リリースノート


Red Hat OpenShift Pipelines 1.19

この OpenShift Pipelines リリースの新機能と変更点のハイライト

Red Hat OpenShift Documentation Team

概要

以下の OpenShift Pipelines リリースノートでは、新機能および拡張機能のすべて、以前のバージョンからの主な技術上の変更点、主な修正、および一般公開バージョンの既知の問題をまとめています。

第1章 Red Hat OpenShift Pipelines リリースノート

注記

OpenShift Pipelines ライフサイクルとサポートされているプラットフォームの詳細は、OpenShift Operator ライフサイクル および Red Hat OpenShift Container Platform ライフサイクルポリシー を参照してください。

リリースノートには、新機能、非推奨機能、互換性を損なう変更、既知の問題に関する情報が記載されています。以下のリリースノートは、OpenShift Container Platform 上の最新の OpenShift Pipelines リリースに適用されます。

Red Hat OpenShift Pipelines は、以下を提供する Tekton プロジェクトをベースとするクラウドネイティブの CI/CD エクスペリエンスです。

  • 標準の Kubernetes ネイティブパイプライン定義 (CRD)
  • CI サーバー管理のオーバーヘッドのないサーバーレスのパイプライン。
  • S2I、Buildah、JIB、Kaniko などの Kubernetes ツールを使用してイメージをビルドするための拡張性。
  • Kubernetes ディストリビューションでの移植性。
  • パイプラインと対話するための強力な CLI。
  • OpenShift Container Platform Web コンソールの Developer パースペクティブと OpenShift Container Platform バージョン 4.19 までの、統合されたユーザーエクスペリエンス。

Red Hat OpenShift Pipelines の概要は、OpenShift Pipelines について を参照してください。

1.1. 互換性およびサポート表

現在、今回のリリースに含まれる機能には テクノロジープレビュー のものがあります。これらの実験的機能は、実稼働環境での使用を目的としていません。

以下の表では、機能は以下のステータスでマークされています。

TP

テクノロジープレビュー

GA

一般公開 (GA)

Expand
表1.1 互換性およびサポート表
Red Hat OpenShift Pipelines バージョンコンポーネントのバージョンOpenShift バージョンサポートステータス

Operator

Pipelines

Triggers

CLI

Chains

Hub

Pipelines as Code

Results

Manual Approval Gate

  

1.19

1.0.x

0.32.x

0.41.x

0.25.x (GA)

1.21.x (TP)

0.35.x (GA)

0.15.x (GA)

0.6.x (TP)

4.15、4.16、4.17、4.18、4.19

GA

1.18

0.68.x

0.31.x

0.40.x

0.24.x (GA)

1.20.x (TP)

0.33.x (GA)

0.14.x (GA)

0.5.x (TP)

4.15、4.16、4.17、4.18

GA

1.17

0.65.x

0.30.x

0.39.x

0.23.x (GA)

1.19.x (TP)

0.29.x (GA)

0.13.x (TP)

0.4.x (TP)

4.15, 4.16, 4.17

GA

1.16

0.62.x

0.29.x

0.38.x

0.22.x (GA)

1.18.x (TP)

0.28.x (GA)

0.12.x (TP)

0.3.x (TP)

4.15, 4.16, 4.17

GA

質問やフィードバックは、製品チームに pipelines-interest@redhat.com 宛のメールを送信してください。

1.2. Red Hat OpenShift Pipelines 1.19 のリリースノート

この更新により、Red Hat OpenShift Pipelines General Availability (GA) 1.19 が OpenShift Container Platform 4.15 以降のバージョンで利用できるようになります。

1.2.1. 新機能

修正と安定性の向上に加えて、次のセクションでは Red Hat OpenShift Pipelines 1.19 の新機能を説明します。

1.2.1.1. Pipelines
  • この更新により、EventListener リソースでカスタム securityContext 設定を指定できるようになりました。カスタム securityContext を有効にすると、ユーザー定義の値によってデフォルトの設定がオーバーライドされます。それ以外の場合は、デフォルトの securityContext 設定が自動的に適用されます。

    EventListener リソースの securityContext 設定の例

    apiVersion: triggers.tekton.dev/v1beta1
    kind: EventListener
    metadata:
      name: listener-securitycontext
    spec:
      serviceAccountName: pipeline
      resources:
        kubernetesResource:
          spec:
            template:
              spec:
                securityContext:
                  runAsNonRoot: true
                containers:
                  - resources:
                      requests:
                        memory: "64Mi"
                        cpu: "250m"
                      limits:
                        memory: "128Mi"
                        cpu: "500m"
                    securityContext:
                      readOnlyRootFilesystem: true
      triggers:
        - name: foo-trig
          bindings:
            - ref: pipeline-binding
            - ref: message-binding
          template:
            ref: pipeline-template
    # ...

1.2.1.2. Tekton Results
  • この更新により、TektonConfig カスタムリソース (CR) を使用して、Tekton Results のカスタムデータベース認証情報を設定できるようになりました。そのため、デフォルトのユーザー名とパスワードを使用するデフォルトの PostgreSQL シークレットに依存する必要がなくなります。

    Tekton Results のカスタムデータベース認証情報の追加例

    apiVersion: operator.tekton.dev/v1alpha1
    kind: TektonResult
    metadata:
      name: result
    spec:
      db_secret_name: # optional: custom database secret name
      db_secret_user_key: # optional
      db_secret_password_key: # optional
    ...

