第1章 概要


本ガイドでは、インスタンスの高可用性 (インスタンス HA) を管理する方法について説明します。インスタンス HA が設定された Red Hat OpenStack Platform では、ホストコンピュートノードに障害が発生した場合に、インスタンスを自動的に退避させ別のコンピュートノードに作成し直すことができます。

インスタンス HA がトリガーとなる退避プロセスは、ユーザーが手動で実施できる操作 (詳細は『インスタンス&イメージガイド』の「インスタンスの退避」を参照) と類似しています。

インスタンス HAは、共有ストレージまたはローカルストレージ環境で機能します。したがって、インスタンスを新たに作成した場合でも、退避したインスタンスは新しいホスト内で同じネットワーク設定 (静的 IP、Floating IP 等) および同じ特性を維持します。

インスタンス HA は以下のリソースエージェントにより管理されます。

エージェント名クラスター内での名前ロール

fence_compute

fence-nova

コンピュートノードが使用不能になった場合に、退避のためにそのノードをマーキングする。

NovaEvacuate

nova-evacuate

障害が発生したノードからインスタンスを退避させる。このエージェントは、コントローラーノードのいずれかで動作します。

Dummy

compute-unfence-trigger

フェンシングされたノードを解放し、再びインスタンスを実行できるようにする。

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