第2章 Telemetry サービスの設定に関する推奨事項
Red Hat OpenStack Platform(RHOSP)Telemetry サービスは CPU 集約型なので、Telemetry は RHOSP 15 ではデフォルトで有効になっていません。ただし、これらのデプロイメントの推奨事項に従うことで、Telemetry を有効にした場合のパフォーマンス低下を回避することができます。
これらの手順 (1 つは小規模なテストオーバークラウド用、もう 1 つは大規模な実稼働オーバークラウド用) には、Telemetry サービスのパフォーマンスを最大化する推奨事項が含まれています。
2.1. 小規模なテスト用オーバークラウド上での Telemetry サービスの設定
小規模なテストオーバークラウドで Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) Telemetry サービスを有効にする場合、ファイルバックエンドを使用してそのパフォーマンスを向上させることができます。
前提条件
- Telemetry サービスを設定するオーバークラウドのデプロイメントが、実稼働環境用のシステム ではない。
- オーバークラウドは、100 未満のインスタンスをサポートする小規模なデプロイメントで、各コントローラーノードの物理コアは最大でも 12 (ハイパースレッディング機能が有効な場合は 24 コア) である。
- オーバークラウドデプロイメントの高可用性は 無効である。
手順
/usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/enable-legacy-telemetry.yaml
環境ファイルのparameter_defaults
に以下を追加し、<FILE> を gnocchi 設定ファイルの名前に置き換えます。parameter_defaults: GnocchiBackend: <FILE>
enable-legacy-telemetry.yaml
ファイルをopenstack overcloud deploy
コマンドに追加します。openstack overcloud deploy \ -e /home/stack/environment.yaml \ -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/enable-legacy-telemetry.yaml \ [...]
関連資料