3.4.2. glance_store


以下の表は、/etc/glance/glance-cache.conf ファイルの [glance_store] グループで利用可能なオプションの概要を示しています。

表3.38 glance_store
設定オプション = デフォルト値タイプ説明

cinder_api_insecure = False

ブール値

cinder に対するセキュアではない SSL リクエストの実行を許可します。

このオプションが True に設定されている場合、HTTPS エンドポイント接続は cinder_ca_certificates_file オプションで指定された CA 証明書ファイルを使用して検証されます。

以下の値を使用できます。

  • True
  • False

関連するオプション:

  • cinder_ca_certificates_file

cinder_ca_certificates_file = None

文字列値

cinder クライアントリクエストに使用する CA 証明書ファイルの場所。

CA 証明書ファイルが設定されている場合、指定されたファイルが、HTTPS エンドポイントを使用した cinder 接続の検証に使用されます。エンドポイントが HTTP の場合、この値は無視されます。検証を有効にするには、cinder_api_insecureTrue に設定する必要があります。

以下の値を使用できます。

  • CA 証明書ファイルへのパス

関連するオプション:

  • cinder_api_insecure

cinder_catalog_info = volumev2::publicURL

文字列値

サービスカタログで cinder を検索する際に照合する情報。

cinder_endpoint_template が設定されておらず、cinder_store_auth_addresscinder_store_user_namecinder_store_project_namecinder_store_password が設定されていない場合、cinder ストアはこの情報を使用して現在のコンテキストでサービスカタログから cinder エンドポイントをルックアップします。cinder_os_region_name (設定されている場合)は、適切なエンドポイントを取得するために考慮されます。

サービスカタログは、openstack catalog list コマンドで一覧表示できます。

以下の値を使用できます。

  • <service _type>:<service_name>:<interface> At least service_type and interface should be specified.service_name は省略可能です。

関連するオプション:

  • cinder_os_region_name
  • cinder_endpoint_template
  • cinder_store_auth_address
  • cinder_store_user_name
  • cinder_store_project_name
  • cinder_store_password

cinder_endpoint_template = None

文字列値

cinder エンドポイントのテンプレートでサービスカタログの検索を上書きします。

このオプションを設定すると、サービスカタログから検索するのではなく、この値を使用してcinder エンドポイントが生成されます。cinder_store_auth_addresscinder_store_user_namecinder_store_project_name、および cinder_store_password が指定されている場合には、この値は無視されます。

この設定オプションが設定されている場合、cinder_catalog_info は無視されます。

以下の値を使用できます。

  • cinder エンドポイントの URL テンプレート文字列。ここで、%%(tenant)s は現在のテナント(プロジェクト)名に置き換えます。例:http://cinder.openstack.example.org/v2/%%(tenant)s

関連するオプション:

  • cinder_store_auth_address
  • cinder_store_user_name
  • cinder_store_project_name
  • cinder_store_password
  • cinder_catalog_info

cinder_http_retries = 3

整数値

失敗した http 呼び出しでの cinderclient のリトライ回数。

何らかのエラーによって呼び出しに失敗すると、cinderclient は数秒スリープした後に呼び出しを指定の回数までリトライします。

以下の値を使用できます。

  • 正の整数

関連するオプション:

  • None

cinder_os_region_name = None

文字列値

サービスカタログから cinder サービスを検索する際のリージョン名。

これは、cinder_catalog_info を使用してエンドポイントを決定する場合にのみ使用されます。これが設定されている場合、このノードによる cinder エンドポイントの検索は、指定のリージョンにフィルターされます。これは、カタログに複数のリージョンが一覧表示される場合に役立ちます。これが設定されていない場合、エンドポイントはすべてのリージョンから検索されます。

以下の値を使用できます。

  • 有効なリージョン名である文字列。

関連するオプション:

  • cinder_catalog_info

cinder_state_transition_timeout = 300

整数値

cinder ボリュームの遷移が完了するまで待機する時間(秒単位)。

ボリュームデータの読み取り/書き込みを行うために、cinder ボリュームを作成、削除、または glance ノードにアタッチすると、ボリュームの状態が変更されます。たとえば、新規作成されたボリュームのステータスは、作成プロセスの完了後に creating から available に変わります。このオプションは、ステータス変更を待機する最大時間を指定します。待機時間がタイムアウトするか、ステータスが予期しない値に変更される場合(errorなど)、イメージの作成は失敗します。

以下の値を使用できます。

  • 正の整数

関連するオプション:

  • None

cinder_store_auth_address = None

文字列値

cinder 認証サービスがリッスンしているアドレス。

cinder_store_auth_addresscinder_store_user_namecinder_store_project_name、および cinder_store_passwordオプションのすべてが指定された場合、指定した値は常に認証に使用されます。これは、イメージサービスに固有のプロジェクト/テナントにイメージボリュームを保存することにより、ユーザーからイメージボリュームを隠すのに役立ちます。また、ユーザーは glance の ACL の制御下で、他のプロジェクト間でイメージボリュームを共有できます。

これらのオプションのいずれかが設定されていない場合、cinder エンドポイントはサービスカタログから検索され、現在のコンテキストのユーザーとプロジェクトが使用されます。

以下の値を使用できます。

  • 有効な認証サービスアドレス(例:http://openstack.example.org/identity/v2.0)。

関連するオプション:

