リリースノートおよび既知の問題


Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.5

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.5 のリリースノートと既知の問題

Robert Kratky

Fionn Kelleher

Red Hat Developer Group Documentation Team

概要

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.5 の新機能、注目機能、および既知の問題に関する情報。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。

第1章 Red Hat OpenShift Dev Spaces について

Red Hat OpenShift Dev Spaces は、Web ベースの統合開発環境 (IDE) です。OpenShift Dev Spaces は OpenShift で実行され、コンテナーベースの開発に適しています。

OpenShift Dev Spaces は以下を提供します。

  • エンタープライズレベルのクラウド開発者ワークスペースサーバー
  • ブラウザーベースの IDE
  • 一般的なプログラミング言語、フレームワーク、および Red Hat テクノロジー用に使用できる開発者スタック

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.5 は、Eclipse Che 7.60 に基づいています。

1.1. サポート対象プラットフォーム

OpenShift Dev Spaces は、以下の CPU アーキテクチャー上にある OpenShift 4.10 および 4.12 で実行します。

  • AMD64 および Intel 64 (x86_64)
  • IBM Power (ppc64le) および IBM Z (s390x)

1.2. サポートポリシー

Red Hat OpenShift Dev Spaces 3.5 の場合、Red Hat は製品のデプロイ、設定、および使用のサポートを提供します。

1.3. Eclipse Che と Red Hat OpenShift Dev Space の相違点

OpenShift Dev Spaces と Eclipse Che の主な相違点は次のとおりです。

  • OpenShift Dev Spaces は、更新に時間がかかる Alpine ディストリビューションと比較して、最新のセキュリティー修正が含まれるように RHEL8 に構築されます。
  • OpenShift Dev Spaces は、ユーザーログインと管理に OpenShift OAuth を使用します。
  • OpenShift Dev Spaces は、Che と比較して、サポートされるプラグインのサブセットが小さくなります。
  • OpenShift Dev Spaces は、JBoss EAP や Fuse などの他の Red Hat テクノロジーと連携するための devfile を提供します。
  • OpenShift Dev Spaces は OpenShift Container Platform、OpenShift Dedicated、および Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA) でサポートされます。Eclipse Che は他の Kubernetes クラスターで実行できます。

Red Hat は、ライセンス、パッケージング、およびサポートを提供しています。そのため、OpenShift Dev Spaces は、アップストリームの Eclipse Che プロジェクトよりも安定した製品とみなされます。

第2章 新機能および拡張機能

2.1. ファクトリー URL を使用したリモートの設定

この更新により、ファクトリー URL を使用して作成された新しいワークスペースの Git リモートを設定できるようになりました。Remotes クエリーパラメーターは、Git リモートのコンマ区切りのリストに設定でき、それぞれにオプションの名前を付けることができます。

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2.2. ユーザーごとのワークスペース数を制限する

今回の更新により、管理者は、CheCluster カスタムリソースで次のパラメーターを使用して、ワークスペースの総数とユーザーごとの実行中のワークスペースに制限を設定できます。

  • spec.devEnvironments.maxNumberOfWorkspacesPerUser
  • spec.devEnvironments.maxNumberOfRunningWorkspacesPerUser

以下に例を示します。

spec:
  devEnvironments:
    maxNumberOfWorkspacesPerUser: 5
    maxNumberOfRunningWorkspacesPerUser: 2
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2.3. ダッシュボードの User Preferences ページの Git Services タブ

今回の更新により、ダッシュボードの User Preferences ページに Git Services タブが追加されました。このタブには、ユーザーがアクセスを許可した Git プロバイダーが一覧表示されます。サポートされている Git プロバイダーは、GitHub (github.com および Enterprise)、GitLab (SaaS およびサーバー)、Bitbucket (クラウドおよびサーバー)、および Microsoft Azure Repos です。

ヒント

Git Services タブのメニューから GitHub へのアクセスを取り消すことができます。この機能は、他の Git プロバイダーでは利用できません。

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2.4. OpenShift Dev Spaces のプレリリースバージョンのインストール

今回の更新により、管理者は、dsc server:deploy --olm-channel=… を実行して、リリース候補 (latest) チャネルまたは CI ビルド (next) チャネルから未リリースおよびサポート対象外のバージョンの OpenShift Dev Spaces をインストールできます。

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2.5. ワークスペースが停止した際のデフォルト IDE の GUI 改善

