2.5. 現在のオーバークラウドイメージの OpenStack Platform 10.z の更新
アンダークラウドの更新プロセスで、rhosp-director-images
および rhosp-director-images-ipa
パッケージから新規イメージアーカイブがダウンロードされる可能性があります。このプロセスにより、Red Hat OpenStack Platform 10 内のアンダークラウドでそれらのイメージが更新されます。
前提条件
- アンダークラウドを現行バージョンの最新のマイナーリリースに更新済みであること
手順
yum
ログをチェックして、新規イメージのアーカイブが利用可能かどうかを確認します。$ sudo grep "rhosp-director-images" /var/log/yum.log
新規アーカイブが利用可能な場合には、現在のイメージを新規イメージに置き換えてください。新しいイメージをインストールするには、最初に
stack
ユーザーのimages
ディレクトリー (/home/stack/images
) から既存のイメージを削除します。$ rm -rf ~/images/*
アンダークラウドノードにおいて、source コマンドでアンダークラウドの認証情報を読み込みます。
$ source ~/stackrc
アーカイブを展開します。
$ cd ~/images $ for i in /usr/share/rhosp-director-images/overcloud-full-latest-10.0.tar /usr/share/rhosp-director-images/ironic-python-agent-latest-10.0.tar; do tar -xvf $i; done
最新のイメージを director にインポートして、ノードがこれらの新規イメージを使用するように設定します。
$ cd ~/images $ openstack overcloud image upload --update-existing --image-path /home/stack/images/ $ openstack overcloud node configure $(openstack baremetal node list -c UUID -f csv --quote none | sed "1d" | paste -s -d " ")
新規イメージがあるかどうかをチェックして、イメージ更新の最終処理を行います。
$ openstack image list $ ls -l /httpboot
director は古いイメージを保持して、それらが更新された時のタイムスタンプを使用して名前を変更します。これらのイメージが必要でなくなったら、削除してください。
director が更新され、最新のイメージを使用するようになりました。この更新の後にはサービスを再起動する必要はありません。
アンダークラウドでは、更新された OpenStack Platform 10 のパッケージが使用されるようになりました。次にオーバークラウドを最新のマイナーリリースに更新します。