  • cinder_store_user_name
  • cinder_store_password
  • cinder_store_project_name

cinder_store_password = None

文字列値

cinder に対して認証を行うユーザーのパスワード。

このオプションは、以下の関連オプションすべてと共に使用する必要があります。これらのいずれかが指定されていない場合は、現在のコンテキストのユーザーが使用されます。

以下の値を使用できます。

  • cinder_store_user_nameで指定したユーザーの有効なパスワード

関連するオプション:

  • cinder_store_auth_address
  • cinder_store_user_name
  • cinder_store_project_name

cinder_store_project_name = None

文字列値

cinder にイメージボリュームが保存されるプロジェクト名。

この設定オプションが設定されていない場合は、現在のコンテキストのプロジェクトが使用されます。

このオプションは、以下の関連オプションすべてと共に使用する必要があります。これらのいずれかが指定されていない場合は、現在のコンテキストのプロジェクトが使用されます。

以下の値を使用できます。

  • 有効なプロジェクト名

関連するオプション:

  • cinder_store_auth_address
  • cinder_store_user_name
  • cinder_store_password

cinder_store_user_name = None

文字列値

cinder に対して認証を行うためのユーザー名。

このオプションは、以下の関連オプションすべてと共に使用する必要があります。これらのいずれかが指定されていない場合は、現在のコンテキストのユーザーが使用されます。

以下の値を使用できます。

  • 有効なユーザー名

関連するオプション:

  • cinder_store_auth_address
  • cinder_store_password
  • cinder_store_project_name

cinder_volume_type = None

文字列値

cinder でのボリュームの作成に使用されるボリューム種別。

一部の cinder バックエンドには、ストレージの使用を最適化するための複数のボリューム種別が含まれる場合があります。このオプションを追加すると、運用者はイメージに対して最適化できる特定のボリューム種別を cinder で選択することができます。

これが設定されていない場合には、cinder 設定で指定したデフォルトのボリューム種別がボリュームの作成に使用されます。

以下の値を使用できます。

  • cinder からの有効なボリューム種別

関連するオプション:

  • None

default_store = file

文字列値

イメージの保存に使用するデフォルトのスキーム。

イメージの保存に使用するデフォルトのスキームを表す文字列値を指定します。設定されていない場合、Glance は file をデフォルトのスキームとして使用して file ストアでイメージを保存します。

注記

この設定オプションに指定する値は、stores 設定オプションで登録されたストアの有効なスキームである必要があります。

以下の値を使用できます。

  • file
  • Filesystem
  • http
  • https
  • swift
  • swift+http
  • swift+https
  • swift+config
  • rbd
  • sheepdog
  • cinder
  • vsphere

関連するオプション:

  • stores

default_swift_reference = ref1

文字列値

デフォルトの Swift アカウント/バッキングストアパラメーターへの参照。

イメージストレージに swift アカウント/バッキングストアを使用するのに必要なデフォルトのパラメーターセットへの参照を表す文字列値を指定します。この設定オプションのデフォルト参照値は ref1 です。この設定オプションはパラメーターを逆参照し、新しいイメージが追加されるたびに Swift ストレージバックエンドでのイメージ保管を容易にします。

以下の値を使用できます。

  • 有効な文字列値

関連するオプション:

  • None

filesystem_store_chunk_size = 65536

整数値

チャンクサイズ(バイト単位)。

イメージファイルの読み取り/書き込み時に使用されるチャンクサイズ。この値を大きくするとスループットが向上しますが、大量のリクエストを処理する際にメモリー使用量が若干増加する場合もあります。

以下の値を使用できます。

  • 任意の正の整数値

関連するオプション:

  • None

filesystem_store_datadir = /var/lib/glance/images

文字列値

ファイルシステムのバックエンドストアがイメージを書き込むディレクトリー。

起動時に、Glance はディレクトリーが存在しない場合は作成し、glance-api が実行されるユーザーへの書き込みアクセスを検証します。書き込みアクセスが使用できない場合は、BadStoreConfiguration 例外が発生し、ファイルシステムストアが新しいイメージの追加に利用できないことがあります。

注記

このディレクトリーは、ファイルシステムストアがストレージバックエンドとして使用される場合にのみ使用されます。filesystem_store_datadir または filesystem_store_datadirs オプションのいずれかを glance-api.conf で指定する必要があります。両方のオプションを指定すると、BadStoreConfiguration が発生し、ファイルシステムストアが新しいイメージの追加に利用できないことがあります。

以下の値を使用できます。

  • ディレクトリーへの有効なパス

関連するオプション:

  • filesystem_store_datadirs
  • filesystem_store_file_perm

filesystem_store_datadirs = None

多値

ファイルシステムのバックエンドストアがイメージを書き込むディレクトリーとその優先順位の一覧。

filesystem_store_datadir 設定オプションで指定した単一のディレクトリーを使用する場合とは対照的に、ファイルシステムストアは複数のディレクトリーにイメージを格納するように設定できます。複数のディレクトリーを使用する場合、各ディレクトリーには、使用される優先順位を指定するオプションの優先度を指定できます。優先度は、ディレクトリーパスとコロンで組み合わされる整数で、値が大きいほど優先度が高くなります。2 つのディレクトリーの優先度が同じ場合は、空き容量が最も多いディレクトリーが使用されます。優先度を指定しないと、デフォルトでゼロに設定されます。

