9.5. SSL/TLS 証明書署名要求の作成
次の手順では、オーバークラウドの証明書署名要求を作成します。カスタマイズするデフォルトの OpenSSL 設定ファイルをコピーします。
cp /etc/pki/tls/openssl.cnf .
$ cp /etc/pki/tls/openssl.cnf .
カスタムの openssl.cnf ファイルを編集して、オーバークラウドに使用する SSL パラメーターを設定します。変更するパラメーターの種別には以下のような例が含まれます。
commonName_default は以下のいずれか 1 つに設定します。
-
SSL/TLS でアクセスするために IP を使用する場合には、パブリック API に仮想 IP を使用します。この仮想 IP は、環境ファイルで
PublicVirtualFixedIPsパラメーターを使用して設定します。詳細は、「予測可能な仮想 IP の割り当て」 を参照してください。予測可能な仮想 IP を使用していない場合には、director はExternalAllocationPoolsパラメーターで定義されている範囲から最初の IP アドレスを割り当てます。 - 完全修飾ドメイン名を使用して SSL/TLS でアクセスする場合には、代わりにドメイン名を使用します。
alt_names セクションの IP エントリーおよび DNS エントリーとして、同じパブリック API の IP アドレスを追加します。DNS も使用する場合は、同じセクションに DNS エントリーとしてそのサーバーのホスト名を追加します。openssl.cnf に関する詳しい情報については、man openssl.cnf を実行します。
次のコマンドを実行し、手順 1 で作成したキーストアより公開鍵を使用して証明書署名要求を生成します (server.csr.pem)。
openssl req -config openssl.cnf -key server.key.pem -new -out server.csr.pem
$ openssl req -config openssl.cnf -key server.key.pem -new -out server.csr.pem
「SSL/TLS 鍵の作成」 で作成した SSL/TLS 鍵を -key オプションで必ず指定してください。
次の項では、この server.csr.pem ファイルを使用して SSL/TLS 証明書を作成します。