2.3. 現在のアンダークラウドパッケージの OpenStack Platform 10.z の更新
director では、アンダークラウドノード上のパッケージを更新するためのコマンドが提供されています。これにより、OpenStack Platform 環境の現行バージョン内のマイナー更新を実行することができます。これは、OpenStack Platform 10 内でのマイナー更新です。
このステップにより、アンダークラウドのオペレーティングシステムも Red Hat Enterprise Linux 7 の最新バージョンに更新され、Open vSwitch はバージョン 2.9 となります。
手順
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アンダークラウドに
stack
ユーザーとしてログインします。 主要な OpenStack Platform サービスを停止します。
$ sudo systemctl stop 'openstack-*' 'neutron-*' httpd
注記これにより、アンダークラウドで短時間のダウンタイムが生じます。アンダークラウドのアップグレード中もオーバークラウドは引き続き機能します。
RHEL のバージョンを RHEL 7.7 に設定します。
$ sudo subscription-manager release --set=7.7
python-tripleoclient
パッケージと依存関係を更新し、マイナーバージョンの更新向けの最新のスクリプトを使用できるようにします。$ sudo yum update -y python-tripleoclient
openstack undercloud upgrade
コマンドを実行します。$ openstack undercloud upgrade
- コマンドの実行が完了するまで待ちます。
アンダークラウドをリブートして、オペレーティングシステムのカーネルとその他のシステムパッケージを更新します。
$ sudo reboot
- ノードがブートするまで待ちます。
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アンダークラウドに
stack
ユーザーとしてログインします。
アンダークラウドのパッケージの更新に加えて、オーバークラウドのイメージを最新の状態に維持して、イメージの設定が最新の openstack-tripleo-heat-template
パッケージと同期することを推奨します。これにより、現在の準備段階と実際の Fast Foward Upgrade の間に実行されるデプロイメントとスケーリングの操作が正常に実行されるようになります。次の項では、このシナリオでイメージを更新する方法について説明します。環境を準備した直後に環境のアップグレードを行う予定の場合には、次の項はスキップできます。