複数のストアディレクトリーを持つファイルシステムストアの設定に関する詳細は、https://docs.openstack.org/glance/latest/configuration/configuring.htmlを参照してください。

注記

このディレクトリーは、ファイルシステムストアがストレージバックエンドとして使用される場合にのみ使用されます。filesystem_store_datadir または filesystem_store_datadirs オプションのいずれかを glance-api.conf で指定する必要があります。両方のオプションを指定すると、BadStoreConfiguration が発生し、ファイルシステムストアが新しいイメージの追加に利用できないことがあります。

以下の値を使用できます。

  • 以下の形式の文字列の一覧:

    • <a valid directory path>:<optional integer priority>

関連するオプション:

  • filesystem_store_datadir
  • filesystem_store_file_perm

filesystem_store_file_perm = 0

整数値

イメージファイルへのファイルアクセスパーミッション。

イメージデータへの目的のファイルアクセスパーミッションを設定します。これにより、Nova などの他のサービスがファイルシステムストアから直接イメージを使用できるようにすることができます。アクセスが付与されるサービスを実行中のユーザーは、作成されるファイルを所有しているグループのメンバーにすることができます。この設定オプションにゼロ以下の値を割り当てることは、デフォルトのパーミッションに変更が加えられないことを意味します。この値は、8 進数の数字としてデコードされます。

詳細は、https://docs.openstack.org/glance/latest/configuration/configuring.htmlのドキュメントを参照してください。

以下の値を使用できます。

  • 有効なファイルアクセスパーミッション
  • ゼロ
  • 任意の負の整数

関連するオプション:

  • None

filesystem_store_metadata_file = None

文字列値

ファイルシステムストアのメタデータファイル。

ファイルシステムストアに関連付けられた場所と共に返されるメタデータが含まれるファイルへのパス。このファイルには、有効な JSON オブジェクトが含まれている必要があります。オブジェクトには、キー IDマウントポイント が含まれている必要があります。両方のキーの値は文字列でなければなりません。

以下の値を使用できます。

  • ストアメタデータファイルへの有効なパス

関連するオプション:

  • None

http_proxy_information = {}

dict 値

リモートサーバーへの接続に使用する http/https プロキシー情報。

この設定オプションは、リモートサーバーへの接続に使用する必要のある http/https プロキシー情報を指定します。プロキシー情報は、スキームとプロキシーのキー/値のペアにする必要があります(例:http:10.0.0.1:3128)。また、キーと値のペアをコンマで区切ることで、複数のスキームのプロキシーを指定することもできます(例: http:10.0.0.1:3128, https:10.0.0.1:1080)。

以下の値を使用できます。

  • 上記のように スキーム:プロキシーペアのコンマ区切りリスト

関連するオプション:

  • None

https_ca_certificates_file = None

文字列値

CA バンドルファイルへのパス。

この設定オプションにより、運用者はカスタム認証局ファイルを使用してリモートサーバー証明書を検証できます。このオプションを設定すると、https_insecure オプションは無視され、指定された CA ファイルがサーバー証明書の認証に使用され、サーバーへのセキュアな接続が確立されます。

以下の値を使用できます。

  • CA ファイルへの有効なパス

関連するオプション:

  • https_insecure

https_insecure = True

ブール値

リモートサーバー証明書の検証を設定します。

この設定オプションはブール値を取り、リモートサーバーの証明書を検証するかどうかを決定します。True に設定すると、リモートサーバー証明書は検証されません。このオプションが False に設定されている場合、デフォルトの CA トラストストアが検証に使用されます。

このオプションは、https_ca_certificates_file が設定されている場合は無視されます。リモートサーバー証明書は、https_ca_certificates_file オプションを使用して指定されたファイルを使用して検証されます。

以下の値を使用できます。

  • True
  • False

関連するオプション:

  • https_ca_certificates_file

rados_connect_timeout = 0

整数値

Ceph クラスターに接続する際のタイムアウト値。

この設定オプションは、Ceph クラスターに接続する際に使用されるタイムアウト値(秒単位)を取ります。つまり、接続を閉じるまで glance-api が待機する時間を設定します。これにより、RBD への接続中に glance-api がハングアップするのを防ぐことができます。このオプションの値を 0 以下に設定すると、タイムアウトは設定されず、デフォルトの librados 値が使用されます。

以下の値を使用できます。

  • 任意の整数値

関連するオプション:

  • None

rbd_store_ceph_conf = /etc/ceph/ceph.conf

文字列値

Ceph 設定ファイルへのパス。

この設定オプションは、使用される Ceph 設定ファイルへのパスを取ります。このオプションの値がユーザーによって設定されていない場合や、None に設定されている場合、librados は /etc/ceph/ceph.conf にあるデフォルトの設定ファイルの場所を特定します。Cephx 認証を使用する場合、このファイルのclient.<USER>セクションに適切なキーリングへの参照を含める必要があります。

以下の値を使用できます。

  • 設定ファイルへの有効なパス

関連するオプション:

  • rbd_store_user

rbd_store_chunk_size = 8

整数値

RADOS イメージをチャンクに分割する際のサイズ(メガバイト単位)。

Glance イメージをチャンクに分割する際のサイズ(メガバイト単位)を表す整数値を指定します。デフォルトのチャンクサイズは 8 メガバイトです。最適なパフォーマンスを得るには、値は 2 の累乗でなければなりません。

