可能な拡張機能を確認します。

第5章 Dev Spaces サーバー API の使用

OpenShift Dev Spaces サーバーのワークロードを管理するには、Swagger Web ユーザーインターフェイスを使用して OpenShift Dev Spaces サーバー API をナビゲートします。

手順

  • Swagger API Web ユーザーインターフェイスに移動します ("https://devspaces-&lt;openshift_deployment_name&gt;.&lt;domain_name&gt;"/swagger)。

関連情報

第6章 Dev Spaces のアップグレード

本章では、CodeReady Workspaces 3.1 から OpenShift Dev Spaces 3.3 にアップグレードする方法を説明します。

6.1. chectl 管理ツールのアップグレード

このセクションでは、dsc 管理ツールをアップグレードする方法について説明します。

6.2. 更新承認ストラテジーの指定

Red Hat OpenShift Dev Spaces Operator は、2 つのアップグレード戦略をサポートしています。

自動
Operator は、新しい更新が利用可能になったときにそれらをインストールします。
Manual
インストールを開始する前に、新しい更新を手動で承認する必要があります。

OpenShift Web コンソールを使用して、Red Hat OpenShift Dev Spaces Operator の更新承認ストラテジーを指定できます。

前提条件

  • クラスター管理者による OpenShift Web コンソールセッション。Accessing the web console を参照してください。
  • Red Hat エコシステムカタログを使用してインストールされた OpenShift Dev Spaces のインスタンス。

手順

  1. OpenShift Web コンソールで、OperatorsInstalled Operators に移動します。
  2. インストールされているオペレーターのリストで Red Hat OpenShift Dev Spaces をクリックします。
  3. Subscription タブに移動します。
  4. 更新承認 ストラテジーを Automatic または Manual に設定します。

6.3. OpenShift Web コンソールを使用した Dev Spaces のアップグレード

OpenShift Web コンソールの Red Hat エコシステムカタログにある Red Hat OpenShift Dev Spaces Operator を使用して、以前のマイナーバージョンからのアップグレードを手動で承認できます。

前提条件

  • クラスター管理者による OpenShift Web コンソールセッション。Accessing the web console を参照してください。
  • Red Hat エコシステムカタログを使用してインストールされた OpenShift Dev Spaces のインスタンス。
  • サブスクリプションの承認ストラテジーは Manual になります。「更新承認ストラテジーの指定」を参照してください。

手順

検証手順

  1. OpenShift Dev Spaces インスタンスに移動します。
  2. 3.3 のバージョン番号がページ下部に表示されます。

6.4. CLI 管理ツールを使用した Dev Spaces のアップグレード

本セクションでは、CLI 管理ツールを使用して以前のマイナーバージョンからアップグレードする方法を説明します。

前提条件

  • OpenShift の管理者アカウント。
  • 以前のマイナーバージョンの CodeReady Workspaces の実行中のインスタンス。これは openshift-devspaces OpenShift プロジェクトの同じ OpenShift インスタンス上で CLI 管理ツールを使用してインストールします。
  • OpenShift Dev Spaces バージョン 3.3 の dsc「dsc 管理ツールのインストール」 を参照してください。

手順

  1. 実行中のすべての CodeReady Workspaces 3.1 ワークスペースの変更を保存し、Git リポジトリーにプッシュします。
  2. CodeReady Workspaces 3.1 インスタンスのすべてのワークスペースをシャットダウンします。
  3. OpenShift Dev Spaces をアップグレードします。

    $ dsc server:update -n openshift-devspaces
    注記

    低速なシステムまたはインターネット接続の場合は、--k8spodwaittimeout=1800000 フラグオプションを追加して、Pod のタイムアウト期間を 1800000 ms 以上に拡張します。

検証手順

  1. OpenShift Dev Spaces インスタンスに移動します。
  2. 3.3 のバージョン番号がページ下部に表示されます。

6.5. 制限された環境での Dev Spaces のアップグレード

このセクションでは、Red Hat OpenShift Dev Spaces をアップグレードして、制限された環境で CLI 管理ツールを使用してマイナーバージョンの更新を実行する方法を説明します。

前提条件

手順

  1. ミラーリングスクリプトをダウンロードして実行し、カスタム Operator カタログをインストールし、関連するイメージをミラーリングします (prepare-restricted-environment.sh)。

