3.4. コンテナーイメージ準備のパラメーター


コンテナー準備用のデフォルトファイル (containers-prepare-parameter.yaml) には、ContainerImagePrepare Heat パラメーターが含まれます。このパラメーターで、イメージのセットを準備するためのさまざまな設定を定義します。

parameter_defaults:
  ContainerImagePrepare:
  - (strategy one)
  - (strategy two)
  - (strategy three)
  ...

それぞれの設定では、サブパラメーターのセットにより使用するイメージやイメージの使用方法を定義することができます。以下の表には、ContainerImagePrepare の各設定で使用することのできるサブパラメーターの情報をまとめています。

パラメーター説明

excludes

設定から除外するイメージの名前に含まれる文字列のリスト

includes

設定に含めるイメージの名前に含まれる文字列のリスト。少なくとも 1 つのイメージ名が既存のイメージと一致している必要があります。includes パラメーターを指定すると、excludes の設定はすべて無視されます。

modify_append_tag

対象となるイメージのタグに追加する文字列。たとえば、14.0-89 のタグが付けられたイメージをプルし、modify_append_tag-hotfix に設定すると、director は最終イメージを 14.0-89-hotfix とタグ付けします。

modify_only_with_labels

変更するイメージを絞り込むイメージラベルのディクショナリー。イメージが定義したラベルと一致する場合には、director はそのイメージを変更プロセスに含めます。

modify_role

イメージのアップロード中 (ただし目的のレジストリーにプッシュする前) に実行する Ansible ロール名の文字列

modify_vars

modify_role に渡す変数のディクショナリー

push_destination

アップロードプロセス中にイメージをプッシュするレジストリーの名前空間。このパラメーターで名前空間を指定すると、すべてのイメージパラメーターでもこの名前空間が使用されます。true に設定すると、push_destination はアンダークラウドレジストリーの名前空間に設定されます。実稼働環境では、このパラメーターを false に設定することは推奨されません。これが false に設定されている (または何も設定されていない) 時にリモートレジストリーで認証が必要な場合は、ContainerImageRegistryLogin パラメーターを true に設定し、ContainerImageRegistryCredentials パラメーターで認証情報を提供します。

pull_source

元のコンテナーイメージをプルするソースレジストリー

set

初期イメージの取得場所を定義する、キー:値 定義のディクショナリー

tag_from_label

得られたイメージをタグ付けするラベルパターンを定義します。通常は、{version}-{release} に設定します。

set パラメーターには、複数の キー:値 定義を設定することができます。以下の表には、キーの情報をまとめています。

キー説明

ceph_image

Ceph Storage コンテナーイメージの名前

ceph_namespace

Ceph Storage コンテナーイメージの名前空間

ceph_tag

Ceph Storage コンテナーイメージのタグ

name_prefix

各 OpenStack サービスイメージの接頭辞

name_suffix

各 OpenStack サービスイメージの接尾辞

namespace

各 OpenStack サービスイメージの名前空間

neutron_driver

使用する OpenStack Networking (neutron) コンテナーを定義するのに使用するドライバー。標準の neutron-server コンテナーに設定するには、null 値を使用します。OVN ベースのコンテナーを使用するには、ovn に設定します。

tag

ソースレジストリーからプルするイメージを識別するために director が使用するタグ。通常、このキーは latest に設定したままにします。

ContainerImageRegistryCredentials パラメーターは、コンテナーレジストリーをそのレジストリーに対して認証を行うためのユーザー名とパスワードにマッピングします。

コンテナーレジストリーでユーザー名およびパスワードが必要な場合には、ContainerImageRegistryCredentials を使用して以下の構文でその値を設定することができます。

  ContainerImagePrepare:
  - push_destination: 192.168.24.1:8787
    set:
      namespace: registry.redhat.io/...
      ...
  ContainerImageRegistryCredentials:
    registry.redhat.io:
      my_username: my_password

上記の例の my_username および my_password を、実際の認証情報に置き換えてください。Red Hat では、個人のユーザー認証情報を使用する代わりに、レジストリーサービスアカウントを作成し、それらの認証情報を使用して registry.redhat.io コンテンツにアクセスすることを推奨します。詳しくは、「Red Hat コンテナーレジストリーの認証」を参照してください。

ContainerImageRegistryLogin パラメーターは、デプロイ中のシステムのレジストリーへのログインを制御するために使用されます。push_destination が false に設定されている、または使用されていない場合は、これを true に設定する必要があります。

  ContainerImagePrepare:
  - set:
      namespace: registry.redhat.io/...
      ...
  ContainerImageRegistryCredentials:
    registry.redhat.io:
      my_username: my_password
  ContainerImageRegistryLogin: true
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.