第5章 以前のバージョンからのインスタンス HA の無効化
以前のバージョンから Red Hat OpenStack Platform 13 にアップグレードする場合には、アップグレードの前に手動でインスタンス HA を無効にする必要があります。これには、メジャーおよびマイナーアップグレードならびに Fast Forward Upgrade が含まれます。
Red Hat OpenStack Platform 13 以降では、director を使用してインスタンス HA のインストールおよびアップグレードを行います。バージョン 13 からそれ以降のバージョンにアップグレードする場合は、手動によるロールバックは必要ありません。
STONITH デバイスを使用しないインスタンス HA の無効化
STONITH デバイスなしでデプロイされたインスタンス HA を無効化するには、アンダークラウドで stack
ユーザーとして以下のコマンドを実行します。
stack@director $ ansible-playbook /home/stack/ansible-instanceha/playbooks/overcloud-instance-ha.yml \
-e release="[rhos-NN]" -e instance_ha_action="uninstall"
"[rhos-NN]"
フィールドの値を OpenStack Platform の実際のバージョンに置き換えます。例: "rhos-10"
STONITH デバイスを使用したインスタンス HA の無効化
インスタンス HA をデプロイする際に stonith_devices
オプションを使用している場合には、インスタンス HA を無効にする際にこのオプションを指定する必要があります。たとえば、インスタンス HA 設定で STONITH デバイスを除外している場合には、以下のコマンド構文を使用します。
stack@director $ ansible-playbook /home/stack/ansible-instanceha/playbooks/overcloud-instance-ha.yml \
-e release="[rhos-NN]" -e instance_ha_action="uninstall" -e stonith_devices=”none”
"[rhos-NN]"
フィールドの値を OpenStack Platform の実際のバージョンに置き換えます。例: "rhos-10"