1.3. Red Hat OpenShift Service on AWS クラスター用の Virtual Private Cloud の作成


Red Hat OpenShift Service on AWS クラスターを作成するには、AWS Virtual Private Cloud (VPC) が必要です。ROSA CLI を使用して VPC を作成することも、AWS コンソールで VPC リソースを手動で作成することもできます。

注記

Terraform の手順はテストとデモンストレーションを目的としています。独自のインストールでは、独自に使用するために VPC にいくつかの変更を加える必要があります。また、このリンク先の Terraform 設定を使用する場合は、クラスターをインストールする予定のリージョンと同じリージョン内に設定があることを確認してください。以下の例では、us-east-2 が使用されています。

1.3.1. ROSA CLI を使用した AWS VPC の作成

バージョン 1.2.48 以降の ROSA CLI では、rosa create network コマンドを使用できます。このコマンドは、AWS CloudFormation を使用して、Red Hat OpenShift Service on AWS クラスターのインストールに必要な VPC と関連ネットワークコンポーネントを作成します。CloudFormation はネイティブの AWS インフラストラクチャーコードツールであり、AWS CLI と互換性があります。

テンプレートを指定しない場合、次のパラメーターを持つリソースを作成するデフォルトのテンプレートが CloudFormation によって使用されます。

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表1.2 デフォルトの VPC パラメーター
VPC のパラメーター

アベイラビリティーゾーン

1

リージョン

us-east-1

VPC CIDR

10.0.0.0/16

rosa create network コマンドで使用する CloudFormation テンプレートを作成し、カスタマイズできます。デフォルトの VPC テンプレートの詳細は、このセクションの関連情報を参照してください。

前提条件

  • AWS アカウントを設定した。
  • Red Hat アカウントを設定した。
  • ROSA CLI をインストールし、最新バージョンに設定した。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、デフォルトの CloudFormations テンプレートを使用して AWS VPC を作成します。

    $ rosa create network
  2. オプション: 追加のパラメーターを指定して VPC をカスタマイズします。

    --param フラグを使用すると、デフォルトの VPC テンプレートへの変更を指定できます。次のコマンド例では、regionNameAvailabilityZoneCount、および VpcCidr のカスタム値を指定します。

    $ rosa create network --param Region=us-east-2 --param Name=quickstart-stack --param AvailabilityZoneCount=3 --param VpcCidr=10.0.0.0/16

    このコマンドの実行には約 5 分かかります。リソースが作成されるたびに、AWS から定期的にステータスの更新が提供されます。CloudFormation に問題がある場合は、ロールバックが試行されます。それ以外のエラーが発生した場合は、エラーメッセージの指示に従うか、AWS サポートにお問い合わせください。