今回の機能強化により、停止したワークスペース向けの Microsoft Visual Studio Code - オープンソースの OpenShift Dev Spaces ビルドの GUI が改善されています。新しいダイアログは、ワークスペースが停止したことをユーザーに通知し、原因を表示します。このダイアログには、ダッシュボードに戻る、ワークスペースを再起動するという 2 つのボタンが表示されます。

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2.6. Microsoft Azure DevOps Services の Microsoft Azure Repos のサポート

今回の更新により、ユーザーは、Microsoft Azure Repos でホスティングされているパブリックおよびプライベート Git リポジトリーからワークスペースを起動できます。Git リポジトリーの管理者は、Microsoft Azure Repos でホスティングされている Git リポジトリーに devfile を含めることができます。管理者は、Microsoft Azure DevOps サービス用に OAuth 2.0 を設定できます。管理者による OAuth 設定が許可されていない場合、ユーザーは回避策として Microsoft Azure DevOps Services トークンを使用できます。今回の更新により、GitHub (github.com および Enterprise)、GitLab (SaaS およびサーバー)、Bitbucket (クラウドおよびサーバー) など、OpenShift Dev Spaces がすでにサポートしている一連の Git プロバイダーに Microsoft Azure Repos が追加されます。

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2.7. CheCluster での一時ストレージストラテジーの選択

この更新により、管理者は、CheCluster カスタムリソースの devEnvironments.storage.pvcStrategy: ephemeral を、すべてのユーザーの新しいワークスペースのデフォルトのストレージストラテジーとして設定できるようになりました。この設定は、ユーザーの既存のワークスペースには影響しません。

注記

ユーザーは、ダッシュボードのストレージタイプ設定を通じて、ワークスペースごとに一時ストレージストラテジーを選択できます。

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この更新により、Dev Workspace Operator は、永続ボリューム (PV) がワークスペースごとに作成されるときに、devfile ボリュームで指定されたボリュームサイズを受け入れます。PV サイズは、すべての devfile ボリュームのサイズを合計することによって決定されます。PV がユーザーごとに作成される場合、ボリュームサイズは無視されます。

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2.9. ワークスペースの起動タイムアウトの指定

この更新により、管理者は spec.devEnvironments.startTimeoutSeconds の値を入力することで、CheCluster カスタムリソースでワークスペースの起動タイムアウトを指定できるようになりました。

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2.10. CheCluster カスタムリソースでのワークスペース Pod スケジューラーの変更

この更新により、管理者は CheCluster カスタムリソースの spec.devEnvironments.podSchedulerName 値を設定することで、ワークスペース Pod のデフォルトの OpenShift スケジューラーを代替スケジューラーに置き換えることができます。代替スケジューラーは、新しく開始されたすべてのワークスペースに適用されます。

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第3章 バグ修正

この更新が行われる前は、OAuth が設定されていない GitLab サーバーインスタンスでホストされているパブリックリポジトリーからのワークスペースの作成は失敗していました。今回の更新により、問題が修正されました。

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3.2. Kubernetes および Openshift コンポーネントを使用して devfile からワークスペースを作成する

この更新の前には、Kubernetes および OpenShift コンポーネントの devfile に影響し、ワークスペースの作成が失敗する問題がありました。今回の更新により、問題が修正されました。

関連情報

この更新前は、Dev Workspace Operator によるサブジェクトアクセスレビューテストの設定が間違っていたため、Kubernetes および OpenShift タイプのコンポーネントを含む devfile でワークスペースが失敗していました。今回の更新により、この問題は解決されました。

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第4章 テクノロジープレビュー

テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。ただし、これらの機能は Red Hat サブスクリプションレベルアグリーメントでは完全にサポートされておらず、機能的に完全でない可能性があり、実稼働環境での使用を目的としていません。Red Hat ではテクノロジープレビュー機能を今後も繰り返し使用することで一般提供に移行できると考えていることから、お客様がこの機能を使用する際に発生する問題の解決に取り組みます。テクノロジープレビューのサポート範囲 を参照してください。

なし。

第5章 非推奨の機能

5.1. ワークスペースでの Eclipse Theia エディターの非推奨

OpenShift Dev Spaces 3.5 では、ワークスペースでの Eclipse Theia エディターの使用は非推奨になっています。Red Hat は、現在のリリースライフサイクル中に、限定的なバグ修正と OpenShift Dev Spaces での Eclipse Theia のサポートを提供します。Eclipse Theia は、OpenShift Dev Spaces の機能拡張を受け取らなくなり、次のリリースで OpenShift Dev Spaces から削除されます。

