1.3. CLI を使用した ROSA with HCP クラスターの作成
Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA) CLI (rosa
) を使用してクラスターを作成する場合は、デフォルトのオプションを選択してクラスターを迅速に作成できます。
前提条件
- ROSA with HCP の AWS の前提条件を完了している。
- 利用可能な AWS サービスクォータがある。
- AWS コンソールで ROSA サービスを有効にしている。
-
インストールホストに、最新の ROSA CLI (
rosa
) をインストールして設定している。rosa version
を実行して、現在インストールされている ROSA CLI のバージョンを確認します。新しいバージョンが利用可能な場合、CLI はこのアップグレードをダウンロードするためのリンクを提供します。 - ROSA CLI を使用して Red Hat アカウントにログインしている。
- OIDC 設定が作成されている。
- AWS Elastic Load Balancing (ELB) サービスロールが AWS アカウントに存在することを確認している。
手順
ROSA with HCP クラスターを作成するには、次のいずれかのコマンドを使用します。
注記ROSA with HCP クラスターを作成する場合、デフォルトのマシン Classless Inter-Domain Routing (CIDR) は
10.0.0.0/16
です。これが VPC サブネットの CIDR 範囲に対応していない場合は、次のコマンドに--machine-cidr <address_block>
を追加します。Red Hat OpenShift Service on AWS のデフォルト CIDR 範囲の詳細は、「CIDR 範囲の定義」を参照してください。環境変数を設定していない場合は、以下のコマンドを実行します。
$ rosa create cluster --cluster-name=<cluster_name> \ <.> --mode=auto --hosted-cp [--private] \ <.> --operator-roles-prefix <operator-role-prefix> \ <.> --oidc-config-id <id-of-oidc-configuration> \ --subnet-ids=<public-subnet-id>,<private-subnet-id>
<.> クラスターの名前を指定します。クラスター名が 15 文字を超える場合、openshiftapps.com でプロビジョニングされたクラスターのサブドメインとして自動生成されたドメイン接頭辞が含まれます。サブドメインをカスタマイズするには、
--domain-prefix
フラグを使用します。ドメイン接頭辞は 15 文字を超えてはならず、一意である必要があり、クラスターの作成後に変更できません。<.> オプション:--private
引数は、プライベート ROSA with HCP クラスターを作成するために使用されます。この引数を使用する場合は、--subnet-ids
にプライベートサブネット ID のみを使用するようにしてください。<.> デフォルトでは、クラスター固有の Operator のロール名には、クラスター名とランダムな 4 桁のハッシュが接頭辞として付けられます。オプションで、ロール名の<cluster_name>-<hash>
を置き換えるカスタム接頭辞を指定できます。接頭辞は、クラスター固有の Operator IAM ロールを作成するときに適用されます。接頭辞の詳細は、カスタム Operator IAM ロール接頭辞についてを参照してください。注記関連するアカウント全体のロールを作成したときにカスタム ARN パスを指定した場合、カスタムパスは自動的に検出されます。カスタムパスは、後のステップで作成するときに、クラスター固有の Operator ロールに適用されます。
環境変数を設定する場合、単一の初期マシンプールを備え、パブリックまたはプライベートに利用可能な API および Ingress を使用するクラスターを作成するには、次のコマンドを実行します。
$ rosa create cluster --private --cluster-name=<cluster_name> \ --mode=auto --hosted-cp --operator-roles-prefix=$OPERATOR_ROLES_PREFIX \ --oidc-config-id=$OIDC_ID --subnet-ids=$SUBNET_IDS
環境変数を設定する場合、単一の初期マシンプール、パブリックに利用可能な API、およびパブリックに利用可能な Ingress を備えたクラスターを作成するには、次のコマンドを実行します。
$ rosa create cluster --cluster-name=<cluster_name> --mode=auto \ --hosted-cp --operator-roles-prefix=$OPERATOR_ROLES_PREFIX \ --oidc-config-id=$OIDC_ID --subnet-ids=$SUBNET_IDS
次のコマンドを実行して、クラスターのステータスを確認します。
$ rosa describe cluster --cluster=<cluster_name>
以下の
State
フィールドの変更は、クラスターインストールの進捗として出力に表示されます。-
pending (Preparing account)
-
installing (DNS setup in progress)
-
installing
ready
注記インストールが失敗した場合や、
State
フィールドが 10 分以上ready
に変わらない場合は、インストールのトラブルシューティングのドキュメントで詳細を確認してください。詳細は、インストールのトラブルシューティングを参照してください。Red Hat サポートにサポートを依頼する手順は、Red Hat OpenShift Service on AWS のサポートを受ける を参照してください。
-
Red Hat OpenShift Service on AWS インストールプログラムのログを監視して、クラスター作成の進行状況を追跡します。ログを確認するには、次のコマンドを実行します。
$ rosa logs install --cluster=<cluster_name> --watch \ <.>
<.> オプション: インストールの進行中に新しいログメッセージを監視するには、
--watch
引数を使用します。