  • この更新により、Tekton Results API はペイロードサイズを削減してネットワーク効率を向上するために、応答フィールドのフィルタリングまたは部分応答をサポートします。API 応答に含めるフィールドを指定できます。そうすることで、オブジェクト全体の取得が防止され、応答の待ち時間と I/O パフォーマンスが最適化されるため、List 操作にメリットがもたらされます。
  • この更新により、bundle.resolver.backoff の下の config-resolver-bundle config map で、初期再試行遅延、バックオフ係数、最大再試行期間などの OCI バンドル検索の再試行タイミングを設定できるようになりました。これにより、積極的な再試行動作を防ぐことができ、ビジー状態のレジストリーの負荷を軽減できます。

    再試行タイミングの設定例

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: bundleresolver-config
      namespace: tekton-pipelines-resolvers
      labels:
        app.kubernetes.io/component: resolvers
        app.kubernetes.io/instance: default
        app.kubernetes.io/part-of: tekton-pipelines
    data:
      # The initial duration for a backoff.
      backoff-duration: "500ms"
      # The factor by which the sleep duration increases every step
      backoff-factor: "2.5"
      # A random amount of additional sleep between 0 and duration * jitter.
      backoff-jitter: "0.1"
      # The number of backoffs to attempt.
      backoff-steps: "3"
      # The maxumum backoff duration. If reached, remaining steps are zeroed.
      backoff-cap: "10s"
      # The default layer kind in the bundle image.
      default-kind: "task"

  • この更新により、Git リゾルバーは個人アクセストークンを使用して GitHub または GitLab で認証できるようになり、匿名の git clone API の使用に関連するレート制限を回避できるようになりました。この機能を有効にするには、git リゾルバーパラメーター仕様に gitToken: フィールドを追加します。Tekton は、解決中にトークンを HTTP ヘッダーとして自動的に注入し、リモート解決中にクォータ関連のエラーが発生するリスクを軽減します。

    gitToken: フィールドの設定例

    apiVersion: tekton.dev/v1beta1
    kind: PipelineRun
    metadata:
      name: git-clone-demo-pr
    spec:
      pipelineRef:
        resolver: git
        params:
        - name: url
          value: https://github.com/tektoncd/catalog.git
        - name: revision
          value: main
        - name: pathInRepo
          value: pipeline/simple/0.1/simple.yaml
        - name: gitToken
          value: "secret-with-token"
        - name: gitTokenKey (optional, defaults to "token")
          value: "token"
      params:
      - name: name
        value: Ranni

  • この更新により、Tekton Results の SQL のデフォルトのログレベルが warn に設定されました。この設定は、Tekton Results デプロイメントで SQL_LOG_LEVEL 環境変数を指定することでオーバーライドできます。

    SQL_LOG_LEVEL 環境変数を有効にする例

    apiVersion: operator.tekton.dev/v1alpha1
    kind: TektonConfig
    metadata:
      name: config
      options:
        deployments:
           tekton-results-api:
             spec:
               template:
                 spec:
                   containers:
                   - name: api
                     env:
                     - name: SQL_LOG_LEVEL
                       value: debug
    # ...

  • この更新により、Tekton Results ウォッチャーは、ファイナライザーを削除する前に storedDeadline 期間に達するまでリコンシリエーションを再試行します。これにより、TaskRun または PipelineRun ストレージが失われるリスクが軽減されます。
  • この更新により、Tekton Results ユーザーは OpenShift Logging によって転送されたログを Splunk から取得できるようになります。この機能を有効にするには、Tekton Results API デプロイメントで次の環境変数を設定します。

    • SPLUNK\_SEARCH\_TOKEN, LOGGING\_PLUGIN\_QUERY\_PARAMS
    • LOGGING\_PLUGIN\_API\_URL

      OpenShift Logging によって転送されたログの取得例

      apiVersion: operator.tekton.dev/v1alpha1
      kind: TektonConfig
      metadata:
        name: config
        options:
          deployments:
             tekton-results-api:
               spec:
                 template:
                   spec:
                     containers:
                     - name: api
                       env:

      注記
      • LOGGING\_PLUGIN\_API\_URL 変数は、Splunk エンドポイントとポート番号で設定する必要があります。
  • この更新により、Tekton Results ウォッチャーは、リーダー選出メカニズムの代替として、StatefulSet 序数を使用して高可用性とワークロード分散を改善します。

    Tekton Results ウォッチャーの StatefulSet 序数を有効にする例

    apiVersion: operator.tekton.dev/v1alpha1
    kind: TektonConfig
    metadata:
      name: config
    spec:
    # ...
      result:
        performance:
          disable-ha: false
          buckets: 4
          replicas: 4
          statefulset-ordinals: true
    # ...

    重要

    StatefulSet 序数を使用して高可用性を実現する機能は、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

    Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

1.2.1.3. Pipelines as Code
  • この更新により、権限のないボットユーザーが PipelineRun をトリガーしようとしたときに、Pipelines as Code が GitHub プルリクエストに Pending ステータスを作成しなくなりました。ブロッキングステータスチェックを生成する代わりに、このようなリクエストは通知なしで拒否されるようになりました。
  • この更新により、新しい pipelines_as_code_git_provider_api_request_count メトリクスが、Pipelines as Code による Git プロバイダー (GitHub、GitLab、Gitea などの) への API 呼び出しの数を追跡するようになりました。このメトリクスは、Git プロバイダー、namespace、イベントタイプ、リポジトリーごとの API レート制限の使用状況を監視するためにも役立ちます。
  • この更新により、Repository CR 内の URL は作成時に検証され、適切にフォーマットされ、http や https などの有効なスキームが使用されていることが確認されるようになりました。この機能拡張により、設定エラーやランタイムエラーを防止できます。
  • この更新により、PipelineRun ステータスコメントは、プルリクエスト UI で生の文字列として表示されるのではなく、Bitbucket Data Center および Bitbucket Cloud でマークダウンで正しくレンダリングされるようになりました。
1.2.1.4. Operator
  • この更新により、TektonConfig カスタムリソース (CR) の generateSigningSecret フィールドを true に設定することで、cosign キーペアを生成できるようになります。Red Hat OpenShift Pipelines Operator は、cosign キーペア、cosign.key 秘密鍵、および cosign.pub 公開鍵を生成します。

    cosign キーペアを有効にする例

    apiVersion: operator.tekton.dev/v1
    kind: TektonConfig
    metadata:
      name: config
    spec:
      chain:
        disabled: false
        generateSigningSecret: true
    # ...