注記

Microsoft Visual Studio Code - オープンソース は、エアギャップをサポートするデフォルトのエディターです。

関連情報

第6章 削除された機能

なし。

第7章 既知の問題

7.1. OpenShift Dev Spaces を 3.5 から 3.6 にアップグレードする際に手動の手順が必要な場合がある

バージョン 3.6 に更新するときに既知の問題があります。devspacesoperator.v3.5.0-0.1682130576.p に更新されたクラスターでは、回避策として管理者による追加の手順が必要です。

回避策

  1. OpenShift Web コンソールに移動します。
  2. 既存の Red Hat OpenShift Dev Spaces Operator サブスクリプションと devspaces CSV を削除します。

    注記

    これにより、デプロイされた Pod や実行中のワークスペースは削除されません。

  3. 最新の Red Hat OpenShift Dev Spaces Operator サブスクリプションをインストールします。
  4. すべての Pod が新しい Pod に置き換えられるまで待ってから、ダッシュボードを開いたり、ワークスペースをロードしたりしてください。

あるいは、oc コマンドラインツールを使用する こともできます。

関連情報

7.2. OpenShift Dev Spaces 3.4 からのアップグレード後、重複するワークスペースを作成できない

現在、ユーザーは、OpenShift Dev Spaces をバージョン 3.4 からアップグレードすると、同じダッシュボードサンプルまたは Git リポジトリー URL から複数のワークスペースを作成できません。

管理者は、アップグレード前は、最新のワークスペースの変更を Git リポジトリーにプッシュするように、アップグレード後は、ワークスペースの削除と再作成を準備するように、ユーザーに依頼する必要があります。

回避策

関連するオプションを使用します。

  • 新しいワークスペースごとに一意の名前が生成されるように、fixedName ではなく GenerateName を使用して devfile を更新します。
  • 新しいワークスペースを作成する前に、同じサンプルまたは Git リポジトリーから以前のワークスペースを削除してください。

関連情報

7.3. 一部のユーザーのコミットメッセージ内のユーザー名とメールアドレスが間違っている

現在、Git プロバイダーの認証情報で Kubernetes Secret を使用しているユーザーに対して既知の問題があります。これらのユーザーの Worspace での Git 操作のユーザー名と電子メールは、現在、<user> -devspaces 名前空間の user-profile Secret から取得されます。

重要

この既知の問題は 管理者によって設定された Git プロバイダー OAuth には影響しません。

回避策

  • 実行中のワークスペースのエディターターミナルで次のコマンドを実行して、コミット作成者名と電子メールを設定します。

    git commit config --global user.name <your_name>
    git commit config --global user.email <your_email>
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関連情報

7.4. デバッガーが .NET サンプルで動作しない

現在、Microsoft Visual Studio Code - Open Source のデバッガーは .NET サンプルでは動作しません。

回避策

関連情報

現在、Bitbucket.org がホスティングするリポジトリーに基づく新しいワークスペースは、リポジトリーに devfile または v1 devfile が含まれていないと、起動に失敗します。その結果、エラーメッセージ Failed to create the workspace が表示されます。

回避策

  • リポジトリーに devfile が含まれていない場合は、v2.1 devfile をリポジトリーに追加します。
  • リポジトリーに v1 devfile が含まれている場合は、devfile を v1 から v2.1 に移行します。https://devfile.io/docs/2.1.0/migrating-to-devfile-v2 を参照してください。

関連情報

第8章 よくある質問

OpenShift Dev Spaces から OpenShift クラスターにアプリケーションをデプロイすることはできますか ?
ユーザーは oc login を使用して実行中のワークスペースから OpenShift クラスターにログインする必要があります。
最適なパフォーマンスを得るには、OpenShift Dev Spaces で使用される永続ボリュームに使用する推奨ストレージは何ですか?
ブロックストレージを使用します。
同じクラスターに複数の OpenShift Dev Spaces インスタンスをデプロイできますか?
クラスターごとにデプロイできる OpenShift Dev Spaces インスタンスは 1 つのみです。
OpenShift Dev Spaces を オフライン (つまりインターネットから切断した状態で) でインストールすることは可能ですか?
OpenShift の制限された環境への Red Hat OpenShift Dev Spaces のインストール を参照してください。
OpenShift Dev Spaces でデフォルト以外の証明書を使用できますか?
自己署名証明書または公開証明書を使用できます。信頼できない TLS 証明書のインポート を参照してください。
複数のワークスペースを同時に実行できますか?
ユーザーが複数のワークスペースを同時に実行できるようにする を参照してください。

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