検証

  • 完了すると、作成されたリソースの概要が表示されます。

    INFO[0140] Resources created in stack:
    INFO[0140] Resource: AttachGateway, Type: AWS::EC2::VPCGatewayAttachment, ID: <gateway_id>
    INFO[0140] Resource: EC2VPCEndpoint, Type: AWS::EC2::VPCEndpoint, ID: <vpce_id>
    INFO[0140] Resource: EcrApiVPCEndpoint, Type: AWS::EC2::VPCEndpoint, ID: <vpce_id>
    INFO[0140] Resource: EcrDkrVPCEndpoint, Type: AWS::EC2::VPCEndpoint, ID: <vpce_id>
    INFO[0140] Resource: ElasticIP1, Type: AWS::EC2::EIP, ID: <IP>
    INFO[0140] Resource: ElasticIP2, Type: AWS::EC2::EIP, ID: <IP>
    INFO[0140] Resource: InternetGateway, Type: AWS::EC2::InternetGateway, ID: igw-016e1a71b9812464e
    INFO[0140] Resource: KMSVPCEndpoint, Type: AWS::EC2::VPCEndpoint, ID: <vpce_id>
    INFO[0140] Resource: NATGateway1, Type: AWS::EC2::NatGateway, ID: <nat-gateway_id>
    INFO[0140] Resource: PrivateRoute, Type: AWS::EC2::Route, ID: <route_id>
    INFO[0140] Resource: PrivateRouteTable, Type: AWS::EC2::RouteTable, ID: <route_id>
    INFO[0140] Resource: PrivateSubnetRouteTableAssociation1, Type: AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation, ID: <route_id>
    INFO[0140] Resource: PublicRoute, Type: AWS::EC2::Route, ID: <route_id>
    INFO[0140] Resource: PublicRouteTable, Type: AWS::EC2::RouteTable, ID: <route_id>
    INFO[0140] Resource: PublicSubnetRouteTableAssociation1, Type: AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation, ID: <route_id>
    INFO[0140] Resource: S3VPCEndpoint, Type: AWS::EC2::VPCEndpoint, ID: <vpce_id>
    INFO[0140] Resource: STSVPCEndpoint, Type: AWS::EC2::VPCEndpoint, ID: <vpce_id>
    INFO[0140] Resource: SecurityGroup, Type: AWS::EC2::SecurityGroup, ID: <security-group_id>
    INFO[0140] Resource: SubnetPrivate1, Type: AWS::EC2::Subnet, ID: <private_subnet_id-1>
    INFO[0140] Resource: SubnetPublic1, Type: AWS::EC2::Subnet, ID: <public_subnet_id-1>
    INFO[0140] Resource: VPC, Type: AWS::EC2::VPC, ID: <vpc_id>
    INFO[0140] Stack rosa-network-stack-5555 created
    • <private_subnet_id-1><public_subnet_id-1> の サブネット ID は、rosa create cluster コマンドを使用してクラスターを作成する際に使用されます。
    • ネットワークスタック名 (rosa-network-stack-5555) は、後でリソースを削除するために使用されます。

1.3.1.1. Terraform を使用した Virtual Private Cloud の作成

Terraform は、確立されたテンプレートを使用してさまざまなリソースを作成できるツールです。Terraform をデフォルトオプションで使用すると、Red Hat OpenShift Service on AWS クラスター用の Virtual Private Cloud を作成できます。

前提条件

  • マシンに Terraform バージョン 1.4.0 以降がインストールされている。
  • マシンに Git がインストールされている。

手順

  1. シェルプロンプトを開き、次のコマンドを実行して Terraform VPC リポジトリーのクローンを作成します。

    $ git clone https://github.com/openshift-cs/terraform-vpc-example
  2. 次のコマンドを実行して、作成したディレクトリーに移動します。

    $ cd terraform-vpc-example
  3. 次のコマンドを実行して、Terraform ファイルを開始します。

    $ terraform init

    このプロセスが完了すると、初期化を確認するメッセージが表示されます。

  4. 既存の Terraform テンプレートに基づいて VPC Terraform プランを構築するには、plan コマンドを実行します。AWS リージョンを含める必要があります。クラスター名を指定することもできます。terraform plan が完了すると、rosa.tfplan ファイルが hypershift-tf ディレクトリーに追加されます。オプションの詳細は、Terraform VPC リポジトリーの README ファイル を参照してください。

    $ terraform plan -out rosa.tfplan -var region=<region>
  5. 次のコマンドを実行して、このプランファイルを適用して VPC を構築します。

    $ terraform apply rosa.tfplan
    1. オプション:Terraform でプロビジョニングされたプライベート、パブリック、およびマシンプールサブネット ID を環境変数として取得し、Red Hat OpenShift Service on AWS クラスターを作成する際に使用します。

      $ export SUBNET_IDS=$(terraform output -raw cluster-subnets-string)
    2. 次のコマンドを使用して、変数が正しく設定されたことを確認できます。

      $ echo $SUBNET_IDS

      出力例

      $ subnet-0a6a57e0f784171aa,subnet-078e84e5b10ecf5b0

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