  • この更新により、/ok-to-test メモリー機能はデフォルトで無効になります。この予防措置は、テスト環境内で悪意のあるコードが実行されるリスクを軽減するために役立ちます。
  • この更新により、動的変数をリモートパイプライン定義から拡張できるようになりました。この機能拡張により、パイプライン構成機能が向上します。
  • この更新により、リモート解決機能に含まれる Git リゾルバーは、純粋な Go go-git ライブラリーではなく、ネイティブの git バイナリーを使用するようになりました。この変更により、メモリー消費量が削減され、特に大規模なリポジトリーの場合にクローンのパフォーマンスが向上します。この機能拡張では、--depth 1 などのシャロークローンフラグを使用して、リソースの使用量を削減します。パイプラインマニフェストを変更する必要はありません。
  • この更新により、Red Hat OpenShift Pipelines の onError フィールドは Tekton パラメーター置換をサポートするようになりました。以前は、onError フィールドには、リテラル値 stopAndFailcontinue のみを使用できました。$(params.strategy) 置換トークンを使用すると、実行時における失敗の処理動作を動的に決定できます。これにより、1 つのパイプライン定義で、パラメーター、コンテキスト、または結果に基づいて onError ポリシーを適応させることができます。
  • このリリースでは、StepAction 定義がアルファ版から安定版に更新され、デフォルトで有効になりました。以前のバージョンで使用されていた enable-step-actions フラグは使用されなくなり、今後のリリースで削除される予定です。
  • この更新により、Pipeline スケジューラーは fan-out/fan-in パターンで結果参照を正しく評価するようになりました。以前は、マトリックスタスクが結果参照に依存している場合、このようなパイプラインは予期せず失敗する可能性がありました。
  • この更新では、テスト環境で信頼されていないコードが実行されるリスクを軽減するために、TektonConfig CR の remember-ok-to-test 値がデフォルトで false に設定されています。
1.2.1.5. Tekton Cache
  • この更新により、一貫性を保つために、StepAction 機能全体のパラメーター命名規則が統一されました。cache-fetch および cache-upload ステップアクションの大文字と小文字の区別が、git-clone の大文字、小文字の区別と一致するようになりました。
  • この更新により、既存の OCI レジストリーサポートに加えて、tekton-caches ツールを Google Cloud Storage (GCS) バケットにプッシュしたり、そこから取得したりできるようになりました。これを有効にするには、キャッシュバックエンドを gs://bucket/path URI に設定します。
  • この更新により、MinIO などのオンプレミスソリューションや AWS などのクラウドプロバイダーを含め、任意の S3 互換バケットにキャッシュアーカイブを保存できるようになります。この機能を使用するには、キャッシュバックエンドとして s3://my-bucket/cache などの URL を指定します。
  • この更新により、キャッシュアーカイブはアップロードされる前に Gzip を使用して圧縮されるようになりました。これにより、オブジェクトストレージのコストが削減され、特に Go モジュールなどの大規模なキャッシュの場合、データ転送が高速化されます。
  • この更新により、復元されたキャッシュのパーミッションがデフォルトで 0777 に設定されるようになりました。これにより、実行可能スクリプトや特定の権限を要するファイルが正常に動作します。以前は、復元されたファイルはデフォルトで 0600 権限に設定されていたため、スクリプトが期待どおりに実行されない可能性がありました。
  • この更新により、Workload Identity Federation (WIF) を使用した Google Kubernetes Engine (GKE) での実行で、タスクにキーファイルを埋め込む必要がなくなりました。代わりに、投影されたボリュームトークンをマウントできるようになり、長期間有効な認証情報が不要になり、セキュリティーが向上します。
  • この更新では、GCS および S3 バックエンドのコードパスが gocloud.dev ライブラリーを使用して統合されました。この抽象化により、Azure Blob Storage やローカルファイルシステムなどの追加のストレージプロバイダーのサポートが単純化されます。
  • この更新により、fetch コマンドが改善され、新しいワークスペースに存在しない場合に宛先フォルダーが自動的に作成されるようになりました。その場合、以前はコマンドが失敗し、手動でディレクトリーを作成する必要がありました。
  • この更新により、レジストリー認証は /tekton/home/.docker/config.json のデフォルトパスに制限されなくなりました。Task リソースの dockerConfig パラメーターを使用して、任意の Docker 設定ファイルをマウントし、その場所を指定できるようになりました。ただし、DOCKER_CONFIG のカスタムの場所には、有効な config.json ファイルが含まれている必要があります。

    タスクで dockerConfig パラメーターを有効にする例

    apiVersion: tekton.dev/v1
    kind: Task
    metadata:
      name: build-task
    spec:
      workspaces:
        - name: source
        - name: cred
      params:
        - name: cachePatterns
          default: $(params.cachePatterns)
      steps:
        - name: cache-fetch
          ref:
            resolver: cluster
            params:
              - name: name
                value: cache-fetch
              - name: namespace
                value: openshift-pipelines
              - name: kind
                value: stepaction
          params:
            - name: PATTERNS
              value: $(params.cachePatterns)
            - name: SOURCE
              value: oci://$(params.registry)/cache-go:{{hash}}
            - name: CACHE_PATH
              value: $(workspaces.source.path)/cache
            - name: WORKING_DIR
              value: $(workspaces.source.path)/repo
            - name: DOCKER_CONFIG
              value: $(workspaces.cred.path)/
        - name: cache-upload
          ref:
            resolver: cluster
            params:
              - name: name
                value: cache-upload
              - name: namespace
                value: openshift-pipelines
              - name: kind
                value: stepaction
          params:
            - name: PATTERNS
              value: $(params.cachePatterns)
            - name: TARGET
              value: oci://$(params.registry)/cache-go:{{hash}}
            - name: CACHE_PATH
              value: $(workspaces.source.path)/cache
            - name: WORKING_DIR
              value: $(workspaces.source.path)/repo
            - name: DOCKER_CONFIG
              value: $(workspaces.cred.path)/
    			...
    # ...

