4.2. ブローカータイプ


クラスター管理者は、クラスターのデフォルトブローカー実装を設定できます。ブローカーを作成する場合、Broker オブジェクトで設定を指定しない限り、デフォルトのブローカー実装が使用されます。

4.2.1. 開発目的でのデフォルトブローカーの実装

Knative は、デフォルトのチャネルベースのブローカー実装を提供します。このチャネルベースのブローカーは、開発およびテストの目的で使用できますが、実稼働環境での適切なイベント配信の保証は提供しません。デフォルトのブローカーは、デフォルトで InMemoryChannel チャネル実装によってサポートされています。

Apache Kafka を使用してネットワークホップを削減する場合は、Apache Kafka の Knative ブローカー実装を使用します。チャネルベースのブローカーが KafkaChannel チャネル実装によってサポートされるように設定しないでください。

4.2.2. Apache Kafka の実稼働環境対応の Knative ブローカー実装

実稼働環境対応の Knative Eventing デプロイメントの場合、Red Hat は Apache Kafka に Knative ブローカー実装を使用することを推奨します。ブローカーは、Knative ブローカーの Apache Kafka ネイティブ実装であり、CloudEvents を Kafka インスタンスに直接送信します。

Kafka ブローカーは、イベントを保存してルーティングできるように Kafka とネイティブに統合されています。これにより、他のブローカータイプよりもブローカーとトリガーモデルの Kafka との統合性が向上し、ネットワークホップを削減することができます。Knative ブローカー実装のその他の利点は次のとおりです。

  • 少なくとも 1 回の配信保証
  • CloudEvents パーティショニング拡張機能に基づくイベントの順序付き配信
  • コントロールプレーンの高可用性
  • 水平方向にスケーラブルなデータプレーン

Apache Kafka の Knative ブローカー実装は、バイナリーコンテンツモードを使用して、受信した CloudEvent を Kafka レコードとして保存します。これは、CloudEvent のすべての属性と拡張機能が Kafka レコードのヘッダーとしてマップされ、CloudEvent の data 仕様が Kafka レコードの値に対応することを意味します。

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