Ceph の RBD オブジェクトストレージシステムを Glance イメージを保存するためのストレージバックエンドとして使用する場合、イメージはこのオプションを使用して設定されるサイズのオブジェクトに分割されます。これらの分割されたオブジェクトは、分散ブロックデータストア全体に保存され、Glance に使用されます。

以下の値を使用できます。

  • 任意の正の整数値

関連するオプション:

  • None

rbd_store_pool = images

文字列値

イメージが保存される RADOS プール。

RBD を Glance イメージを保存するためのストレージバックエンドとして使用する場合、イメージは プール へのオブジェクト(イメージのチャンク)の論理的なグループ化により保存されます。各プールは、含めることのできる配置グループの数で定義されます。使用されるデフォルトのプールは イメージ です。

RBD ストレージバックエンドの詳細は、http://ceph.com/planet/how-data-is-stored-in-ceph-cluster/を参照してください。

以下の値を使用できます。

  • 有効なプール名

関連するオプション:

  • None

rbd_store_user = None

文字列値

認証する RADOS ユーザー。

この設定オプションは、認証する RADOS ユーザーを設定します。このオプションは RADOS 認証が有効になっている場合にのみ必要で、ユーザーが Cephx 認証を使用している場合にのみ適用されます。このオプションの値がユーザーによって設定されていない場合や、None に設定されている場合には、デフォルト値が選択されます。これは、rbd_store_ceph_conf の client. セクションに基づきます。

以下の値を使用できます。

  • 有効な RADOS ユーザー

関連するオプション:

  • rbd_store_ceph_conf

rootwrap_config = /etc/glance/rootwrap.conf

文字列値

root としてコマンドを実行するのに使用する rootwrap 設定ファイルへのパス。

cinder ストアでは、イメージボリュームを操作するのに root 権限が必要です(iSCSI/FC ボリュームへの接続、ボリュームデータの読み取り/書き込みのためなど)。設定ファイルでは、cinder ストアおよび os-brick ライブラリーによる必要なコマンドを許可する必要があります。

以下の値を使用できます。

  • rootwrap 設定ファイルへのパス

関連するオプション:

  • None

sheepdog_store_address = 127.0.0.1

ホストのアドレス値

Sheepdog デーモンのバインド先のアドレス。

Sheepdog デーモンのバインド先のアドレスを表す文字列値を指定します。sheep に設定されたデフォルトのアドレスは 127.0.0.1 です。

Sheepdog デーモン(sheepdog) は、ストレージネットワーク全体でオブジェクトを書き込むことによって分散クラスター内のストレージを管理します。これは、sheepdog_store_addressオプションを使用して設定されたアドレスに送信されたメッセージを識別して処理し、Glance イメージのチャンクを保存します。

以下の値を使用できます。

  • 有効な IPv4 アドレス
  • 有効な IPv6 アドレス
  • 有効なホスト名

関連するオプション:

  • sheepdog_store_port

sheepdog_store_chunk_size = 64

整数値

Sheepdog データストアに保存されるイメージのチャンクサイズ。

Glance イメージをチャンクに分割する際のメビバイト(1048576バイト)単位のサイズを表す整数値を指定します。デフォルトのチャンクサイズは 64 メビバイトです。

Sheepdog 分散ストレージシステムを使用する場合、イメージはこのサイズのオブジェクトに分割され、分散データストア全体に保存され、Glance に使用されます。

チャンクサイズが2 の累乗の場合、断片化を回避し、パフォーマンスを向上させるのに役立ちます。

以下の値を使用できます。

  • サイズを表す正の整数値(メビバイト単位)。

関連するオプション:

  • None

sheepdog_store_port = 7000

ポート値

sheep デーモンがリッスンするポート番号。

Sheepdog デーモンがリッスンする有効なポート番号を表す整数値を指定します。デフォルトのポートは 7000 です。

Sheepdog デーモン(sheepdog) は、ストレージネットワーク全体でオブジェクトを書き込むことによって分散クラスター内のストレージを管理します。これは、sheepdog_store_portオプションを使用して設定されたポート番号で受信するメッセージを識別して処理し、Glance イメージのチャンクを保存します。

以下の値を使用できます。

  • 有効なポート番号 (0 から 65535)

関連するオプション:

  • sheepdog_store_address

store_capabilities_update_min_interval = 0

整数値

現在のバックエンドステータスに基づいて動的ストレージ機能を更新する最小間隔(秒単位)。

ストレージバックエンドの動的ストレージ機能の更新を試行するまでの最小間隔を秒単位で指定する期間を秒単位で指定します。store_capabilities_update_min_interval を設定しても、設定された間隔に基づいて定期的に更新されるわけではありません。代わりに、ストアの操作がトリガーされると、この間隔セットの経過時に更新が実行されます。

デフォルトでは、このオプションはゼロに設定されており、無効になっています。このオプションを有効にするには、ゼロよりも大きい整数値を指定します。

注記 1: ストア機能と更新の詳細については、https://specs.openstack.org/openstack/glance-specs/specs/kilo/store-capabilities.htmlを参照してください。

デプロイメントに特定のストアを設定し、この機能の使用を支援する方法は、https://docs.openstack.org/glance_store/latest/user/drivers.htmlに記載されているストレージドライバーのメンテナーにお問い合わせください。