1.2.1.6. Tekton Chains
  • この更新により、Tekton Chains コントローラーは、リーダー選出メカニズムの代替として、StatefulSet 序数を使用して高可用性とワークロード分散を改善します。

    Chains コントローラーの StatefulSet 序数を有効にする例

    apiVersion: operator.tekton.dev/v1alpha1
    kind: TektonChains
    metadata:
      name: chain
    spec:
      chain:
        performance:
          disable-ha: false
          buckets: 4
          replicas: 4
          statefulset-ordinals: true

    重要

    StatefulSet 序数を使用して高可用性を実現する機能は、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

    Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

1.2.1.7. Pipelines as Code
  • このリリースでは、Pipelines as Code に pipelines_as_code_git_provider_api_request_count メトリクスが導入されました。このメトリクスは、イベントへの応答として Pipelines as Code が Git プロバイダーに対して実行した API 要求の数を追跡します。
  • このリリースでは、TektonConfig カスタムリソースは、Pipelines as Code でパイプライン実行の cancel-in-progress 機能をグローバルで有効にするために、以下の 2 つの新しいフィールドをサポートしています。

    • enable-cancel-in-progress-on-pull-requests
    • enable-cancel-in-progress-on-push

      これらのフィールドを true に設定すると、新しいコミットがある場合に、プルリクエストまたはプッシュイベントによってトリガーされた進行中のパイプライン実行が自動的にキャンセルされます。デフォルトでは、これらのフィールドはどちらも false に設定されています。

      注記

      PipelineRun リソースに pipelinesascode.tekton.dev/cancel-in-progress アノテーションが含まれている場合、対応する TektonConfig 設定がオーバーライドされます。

      TektonConfig CR を使用してプルリクエストとプッシュイベントの自動キャンセルを有効にする例

      apiVersion: operator.tekton.dev/v1alpha1
      kind: TektonConfig
      metadata:
        name: config
      # ...
      platforms:
          openshift:
            pipelinesAsCode:
              # ...
              settings:
                # ...
                enable-cancel-in-progress-on-pull-requests: "false"
                enable-cancel-in-progress-on-push: "false"
              # ...

  • このリリースでは、Pipelines as Code は git_tag 動的変数をサポートします。この変数はタグプッシュイベント中に使用され、Git タグの値を反映します。たとえば、タグ v1.0Repository CR にプッシュされると、git_tag 変数には値 v1.0 が保持されます。

    git_tag の設定例

    ---
    apiVersion: tekton.dev/v1
    kind: PipelineRun
    metadata:
      name: pull-pr-3
      annotations:
        pipelinesascode.tekton.dev/on-event: ["push"]
        pipelinesascode.tekton.dev/on-target-branch: ["refs/tags/*"]
    spec:
      params:
        - name: tag
          value: "{{ git_tag }}"
      pipelineSpec:
        tasks:
            # ...
        tasks:
            ...
            taskSpec:
              steps:
                ...
                  script: |

  • このリリースでは、TektonConfig CR に skip-push-event-for-pr-commits フィールドが含まれています。有効にすると、コミット SHA がオープンプルリクエストに含まれている場合、Pipelines as Code はプッシュイベントのパイプライン実行をトリガーしません。これにより、同じコミットに対するパイプラインの重複実行が防止されます。デフォルトでは、このフィールドは true に設定されています。

    TektonConfigskip-push-event-for-pr-commits の設定例

    apiVersion: operator.tekton.dev/v1alpha1
    kind: TektonConfig
    metadata:
      name: config
    # ...
    platforms:
      openshift:
        pipelinesAsCode:
          additionalPACControllers:
            <controllerName>:
              enable: true
              configMapName:
              secretName:
              settings:
          enable: true
            # ...
            settings:
              # ...
              hub-url: https://api.hub.tekton.dev/v1
              skip-push-event-for-pr-commits: "true"
              remote-tasks: "true"
              secret-auto-create: "true"
              # ...

  • このリリースでは、OpenAPI スキーマが Repository CR の Pipelines as Code に統合されました。このスキーマにより、Repository CR 書き込みの IDE 自動補完が有効になり、oc explain コマンドによるリポジトリーの説明が可能になります。
  • この更新により、リポジトリーで on-cel-expressionon-event、または on-target-branch アノテーションを設定すると、on-cel-expression アノテーションが優先されるようになりました。その場合、on-event および on-target-branch アノテーションは無視されます。ユーザーに警告するために、この動作を示す警告ログと Kubernetes イベントが生成されます。
1.2.1.8. イベントベースのプルーナー
重要

Pruner コンポーネントは、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

  • この更新では、Pruner コンポーネントによって、Red Hat OpenShift Pipeline の PipelineRun および TaskRun リソースの自動クリーンアップが導入されました。次の機能がサポートされます。

    • 時間ベースのプルーニング (TTL)。この機能は、指定された期間が経過すると、完了した PipelineRun および TaskRun リソースを自動的に削除します。これは、ttlSecondsAfterFinished 設定によって制御されます。
    • 履歴ベースのプルーニング。この機能は、限定された数の成功した実行と失敗した実行を保持します。これは次のパラメーターで設定されます。

      • successfulHistoryLimit
      • failedHistoryLimit
      • historyLimit
    • 柔軟な設定レベル。2 つのレベルを設定できます。

      • Global: kube- および openshift- で始まる namespace を除くすべての namespace に適用されます。
      • Namespace: 特定の namespace 内のすべてのリソースに適用されます。

        注記

        このリリースでは、Global 設定と Namespace 設定のみ使用できます。

  • この更新により、spec.tektonpruner.disabledtrue または false に設定することで、TektonConfig CR でイベントベースのプルーナーを無効または有効にできます。きめ細かな設定は TektonConfig CR ではまだサポートされていないため、config map を使用して管理する必要があります。

    注記

    イベントベースのプルーナーを有効にする前に、既存のジョブベースのプルーナーを無効にする必要があります。

1.2.2. 互換性を損なう変更点

  • このリリースでは、ClusterTask 機能が Tekton Hub で利用できなくなったため、CLI から hub clustertask コマンドが削除されました。
  • このリリースでは、ClusterTask オブジェクトのサポートが削除されました。その結果、tkn clustertask コマンドと tkn task create コマンドが使用できなくなりました。
  • このリリースでは、opc results list コマンドが opc results result list コマンドに置き換えられました。
  • この更新により、Red Hat OpenShift Pipelines Operator から disable-affinity-assistant フラグが削除されます。このフラグは Red Hat OpenShift Pipelines v1.13 では非推奨になり、Red Hat OpenShift Pipelines v1.19 では機能しません。下位互換性のために、disable-affinity-assistant フラグは引き続き `TektonConfig カスタムリソース (CR) で使用できますが、Red Hat OpenShift Pipelines Operator の動作には影響しません。同じ動作を維持するには、coschedule 機能フラグを disabled に設定します。

