10.3. オーバークラウドへの仮想マシンのインポート
この手順で、既存の OpenStack 環境からご自分の Red Hat OpenStack Platform 環境に仮想マシンを移行する方法について説明します。
手順
既存の OpenStack 環境において、実行中のサーバーのスナップショットを作成して新規イメージを作成し、そのイメージをダウンロードします。
$ openstack server image create instance_name --name image_name $ openstack image save image_name --file exported_vm.qcow2
エクスポートしたイメージをアンダークラウドノードにコピーします。
$ scp exported_vm.qcow2 stack@192.168.0.2:~/.
-
アンダークラウドに
stack
ユーザーとしてログインします。 source コマンドで
overcloudrc
ファイルを読み込みます。$ source ~/overcloudrc
エクスポートしたイメージをオーバークラウドにアップロードします。
(overcloud) $ openstack image create imported_image --file exported_vm.qcow2 --disk-format qcow2 --container-format bare
新規インスタンスを起動します。
(overcloud) $ openstack server create imported_instance --key-name default --flavor m1.demo --image imported_image --nic net-id=net_id
これらのコマンドにより、各仮想マシンのディスクが既存の OpenStack 環境から新たな Red Hat OpenStack Platform にコピーされます。QCOW を使用したスナップショットでは、元の階層化システムが失われます。
このプロファイルにより、コンピュートノードからすべてのインスタンスが移行されます。インスタンスのダウンタイムなしにノードでメンテナンスを実行できるようになります。コンピュートノードを有効な状態に戻すには、以下のコマンドを実行します。
$ source ~/overcloudrc (overcloud) $ openstack compute service set [hostname] nova-compute --enable