注記 2: 上記の動的ストア更新機能は、現在のストアドライバーでは実装されません。したがって、このオプションは ANY WarehouseG(および全くない)ではありません。Stein 開発サイクルの初期段階で削除される予定です。

以下の値を使用できます。

  • ゼロ
  • 正の整数

関連するオプション:

  • None

stores = ['file', 'http']

リスト値

有効な Glance ストアの一覧。

ディスクイメージを格納するために使用するストレージバックエンドを、コンマ区切りリストとして登録します。Glance でのディスクイメージの保存用に有効化されたデフォルトのストアは、filehttp です。

以下の値を使用できます。

  • 以下が含まれるコンマ区切りリスト:

    • file
    • http
    • swift
    • rbd
    • sheepdog
    • cinder
    • vmware

関連するオプション:

  • default_store

swift_buffer_on_upload = False

ブール値

Swift にアップロードする前にイメージのセグメントをバッファー処理します。

swift へのアップロード中に Glance がイメージデータをディスクにバッファーするかどうかを指定するブール値を指定します。これにより、Glance はエラー時にアップロードを再開できます。

注記: このオプションを有効にすると、API ノードでのディスク使用量が増えるため、十分な注意を払う必要があります。ファイルシステムの設定状況によっては、バッファー処理に使用されるディスク領域により、glance イメージキャッシュに利用可能な実際のディスク容量が減る可能性があることに注意してください。ディスク使用率は、式swift_store_large_object_chunk_size * workers * 1000に従って上限が設定されます。

以下の値を使用できます。

  • True
  • False

関連するオプション:

  • swift_upload_buffer_dir

swift_store_admin_tenants = []

リスト値

管理者アクセスが付与されるテナントの一覧。

これは、マルチテナントモードの Glance によって作成されたすべての Swift コンテナーでの読み取り/書き込みアクセスが付与されるテナントの一覧です。デフォルト値は空のリストです。

以下の値を使用できます。

  • Keystone プロジェクト/テナントの UUID を表す文字列のコンマ区切りリスト

関連するオプション:

  • None

swift_store_auth_address = None

文字列値

Swift 認証サービスがリッスンしているアドレス。

swift_store_auth_insecure = False

ブール値

サーバー証明書の検証を設定します。

このブール値は、サーバー証明書を検証するかどうかを決定します。このオプションが True に設定されている場合、swiftclient は認証時に有効な SSL 証明書かどうかをチェックしません。このオプションが False に設定されている場合、デフォルトの CA トラストストアが検証に使用されます。

以下の値を使用できます。

  • True
  • False

関連するオプション:

  • swift_store_cacert

swift_store_auth_version = 2

文字列値

使用する認証サービスのバージョン。有効なバージョンは、keystone の場合は 2 および 3で、swauth および rackspace の場合は1(非推奨)です。

swift_store_cacert = None

文字列値

CA バンドルファイルへのパス。

この設定オプションにより、運用者は Swift に接続する際の SSL 検証用のカスタム認証局ファイルへのパスを指定できます。

以下の値を使用できます。

  • CA ファイルへの有効なパス

関連するオプション:

  • swift_store_auth_insecure

swift_store_config_file = None

文字列値

swift アカウント設定が含まれるファイルへの絶対パス。

設定済みの各 Swift アカウント/バッキングストアへの参照を持つ設定ファイルへのパスを表す文字列値を含めます。デフォルトでは、ファイルパスが指定されておらず、カスタマイズされた Swift 参照は無効になっています。データベースへの認証情報の保存を回避するため、このオプションを設定することは、イメージストレージに Swift ストレージバックエンドを使用する際に強く推奨されます。

注記

swift_store_multi_tenantTrue に設定した場合は、このオプションを設定しないでください。

以下の値を使用できます。

  • glance-api ノードの絶対パスを表す文字列値

関連するオプション:

  • swift_store_multi_tenant

swift_store_container = glance

文字列値

イメージを保存するための単一のコンテナーの名前/複数のコンテナーの名前のプレフィックス

1 つのコンテナーを使用してイメージを保存する場合、この設定オプションは、すべてのイメージの保存に使用される Glance アカウント内のコンテナーを示します。複数のコンテナーがイメージの保存に使用される場合、これはすべてのコンテナーの名前のプレフィックスになります。単一/複数コンテナーの使用は、設定オプション swift_store_multiple_containers_seed を使用して制御できます。

複数のコンテナーを使用する場合、コンテナーの名前は、この設定オプションに設定された値をベースに、イメージ UUID の最初の N 文字をアンダースコアで区切られたサフィックスとして指定されます(N は swift_store_multiple_containers_seedによって指定されます)。

例:シードが 3 でswift_store_container = glance と設定されている場合には、UUID がfdae39a1-bac5-4238-aba4-69bcc726e848 のイメージは glance_fda のコンテナーに配置されます。コンテナー名の作成時に、UUID のすべてのダッシュは含まれますが、文字の制限にはカウントされないため、N=10 の場合はコンテナー名は glance_fdae39a1-ba になります。

以下の値を使用できます。

  • 単一のコンテナーを使用する場合、この設定オプションは Glance の Swift アカウントの有効な任意の swift コンテナーの名前の文字列にすることができます。
  • 複数のコンテナーを使用する場合、この設定オプションは、 Swift により適用されるコンテナーの命名ルールを満たす限り任意の文字列になります。swift_store_multiple_containers_seed の値も考慮する必要があります。