1.2.3. 既知の問題

  • 現在、イベントベースのプルーナーは tekton-pruner-default-spec config map の内容を厳密に検証しません。設定キーが無効な場合や、間違ったフィールド名を含む不正な形式の値が指定された場合に、設定は無視されます。その結果、プルーナーはデフォルトの動作に戻ったり、プルーニングを完全にスキップしたりする可能性があります。

1.2.4. 修正された問題

  • この更新前は、s2i-java タスクは /usr/libexec/s2i/assemble: No such file or directory というエラーメッセージで失敗しました。このエラーは、スクリプトパス参照が正しくないために発生しました。この更新により、s2i-java タスクのデフォルトのスクリプトパスが /usr/local/s2i に変更されました。Go や .NET などの他の S2I タスクでは、引き続き /usr/libexec/s2i/assemble スクリプトパスが使用されます。
  • この更新前は、PipelineRun の YAML 構文エラーはログと Kubernetes イベントでのみ報告されていたため、検出とトラブルシューティングが困難でした。この更新により、PipelineRun YAML 検証エラーが発生した場合、Pipelines as Code はプルリクエストに直接コメントします。これにより、エラーの可視性が向上し、GitHub、GitLab、Gitea プロバイダーでのトラブルシューティングが容易になります。
  • この更新前は、Pipelines as Code は GitLab 統合で、各 PipelineRun の開始時と終了時にマージリクエストにコメントを投稿していました。この動作により、複数のパイプライン実行がトリガーされた場合に、マージリクエストに過剰なコメントが表示されました。この更新では、Repository カスタムリソース (CR) で disable_alltrue に設定することで、すべての GitLab コメントを無効にできるようになりました。

    Repository CR を有効にする例

    ---
    apiVersion: "pipelinesascode.tekton.dev/v1alpha1"
    kind: Repository
    metadata:
      name: test-pac
    spec:
      # other fields
      settings:
        gitlab:
          comment_strategy: "disable_all"

