8.2. 複数のオーバークラウドの管理


デプロイするそれぞれのオーバークラウドでは、同じコア heat テンプレートセット /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates が使用されます。非標準のコアテンプレートセットを使用すると、更新およびアップグレード時に問題が発生する可能性があるので、Red Hat では、これらのテンプレートを変更したり複製したりしないことを推奨します。

その代わりに、複数のオーバークラウドをデプロイまたは維持する際の管理を容易にするため、各クラウドに固有の環境ファイル用ディレクトリーを個別に作成します。各クラウドのデプロイコマンドを実行する際に、コア heat テンプレートと共に個別に作成したクラウド固有の環境ファイルを含めます。たとえば、アンダークラウドおよび 2 つのオーバークラウド用に以下のディレクトリーを作成します。

~stack/undercloud
アンダークラウドに固有の環境ファイルを保管します。
~stack/overcloud-one
最初のオーバークラウドに固有の環境ファイルを保管します。
~stack/overcloud-two
2 番目のオーバークラウドに固有の環境ファイルを保管します。

overcloud-one または overcloud-two をデプロイまたは再デプロイする場合には、--templates オプションでデプロイコマンドにコア heat テンプレートを追加し、続いてクラウド固有の環境ファイルディレクトリーからの追加環境ファイルをすべて指定します。

あるいは、バージョン管理システムにリポジトリーを作成し、デプロイメントごとにブランチを使用します。詳しい情報は、『 オーバークラウドの高度な カスタマイズ』の「カスタムのコア Heat テンプレート の使用」セクションを参照 してください。

利用可能なオーバークラウドプランの一覧を表示するには、以下のコマンドを使用します。

$ openstack overcloud plan list

現在デプロイされているオーバークラウドの一覧を表示するには、以下のコマンドを使用します。

$ openstack stack list
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.