関連するオプション:

  • swift_store_multiple_containers_seed
  • swift_store_multi_tenant
  • swift_store_create_container_on_put

swift_store_create_container_on_put = False

ブール値

イメージのアップロード時に、コンテナーを作成します(まだ存在しない場合)。

イメージのアップロード時に、対応するコンテナーが存在しない場合は、この設定オプションが True に設定されている場合に作成されます。デフォルトでは、コンテナーは作成されません。この動作は、単一および複数コンテナーモードの両方に適用されます。

以下の値を使用できます。

  • True
  • False

関連するオプション:

  • None

swift_store_endpoint = None

文字列値

Swift バックエンドストレージに使用する URL エンドポイント。

Glance イメージを Swift ストアに格納するために使用する URL エンドポイントを表す文字列値を指定します。デフォルトでは、エンドポイントは設定されず、auth によって返されるストレージ URL が 使用されます。swift_store_endpoint を使用してエンドポイントを設定すると、ストレージ URL を上書きされ、Glance イメージストレージに使用されます。

注記

URL には、コンテナーまでのパスを含める必要がありますが、コンテナーそのものは除外します。オブジェクトの場所は、コンテナーおよびオブジェクトを設定した URL に追加すると得られます。

以下の値を使用できます。

  • Swift コンテナーまでの有効な URL パスを表す文字列値

関連するオプション:

  • None

swift_store_endpoint_type = publicURL

文字列値

Swift サービスのエンドポイント種別。

この文字列値は、Swift エンドポイントの取得に使用するエンドポイント種別を示します。エンドポイント種別により、ユーザーが実行できるアクション(たとえば、ストアの読み取りおよび書き込み)が決定されます。この設定は、swift_store_auth_version が 1 よりも大きい場合にのみ使用されます。

以下の値を使用できます。

  • publicURL
  • adminURL
  • internalURL

関連するオプション:

  • swift_store_endpoint

swift_store_expire_soon_interval = 60

整数値

現在のトークンの有効期限が過ぎる前に新しいトークンが要求される可能性があるウィンドウのサイズを定義する時間(秒単位)。

通常、Swift ストレージドライバーは、現在のトークンの有効期限が過ぎた時に新しいトークンを取得して、Swift へのアクセスを継続させます。ただし、処理中にトークンが期限切れになると、一部の Swift トランザクション(イメージのセグメントのアップロードなど)が適切に復元されないことがあります。

したがって、現在のトークンの有効期限前に新しいトークンを取得することにより、トランザクションを試行する前にトークンが失効したり期限切れに近づいたりしないようにします。デフォルトでは、Swift ストレージドライバーは、現在のトークンの有効期限の 60 秒前から新しいトークンを要求します。

以下の値を使用できます。

  • ゼロ
  • 正の整数値

関連するオプション:

  • None

swift_store_key = None

文字列値

Swift 認証サービスに対して認証するユーザーの認証鍵。

swift_store_large_object_chunk_size = 200

整数値

イメージデータがセグメント化される際のセグメントの最大サイズ(MB単位)。

Swift クラスターによって適用される上限を上回るイメージをアップロードするためにイメージデータがセグメント化される場合、イメージデータはこの設定オプションで指定されるサイズ以下のセグメントに分割されます。詳細は、swift_store_large_object_size を参照してください。

たとえば、swift_store_large_object_size が 5 GB で、swift_store_large_object_chunk_size が 1 GB の場合、サイズが 6.2 GB のイメージは 7 セグメントに分割されます。この場合、最初の 6 つのセグメントのサイズは 1 GB で、7 番目のセグメントは 0.2 GB になります。

以下の値を使用できます。

  • 該当するSwift クラスターによって適用される大型オブジェクト制限以下の正の整数。

関連するオプション:

  • swift_store_large_object_size

swift_store_large_object_size = 5120

整数値

サイズしきい値(MB 単位)。これを超えると、Glance はイメージデータのセグメント化を開始します。

Swift では、アップロードされる単一のオブジェクトのサイズに上限があります。デフォルトでは、これは 5 GB です。この制限を超えるオブジェクトをアップロードするには、オブジェクトをマニフェストファイルと関連付けられる複数の小さなオブジェクトにセグメント化します。詳細は、https://docs.openstack.org/swift/latest/overview_large_objects.htmlを参照してください。

この設定オプションは、サイズのしきい値を指定します。これを超えると、Swift ドライバーはイメージデータを複数の小さなファイルにセグメント化する処理を開始します。現在、Swift ドライバーは Dynamic Large Objects の作成のみをサポートしています。

注記

これは、該当するSwift クラスターによって適用される大型オブジェクトの制限を考慮して設定する必要があります。

以下の値を使用できます。

  • 該当するSwift クラスターによって適用される大型オブジェクト制限以下の正の整数。

関連するオプション:

  • swift_store_large_object_chunk_size

swift_store_multi_tenant = False

ブール値

イメージをテナントの Swift アカウントに保存します。

これにより、マルチテナントストレージモードが有効になり、Glance イメージがテナント固有の Swift アカウントに保存されます。これが無効になっていると、Glance はすべてのイメージを独自のアカウントに保存します。マルチテナントストアの詳細については、https://wiki.openstack.org/wiki/GlanceSwiftTenantSpecificStorageを参照してください。