  • この更新前は、Amazon Web Services (AWS) S3 バケットから取得されたログがランダムな順序で表示され、デバッグとトラブルシューティングを困難にしていました。この更新により、AWS S3 からのログが時系列で正しく並べられるようになり、読みやすさと全体的なデバッギングエクスペリエンスが向上しました。
  • この更新前は、Pipelines as Code では、Repository CR で定義されたすべてのカスタムパラメーターに事前定義された値がなければなりませんでした。この更新により、Repository CR でデフォルト値を指定せずにカスタムパラメーターを定義できるようになりました。この変更により、Webhook ペイロードを通じて値を指定できるようになり、下位互換性が維持されます。
  • この更新前は、github-push ClusterTriggerBinding を使用すると、git-clone コマンドが HTTP 403 エラーで失敗することがありました。この問題は、$(body.repository.url) パラメーターが有効な Git クローン URL ではなく GitHub API URL を指していたために発生しました。この更新では、新しい git-repo-clone-url パラメーターが $(body.repository.html_url) を使用するため、クローン作成時に正しいリポジトリー URL が使用されます。
  • この更新前は、buildah タスクはクラスターリゾルバーで使用される場合にスペースを含むビルド引数を処理できませんでした。この問題は、非推奨の ClusterTask カスタムリソース (CR) から移行するユーザーに影響を与えました。この更新により、buildah タスクの BUILD_ARGS パラメーターは、スペースが含まれる因数 (例: EXAMPLE="abc def") を正しくサポートするようになり、以前の機能との互換性が回復しました。
  • この更新前は、OpenShift Container Platform Web コンソールの PipelineRun details ページが正しく読み込まれず、ユーザーはパイプライン実行の詳細を表示できませんでした。この更新により、Web コンソールに PipelineRun 情報が正しく表示されるようになりました。
  • この更新前は、PatternFly 6 へのアップグレードと非推奨の co- クラスの削除により、コンソールプラグインのスタイルが古くなっていました。これにより、OpenShift Container Platform Web コンソールの Pipelines セクションで配置と間隔の問題が発生しました。この更新により、コンソールプラグインのスタイルが適切な PatternFly 相当のクラスを使用するように更新され、現在の OpenShift Container Platform Web コンソール設計標準との一貫した配置と視覚的な統合が確保されました。
  • この更新前は、OpenShift Pipelines 1.18 のデフォルトの Tekton Results TLS シークレット作成の問題により、OpenShift Pipelines コンソールプラグインが失敗していました。これにより、コンソールにアクセスできなくなり、パイプラインの詳細を表示できませんでした。このリリースでは、OpenShift Pipelines 1.18 でデフォルトの Tekton Results TLS シークレットの作成がスキップされ、問題が解決されました。
  • この更新前は、OpenShift Container Platform Web コンソールの PipelineRun のリンクに誤りがあり、現在の v1 API ではなく、非推奨の v1beta1 Red Hat OpenShift Pipelines API を参照していました。この更新により、リンクは適切な v1 API を指すようになりました。
  • この更新前は、Red Hat OpenShift Pipelines と Tekton Results は、同じ名前を共有する以前の PipelineRun リソースからの TaskRun リソースを誤って表示していました。これにより、どの TaskRun リソースが現在の実行に関連付けられているかに関して混乱が生じていました。この更新により、Tekton Results は現在の PipelineRun リソースに関連付けられた TaskRun リソースのみを正しく分離して表示できるようになり、アーカイブされた実行データとアクティブな実行データが混在しなくなりました。
  • この更新前は、GitOps コメントがキャンセルされたパイプライン実行に誤って関連付けられたため、エンドツーエンド (E2E) テストは不安定でした。この動作により、テストが断続的に失敗し、CI/CD パイプラインの信頼性が低下しました。この更新により、GitOps コメントがキャンセルされたパイプライン実行と混在しなくなり、E2E テストが安定し、予測可能になります。
  • この更新前は、tekton-caches tarit ツールはキャッシュされたディレクトリーを圧縮するときにファイル権限を保持しませんでした。その結果、実行可能ファイルとスクリプトが展開後に動作しなくなることがありました。これにより、特に異なるユーザーまたは SELinux を適用するベースイメージがアーティファクトを使用する場合に、問題が発生していました。この更新により、キャッシュ中にファイルの権限が正しく維持され、すべてのユーザー環境でファイルが期待どおりに動作するようになりました。
  • この更新前は、ImagePullBackOff エラーが原因で TaskRun が失敗すると、OpenShift Container Platform Web コンソールの Pipelines セクションでタブを切り替えた後に、“pods not found” などの不明瞭なメッセージが PipelineRun ログスニペットに表示されていました。この更新により、エラーに TaskRunImagePullFailedfailing to pull image などの明確なエラーメッセージが含まれるようになり、トラブルシューティングエクスペリエンスが向上しました。
  • この更新前は、OpenShift Container Platform Web コンソールの Red Hat OpenShift Pipelines Start インターフェイス内の特定の要素 (deployment-nameHrMinSec など) は、ユーザーの地域設定にかかわらず、必ず英語で表示されていました。この更新により、すべてのインターフェイス要素が完全にローカライズされ、ユーザーが選択したリージョンに応じて表示されるようになりました。
  • この更新前は、イメージタグに SHA256 digests がないため、Helm ベースのインストール中に Tekton プルーナージョブで ImagePullBackOff エラーが発生しました。この更新により、イメージタグに必要な SHA256 digests が含まれるようになり、エラーは発生しなくなりました。
  • この更新前は、Bitbucket Data Center からのプッシュイベント中に、Pipelines as Code コントローラーが index out of range エラーでクラッシュする可能性がありました。この動作は、イベントペイロードの変更配列が空の場合に発生しました。この更新により、Pipelines as Code は空の変更配列を適切に処理するようになり、コントローラーのクラッシュを防ぐことができます。
  • この更新前は、プルリクエストにラベルを追加すると、意図せず PipelineRun がトリガーされていました。今回の更新で、この問題は解決されました。
  • この更新前は、プルリクエストをクローズすると、cancel-in-progress アノテーションが設定されていなくても進行中の PipelineRun がキャンセルされていました。この更新により、cancel-in-progress アノテーションが設定されている場合に限り、プルリクエストがクローズされるとパイプライン実行がキャンセルされるようになりました。
  • この更新前は、Pipelines as Code の GitLab 統合で、API URL が正しくないために API 呼び出しの失敗が発生していました。この更新では、URL 検証を導入することでこの問題が修正され、このような誤設定が防止され、API 通信が確実に成功するようになりました。
  • この更新前は、cancel-in-progress アノテーションが設定されている場合でも、Pipelines as Code は generateName フィールドを使用して作成された PipelineRun をキャンセルしませんでした。この更新により、Pipelines as Code は、generateName フィールドが含まれる進行中の PipelineRun を正しくキャンセルするようになりました。
  • この更新前は、GitLab で来歴が設定されている場合、Pipelines as Code は Git リポジトリーから誤った PipelineRun テンプレートを取得していました。この更新により、Pipelines as Code は GitLab の来歴設定で目的のテンプレートを正しく識別して取得するようになりました。
  • この更新前は、プッシュコミットコメントで /ok-to-test GitOps コマンドを使用すると、パイプライン実行がトリガーされていました。この更新により、/ok-to-test コマンドは、プルリクエスト外で使用され場合にパイプライン実行をトリガーしなくなりました。
  • この更新前は、アーティファクト Hub リゾルバーによって StepAction 定義が参照された場合に、kind param must be task or pipeline エラーが発生して TaskRun および PipelineRun リソースが失敗していました。これは、StepAction 定義が有効なリソースタイプとして認識されなかったために発生しました。この更新により、Artifact Hub リゾルバーは StepAction 参照をサポートするようになり、ユーザーはタスクとパイプラインにリモートステップアクションを含めることができるようになりました。
  • この更新前は、OpenShift Container Platform が最終的に回復して必要な Pod を作成する場合でも、PipelineRunfailed to create subPath directory for volumeMount エラーで失敗していました。これにより、不要な PipelineRun の失敗が発生し、ユーザーエクスペリエンスが低下し、頻繁に手動での再起動が必要になっていました。この更新により、PipelineRunsubPath ディレクトリー作成エラーに対する猶予期間と再試行メカニズムが実装されました。これにより、OpenShift Container Platform は問題を自動的に解決する時間を確保でき、誤った障害が減り、信頼性が向上しました。
  • この更新前は、存在しない TaskRun または PipelineRun に対してログクエリーが実行されると、Tekton Results API サーバーでエラーが発生しました。この更新により、問題が修正されました。
  • この更新前は、ビルドキャッシュをバックアップまたは復元するために、ユーザーは CLI を別の Task リソースにラップする必要がありました。この更新により、StepAction 定義は fetchupload をサポートするようになり、任意の Task または Pipeline 内の 1 つのステップでキャッシュ操作を処理できるようになりました。
  • この更新前は、自己署名証明書を使用してレジストリーにキャッシュをプッシュすると、TLS エラーのために失敗していました。この更新では、CLI および Task リソースが新しい --insecure フラグをサポートするようになりました。これにより、プッシュが有効になり、エアギャップ開発クラスターおよびローカルレジストリーでの作業が容易になります。
  • この更新前は、Pipelines as Code で MR の説明の更新やレビュー担当者の変更などのコード以外の変更が発生すると、GitLab ではマージリクエスト (MR) のパイプライン実行が自動的に再トリガーされていました。この動作により、不要なパイプライン実行が発生しました。この更新ではこの問題が修正され、パイプライン実行は新しいコミットによってのみトリガーされるようになりました。
  • この更新前は、Pipelines as Code では、マージされたプルリクエストによって指定されたパスが変更された場合でも、プルリクエストのマージイベントで on-path-change アノテーション付きのプッシュ PipelineRun がトリガーされませんでした。この更新では、プルリクエストのマージを通じて関連するパスの変更が導入されるとパイプラインが正しくトリガーされるようになり、この問題は修正されました。
  • この更新前は、Pipelines as Code は .tekton directory 内のすべての YAML ファイルを解析および検証しようとしたため、無関係または無効な非 Tekton リソースに対して誤ったエラーが発生していました。この更新により、Pipelines as Code は明示的に定義された Tekton リソースのみを検証するため、プルリクエストフィードバックのノイズが削減され、CI 検証の精度が向上しました。
  • この更新前は、ドメイン修飾されていないファイナライザー名が使用されていたため、Kubernetes API の Pipelines as Code ウォッチャーで警告が表示されていました。この問題は、Kubernetes 規則に準拠したドメイン修飾ファイナライザー名を使用することで解決されました。
  • この更新前は、無効な、または期限切れのトークンを使用して GitHub Webhook シークレットを検証すると、Pipelines as Code コントローラーが予期せず終了していました。今回の更新で、この問題は修正されています。コントローラーは明確なエラーメッセージをログに記録して実行を継続し、Webhook 機能とコントローラーの可用性が中断されないようになりました。

