4.2.3. ユーザー定義プロジェクトでバインドされていないメトリクス属性の影響の制御


クラスター管理者は、以下の手段を使用して、ユーザー定義プロジェクトでのバインドされていないメトリクス属性の影響を制御できます。

  • ユーザー定義プロジェクトでターゲットスクレイピングごとの許容可能なサンプル数を制限する
  • スクレイピングするラベルの数、ラベル名の長さ、ラベル値の長さを制限する
  • 連続するスクレイピング間および Prometheus ルール評価間の間隔を設定する
  • スクレイピングサンプルのしきい値に達した場合、またはターゲットをスクレイピングできない場合に発するアラートを作成する
注記

スクレイピングサンプル数を制限すると、ラベルにバインドされない属性を多数追加することによって発生する問題を防ぐことができます。さらに開発者は、メトリクスに定義するバインドされていない属性の数を制限することにより、根本的な原因を防ぐことができます。使用可能な値の制限されたセットにバインドされる属性を使用すると、可能なキーと値のペアの組み合わせの数が減ります。

4.2.3.1. ユーザー定義プロジェクトのスクレイピング間隔、評価間隔、および制限適用の設定

ユーザー定義プロジェクトに対して、次のスクレイピングおよびラベルの制限を設定できます。

  • ターゲットスクレイピングごとの許容可能なサンプル数を制限する
  • スクレイピングするラベルの数を制限する
  • ラベル名とラベル値の長さを制限する

連続するスクレイピング間および Prometheus ルール評価間の間隔を設定することもできます。

警告

サンプルまたはラベルの制限を設定している場合、制限に達した後にそのターゲット収集に関する追加のサンプルデータは取得されません。

前提条件

  • cluster-admin クラスターロールを持つユーザーとして、または openshift-user-workload-monitoring プロジェクトの user-workload-monitoring-config-edit ロールを持つユーザーとして、クラスターにアクセスできる。
  • クラスター管理者は、ユーザー定義プロジェクトのモニタリングを有効にしている。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。

手順

  1. openshift-user-workload-monitoring プロジェクトで user-workload-monitoring-config ConfigMap オブジェクトを編集します。

    $ oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config
  2. 適用する制限と時間間隔の設定を data/config.yaml に追加します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: user-workload-monitoring-config
      namespace: openshift-user-workload-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        prometheus:
          enforcedSampleLimit: 50000 
    1
    
          enforcedLabelLimit: 500 
    2
    
          enforcedLabelNameLengthLimit: 50 
    3
    
          enforcedLabelValueLengthLimit: 600 
    4
    
          scrapeInterval: 1m30s 
    5
    
          evaluationInterval: 1m15s 
    6
    1
    このパラメーターが指定されている場合は、値が必要です。この enforcedSampleLimit の例では、ユーザー定義プロジェクトのターゲット収集ごとに受け入れ可能なサンプル数を 50,000 に制限します。
    2
    収集ごとのラベルの最大数を指定します。デフォルト値は 0 で、制限は指定されません。
    3
    ラベル名の最大文字長を指定します。デフォルト値は 0 で、制限は指定されません。
    4
    ラベル値の最大文字長を指定します。デフォルト値は 0 で、制限は指定されません。
    5
    連続するスクレイピング間の間隔を指定します。間隔は 5 秒から 5 分の間で設定する必要があります。デフォルト値は 30s です。
    6
    Prometheus ルールの評価間隔を指定します。間隔は 5 秒から 5 分の間で設定する必要があります。Prometheus のデフォルト値は 30s です。
    注記

    data/config.yaml/thanosRuler フィールドを通じて Thanos Ruler の evaluationInterval プロパティーを設定することもできます。Thanos Ruler のデフォルト値は 15s です。

  3. 変更を適用するためにファイルを保存します。制限は自動的に適用されます。
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