注記

マルチテナントの swift ストアを使用している場合は、swift_store_config_file オプションで swift 設定ファイルを設定しないようにしてください。

以下の値を使用できます。

  • True
  • False

関連するオプション:

  • swift_store_config_file

swift_store_multiple_containers_seed = 0

整数値

イメージの保存に使用するコンテナーの数を示すシード。

単一テナントストアを使用する場合は、イメージを 1 つ以上のコンテナーに保存できます。0 に設定すると、すべてのイメージが 1 つのコンテナーに保存されます。1 から 32 の整数値に設定すると、イメージの保存に複数のコンテナーが使用されます。この設定オプションにより、作成されるコンテナーの数が決まります。使用されるコンテナーの合計数は 16^N となるため、この設定オプションが 2 に設定されている場合は、イメージの保存に 16^2=256 のコンテナーが使用されます。

命名規則に関する詳細は、swift_store_container を参照してください。複数のコンテナーの使用についての詳細は、https://specs.openstack.org/openstack/glance-specs/specs/kilo/swift-store-multiple-containers.htmlを参照してください。

注記

このオプションは、swift_store_multi_tenant が無効になっている場合にのみ使用されます。

以下の値を使用できます。

  • 32 以下の負の値ではない整数

関連するオプション:

  • swift_store_container
  • swift_store_multi_tenant
  • swift_store_create_container_on_put

swift_store_region = None

文字列値

Glance が使用する Swift エンドポイントのリージョン。

Glance がイメージの保存のために接続できる Swift リージョンを表す文字列値を指定します。デフォルトでは、リージョンは設定されません。

Glance がストレージバックエンドとして Swift を使用して複数のエンドポイントを持つ特定のテナントのイメージを保存する場合、swift_store_region で Swift リージョンを設定すると、Glance は単一リージョン接続ではなく、指定したリージョンの Swift に接続できるようになります。

このオプションは、単一テナントおよびマルチテナントストレージの両方に対して設定できます。

注記

swift_store_region を使用したリージョンの設定はテナント固有のもので、テナントが異なるリージョンにまたがる複数のエンドポイントを持つ 場合にのみ 必要です。

以下の値を使用できます。

  • 有効な Swift リージョンを表す文字列値。

関連するオプション:

  • None

swift_store_retry_get_count = 0

整数値

Swift のダウンロードがリトライされる回数。これを超えると、リクエストは失敗します。

エラーが発生する前にイメージのダウンロードをリトライする必要のある回数を表す整数値を指定します。デフォルト値はゼロです(イメージのダウンロードに失敗した場合、リトライされません)。正の整数値に設定すると、swift_store_retry_get_count により、ダウンロードの失敗時にこの回数ダウンロードが試みられます。これを超えると、エラーメッセージが送信されます。

以下の値を使用できます。

  • ゼロ
  • 正の整数値

関連するオプション:

  • None

swift_store_service_type = object-store

文字列値

使用する Swift サービスの種別。

Swift バックエンドストレージの使用中、イメージの保存に使用するサービス種別を表す文字列値を指定します。デフォルトのサービス種別は object-store に設定されます。

注記

swift_store_auth_version が 2 に設定されている場合、この設定オプションの値は object-store である必要があります。より新しいバージョンの Keystone または別の認証スキームを使用している場合は、このオプションを変更できます。

以下の値を使用できます。

  • Swift ストレージ用の有効なサービス種別を表す文字列。

関連するオプション:

  • None

swift_store_ssl_compression = True

ブール値

HTTPS Swift リクエストの SSL レイヤーの圧縮。

SSL レイヤーでイメージの HTTPS Swift リクエストを圧縮するかどうかを決定するブール値を指定します。デフォルトでは、圧縮は有効になっています。

Swift を Glance イメージストレージのバックエンドストアとして使用する場合は、このオプションを使用して HTTPS Swift リクエストの SSL レイヤーの圧縮を設定できます。False に設定すると、HTTPS Swift リクエストの SSL レイヤーの圧縮は無効になります。このオプションを無効にすると、すでに圧縮された形式のイメージ(qcow2 など)に関するパフォーマンスが向上します。

以下の値を使用できます。

  • True
  • False

関連するオプション:

  • None

swift_store_use_trusts = True

ブール値

マルチテナント Swift ストアの信頼を使用します。

マルチテナントストアが使用されている場合に、このオプションは、各追加/取得リクエストに対して信頼を作成するように Swift ストアに指示します。信頼を使用すると、Swift ストアは、データのアップロードまたはダウンロード中に、認証トークンの失効により発生する可能性がある問題を回避できます。

デフォルトでは、swift_store_use_trustsTrueに設定されています(信頼の使用が有効)。False に設定すると、代わりに Swift 接続にユーザートークンが使用され、信頼の作成のオーバーヘッドがなくなります。

注記

このオプションは、swift_store_multi_tenantTrueに設定されている場合のみ考慮されます。

以下の値を使用できます。

  • True
  • False

関連するオプション:

  • swift_store_multi_tenant

swift_store_user = None

文字列値

Swift 認証サービスに対して認証するユーザー。

swift_upload_buffer_dir = None

文字列値

Swift にアップロードする前にイメージセグメントをバッファー処理するディレクトリー。

イメージセグメントが swift にアップロードされる前に一時的にバッファー処理される、glance ノード上のディレクトリーへの絶対パスを表す文字列値を指定します。