1.3. Red Hat OpenShift Pipelines 1.19.1 のリリースノート

この更新により、Red Hat OpenShift Pipelines General Availability (GA) 1.19.1 が OpenShift Container Platform 4.15 以降のバージョンで利用できるようになりました。

1.3.1. 修正された問題

  • この更新前は、Red Hat OpenShift Pipelines 1.19 をインストールすると、コンソールに Tekton Pruner API が表示されていました。この更新により、この問題は修正され、API は表示されなくなりました。
  • この更新前は、FIPS 対応クラスターに OpenShift Pipeline をインストールすると、Tekton エントリーポイントバイナリーに FIPS mode is enabled, but this binary is not compiled with FIPS compliant mode enabled というエラーメッセージが表示されていました。今回の更新で、この問題は修正されています。OpenShift Pipelines は FIPS 対応クラスターで正しく機能し、Red Hat OpenShift Pipelines Operator は FIPS 対応クラスターでの使用向けに設計および検証されています。

1.4. Red Hat OpenShift Pipelines 1.19.2 のリリースノート

この更新により、Red Hat OpenShift Pipelines General Availability (GA) 1.19.2 が OpenShift Container Platform 4.15 以降のバージョンで利用できるようになりました。

1.4.1. 修正された問題

  • この更新前は、Web コンソールを使用して OpenShift Pipelines Operator 1.19.0 をインストールすると、Tekton Pruner API が Details セクションに誤って表示されていました。この更新により、プルーナーの設計どおり、Tekton Pruner` API は Web コンソールに表示されなくなりました。
  • この更新前は、パイプラインビルダーページで ArtifactHUB から取得されるタスクは限られており、タスクを検索しても、最初に取得されたリストにタスクが表示されない場合は、そのタスクは表示されませんでした。この更新により、UI は ArtifactHub への API 呼び出しを行い、Pipeline Builder のクイック検索でタスクを検索し、インストールするタスクをリストします。
  • この更新前は、Pipeline Builder ページではアーティファクト Hub から限られた数のタスクしか取得できませんでした。検索されたタスクが初期リストに含まれていない場合、結果には表示されません。この更新により、UI はクイック検索中にアーティファクト Hub への直接 API 呼び出しを行うようになり、ユーザーはインストール用の追加タスクを見つけてリスト表示できるようになりました。
  • この更新前は、PipelineRunEvents タブにイベントが表示されませんでした。この更新により、タブにイベントが正しく表示されるようになり、各 PipelineRun の関連アクティビティーを表示できるようになりました。
  • この更新前は、onError 変数の置換は v1beta1 API では機能しませんでした。今回の更新により、問題が修正されました。
  • この更新前は、Git リゾルバーはリモート認証に提供された gitTokengitTokenKey を使用していなかったため、HTTP トークンベースの認証が失敗していました。この更新により、すべての Git リゾルバー操作で、リモート認証に提供された gitToken が使用されるようになりました。

1.5. Red Hat OpenShift Pipelines 1.19.3 のリリースノート

この更新により、Red Hat OpenShift Pipelines General Availability (GA) 1.19.3 が OpenShift Container Platform 4.15 以降のバージョンで利用できるようになりました。

1.5.1. 修正された問題

  • この更新前は、Red Hat OpenShift Pipelines Operator のバージョン 1.19.0 にアップグレードすると、Operator Pod がクラッシュする可能性がありました。この問題は、tektonconfig カスタムリソース (CR) の spec.tektonpruner.disabled フィールドが nil のときに、起動時に空のポインターが参照されるために発生しました。この更新により、問題が修正されました。
  • この更新前は、tekton_pipelines_controller_running_pipelineruns メトリクスのカウントに保留中の PipelineRun オブジェクトが含まれていたため、レポートが不正確になりました。この更新により、メトリクスはアクティブに実行されている PipelineRun オブジェクトのみをカウントし、保留中のオブジェクトは除外するため、監視の精度が向上します。
  • この更新前は、OpenShift Container Platform のアップグレード前の手順で、デフォルトの Tekton Results TLS シークレットが誤って削除されていました。この削除により、アップグレードプロセス中に Tekton Results API が失敗しました。この更新により、OpenShift Pipelines は TLS シークレットの削除を防ぎ、アップグレード中も Tekton Results API が動作し続けるようにします。
  • この更新前は、最近のリグレッションにより、git リゾルバーが Proxy のカスタム設定された公開鍵基盤 (PKI) をバイパスし、セルフホスト型 Git プロバイダーへの参照を解決できなくなる可能性がありました。この更新により、git リゾルバーは、カスタム PKI 内のすべての証明書を含む、Proxy で設定された完全な CA バンドルを信頼し、セルフホスト型 Git プロバイダーへの安全な接続を復元します。
  • この更新前は、同時更新やクォータの使い果たしなどの ResourceQuota の競合により TaskRun オブジェクトが PersistentVolumeClaim (PVC) の作成に失敗した場合、TaskRun は直ちに Failed としてマークされていました。この更新により、ResourceQuota の問題が原因で、TaskRun による PVC 作成に失敗した場合に、すぐに失敗するのではなく、保留状態のままになり、PVC 作成を再試行します。

1.6. Red Hat OpenShift Pipelines 1.19.4 のリリースノート

今回の更新により、Red Hat OpenShift Pipelines General Availability (GA) 1.19.4 が OpenShift Container Platform 4.16 以降のバージョンで利用できるようになりました。

