1.4. テクノロジーの概要
以下のテクノロジーは、Red Hat OpenStack Platform の一部です。
1.4.1. 高可用性
Red Hat OpenStack Platform director は、オーバークラウドのデプロイメント全体にわたって、さまざまな OpenStack サービスの冗長コピーを配信します。これらの冗長サービスは、Red Hat OpenStack Platform director が設定されたコントローラーノードの数に応じて、director がノード controller-0
、controller-1
、controller-2
などの命名を行い、オーバークラウドのコントローラーノードにデプロイされます。
コントローラーノードで実行中のサービスは HAProxy バックエンドサーバーであるため、コントローラーノードの IP アドレスは外部では表示されません。コントローラーノードのセットに公開されている IP アドレスが 1 つあります。これは HAProxy のフロントエンドです。要求がパブリック IP アドレスでサービスに到達すると、HAProxy は要求に対応するバックエンドサーバーを選択します。
オーバークラウドは高可用性クラスターとして編成されます。Pacemaker はクラスターを管理し、ヘルスチェックを実行し、リソースが機能停止した場合に別のクラスターリソースにフェイルオーバーすることができます。Pacemaker を使用して、これらのリソースを起動および停止します。
高可用性の詳細は、{defaultURL}-single/high_availability_deployment_and_usage/[High Availability Deployment and Usage] を参照してください。
1.4.1.1. Pacemaker サービスの管理
Pacemaker が管理するサービスの管理には、コントローラーノードで systemctl
コマンドを使用しないでください。Pacemaker pcs
コマンドを使用します。
sudo pcs resource restart haproxy-clone
リソース名を確認するには、Pacemaker status
コマンドを使用します。
sudo pcs status Clone Set: haproxy-clone [haproxy] Started: [controller-1] Stopped: [controller-0]