注記: * これは、設定オプション swift_buffer_on_upload が True に設定されている場合にのみ必要です。* swift_store_large_object_chunk_size と、指定の glance ノードで同時にアップロードできるイメージの最大数を念頭に置いてください。

以下の値を使用できます。

  • 絶対ディレクトリーパスを表す文字列値

関連するオプション:

  • swift_buffer_on_upload
  • swift_store_large_object_chunk_size

vmware_api_retry_count = 10

整数値

VMware API のリトライ回数。

この設定オプションは、接続関連の問題またはサーバー API 呼び出しのオーバーロード時に VMware ESX/VC サーバー API をリトライする回数を指定します。retry forever は指定できません。

以下の値を使用できます。

  • 任意の正の整数値

関連するオプション:

  • None

vmware_ca_file = None

文字列値

CA バンドルファイルへの絶対パス。

この設定オプションにより、運用者はカスタム認証局ファイルを使用してESX/vCenter証明書を検証できます。

このオプションを設定すると、"vmware_insecure" オプションは無視され、指定された CA ファイルがESX/vCenterサーバー証明書の認証に使用され、サーバーへのセキュアな接続が確立されます。

以下の値を使用できます。

  • CA ファイルへの有効な絶対パスである任意の文字列

関連するオプション:

  • vmware_insecure

vmware_datastores = None

多値

イメージを保存できるデータストア。

この設定オプションは、VMWare ストアのバックエンドでイメージを保存できるデータストアを指定します。このオプションは、複数のデータストアを指定するために複数回指定できます。データストア名は、データセンターのパスの後に「:」で区切って指定する必要があります。オプションの重みをデータストア名の後に再度「:」で区切って指定して、優先順位を指定できます。したがって、必要な形式は <datacenter_path>:<datastore_name>:<optional_weight> になります。

イメージを追加する場合、イメージサイズが既知の場合に利用可能な空き領域が十分にない場合を除き、最も高い重みを持つデータストアが選択されます。重みが指定されない場合、これはゼロであると仮定され、ディレクトリーは最後に選択のために考慮されます。複数のデータストアの重みが同じ場合は、利用可能な空き領域が最も多いデータストアが選択されます。

以下の値を使用できます。

  • <datacenter_path>:<datastore_name>:<optional_weight>の形式の任意の文字列

関連するオプション:* なし

vmware_insecure = False

ブール値

ESX/vCenter サーバー証明書の検証を設定します。

この設定オプションはブール値を取り、ESX/vCenterサーバーの証明書を検証するかどうかを決定します。このオプションが True に設定されている場合、ESX/vCenter サーバー証明書は検証されません。このオプションが False に設定されている場合、デフォルトの CA トラストストアが検証に使用されます。

このオプションは、「vmware_ca_file」オプションが設定されている場合は無視されます。その場合、ESX/vCenter サーバー証明書は、"vmware_ca_file" オプションで指定したファイルを使用して検証されます。

以下の値を使用できます。

  • True
  • False

関連するオプション:

  • vmware_ca_file

vmware_server_host = None

ホストのアドレス値

ESX/ESXi または vCenter サーバーターゲットシステムのアドレス。

この設定オプションは、ESX/ESXi または vCenter サーバーターゲットシステムのアドレスを設定します。このオプションは、VMware ストレージバックエンドを使用する場合に必要です。アドレスには、IP アドレス(127.0.0.1)または DNS 名(www.my-domain.com)を含めることができます。

以下の値を使用できます。

  • 有効な IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレス
  • 有効な DNS 名

関連するオプション:

  • vmware_server_username
  • vmware_server_password

vmware_server_password = None

文字列値

サーバーのパスワード。

この設定オプションは、VMware ESX/ESXi または vCenter サーバーとの認証用のパスワードを取ります。このオプションは、VMware ストレージバックエンドを使用する場合に必要です。

以下の値を使用できます。

  • "vmware_server_username" オプションを使用して指定されたユーザー名に対応するパスワードである任意の文字列

関連するオプション:

  • vmware_server_host
  • vmware_server_username

vmware_server_username = None

文字列値

サーバーのユーザー名。

この設定オプションは、VMware ESX/ESXi または vCenter サーバーとの認証用のユーザー名を取ります。このオプションは、VMware ストレージバックエンドを使用する場合に必要です。

以下の値を使用できます。

  • 適切な権限を持つユーザーのユーザー名である任意の文字列

関連するオプション:

  • vmware_server_host
  • vmware_server_password

vmware_store_image_dir = /openstack_glance

文字列値

データストアでglance イメージが保存されるディレクトリー。

この設定オプションは、VMware データストアでglance イメージが保存されるディレクトリーへのパスを指定します。このオプションが設定されていない場合には、glance イメージが保存されるデフォルトのディレクトリーは openstack_glance になります。

以下の値を使用できます。

  • ディレクトリーへの有効なパスである任意の文字列

関連するオプション:

  • None

vmware_task_poll_interval = 5

整数値

VMware ESX/VC サーバーで呼び出されたリモートタスクをポーリングする間隔 (秒単位)。

この設定オプションは、VMWare ESX/VC サーバー API 呼び出しの一部として、処理中の非同期タスクをポーリングする際のスリープ時間(秒単位)を取ります。

以下の値を使用できます。

  • 任意の正の整数値

関連するオプション:

  • None
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