付録A Red Hat OpenStack Platform 10 HA 環境の構築
『Red Hat Ceph Storage for the Overcloud』 ガイドには、本ガイドで説明しているタイプの高可用性 OpenStack 環境のデプロイの手順が記載されています。また、『director のインストールと使用方法』ガイドも全プロセスにわたって参考のために使用しました。
A.1. ハードウェアの仕様 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の表には、本ガイドで検証するデプロイメントに使う仕様をまとめています。より良い結果を出すには、お使いのテストデプロイメントで CPU、メモリー、ストレージ、NIC を増やしてください。
| コンピューターの台数 | 割り当てられた用途 | CPU | メモリー | ディスク空き容量 | 電源管理 | NIC |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
1 |
director ノード |
4 |
6144 MB |
40 GB |
IPMI |
2 (外部 x 1、プロビジョニング x 1) + 1 IPMI |
|
3 |
コントローラーノード |
4 |
6144 MB |
40 GB |
IPMI |
3 (オーバークラウド上のボンディング x 2、プロビジョニング x 1) + 1 IPMI |
|
3 |
Ceph Storage ノード |
4 |
6144 MB |
40 GB |
IPMI |
3 (オーバークラウド上のボンディング x 2、プロビジョニング x 1) + 1 IPMI |
|
2 |
コンピュートノード (必要に応じて追加) |
4 |
6144 MB |
40 GB |
IPMI |
3 (オーバークラウド上のボンディング x 2、プロビジョニング x 1) + 1 IPMI |
以下の一覧では、director 以外に割り当てられているノードに関連付けられた一般的な機能と接続について説明します。
- コントローラーノード
- ストレージ以外の OpenStack サービスの多くは、コントローラーノード上で稼働します。全サービスは、この 3 つのノードで複製されます (Active/Active や Active/Passive)。3 つのノードには、信頼性の高い HA が必要です。
- Ceph Storage ノード
- ストレージサービスは Ceph Storage ノードで稼働して、Ceph Storage 領域プールをコンピュートノードに提供します。この場合も、3 つのノードには、HA を指定する必要があります。
- コンピュートノード
- 仮想マシンは、実際にはコンピュートノードで稼働します。コンピュートノードのシャットダウンやノード間の仮想マシンの移行機能など、キャパシティー要件を満たすのに必要とされる数のコンピュートノードを指定することができます。仮想マシンがストレージにアクセスできるようにするには、コンピュートノードをストレージネットワークに接続する必要があります。また、仮想マシンが他のコンピュートノード上の仮想マシンや交換ネットワークにアクセスしてサービスを利用できるようするには、コンピュートノードをテナントネットワークに接続する必要があります。
| 物理 NIC | ネットワークの理由 | VLAN | 用途 |
|---|---|---|---|
|
eth0 |
プロビジョニングネットワーク (アンダークラウド) |
N/A |
director からの全ノードの管理 (アンダークラウド) |
|
eth1 および eth2 |
コントローラー/外部 (オーバークラウド) |
N/A |
VLAN を使用したボンディング NIC |
|
外部ネットワーク |
VLAN 100 |
外部環境からテナントネットワーク、内部 API、OpenStack Horizon Dashboard へのアクセスの許可 | |
|
内部 API |
VLAN 201 |
コンピュートノードとコントローラーノード間の内部 API へのアクセス提供 | |
|
ストレージアクセス |
VLAN 202 |
コンピュートノードと下層のストレージメディアとの接続 | |
|
ストレージ管理 |
VLAN 203 |
ストレージメディアの管理 | |
|
テナントネットワーク |
VLAN 204 |
OpenStack に対するテナントネットワークの提供 |
以下のハードウェアも必要です。
- プロビジョニングネットワーク用のスイッチ
- このスイッチは、director システム (アンダークラウド) を Red Hat OpenStack Platform 環境の全コンピューター (オーバークラウド) に接続できる必要があります。このスイッチに接続されている、各オーバークラウドノードの NIC は、director から PXE ブートできなければなりません。また、スイッチの portfast が有効に設定されていることを確認してください。
- コントローラー/外部ネットワーク用のスイッチ
- このスイッチは、図 1 に示した VLAN 用に VLAN タグ付けをするように設定する必要があります。外部ネットワークには、VLAN 100 のトラフィックのみを許可すべきです。
- フェンシング用のハードウェア
- この構成では、Pacemaker とともに使用するように定義されたハードウェアがサポートされています。サポートされているフェンシングデバイスは、Pacemaker の stonith というツールを使用して決定することができます。詳しい情報は、『director のインストールと使用方法』ガイドの「コントローラーノードのフェンシング」の項を参照してください。
A.2. アンダークラウドの設定ファイル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の項には、本ガイドで使用しているテスト設定の関連する設定ファイルを記載します。IP アドレスの範囲を変更する場合には、図1.1「director を使用してデプロイした OpenStack HA 環境」のような図を作成して、変更後のアドレス設定を記録することを検討してください。
instackenv.json
undercloud.conf
network-environment.yaml
A.3. オーバークラウドの設定ファイル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の設定ファイルは、本ガイドで使用しているデプロイメントの実際にオーバークラウドの設定を反映しています。
/etc/haproxy/haproxy.cfg (コントローラーノード)
このファイルは、HAProxy が管理するサービスを特定します。これには、HAProxy によってモニタリングされるサービスを定義する設定が記載されています。このファイルは、コントローラーノード上に存在し、全コントローラーノードで同じ内容となります。
/etc/corosync/corosync.conf file (コントローラーノード)
このファイルは、クラスターのインフラストラクチャーを定義し、全コントローラーノード上で利用できます。
/etc/ceph/ceph.conf (Ceph ノード)
このファイルには、Ceph の高可用性設定が記載されています。これには、モニタリングするホストにホスト名、IP アドレスが含まれます。