第2章 要件
本章では、director を使用して Red Hat OpenStack Platform をプロビジョニングする環境をセットアップするための主要な要件を記載します。これには、director のセットアップ/アクセス要件や OpenStack サービス用に director がプロビジョニングするホストのハードウェア要件が含まれます。
注記
Red Hat OpenStack Platform をデプロイする前には、利用可能なデプロイメントメソッドの特性を考慮することが重要です。詳しくは、Installing and Managing Red Hat OpenStack Platform のアーティクルを参照してください。
2.1. 環境要件
最小要件
- Red Hat OpenStack Platform director 用のホストマシン 1 台
- Red Hat OpenStack Platform コンピュートノード用のホストマシン 1 台
- Red Hat OpenStack Platform コントローラーノード用のホストマシン 1 台
推奨要件
- Red Hat OpenStack Platform director 用のホストマシン 1 台
- Red Hat OpenStack Platform コンピュートノード用のホストマシン 3 台
- クラスター内に Red Hat OpenStack Platform コントローラーノード用のホストマシン 3 台
- クラスター内に Red Hat Ceph Storage ノード用のホストマシン 3 台
以下の点に注意してください。
- 全ノードにはベアメタルシステムを使用することを推奨します。少なくとも、コンピュートノードおよび Ceph Storage ノードにはベアメタルシステムが必要です。
- すべてのオーバークラウドベアメタルシステムには、Intelligent Platform Management Interface (IPMI) が必要です。これは、director が電源管理を制御するためです。
-
各ノードの内部 BIOS クロックを UTC に設定します。これにより、タイムゾーンオフセットを適用する前に
hwclock
が BIOS クロックを同期するとファイルのタイムスタンプに未来の日時が設定される問題を防ぐことができます。 Red Hat OpenStack Platform には、ロケール設定の一部として特殊文字のエンコーディングに関する要件があります。
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すべてのノードで UTF-8 エンコーディングを使用します。すべてのノードで
LANG
環境変数をen_US.UTF-8
に設定するようにします。 - Red Hat OpenStack Platform リソース作成の自動化に Red Hat Ansible Tower を使用している場合は、非 ASCII 文字を使用しないでください。
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すべてのノードで UTF-8 エンコーディングを使用します。すべてのノードで
- オーバークラウドのコンピュートノードを POWER (ppc64le) ハードウェアにデプロイする場合は、付録G Red Hat OpenStack Platform for POWERに記載の概要を一読してください。