5.2. アップグレードテスト用のコンピュートノードの選択
オーバークラウドのアップグレードプロセスでは、次のいずれかを行うことができます。
- 1 つのロールのノードをすべてアップグレードする
- 個別のノードを別々にアップグレードする
オーバークラウドのアップグレードプロセスを円滑にするには、全コンピュートノードをアップグレードする前に、環境内にある個々のコンピュートノードのいくつかでアップグレードをテストすると役立ちます。これにより、アップグレード中に大きな問題が発生しなくなり、ワークロードのダウンタイムを最小限に抑えることができます。
アップグレードをテストするノードを選択するにあたっては、以下の推奨事項を参考にしてください。
- アップグレードのテストには、2 台または 3 台のコンピュートノードを選択します。
- クリティカルなインスタンスが実行されていないノードを選択します。
- 必要な場合には、選択したテスト用のコンピュートノードから他のコンピュートノードにクリティカルなインスタンスを移行します。
6章オーバークラウドのアップグレード の手順では、全コンピュートノードでアップグレードを実行する前の、アップグレードプロセスのテスト用のコンピュートノードの例として、compute-0
を使用しています。
次のステップでは、roles_data
ファイルを更新して、新しいコンポーザブルサービスがお使いの環境内の適切なロールに追加されるようにします。既存の roles_data
ファイルを手動で編集するには、以下に記載する OpenStack Platform 13 のロール向けの新規コンポーザブルサービスの一覧を使用してください。
Red Hat OpenStack Platform 12 以前のバージョンでコンピュートインスタンス向けの高可用性 (インスタンス HA) を有効化していて、バージョン 13 以降のバージョンへの Fast Forward Upgrade を実行する場合には、最初にインスタンス HA を手動で無効にする必要があります。手順については、以前のバージョンからのインスタンス HA の無効化 を参照してください。