1.6.1. 修正された問題

Pipelines

Git リゾルバーがクラスターのカスタム PKI で証明書を無視しなくなりました。
この更新前は、リグレッションエラーが原因で、Git リゾルバーが OpenShift Proxy カスタム設定された PKI を使用しなくなりました。これにより、Git リゾルバーがセルフホスト Git プロバイダーへの参照を解決できませんでした。今回の更新により、OpenShift Proxy で設定された完全な認証局(CA)バンドルは、Git リゾルバーを含むすべてのコンポーネントのシステムによって信頼されるようになりました。
無効なマトリクス変数置換を使用して Pipeline を検証するときにオペレーターがパニックにならない
今回の更新以前は、無効な変数または結果参照を持つマトリクスされたタスクを含む v1beta1 API を使用する Pipeline リソースが原因で、Operator 検証 Webhook がパニックになっていました。これは、v1beta1 検証ロジックが マトリックス パラメーター内で不正な結果置換を解決しようとし、範囲外のインデックスエラーが発生し、Webhook がクラッシュするために発生しました。その結果、Pipeline の作成は、適切な検証エラーを返す代わりに内部エラーで失敗しました。今回の更新により、検証ロジックが無効な結果参照を正しく検出し、標準の検証エラーで Pipeline リソースを拒否し、Operator のパニックが発生しないようにします。

Operator

Webhook の検証によりコントロールプレーン namespace が中断されなくなる
この更新の前は、tekton-operator-proxy-webhook 受付 Webhook は control-plane namespace (kube-*, openshift-*)を含むすべての namespace を検証していました。この動作により、namespace の調整中に、Webhook 証明書の問題がネットワーク Operator などの無関係のシステムコンポーネントに影響を及ぼす可能性がありました。今回の更新により、Webhook は control-plane namespace を検証から除外します。この変更により、証明書の問題が他のクラスター Operator に影響を与えるのを防ぎ、既存の証明書の更新ロジックをそのまま維持し、Tekton とシステムコンポーネントの分離が改善されます。

Pipelines as Code

リビジョン変数が間違ったコミット SHA を返さなくなりました
この更新の前は、OpenShift Pipelines 1.19 にアップグレードした後、Pipelines as Code 動的変数 リビジョン は、最新の HEAD マージコミットではなく、元のコミットの SHA を返していました。今回の更新で、revision 変数は期待どおりに HEAD マージコミットの SHA を常にフェッチするようになりました。
Bitbucket Data Center が不正なユーザーの実行ステータスを誤って報告しなくなりました
今回の更新以前は、Bitbucket Data Center で許可されていないユーザーがプルリクエストを開くと、CI ステータスが Pending ではなく Running と誤って報告していました。今回の更新により、管理者の承認を待っている間、ステータスは Pending を正しく報告するようになりました。
パーサーが、Tekton 以外のリソースに対する誤った障害報告をスローしなくなりました
この更新の前は、.tekton ディレクトリーに保存されている Tekton 以外のリソースが原因で、誤検知の失敗レポートが発生していました。パーサーはすべてのファイルをアンマーシャリングしようとし、認識されないリソース( ImageDigestMirrorSetなど)を検出すると、エラーが生成され、それ以外の場合は成功したプルリクエストに対して "PipelineRun failure" コメントが誤解を招く原因となっていました。今回の更新により、パーサーは Tekton 以外のリソース のアンマーシャリングエラーを正しく無視するようになりました。これにより、関連性のないファイルが誤った障害をトリガーしないようにし、プルリクエストのノイズを減らします。
prioritySemaphore 実装では、パイプライン実行の同時停止がなくなりました。
今回の更新以前は、優先度ベースのセマフォメカニズムに欠陥により、同時パイプラインがハングしたり、負荷がかかったり、負荷どおりに動作したりする可能性がありました。これらの問題は、誤ったロック処理、共有データへのアクセス、および不適切な管理キュー操作によって引き起こされました。今回の更新により、ロックモデルが強化され、共有データアクセスが完全に同期され、キュー操作が安全に処理されるようになりました。semaphore メカニズムは、同時パイプラインの実行を確実に管理し、デッドロック、競合状態、およびランタイムエラーを回避するようになりました。

ユーザーインターフェイス

誤ったソートロジックが PipelineRun 期間表示に影響しなくなる
この更新前は、PipelineRun を期間別に並べ替えると、実際の期間値ではなく文字列のソートが使用されていたため、誤解を招く結果が発生していました。今回の更新により、status.completionTimestatus.startTime の違いを使用して、期間を秒単位でソートするようにロジックが更新されました。
空のデフォルトアレイを持つタスクパラメーターが検証をトリガーしなくなりました
今回の更新以前は、デフォルトが [''] である タスク パラメーターの検証チェックが誤ってトリガーされていました。これにより、デフォルトの BUILD_ARGS パラメーターで Buildah タスクを保存しないようにするなど、Pipeline Builder UI で問題が発生しました。今回の更新により、チェックが削除され、空のデフォルトアレイであってもタスクが正しく保存できるようになりました。
コンソール UI が PipelineRun ステータスを誤ってキャンセルとして表示しなくなりました。
この更新前は、PipelineRun のステータス理由 CancelledRunFinally があり、複数の finally タスクが含まれている場合、finally タスクで失敗した場合は、コンソール UI が Cancelled ではなく PipelineRun ステータスを誤って表示してい まし た。この更新により、問題が修正されました。
パイプラインビルダー UI は、namespace 間で古いタスクパラメーターを表示しなくなりました。
この更新の前は、Pipeline Builder UI は、異なる namespace 間で同じ名前を共有するタスクの古いまたは誤ったパラメーターデータを表示する可能性がありました。これにより、無効な設定でパイプラインが意図せず保存され、パイプラインが失敗する可能性がありました。今回の更新により、Pipeline Builder サイドパネルには、YAML エディターに表示されるデータと一致する、選択した namespace のタスクのパラメーターが正しく表示されるようになりました。namespace 間のタスク参照は安全に解決され、競合を回避し、一貫した正確なタスクパラメーター表示を確保できるようになりました。
OpenShift Pipelines コンソールの YAML ビューが更新に失敗しなくなる
今回の更新以前は、OpenShift Pipelines Console の YAML エディターで行った変更が適切に同期されませんでした。YAML の更新は変更を直ちに反映せず、パイプラインはコンポーネントの再マウントまたはスイッチングビューの再マウント後にのみ作成できました。今回の更新により、YAML エディターは useEffect フックを使用して変更を正しく同期するようになりました。これにより、回避策なしに YAML エディターから直接パイプラインを作成できるようになりました。

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