2.3. 環境規模の判断
アンダークラウドをインストールする前に、環境の規模を判断することを推奨します。環境をプランニングする際には、以下の要素を考慮してください。
- オーバークラウド内のノードの数:アンダークラウドは、オーバークラウド内の各ノードを管理します。オーバークラウドノードのプロビジョニングには、アンダークラウドのリソースが使用されます。オーバークラウドノードを適切にプロビジョニングし管理するには、アンダークラウドに十分なリソースを提供する必要があります。
- アンダークラウドで実行する同時操作の数:アンダークラウド上の OpenStack サービスの多くは、ワーカー のセットを使用します。それぞれのワーカーは、そのサービスに固有の操作を実行します。複数のワーカーを用いると、同時に操作を実行することができます。アンダークラウドのデフォルトのワーカー数は、アンダークラウドの合計 CPU スレッド数の半分です。 [1].たとえば、アンダークラウドの CPU スレッド数が 16 の場合には、デフォルトでは、director のサービス により 8 つのワーカーが提供されます。デフォルトでは、director のサービスに最小および最大のワーカー数も適用されます。
サービス | 最小値 | 最大値 |
---|---|---|
OpenStack Orchestration (heat) | 4 | 24 |
その他すべてのサービス | 2 | 12 |
アンダークラウドの CPU およびメモリーの最低要件を以下に示します。
- Intel 64 または AMD64 CPU 拡張機能をサポートする、8 スレッド 64 ビット x86 プロセッサー。これにより、各アンダークラウドサービスに 4 つのワーカーが提供されます。
最小 24 GB の RAM。
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ceph-ansible
Playbook は、アンダークラウドによりデプロイされたホスト 10 台につき 1 GB の常駐セットサイズ (RSS) を消費します。デプロイされたオーバークラウドが既存の Ceph クラスターを使用する、または新たな Ceph クラスターをデプロイする場合には、それに応じてアンダークラウド用 RAM をプロビジョニングしてください。
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多数のワーカーを使用するには、以下の推奨事項に従ってアンダークラウドの vCPU 数およびメモリー容量を増やします。
- 最小値: 1 スレッドあたり 1.5 GB のメモリーを使用します。たとえば、48 スレッドのマシンには 72 GB の RAM が必要です。これは、Heat 用 24 ワーカーとその他のサービス用 12 ワーカーを提供するのに最低限必要なリソースです。
- 推奨値: 1 スレッドあたり 3 GB のメモリーを使用します。たとえば、48 スレッドのマシンには 144 GB の RAM が必要です。これは、Heat 用 24 ワーカーとその他のサービス用 12 ワーカーを提供するのに推奨されるリソースです。