    $ bash prepare-restricted-environment.sh \
      --ocp_ver "4.11" \
      --devworkspace_operator_index "registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.10" \
      --devworkspace_operator_version "v0.15.2" \
      --prod_operator_index "registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.10" \
      --prod_operator_package_name "devspaces-operator" \
      --prod_operator_version "v3.3.0" \
      --my_registry "<my_registry>" \
      --my_catalog "<my_catalog>"
  2. CodeReady Workspaces 3.1 インスタンスで実行されているすべてのワークスペースで、変更を保存し、Git リポジトリーに再度プッシュします。
  3. CodeReady Workspaces 3.1 インスタンスのすべてのワークスペースを停止します。
  4. 以下のコマンドを実行します。

    $ dsc server:update --che-operator-image="$TAG" -n openshift-devspaces --k8spodwaittimeout=1800000

検証手順

  1. OpenShift Dev Spaces インスタンスに移動します。
  2. 3.3 のバージョン番号がページ下部に表示されます。

6.6. OpenShift での Dev Workspace Operator の修復

OLM の再起動やクラスターのアップグレードなど特定の条件下で、Dev Spaces Operator for OpenShift Dev Spaces Operator がすでにクラスターに存在する場合でも、自動的にインストールされる場合があります。その場合、次のように OpenShift で Dev Workspace Operator を修復できます。

前提条件

  • 宛先 OpenShift クラスターへのクラスター管理者としてのアクティブな oc セッション。CLI の使用方法 を参照してください。
  • OpenShift Web コンソールの Installed Operators ページに、Dev Workspace Operator の複数のエントリーが表示されるか、または 1 つのエントリーが ReplaceingPending のループに陥っています。

手順

  1. 失敗した Pod を含む devworkspace-controller namespace を削除します。
  2. DevWorkspace および DevWorkspaceTemplate カスタムリソース定義 (CRD) を更新するには、変換戦略を None に設定し、webhook セクション全体を削除します。

    spec:
      ...
      conversion:
        strategy: None
    status:
    ...
    ヒント

    AdministrationCustomResourceDefinitionsDevWorkspace を検索することにより、OpenShift Web コンソールの Administrator パースペクティブで DevWorkspace および DevWorkspaceTemplate CRD を見つけて編集できます。

    注記

    DevWorkspaceOperatorConfig および DevWorkspaceRouting CRD の変換ストラテジーは、デフォルトで None に設定されています。

  3. Dev Workspace Operator サブスクリプションを削除します。

    $ oc delete sub devworkspace-operator \
    -n openshift-operators 1
    1
    openshift-operators または Dev Workspace Operator がインストールされている OpenShift プロジェクト。
  4. <devworkspace-operator.vX.Y.Z> 形式で Dev Workspace Operator CSV を取得します。

    $ oc get csv | grep devworkspace
  5. 各 Dev Workspace Operator CSV を削除します。

    $ oc delete csv <devworkspace_operator.vX.Y.Z> \
    -n openshift-operators 1
    1
    openshift-operators または Dev Workspace Operator がインストールされている OpenShift プロジェクト。
  6. Dev Workspace Operator サブスクリプションを再作成します。

    $ cat <<EOF | oc apply -f -
    apiVersion: operators.coreos.com/v1alpha1
    kind: Subscription
    metadata:
      name: devworkspace-operator
      namespace: openshift-operators
    spec:
      channel: fast
      name: devworkspace-operator
      source: redhat-operators
      sourceNamespace: openshift-marketplace
      installPlanApproval: Automatic 1
      startingCSV: devworkspace-operator.v0.15.2
    EOF
    1
    Automatic または Manual
    重要

    installPlanApproval: Manual の場合、OpenShift Web コンソールの Administrator パースペクティブで OperatorInstalled Operators に移動し、Dev Workspace Operator: Upgrade availablePreview InstallPlanApprove に対して以下を選択します。

  7. OpenShift Web コンソールの Administrator パースペクティブで、OperatorsInstalled Operators に移動し、Dev Workspace OperatorSucceeded ステータスを確認します。

第7章 Dev Spaces のアンインストール

警告

OpenShift Dev Spaces をアンインストールすると、OpenShift Dev Spaces 関連のすべてのユーザーデータが削除されます。

oc を使用して OpenShift Dev Spaces インスタンスをアンインストールします。

前提条件

手順

  • OpenShift Dev Spaces インスタンスを削除します。

    $ dsc server:delete
ヒント

--delete-namespace オプションは、OpenShift Dev Spaces namespace を削除します。

--delete-all オプションは、Dev Workspace Operator と関連リソースを削除します。

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